スノーシューってどんな猫?性格、特徴、値段は?

2019.12.18

スノーシューってどんな猫?性格、特徴、値段は?

「スノーシュー」という猫を知っていますか?スノーシューはとても珍しい猫のため、日本では見かける機会が少ないないかもしれません。「聞き慣れない」と感じる方もいるでしょう。スノーシューはとても可愛らしく魅力的な性格を持つ猫です。そこで、スノーシューについて特徴や性格、値段などを紹介しつつ、その魅力についてせまってみたいと思います。

【目次】

スノーシューってどんな猫?

猫 スノーシュー

スノーシューには「足の先が白い」という、外見的に大きな特徴があります。足先だけが白くなっていることから、まるで雪の靴を履いているかのよう…それが由来となり「スノー(雪)+シュー(靴)」という名前となったのです。

雪にちなんだ名前であるところも素敵ですが、名前から特徴を想像できるのも分かりやすくていいですよね。

◆スノーシューの体の大きさってどのくらい?

スノーシューは、オスは3.5~6.5キロメスは2.5~5.5キロが平均的な体重です。

一般的にオスの方が大きめに成長しますが、暮らしていく環境によって大きさや体重は変わっていきます。もし、2.5~3.5キロ程度に落ち着けば「かなり小さめ」の猫ちゃんと言えます。

体型は、セミフォーリンでほっそりしながらも、筋肉質です。

◆スノーシューってどんな特徴があるの?

スノーシューの最も大きな体の特徴は「白い靴を履いている?」、そんな足先の白い模様です。ぱっと見たときに、足だけ色が違うと印象に残りますよね。白い靴を履いている感じもしますが、「白い靴下」にも見えます。この白い模様は、口周りと鼻の周辺にも見られます。

子猫のときには全体的に白い被毛ですが、次第に体に色が表れてくる短毛種です。

顔は丸みを帯びていて、目の色はブルー、ぴんと立った耳が可愛らしい猫です。


白い足先の猫!スノーシューの歴史について

スノーシューの歴史は、アメリカのペンシルバニア州のフィラデルフィアから始まります。

1960年代、ドロシーさんというシャム猫のブリーダーさんがいました。当時、ドロシーさんが飼っていたシャム猫たちの中に、「足先だけが白い色」という特徴を持つ猫がいました。特徴的な白い模様を見つけたドロシーさんは、「この模様の猫を繁殖させたい」と交配を試み始めました。

そして、足先の白い「シャム猫」と「アメリカンショートヘアー」を交配させて生まれた猫が、現在のスノーシューの元になっています。

ドロシーさんは、この猫の魅力を紹介し続けたのですが、猫種として認定されることがなく諦めてしまいました。

しかし、その後、他のブリーダーさんによって繁殖活動は引き継がれました。初めは周囲に認められませんでしたが、時間をかけて知名度があがっていきます。

ドロシーさんがスノーシューの元祖となる猫を生み出してから、20年も経った1980年代にようやくTICAという機関に公認されるまでになったのです。

ただ、スノーシューの特徴である「白い足先の模様」は劣性遺伝のため、なかなか表れにくい模様です。そのため、現在もスノーシューは数が少なく、珍しい猫種となっています。

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スノーシューってどんな性格の猫?

猫 スノーシュー

比較的歴史が新しいスノーシューですが、その性格について見てみましょう。

◆遊ぶことが大好き

スノーシューはとても明るい猫です。飼い主さんが近くにいれば、一緒に遊んで欲しいそぶりを見せます。

一人で自由気ままに過ごすよりも、人間と遊ぶ方が大好きです。スノーシューと一緒に暮らせば、家族の中のムードメーカーにもなってくれそうですね。

◆人懐こく甘えん坊

明るく活発、人間に対しても懐きやすいです。ほかの猫とも仲良くできるマイルドな性格の猫です。家族が多くても嫌がりませんし、他の猫がいるような多頭飼いの状況もすんなり受け入れてくれる大らかな性格です。

また、スノーシューは寂しがり屋の面があります。孤独を嫌うので、飼い主さんによく甘えきます。

留守番などで長い時間一人ぼっちにしておくと、寂しくてストレスがたまってしまいます。仕事やプライベートで忙しい家庭では、スノーシューと一緒に暮らすことは難しいかもれません。

ちょっと留守の時間が長かったかな…と思ったときには、たくさんスキンシップとコミュニケーションで甘えさせてあげましょう。

◆飼い主さんへの愛情が大きい

飼い主さんに対しては、大きな愛情を見せてくれる猫です。「忠犬」ならぬ、「忠猫…!」、そんな言葉がぴったりなくらい飼い主さんへの愛情が深いです。スノーシューの忠誠心に深い愛情で応えてあげれば、お互いの絆はかなり深まります。

スノーシューは持ち前の明るさから、常に家族の中心的存在になってくれることでしょう。スノーシューを迎え入れたおかげで、家族の会話が増えることもあるかもしれません。スノーシューの存在が家族の心の癒しとなりそうですね。

◆頭の良い猫ちゃん

スノーシューはとても頭が良い猫です。甘えん坊として飼い主さん家族と接しているうちに、家族の様子を見分けることもできます。「この人は食事の準備をしてくれる人だ!」などという理解もしているようで、それに合わせて特定の人に甘え度が増えることもあるとか…。

スノーシューは賢さから学習もできますので、しつけもしやすい猫ちゃんです。


スノーシューはいくらで購入できる?その値段について

猫 スノーシュー

スノーシューはとても珍しい猫で、ペットショップの店頭で見かけることはまずないでしょう。また、ペットショップでスノーシューの購入の相談をしても、希少な猫のためなかなか購入まで至らないケースが多いです。

そこで、一般的には、スノーシューを扱っているブリーダーさんから手に入れるというのが良い方法と言えるでしょう。

ただ、スノーシューは劣性遺伝で生まれる数が少ない希少な猫。スノーシューを繁殖させているブリーダーの数自体も少ないのです。珍しい猫を購入するのですから、時間や手間もかかってしまうことを知っておくといいですね。

日本国内でスノーシューを販売しているブリーダーがいれば、猫ちゃんの値段は20万円から30万円が相場の目安になります。

スノーシューを飼ってみたい!と思ったら、まずは、猫の血統登録を行う「CFA」「TICA」という団体に連絡をしてみるといいでしょう。もしスノーシューを扱っているブリーダーさんがいれば、教えてくれるかもしれません。

また、海外からスノーシューを入手することもできます。そもそも珍しい猫種なので値段も高いですが、輸入する費用なども上乗せされてしまうので、日本で購入する場合よりもかなり割高になってしまうこともあります。

スノーシューは珍しい猫のため、購入までの道のりは長いですが、時間をかけて出会えるとスノーシューへの愛がいっそう深まりそうですね。


スノーシューと仲良く暮らすために…注意したい猫の飼い方のポイント

珍しい猫のスノーシューですが、一緒に暮らすには注意しておきたい飼い方のポイントがいくつかあります。

◆ポイント1:寂しい思いをさせないようにする

とても甘えん坊で家族が大好きな猫です。スノーシューは一人ぼっちになる時間が多いと孤独を感じてストレスを抱えてしまいます。留守が多い家庭ではスノーシューの飼育が少し難しいかもしれません。

スノーシューが甘えてきたら、たっぷり甘えさせてあげましょう。猫用のおもちゃを使って、コミュニケーションをしっかりとってあげるようにしたいものです。

◆ポイント2:運動不足にならないようにしてあげる

スノーシューは元気で活発な猫ちゃん。家族と遊ぶのも大好きですが、一人でも動きたい…!と思っていることでしょう。

スノーシューが満足できるようにキャットタワーなど、楽しい遊び場所のスペースを用意してあげるのがおすすめです。

◆ポイント3:被毛のお手入れをする

スノーシューは短毛種の猫なので、頻繁にブラッシングをする必要もありません。でも、短毛種でもブラッシングは必要です。

毎日1回程度、あるいは週数回程度でのブラッシングをするようにしましょう。サラサラの毛並をキープするには、飼い主さんが被毛のお手入れを習慣づけるようにすべきです。

ブラッシングをすることは「毛のお手入れ」以外にも、スキンシップの意味も兼ねています。甘えん坊のスノーシューにとっては、飼い主さんとの触れ合いのブラッシングの時間がきっと幸せに思えるはずです。

それに、愛猫と触れ合えるので、飼い主さんにとってもスノーシューに癒される時間になるのかもしれませんね。

綺麗な被毛をキープするため、そしてコミュニケーションのひとつとして定期的なブラッシングを忘れずに行うようにしましょう。

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◆ポイント4:爪きりをしてあげる

室内でスノーシューを飼っているなら、爪切りを適度にしてあげましょう。猫は爪とぎを習慣にすることがありますが、爪とぎをしているから爪切りをしなくていいいという考え方はNGです。

爪とぎの役割は、新しい爪を出すためであって、古い爪をなくすわけではありません。そのため、爪きりをしないと、古い爪が残ったまま新しい爪が生えてくることに…。

つまり、新しい爪が古い爪の存在によって、本来生えるべき場所にスムーズに成長せず、巻き爪などになってしまうこともあるのです。

そして、爪が肉球へ食い込んでしまうこともあります。肉球に刺さってしまうと、それを気にして歩き方が変になってしまう可能性もあり、かわいそうですよね。

それを防ぐためにも定期的な爪切りは必要です。ただ、爪自体には毛細血管が通っているデリケートな場所。爪きりをするときには、注意するようにしましょう。必ず猫用の爪きりを準備して、猫に怖い思いをさせないように子猫のときから習慣づけます。

自分で難しいと感じたら、動物病院やトリマーさんにお願いする方法もあります。

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スノーシューのかかりやすい病気ってどんなもの?

スノーシューはシャム猫とアメリカンショートヘアーを受け継いでいる猫です。どちらかというとあまり病気にかからない体質の元気な猫であることが多いようですが、病気にならないように配慮してあげることは飼い主さんの役目です。

◆平均寿命は?

大好きな愛猫には長く一緒に生きてもらいたいものです。ひとむかし前と比較すると猫の寿命は延びていて、最近では、平均で15歳と長生きになっています。家の中で飼われている猫は、外に出る猫よりも寿命が高い傾向にあります。

スノーシューは平均的に14~16歳と言われています。ここにあげた数値はあくまでも平均の数値。愛猫と長く一緒に暮らすためには、適度な運動、食事管理、定期的な健康診断をするなど飼い主さんの心構えが大事です。

◆歯周病には注意しよう

シャム猫は歯周病にかかりやすいと言われているので、シャム猫の血統を受け継いでいるスノーシューも気をつけたいものです。

野良猫と違って、一般的な住宅で 飼われている猫はウェットフードなど柔らかくて食べやすいものばかり。そのため、歯垢が歯に残りやすく、それが原因となり歯周病になってしまいます。歯周病が進むと歯茎の腫れや歯の骨までにも影響が出て、歯が抜けてしまうこともあります。

猫が長生きするために、子猫時代から歯磨きの習慣をつけることが大事です。

◆肥満に気をつける

スノーシューは元気いっぱいで活動的な猫。「運動しているから大丈夫だろう」と飼い主さんが勝手な判断で、キャットフードをたくさんあげすぎると肥満のリスクが高まります。愛猫の年齢、体重に適した食事量を調節してあげましょう。

また、ふだんの運動量もチェックも忘れずに。運動スペースが狭いとスノーシューの運動量が足りません。キャットタワーやおもちゃを準備するなど、運動不足にならないように気をつけてください。


まとめ

珍しい猫なので見かける機会は少ないかもしれませんが、その姿はとても愛らしく魅力が溢れています。

また、「甘えん坊」という性格も猫に甘えて欲しい人にとっては嬉しいものです。家族みんなで愛猫と触れ合って楽しく過ごしたい人には、
スノーシューの明るく人間好きな性格はピッタリです。

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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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