シャルトリューはどんな猫?
あまりペットショップなどでも見かけない品種なので、「シャルトリュー」という猫がいることを初めて知ったという方もいるのではないでしょうか。
◆微笑みの猫シャルトリュー
シャルトリューはフランスが原産の猫ちゃんで、フランスの元大統領や多くの著名人に愛され、フランスの宝とも称されている程です。
鼻が小さく、頬が発達して口元が少し上がって微笑んでいるような顔から「微笑みの猫」と呼ばれる事もあるそうですよ。
◆シャルトリューの名前の由来
シャルトリューというなんともお洒落な響きをした名前ですが、フランスのシャルトリューズ修道院から名前が由来しているという説や、シャルトリューズというリキュールが関連しているなど諸説あります。そのため、その名の由来については定かではないようです。
◆2度の絶滅を逃れたシャルトリュー
高貴な雰囲気で美しい見た目のシャルトリューですが、実は2度もの絶滅の危機を乗り越えた歴史があります。
世界戦乱の時期、シャルトリューは他の猫種同様に人々がペットを飼育している余裕がなくなった為、絶滅の危機に陥りました。また、シャルトリューの美しく防水性などに優れた毛皮が高値で取り引きされていたという悲しい過去もあります。
しかし、フランス国内のレジェ姉妹というブリーダーによる懸命の繁殖活動で、シャルトリューはこの2度の危機を逃れました。
個体数の少ないシャルトリューの交配相手には、ペルシャとブリティッシュブルーが選ばれました。その後異種交配により着々と個体数を増やしていったシャルトリューは、アメリカの純血猫登録団体などで国際的に認められるようになったそうです。
シャルトリューは絶滅の危機を乗り越え、現在では世界中で愛される逞しい猫ちゃんとなりました。
シャルトリューの特徴は?
◆毛色はブルーのみ
毛色は血統付きでも様々な毛色を持つ猫種もがいますが、シャルトリューはブルー(グレー)のみです。
光沢のある被毛は短毛で抜け毛も少なく、羊毛のようなフワフワの手触りも魅力の一つです。
◆がっちりとした体型
ブルー御三家のロシアンブルーはホッソリとした体つきをしていますが、シャルトリューは筋肉質でがっちりとした体つきが特徴です。
子猫のうちからしっかりとした体型をしていて、成猫になるとオスは4~6kg、メスは3~4kgと比較的大きめに成長します。
成猫になったシャルトリューは身体に対して足が細いので、ジャガイモに楊枝を刺したような姿と表現される事があります。しかし、その独特なバランスもシャルトリューならではの魅力です。
しっかりとした足腰で後ろ足だけで立つのが得意なシャルトリューは「ベアキャット」と呼ばれる事もあるようですので、躾の中で芸などにチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
◆肥満にならないよう運動が大切
子猫のうちから比較的しっかりとした体つきをしており、食事の量も通常の猫ちゃんよりもかなり多めです。
運動は好きですが、太りやすい体質でもあるので、身体に合わせた高カロリー高タンパクの食事と共に、丈夫なキャットタワーや広く遊べるスペースなどを用意して運動不足にならないようにしてあげるといいでしょう。
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シャルトリューの子猫の性格は?
◆穏やかで優しい性格
シャルトリューは子供から年配のお相手もしてくれる優しい性格なので、ファミリー向けとも言われています。穏やかな性格で喧嘩することも少なく、多頭飼いにもオススメです。
また、鳴き声が小さいためマンション飼いなどにも適している猫種です。
◆従順で賢い性格
シャルトリューは賢く温厚な性格で、しつけもしやすい猫種です。賢くて従順なので「犬のような猫」と言われる事もあるそうですよ。
◆遊び好きな性格
おおらかな性格ではありますが、遊びは大好きでオモチャをじゃらすと活発な一面も見せてくれるでしょう。ハンター精神が色濃く残っているので動くものには素早く反応し、飼い主としても遊びがいがある猫です。
シャルトリューの子猫は特に好奇心旺盛なので、たくさん遊んであげると喜びます。
●子猫におすすめのおもちゃについての記事はコチラ
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シャルトリューの迎え方は?
一時期は絶滅の危機に陥ったシャルトリューですが、現在では繁殖が進み比較的入手しやすくなってきています。
◆ペットショップで迎える場合
ペットショップの場合、きちんと血統書の付いたシャルトリューを迎えることが出来るので安心です。もし来店した店舗で取り扱いがない場合は、系列のペットショップなどにシャルトリューがいるか探してくれる場合もあります。
◆ブリーダーで迎える場合
ブリーダーからの場合には、子猫が育った環境などを見学に行く事が出来ますし、兄弟の中から好みの子を選ぶ事が可能です。ただし、この場合きちんと資格を持った信用できるブリーダーからの入手をオススメします。
ブリーダーの方はシャルトリューの育て方にも詳しいので、迎え入れる際のアドバイスなども聞くことが出来ます。また、中間業者を挟まない分、お値段が安く手に入る可能性もありますよ!
人気の猫種でブリーダーも増えているとはいえ、まだまだ珍しいシャルトリューはどちらの場合も入荷待ちや出産待ちで迎え入れるまで時間がかかってしまう事もあります。それを踏まえた上で子猫探しをするようにしましょう。
シャルトリューの子猫の値段、選び方は?
シャルトリューを迎えるにあたって気になるのはお値段ですよね。
◆珍しいため少し高めの値段となる
シャルトリューはとても珍しい猫種なので、子猫のお値段もやはり若干お高めです。だいたい15万~30万円程度だと考えておくといいでしょう。
◆ペットショップやブリーダーによってちがう
ペットショップやブリーダーによっても値段の差がありますし、子猫の毛並や顔立ちや体格などからも値段の違いは出てくるようです。
キャットショーで賞を取ったことがあるなど血統の高いシャルトリューの場合、その子猫も高い値段が付けられる事があります。そのお値段は30万円を越えることもあるようですね。
また、ペットショップでは目の色はオレンジ色が人気で、メスの方が需要がある為、通常より値段があがるとも言われています。
◆シャルトリューの子猫の選び方は?
シャルトリューの特徴はがっちりとした筋肉質な体つきです。健康で病気知らずが一番ですので、子猫を選ぶ際にも一度抱っこしてみて骨太でずっしりとした子猫選ぶようにしましょう。
また、毛色はブルーのみですが、若干の毛並みの違いはあります。あとはその子猫によって目の色が違う事もありますので、そちらは好みの目色をした子を選ぶといいでしょう。
まとめ
今回はシャルトリューの魅力や子猫の迎え入れの方法、お値段などについてご紹介させて頂きました。
忍耐強いとも言われているシャルトリューは、一人暮らし向けの猫でもTOP10に入っていますし、温厚な性格なので多頭飼いやファミリーにも向いています。自宅の猫ちゃんとの相性が心配、一人暮らしだから昼間は留守にしてしまう、小さな子供が居るからと様々な理由で新たに猫ちゃんを迎え入れるのに抵抗がある方にも、是非シャルトリューをオススメしたいです。
ペットというのは時に癒しや安らぎを与えてくれる最高のパートナー。筆者が愛猫様と出会った時のように、皆さんもずっと共に過ごしていきたいと思える猫ちゃんに出会えますように。
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