1.グレーの猫の魅力とは？
1-1.ビロードのような光沢のある毛色
1-2.猫の中では比較的珍しい毛色
1-3.グレー一色の毛色を持つ「ブルー御三家」
2.グレーの猫①ロシアンブルー
2-1.ロシアンブルーの特徴
2-2.ロシアンブルーの性格
2-3.ロシアンブルーの迎え方・値段
3.グレーの猫②コラット
3-1.コラットの特徴
3-2.コラットの性格
3-3.コラットの迎え方・値段
4.グレーの猫③シャルトリュー
4-1.シャルトリューの特徴
4-2.シャルトリューの性格
4-3.シャルトリューの迎え方・値段
5.グレーの猫④ブリティッシュショートヘア
5-1.ブリティッシュショートヘアの特徴
5-2.ブリティッシュショートヘアの性格
5-3.ブリティッシュショートヘアの迎え方・値段
6.グレーの猫⑤スコティッシュフォールド
6-1.スコティッシュフォールドの特徴
6-2.スコティッシュフォールドの性格
6-3.スコティッシュフォールドの迎え方・値段
グレーの猫の魅力とは？
◆ビロードのような光沢のある毛色
グレーの猫の魅力は、何と言ってもその被毛の色です。猫のグレーの被毛は「ブルー」とも呼ばれており、被毛の美しさで人気も高い猫の種類です。
光沢があり、陰影によってなめらかなビロードのように見えるグレーの被毛に魅力を感じる人が多いのでしょう。
◆猫の中では比較的珍しい毛色
猫の毛色を決める遺伝子は9種類もありますが、そのなかにダイリュート遺伝子というものがあります。
ダイリュート遺伝子はDとdの2種類があり、全ての猫が2つ持っています。両親からこのうち1つを受け継ぐのですが、それぞれからdとdを受け継ぐと、ダイリュートの猫が生まれます。
ダイリュート遺伝子が現れると、猫の毛色が薄まるため、オレンジ（レッド）がクリーム色に、黒い毛色がグレーに、といった被毛になります。
ダイリュートのdとdの組み合わせは、比較的現れにくいパターンのため、グレーの猫のような薄い毛色の猫は珍しい部類になります。
◆グレー一色の毛色を持つ「ブルー御三家」
特に、グレー一色の毛色を持つ純血種の猫はロシアンブルー、コラット、シャルトリューの3種類だけで「ブルー御三家」と呼ばれます。
グレーの毛色を持つ純血種の被毛には、毛先がシルバーに光って見えるものもいて、グレーが美しく見える理由のひとつです。
また、純血種でなくても、グレーの被毛を持つ種類の猫との交配によって、グレーの毛並みを持つ雑種の猫もいます。
グレーの猫①ロシアンブルー
by：ロシアンブルーのルナちゃん【ペット好き専用SNSペットスマイル】
◆ロシアンブルーの特徴
ロシアンブルーは、ロシア皇帝やイギリスのビクトリア女王にも愛されたと言われる美しいグレーの猫です。ロシアにもともといた土着の猫が祖先だとされています。
ロシアンブルーの毛色はブルー（グレー）だけです。グレーの猫の代表と言って良いかもしれませんね。
ロシアンブルーの被毛は短毛のダブルコートで、毛の一本の中に濃淡があり、グラデーションを作るため、被毛は光って波のように見えます。
ロシアンブルーの体型はフォーリンタイプ、中型の種類で、スリムですが筋肉質な体つきをしています。成猫の体重は3.0kg～5.0kgほどになります。
頭の形はくさび形で、目の色はエメラルドグリーン、耳は離れ気味でついていて先が尖っています。尻尾も先端にいくにつれて細く尖っていきます。
ロシアンブルーの顔つきは、頭が小さくて口の端が上がっているため、微笑んでいるように見えることから、「ロシアンスマイル」と呼ばれています。
◆ロシアンブルーの性格
ロシアンブルーの性格は、犬のように忠実ところもありながら、猫らしい気まぐれでプライドの高い猫らしいところもあるといったものです。
ただ、家族でも懐く人は限られているため、ロシアンブルーに好かれるよう、信頼関係を築く必要があります。
ロシアンブルーはあまり鳴かない種類の猫とされ、「ボイスレスキャット」「サイレントキャット」と言われているほどです。
◆ロシアンブルーの迎え方・値段
ロシアンブルーはペットショップかブリーダーさんから手にいれることが出来ます。スタンダードにより近い、理想的な姿をした個体であれば、20万円～30万円といった金額になるでしょう。
グレーの猫②コラット
◆コラットの特徴
コラットは、タイ王国に古くからいる猫種で、タイ北東部のコラット地方で自然に発生した種類です。人間の手を加えられることがとても少なく、タイの土着の猫として美しい容姿を保ったということは素晴らしい奇跡だとされています。
コラットは、原産国のタイでも貴重な猫として扱われており、「シ・サワット（タイ語で幸運の猫）」と呼ばれています。
コラットの被毛は青みの強いグレーで、成猫になるとグレーの毛先にシルバーの色が入り、光沢が出ます。
原産国が暑い国なので、アンダーコートが少なくて、細かく繊細な被毛をしています。
コラットの頭は、目の上から顎にかけての形がハートで、丸型やくさび形の一般的な猫とは違った独特な形をしており、耳の先は丸くなっています。
目の色は、グリーン、イエロー、ゴールド、ヘーゼルといった種類があり、特にグリーンは宝石のペリドットのような色をしています。
体格はセミコビーの種類で、小柄ですが筋肉質な体つきをしており、体重は2.5kg～5kgほどになります。
◆コラットの性格
性格はプライドが高くて神経質、頑固なところがありますが、人懐こく社交的な面もあります。また、気にかけてかまってもらえないと拗ねてしまうこともあり、お気に入りの飼い主さんには特に懐きます。
声は大きく、飼い主さんにしゃべりかけるように鳴くことも多いようです。
◆コラットの迎え方・値段
コラットを飼いたい場合、日本ではまだ珍しい猫のため、ペットショップではなかなか見られない種類となります。ブリーダーさんを見つけて譲り受けるか、海外から輸入するかといった方法になるでしょう。
ブリーダーさんから譲ってもらう場合には20万～30万円、輸入する場合はさらに金額がかかることになります。
グレーの猫③シャルトリュー
by：シャルトリューのアメリちゃん【ペット好き専用SNSペットスマイル】
◆シャルトリューの特徴
シャルトリューは、フランス原産の猫で、十字軍の時代に持ち込まれた説や、シャルトリュー派の修道士が北アフリカから持ち込んだ説、名前についてはシャルトリュー修道院で作られていたフランスのリキュールの名にちなんで名付けられた説などがあります。
18代フランス大統領のシャルル・ド・ゴールや、フランスの女性作家ガブリエル・コレットなどもシャルトリューを寵愛したと言われ、「生きたフランスの記念碑」「フランスの宝」とも呼ばれています。
シャルトリューの被毛はブルー（グレー）で毛先がシルバー、被毛は羊毛のように密生しており、水をはじくほどです。
シャルトリューの体格はセミコビーで、筋肉質でがっしりとしており、大きな丸い頭にそれを支える太い首、小さめな耳、足はがっしりした体を支えるために短めになっています。
頑丈な体に、それに比べると細めの足を持っていることから、じゃがいもに爪楊枝やマッチ棒がさしたような体と言われることもあります。
頭の形は丸く、鼻先に向かって細くなっており、口元が大きく見え微笑んでいるように見えるため、「微笑みの猫」と呼ばれています。
目の色は、オレンジ、ゴールド、カッパー（銅色）があります。体重は4.5kgから6.0kgほどになり、メスとオスの体格差が大きい傾向があります。
◆シャルトリューの性格
シャルトリューの性格は、犬のようだと例えられるほど従順で、穏やかで落ち着いています。人懐っこいですが、過剰に甘えることはなく、静かに近くにいるといった性格です。
◆シャルトリューの迎え方・値段
シャルトリューは、ペットショップやブリーダーさんから手にいれることができます。値段は15万円～30万円ほどで、体型がスタンダードに近いかどうかや年齢で変わって来ます。
グレーの猫④ブリティッシュショートヘア
by：ブリティッシュショートヘアのおからちゃん【ペット好き専用SNSペットスマイル】
◆ブリティッシュショートヘアの特徴
ブリティッシュショートヘアは、イギリス原産の猫の種類です。童話の不思議の国のアリスに出てくるチェシャ猫は、ブリティッシュショートヘアがモデルだとされています。
ブリティッシュショートヘアの体型はセミコビーで、中型から大型のタイプになり、成猫の体重は4.0kg～7.0kgになります。
体つきはがっしりとしていて、頭が丸くて頰がふっくらとしており、足は短めです。
ブリティッシュショートヘアのグレーの毛色は、独特の灰色をしているために「ブリティッシュブルー」と呼ばれ、ブリティッシュショートヘアの代表的な毛色とされています。
ただし、異種交配をしてきたため、様々な毛色を取り込んでいるので、ブリティッシュショートヘアにはあらゆる毛色の種類がいます。
◆ブリティッシュショートヘアの性格
ブリティッシュショートヘアの性格は、子猫の頃は甘えん坊ですが、大人になると自立心が強い傾向があります。賢くてプライドがあり、人に撫でられたり抱かれたりするのをあまり好みません。一頭でも平気で留守番ができる落ちついた面があります。
ネズミ捕りのハンターとしての性格は子猫の頃のみで、成猫になると威厳のある振る舞いをするようになります。
◆ブリティッシュショートヘアの迎え方・値段
ブリティッシュショートヘアはペットショップやブリーダーさんから手にいれることができ、20万円～40万円ほどの値段がついています。年齢や体型などによって値段は変わります。
グレーの猫⑤スコティッシュフォールド
by：スコティッシュフォールドのモカちゃん【ペット好き専用SNSペットスマイル】
◆スコティッシュフォールドの特徴
スコティッシュフォールドは、イギリスのスコットランドで見つかった折れ耳の猫が始まりです。
イギリスで折れ耳を持った猫の繁殖が始められましたが、遺伝的な疾患が見つかり、イギリスの猫種血統登録団体では繁殖が中止されたのですが、アメリカでの繁殖が行われるようになりました。
スコティッシュフォールドには長毛と短毛がおり、体型は中型のセミコビータイプになります。
特徴は折れ曲がった耳で、生まれた時にはまっすぐですが、成長するにつれて折れ耳になってきます。しかし、折れ耳はスコティッシュフォールド全体のうちの3割ほどで、他はまっすぐで小さめな耳を持つものになります。
スコ座りという特徴的な座り方をしますが、これができるのは遺伝疾患があることにより腰や股の関節の形成不全によるものとされます。
スコティッシュフォールドは短毛、長毛どちらも、あらゆる被毛の色やパターンが現れます。単色ではブラック、ホワイト、レッド、クリーム、そしてブルー（グレー）が認められます。
◆スコティッシュフォールドの性格
スコティッシュフォールドの性格は、人懐っこくて遊び好きで、環境の変化にもあまり動じないとされています。
活発でよく遊びますが、鳴き声は大きくなく、あまり鳴きません。気に入った人の側によく行きますが、それほどわがままではなく、おとなしく過ごすことができます。
◆スコティッシュフォールドの迎え方・値段
スコティッシュフォールドは15万～30万、スタンダードに近ければさらに金額が上がります。年齢や体型などにより、金額は変わって来ます。
グレーの猫の魅力！まとめ
グレーは落ち着いた、どちらかというと暗めの色です。しかし猫の被毛となると、一色でも猫の動きに合わせて濃淡が現れたり、毛先のシルバーによって光っているように見えたりして、とても美しく見えます。
特にブルー御三家と呼ばれるグレーの猫たちは、一見とても似ていますが、少しずつ体つきや目の色、耳の形などが違っていて、毛並みも微妙に違い、それぞれに魅力を持っています。
グレー猫の毛並みは手触りも良いので、触り心地に癒される人も多いことでしょう。
これから猫と暮らすという人は、グレーの猫も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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