猫がティッシュで遊ぶ理由は?誤飲する危険性や対策法について

2018.12.29

猫がティッシュで遊ぶ理由は?誤飲する危険性や対策法について

日頃私たちの生活で欠かすことの出来ない便利アイテム「ティッシュ」。いつでもどんな場所でも使えるように、そのまま無造作にテーブルなどに放置されているご家庭も多いのではないでしょうか。この便利なティッシュですが、猫はティッシュが大好き。猫がティッシュで遊ぶ姿は可愛いですが、掃除が大変な上に誤飲の心配も否めません。 猫がティッシュで遊んでしまう際の対策には、どんな方法があるのでしょうか?

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猫がティッシュで遊ぶ理由とは?

猫,ティッシュ

◆猫にとってティッシュはおもちゃ?

猫がティッシュで遊ぶ理由には、様々な憶測が考えられますが、一般的にはゆらゆらと揺れるティッシュを獲物に見立てて、本能で遊んでいるのではないかと言われています。まさしく猫特有の狩りの習性ですね。

確かに考えてみると、常に家の中に常備されていて、風が当たれば絶妙な動きを見せてくれるティッシュは、猫にとっておもちゃ以外の何物でもないのかもしれません。

しかし、十分なほど猫におもちゃを与えているのにも関わらず、なぜかティッシュに執着する子もいるようです。そこには、どんな理由が隠されているのでしょうか。

◆ティッシュで遊ぶ理由①ストレス発散

人間と言葉の通じない猫は、ストレスを抱えやすい生き物です。飼い主さんが留守の間は、とても寂しい思いをしているのです。

やっと飼い主さんが帰ってきてくれて嬉しいのに、かまってもらえない時間が長くなってしまうと、どんどんストレスは溜まっていってしまうことでしょう。

そんな積りに積もったストレスを、飼い主さんの留守中にティッシュで遊ぶことによって、発散させている子も多くいるそうです。

飼い主さんが留守中、というのがポイントですね!

◆ティッシュで遊ぶ理由②本能

前述した通り、狩りをする本能から遊ぶことを覚えてしまった可能性が高いです。

爪で何枚も出すだけでなく、ティッシュを噛み千切って口から吐き出す動作は、獲物として捕まえた鳥の羽をもぐ行動と似ているとも言われています。

こちらの猫ちゃんは、まさにその動作をしてくれています。

確かに変動的な動きをする獲物があれば、「捕まえてやる!」という闘争心は芽生えてしまったとしても、仕方がない気もしますよね。

◆ティッシュで遊ぶ理由③お腹が満たされていない

ティッシュで遊ぶだけでなく、引き千切って食べてしまっている場合は、もしかしたらご飯の量に不満がある可能性が高いです。

お腹が満たされていない、もしくは便秘であったり毛玉が溜まって胃が気持ち悪かったりと、何かしらの理由があるのかもしれません。

猫草のような感覚で食べてしまう子もいるそうなので、食べた跡を見つけた際には、早急の対策が必要となります。

◆ティッシュで遊ぶ理由④嫉妬をしている

常に飼い主さんが使用し、飼い主さんの傍にあるティッシュに嫉妬している可能性もあります!

「そんなのかまうぐらいなら私のことかまってよ!」と言わんばかりに、飼い主さんからその箱を遠ざけようとするのです。

飼い主さんとのコミュニケーションツールとして、利用している可能性も否めませんね。

こちらの猫ちゃんをご覧ください!

一枚取られたらガブッといっちゃってますね…。「このガードは破れまい」と言わんばかりの、鉄の守りにあっぱれです。


猫がティッシュで遊ぶ時の危険性は?

ティッシュで遊ぶ愛猫が可愛いからと言って、放っておいていいはずがありません。猫がティッシュで遊ぶときには、常に危険が隣り合わせで潜んでいるのです。

こんな危険な目に合ってしまうかも?という症例を、ご紹介していきます。

◆噛み千切ることでの誤飲

ティッシュは水分を吸収する性質を持っていますので、口の中に入れるとたちまち水気を含み、口の中に張り付きやすくなってしまいます。

猫は前足を使って物を掴むことが出来ませんので、口の中の異物を取り除くことが出来ず、そのままティッシュを飲み込んでしまうことも。

もちろん胃の中で消化してくれることはないので、食欲が落ちてしまったり、嘔吐をしてしまったりする危険性もあるのです。

誤飲してしまったティッシュの分量が少量であり、健康な猫であれば、便と一緒に排出されることがほとんどですが、上記のような症状が出た場合はすぐに動物病院を受診してください。

◆火事になる危険性

キッチンにティッシュを常備している場合、もしくはストーブなどの近くに置かれているティッシュで遊んでしまった場合は、大変危険です。ティッシュは柔らかく軽い素材で出来ているので、すぐに火が燃え移ってしまいます。

もし飼い主さんが見ていない場所でこのようなことが起こってしまえば、火事になって大変な騒ぎとなってしまうことでしょう。

火のある場所には火の燃え移りそうな物を置いておかないことこそが、対策と言えます。


猫がティッシュを誤飲してしまったら?

猫,ティッシュ

◆ティッシュを誤飲するところを目撃した場合

もし猫がティッシュを誤飲してしまった瞬間を目の当たりにしたのなら、すぐに遊ぶのを止めさせて、数日間は経過観察を怠らないようにしましょう。

ちゃんとご飯を食べ、食欲が無かったり嘔吐を繰り返したりすることがなければ、さほど問題はありません。

便に白い色の物が混じっているのを確認出来れば、身体に影響がなかったんだと安心して良いでしょう。

◆ティッシュを誤飲したかわからない場合

飼い主さんが見ていないところで誤飲をしていた場合、何かしらの症状が出てからでないと、対処をしてあげることが出来ません。

ただティッシュで遊んだあとに、飼い主さんにバレないように綺麗に片付けて、証拠隠滅を図る猫はまず存在しません。何かしらの遊んだあとの残骸は残っているはずなのです。

その上で、ご飯をなかなか食べない、便秘気味、嘔吐を繰り返しているなどの苦しそうな症状が見られる場合には、誤飲してしまったんだと考えて良いでしょう。

経過を獣医師に説明し、動物病院で診察してもらい、今後誤飲を繰り返さないような対策をしていく必要があります。


猫がティッシュで遊ぶ時の対策は?

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ティッシュで遊ぶことが日常化してしまっているのなら、しっかりと遊ばないような対策を練るしかありません。誤って誤飲してしまえば、苦しむのは猫自身です。

「食べ物でも遊ぶ物でもないんだよ」という言葉が通じれば、これほど楽なことはないのですが、遊ばないようにするためには、強制的に遊べない環境を作ることこそが対策となるのです。

ティッシュで遊ばせない対策として、どんな方法が効果的と言えるのでしょうか。

◆対策①ティッシュの箱を裏返しにする

最も簡単で古典的な対策ではありますが、一時的な対策であれば効果的です。ティッシュのヒラヒラした部分を隠し、闘争本能を封じ込めてしまいましょう!

もちろん箱とヒラヒラは一体化していることを、認識出来る子もいますので、頭の良い子はすぐに裏返し、また遊んでしまうと思われます。

そのため、あくまで一時的な対策として、この方法を用いることをお勧めします。

◆対策②ティッシュの箱をケースや棚にしまい込む

飼い主さんには面倒が増えてしまいますが、ティッシュを猫が届かない棚などに置き場所を決めて使用したり、蓋付きのケースに入れたりするのも効果的です。

触れない状態であれば遊びたくても遊ぶことも出来ませんし、諦めざるを得ません。

きっともう手の届かない存在だと分かってしまえば、次のおもちゃを自ら見つけてくると思うので、別のおもちゃも用意しておくと良いでしょう。

◆対策③猫草を用意しておく

猫草の代わりとしてティッシュを食べてしまう子もいるのであれば、ならばいっそのこと猫草を用意しておこう、という単純な作戦です。

何か口寂しいとき、私たちがガムやアメを食べるように、猫も猫草を食べます。猫草であれば毛玉の排除にも一役買ってくれるので、まさに一石二鳥の対策と言えます。

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◆対策④猫と遊ぶ時間を増やす

ストレスや寂しさからティッシュで遊ぶことがある場合は、飼い主さんの愛情に飢えている心の表れでもあります。本当はもっと一緒にいたいし遊びたいのに、かまってもらえないと分かると、どうしても独り遊びが増えてしまうものです。

であれば飼い主さんが思う存分、一緒に遊んであげればいいのです。家にいる間は自分のことを優先せず、猫と一緒に過ごす時間を優先してあげてください。

心が満たされれば、自然とイタズラをする機会も減ってくるはずですよ!

◆対策⑤留守中は猫をケージに入れる

家を空けているときや就寝時間などに、ケージを利用するのも対策としてアリではないかと思います。

ただ自由奔放な猫をケージに入れてまで、ティッシュ対策をする…というのは少し気が引けてしまう方もいらっしゃるかと思います。

普段からケージを利用しているのであれば、ストレスになることはないかもしれませんが、ティッシュで遊ぶ対策のためだけに用意するのは、ちょっと大掛かりすぎるかもしれません。


まとめ

猫がティッシュで遊んだあとの片付けや掃除はとても大変ですが、ある意味何かの意思表示をしている可能性もあることが分かりました。

ダメなことだから叱る、遊ぶものではないから怒る、という対策は猫には通用しません。人間の子供と一緒で、やたらむやみに叱ってしまうのは逆効果で、ストレスや不満を感じ、さらなるイタズラで気持ちの発散をしてしまうことでしょう。

遊ぶだけならまだしも、誤飲などの危険が隣り合わせとなってしまうので、飼い主さんは自らの手で愛猫を守ってあげなくてはいけないのです。

お互いがストレスを感じないためにも、強制的に遊べない状況を作りあげることによって、様々なイタズラは軽減されるハズです。

気持ちを汲み取ることによって、さらに気持ちは通じ合えるようにもなると思いますので、日頃からイタズラが出来ないような環境作りを心掛けていきましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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