猫が爪を噛む・引っ張るのはなぜ?出血したりはがれた時の対処法!

2017.12.27

猫が爪を噛む・引っ張るのはなぜ?出血したりはがれた時の対処法!

猫がグルーミングをしている時に、爪を噛んでいることはありませんか?ただ噛むだけなら良いですが、はがれてしまったり、さらに出血してしまったりすることもあります。爪がはがれるところを見つけたら、どうしたらよいのでしょうか。猫の爪はどのような役割をしているのか、さらに、猫の爪がはがれる理由、噛む理由、そして指先から出血してしまった時の対処法についてご紹介します。

【目次】
1.猫の爪について

 1-1.爪の根元には神経が通っている
 1-2.定期的な爪切りが必要
 1-3.猫の爪がはがれる理由は?

2.猫の爪の大切な役割とは?

3.猫が爪を噛む、引っ張るしぐさの理由は?
 3-1.普段の毛づくろいとしてしている
 3-2.伸びているので気になっている
 3-3.怪我や化膿などで痛い、かゆい
 3-4.何かストレスを感じている

4.1.出血した時の対処法
 4-1.1.【家の中で怪我をした場合】出血の様子を確認する
 4-2.2.【家の中で怪我をした場合】止血する
 4-3.3.【家の中で怪我をした場合】獣医師の診断を受ける

 4-4.1.【外に出ていて怪我をしていた場合】安全な場所に保護する
 4-5.2. 【外に出ていて怪我をしていた場合】出血の様子を確認する
 4-6.3.【外に出ていて怪我をしていた場合】水道水で洗浄する
 4-7.4.【外に出ていて怪我をしていた場合】止血する
 4-8.5.【外に出ていて怪我をしていた場合】獣医師の診断を受ける

5.まとめ

猫の爪について

猫の爪02

猫は両前足で10本両後ろ足で8本の爪を持っています。

普段、爪は指の中にしまわれています。猫は自分で必要な時に出すのですが、これは飼い主さんが指の根元を押すことでも、出す事ができます。

◆爪の根元には神経が通っている

爪の根元の内側には、神経と血管が通った部分があります。
この部分は、飼い主さんがカットする時に切ってしまわないように気をつけてください。神経や血管を傷つけるということは、怪我をさせてしまうことになります。指先なので、痛みも強く感じるでしょう。

飼い主さんが切ってあげるのは、先端のほんの1~2mmの尖った部分だけです。

◆定期的な爪切りが必要

伸び過ぎれば、常に爪が出ているのと同じになってしまいます。他のペットや飼い主を傷つける可能性も出てきますし、折れたりひっかかったりすることで猫自身が怪我をする可能性もあります。また、伸びすぎた先端が肉球や指に食い込んでしまうこともあります。

猫は自分で爪研ぎをしますが、古くなった外側がはがれるだけで、先端は尖っています。尖った先の部分はお手入れとして、定期的に切ってあげましょう。猫が研ぐのは前足のみなので、後ろ足も気をつけて見て、カットしてあげてください。

猫の爪がはがれる理由は?

猫の爪の構造は、幾つもの層になって重なって出来ています。内側に新しいものが伸びてくると一番外側がはがれるようになり、内側の新しいものが外に出てきて、常に尖った状態に保てるようになっています。

いちばん外側のものは、猫が爪研ぎをすることではがれます。少しの刺激で自然にぽろっと外側がはがれることもあります。研ぐというよりも、はがしていると言えるかも知れませんね。まるで脱皮したような感じで、爪の形そのままではがれることも多くあります。

はがれて落ちてしまったものが床に落ちていて「取れてしまった?」と驚く飼い主がいるかも知れませんが、古くなって必要のないものが落ちるので、心配しなくても大丈夫です。

●猫の爪切りについての記事はコチラ
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よーしよしいい子だね~イタタタタ!うわ~爪がすごい伸びてる!切ってあげなきゃ。でも…猫ちゃんの爪を切るのは一仕事。それも負傷する覚悟で挑まねばならぬ大仕事!そんな飼い主さんは多いのではないでしょうか?「今日も猫の爪切りで負傷しました…涙」そんな猫飼いさんの挨拶をよく聞きます。今回は猫ちゃんをしつけで素直に爪切りさせてくれるようにすることはできるのか?ちょっと考えてみました。

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猫の爪の大切な役割とは?

猫の爪

尖った爪は、獲物を捕まえる時に引っ掛けたり、押さえ込んだりするために必要です。また、木や塀など高いところに登る時にも、引っ掛けて登ります。細い場所や滑りやすい場所を歩く時、そして早く走る時にも使います。

獲物を捉える時には足音を出さないようにするために、指の中にしまっています。さらにこうすることで、先端が磨耗していってしまうのを防いでいます。

高いところに登ったり、獲物を捉えたりするのに必要になると爪を出して、滑り止めや攻撃の際の武器の役割をします。

他にも、猫同士の喧嘩や、敵を威嚇する時などにもむき出しにして相手を攻撃します。猫の身を守るのにも、大切な役割をしています。

獲物を捕らえる時、他の猫と喧嘩する時や身を守る時、木登りする時など色々な場面でとても大切だということです。


猫が爪を噛む、引っ張るしぐさの理由は?

猫爪噛む02

グルーミングの最中、猫が爪や指の辺りを噛む、引っ張るしぐさを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

噛む理由として考えられるのは、

・普段の毛づくろいとしてしている
・伸びているので気になっている
・怪我や化膿などで痛い、かゆい
・何かストレスを感じている

などがあげられます。

◆普段の毛づくろいとしてしている

猫が指先を噛むのは、猫の毛づくろい、グルーミングのひとつですので、気にしすぎる事はありません。指を広げて舐めたり、毛を抜くような感じで噛んで引っ張ったりもします。

爪を自分で舐めたり噛んだりしているうちに、外側がはがれることはよくあります。この行為は、飼い主が切ってあげた後でも、することもあります。

やりすぎて指の血管を傷つけ、出血するようなことがあれば、獣医さんで診てもらったほうが良いでしょう。

◆伸びているので気になっている

猫の爪は、毛づくろいしたり研いだりすることで、古い外側がはがれて、新しいものが表面に出てくるということでしたね。
猫が毛づくろいの時に自分で爪を噛む、または引っ張ったりするのは、古い爪がはがれかけていて、違和感を感じているからです。指先を丁寧にグルーミングすることで、自分で爪をはがそうとしているのでしょう。

伸びていて気になっているようであれば、カットしてあげる必要があります。これは定期的にチェックして、飼い主が判断して切ってあげるべきものです。

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◆怪我や化膿などで痛い、かゆい

もし指先に何らかのトラブルがあって、痛がったり痒がったりする時には、治療してあげなくてはなりません。

指の付け根をやさしく押して、爪の根元が見えるように出して、しっかり観察してください。根元が赤くなったり腫れたりしていれば、感染症や病気にかかっている可能性があるので、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

注意することは、素人判断で外用薬を使ったりしないということです。人間用の薬を使わないことはもちろんですし、内服薬で治すべき症状もあるので、動物病院で処置してもらうのがいちばんです。

◆何かストレスを感じている

ストレスを感じていると、指先を噛んでしまう場合もあるようです。寂しかったり、遊んでもらいたかったり、退屈だったりという理由で噛む行為をしてしまうということです。

猫に寂しい思いをさせていないか、ケージに閉じ込めて運動不足になっていないかなど、普段の飼い方を振り返ってみましょう。よく遊んであげて、リラックスさせてあげるようにしましょう。

猫が遊んだ後など落ち着いている時、甘えてきた時に、指先を見て爪が伸びていないかチェックしてあげると良いでしょう。


出血した時の対処法

猫の爪04

上記のような理由や、爪切りで爪を切りすぎてしまって爪から出血してしまった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。

– 家の中で怪我をした場合 –

1.出血の様子を確認する

指先から出血しているのを発見した時には、まずどのくらいの怪我なのかを見る必要があります。猫が触らせてくれる場合は、やさしく猫を抱いて、出血の様子を確認しましょう。

ただ、猫の怪我や痛みの具合によって、対処も変わりますので、まず落ち着いて行動することが大切です。猫を驚かしたり、急に血が出ている足を引っ張ったりしないようにしましょう。

2.止血する

一番にすることは、止血です。もし爪がはがれていると、出血も多くなっているかも知れません。

★圧迫止血
止血できそうなら、ガーゼや脱脂綿などで血が出ている部分を抑えます。強く押しすぎないように気をつけましょう。

★ペット用の止血剤での止血
止血剤を使って止血する方法もあります。ホームセンターやペットショップでも購入することができますので、常備しておくと安心ですね。

止血剤の多くはパウダータイプです。使用方法は、少しの量を綿などにつけて、出血しているところに押し付け、5〜10秒間抑えます。猫が痛がらない程度の適度な強さで押さえてください。それで血が止まれば、応急処置は完了です。

3.獣医師の診断を受ける

圧迫や、止血剤を使用して応急処置をした後は、病院で獣医師の診察を受けましょう。血が止まらない場合は、ガーゼや綿で押さえて患部の止血をした状態で、病院に連れて行ってください。

また、血が止まっても、出血していたところを経過観察してください。炎症を起こしたり傷が残ったりして、悪化する可能性があるからです。患部が腫れたり赤くなったりしていれば、できるだけ早く獣医師に診察してもらいましょう。

– 外に出ていて怪我をしていた場合 –

外から帰ってきた猫の指先から出血していたら、どうしたら良いでしょうか。

1.安全な場所に保護する

まず猫を安全な場所にいれて、また外に出てしまうことのないようにしましょう。

2. 出血の様子を確認する

猫を脅かさないのは同じですが、外から帰ってきて怪我をしている場合は、指先以外にも怪我をしていないかを見る事が大切です。他に怪我をしていれば、すぐに獣医さんに診てもらう必要もあります。

ただ、素人では判断できない場合もあるので、様子がおかしければ動物病院に連れて行った方が安心です。

3.水道水で洗浄する

指先だけ怪我をしているようであれば、怪我の様子を観察しましょう。汚れたり血がついていたりすれば、ぬるま湯で傷をやさしく洗います。

4.止血する

血が止まっていないようであれば、上記の方法と同様に止血をしてください。

5.獣医師の診断を受ける

外で怪我をした場合は、室内で怪我をした時よりも、感染症や化膿を起こす可能性が高いと言えます。出血が止まっていても、傷が深かったり、化膿していたりすれば、動物病院で対処してもらいましょう。


まとめ

猫の爪がはがれるのは、基本的には自然なことです。猫が指先を噛む、ひっぱるなどのしぐさをしていても、毛づくろいの一環ですので、心配することはありません。

ただ、噛むことが長時間続いたり、指先や爪の根元から出血していたりするようであれば、注意する必要があります。感染症や病気にかかったりしている可能性があるからです。

猫の爪は定期的に飼い主の手入れが必要なものです。そして猫が生きていく上でとても大切な部分です。日頃から猫の指先にも気を配って見てあげてください。



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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。


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