猫が落ち着く音楽3選！猫にもリラックス効果が期待できるって本当？

猫は音楽で落ち着く？

猫には可愛い三角形の耳がついていますので、その耳からどんな音を拾っているのかは、気になってしまっても不思議ではありません。

中でも猫が音楽を聴いたときに、リラックス効果やヒーリング効果を得ているのか？という部分は気になりますよね。

◆猫の可聴域は人間よりも広い

猫は耳の筋肉が発達しており、自由に耳介を動かすことで音を拾うことに長けています。

また、人間が拾える音の周波数が20～20,000ヘルツなのに対して、猫は25～75,000ヘルツと言われていることからも、猫が音楽に耳を傾けることがあっても不思議ではないでしょう。

ただ、私たちは音楽を流して、愛猫がどんな状態であるかを確認することしか出来ません。

実際に「この音楽は好き？」なんて聞くことは出来ませんので、落ち着く仕草や安らぐ表情を見ることが出来れば、ある程度のリラックス効果があるのでは？と感じることが出来るのです。

◆猫が落ち着く音楽についての研究

猫と音楽についての研究は、日本や海外でも多く行われています。

今まで猫は人間が好んで聴いていた音楽を耳にするだけでしたが、「動物も人間と同じように、音楽を聴くのではないか？」という関心から、猫にヒーリング効果のある研究が進んでいったようです。

ウィスコンシン大学マディソン校の心理学者であるチャールズ・スノードン名誉教授は、ワシントン・ナショナル交響楽団で活躍した音楽家デイビッド・タイ氏とともに猫のための音楽「ミャウジック」を制作しました。

そして発売とともに爆発的なヒットをしたのが、「Music For Cats」です。

2017年には日本でもメディアなどで紹介されていたので、知っている方もいらっしゃるのでは？と思います。

猫の鳴き声は人間の声よりも1オクターブ以上高い、ということをヒントに作られたこのアルバムは、猫がリラックス出来ることに特化した音楽であると言えるでしょう。

猫が落ち着く音楽3選

47匹の猫を対象に研究を続け、77％の猫が興味を示したアルバム「Music For Cats」には、以下のような落ち着く音楽が収録されています。

◆Lolo’s Air（ロロの空間）

猫にとって安らぐ喉笛を思わせる音や、時折「チュッチュッチュッチュ…」と母乳を吸うような音も聞こえてきます。

高い周波数を滑らすように変化させて作られた音は、どこか子猫の時代を思い起こさせてくれるよう。

猫にとってはどこか懐かしさを感じる音楽と言えるのではないでしょうか。

◆Tigerlili And Mimi’s Mewsical（タイガーリリとミミのミャウジカル）

どこか草原で冒険をしているような、心の中の好奇心をくすぐるような音楽です。

猫にとって大好きな鳥のさえずりや羽の音は、不安な気持ちや寂しさを紛らわしてくれるようにも感じますよね。

猫のための音楽を作るにあたって、スノードン教授は「留守番している猫に聴かせる音楽」も意識して作られたそう。

「愛猫を寂しい気持ちにさせたくない」という、願いが込められた音楽にも聴こえます。

◆Scooter Bere’s Aria（スクーター・ベレのアリア）

どこか心臓の音のような、一定のリズムが繰り返されている音楽です。

子猫のとき、母猫のニオイや体温、そして心臓の音を聞きながら落ち着く子が多かったことと思います。この音楽もどこか懐かしく、母猫と過ごした思い出が蘇るかもしれません。

落ち着いてリラックスすることが出来れば、普段のストレスも軽減されますし、安心して日々を過ごすことが出来ますよね。

猫が好きな音は？

猫が好きな音が入っている音楽は、案外ヒーリング効果をもたらしてくれているのかもしれません。

猫が好きであろうと言われている音は、以下の通りです。

◆女性の声

耳の良い猫は、人間の大きな声や男性の怒鳴り声などを嫌います。急にそのような音が聞こえてきたらびっくりしてしまいますし、落ち着くことは出来ないですよね。

その点女性の声は男性よりも小さく、柔らかく高い声の方が多いので、猫にとっては聞き取りやすい音と言えるようです。

子猫の鳴き声が2,000～6,000ヘルツ程度と言われているので、その音域に当てはまる女性の声は、落ち着く音であると言えるのでしょう。

◆カサカサした音

猫はビニール袋や紙袋などのカサカサした音が大好きです。ご飯を貰うときも袋に入っていることが多く、カサカサとした音がしただけで、勘違いして飼い主さんのところに来てしまう子も多いようです。

元来野生で生活していた祖先の名残で、草むらで獲物が動く際も「カサカサ」と音がして、アドレナリンが溢れていたのかもしれませんよね。

本能的にこの「カサカサ」という音は、猫にとって心躍る音なのかもしれません。

◆喉笛

嬉しいときやリラックスしているときに、猫は「ゴロゴロゴロ…」と喉笛を鳴らしますよね。母子間でのコミュニケーションにも使われる猫の喉笛は、猫が好きな音です。

この喉笛の音を聞くことによって安らぐことが出来ますし、落ち着く効果があると考えられますよね。

そのため、このような音を組み込んだような音楽は、ストレスを与えることなくリラックスして聴くことが出来るのではないでしょうか。

猫に音楽を聴かせる時の注意点は？

猫が好きになってくれるような音楽が存在するのなら、是非聴かせてみたい！と思われる飼い主さんも多いことでしょう。

実際に聴かせる際に、どんなことに注意すれば良いのでしょうか？

◆無理矢理聴かせるようなことはしない

まずは音楽を流すとき、猫をスピーカーに連れて行って聴かせるようなことはせず、普段の生活の中で自然に流してあげるようにしましょう。

例えスピーカーと猫との間に距離があったとしても、猫はとても耳が良いので音のする方向へ耳を傾けるはずです。そこでどういう表情をしているのかを確認してください。

リラックスをしているのであれば目を細めて安らぐ表情をしているでしょうし、ストレスを感じているのであれば目を見開き、耳が後ろ向きにピンと立って落ち着かない表情をしていることでしょう。

◆大音量で流さない

猫は耳がとても良いので、大音量で流さないことも重要です。本来ヒーリング効果が得られる音楽であっても、猫がビックリするぐらいの音量で流してしまえば、かえってストレスが溜まってしまうことに。

リラックスさせるつもりで流す音楽が、ストレスを与えないとは言い切ることが出来ないので、流す際には気を付けてあげてくださいね。

音楽以外で猫をリラックスさせる方法は？

ヒーリング効果の得られる音楽は、猫をリラックスさせることも可能ですが、音楽を聴かせる以外にもリラックスさせてあげることが可能です。

愛猫が安らぐには、どんなことをすれば落ち着くのでしょうか。

◆飼い主さんの心臓の音を聞かせる

飼い主さんにとって愛猫が家族であるように、猫にとっても飼い主さんはかけがえのない信頼のおける家族です。

常に一緒に生活しているからこそ、飼い主さんのニオイや飼い主さんから聞こえる音は、リラックス効果を持ち得るのです。

中でも抱っこしてもらったときに聞こえる飼い主さんの心臓の音は、一定のリズムを刻み、愛猫はどんどんリラックスしていくことでしょう。

抱っこが好きな子であれば、是非試してみたいリラックス方法です。

◆マッサージをする

撫でられることが大好きな猫には、マッサージが好きな子も多いです。人間のように力を入れて揉みほぐさなくても、手のひらで毛並に沿って撫でてあげるだけでも喜んでくれることでしょう。

人間と骨格が猫は違いますので、猫用ブラシなどを活用しても良いかもしれません。

ただ、中には痛がったり嫌がったりする子も居るので、ウットリした表情や喉笛を鳴らしてくれるようでしたら、継続してマッサージをしてあげるようにしましょう。

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◆快適な環境を整える

猫の生活空間を見直し、快適な環境を整えてあげることも大切です。狭いところや高い場所を好む傾向にあるので、家の中にこっそり身を隠せるような場所をいくつか用意してあげるようにしましょう。

その場所に行けば落ち着く、と思ってくれるはずですよ。

◆またたびを与える

またたびが好きな子であれば、与えることによってリラックスしてくれる子もいます。

ただ、中にはまたたびを与えることによって興奮してしまう子も居るので、愛猫がまたたびをどのように扱うのかを観察しておき、用途に合わせて与えてあげるようにしてくださいね。

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猫がリラックスする音楽まとめ

人間が落ち着いたり元気を出したりするために聴く音楽は、猫にとってもリラックス効果が期待出来るようです。

猫にとって安らぐ音楽や落ち着く音楽は、どこか人間が聴いてもヒーリング効果があるようにも感じました。

ただ、音楽が好きな子も居れば、苦手な子ももちろん居ます。いくら効果があると言われている音楽だからといって無理矢理聴かせてしまうと、ストレスを与えてしまうことになってしまうので、愛猫の様子を見つつ、聴かせてあげるようにしましょう。

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