猫に加湿器は必要?選ぶ時のポイントとおすすめの加湿器!

2022.08.30

猫に加湿器は必要?選ぶ時のポイントとおすすめの加湿器!

お肌の乾燥や風邪予防としてお家の中でよく活用される加湿器ですが、猫ちゃんがいるお部屋で加湿器をつけても大丈夫なのか、ふと気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 人間にとって快適な湿度は猫ちゃんにとっても快適なのか、猫ちゃんが加湿器にいたずらをしてしまわないか、など気になることが多いでしょう。 今回は猫ちゃんがいるところでの加湿器の使用方法や、加湿器を使用する際の注意点を詳しく解説していきます。

加湿器を使用しても大丈夫?

加湿器と一緒に寝る猫

結論からお伝えしますと、猫ちゃんのいるお部屋で加湿器を使用しても問題ありません。

猫ちゃんの肌も私たち人間と同じように乾燥するので、むしろ使ってあげたほうがよいものなのです。
ただいくつか使用する際の注意点があるので、見ていきましょう。

◆加湿器を置く場所

加湿器を設置したいけれどどこにおけばよいかわからない飼い主さんも多いのではないでしょうか。

加湿器のサイズが大きいものもあるので壁や部屋の隅に置くことが多いと思いますが、お部屋の真ん中に設置するほうが効率よく加湿してくれます。
このとき床に直に置くのではなく、机の上に設置するのがおすすめです。また、カーテンの近くや、換気扇の近くなどは避けましょう。

ご自宅の猫ちゃんが机の上に乗る習慣がある場合、加湿器にいたずらをして倒してしまう可能性があるため、飼い主さんが注意して見守るようにしましょう。
加湿器用の小さい机などを設置して、登ってはいけない場所ということを教えてあげるのもよいでしょう。

◆猫ちゃんにとって快適な湿度とは?

人間にとって快適な湿度は40~60%ですが、猫ちゃんにとって快適な湿度とは一体どのくらいなのでしょうか。

猫ちゃんにとって快適な湿度は一般的に40~70%です。
人間よりも少々高めといったところですが、あまり気にするような差ではありません。
私たち人間が快適で過ごせる湿度=猫ちゃんたちにとっても快適な湿度のようです。


湿度が下がるとどうなる?

湿度の低いお部屋で過ごしていると猫ちゃんにどういった影響があるのでしょうか。
詳しく解説していきます。

◆脱水の症状が見られる

長時間湿度の低いお部屋で過ごしていると、脱水の症状が見られることがあります。
猫ちゃんの尿の色が濃くなっているとかなり危険です。
体の中の水分量が減ってしまうと、排出する尿の量を少なくしようと働くために色の濃い尿をするようになります。

脱水症状になってしまうと猫ちゃんの体に大きな負担がかかってしまうため、お部屋が乾燥しているなと感じたらまずは猫ちゃんの排泄物を確認するようにしましょう。

水分不足には普段からも気を付けてくださいね。

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◆皮膚の乾燥

湿度が低いと私たち人間も乾燥するように、猫ちゃんのお肌も乾燥してしまいます。
猫ちゃんのお肌が乾燥すると、かゆくなったり、フケが出てきてしまいます。

また、乾燥しているとウィルス自体の動きも活発になり、猫ちゃんが風邪を引きやすくなってしまいます。
猫風邪は鼻水や目やに、咳が出るなど、人間の風邪と同じような症状があります。
また、一度でも猫風邪にかかってしまうと、ウィルスそのものは体内に残るため免疫力の低下が見られます。

◆肉球の乾燥

猫ちゃんの場合、皮膚だけでなく肉球も乾燥します。
肉球は常にしっとりしていて、プニプニしているイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかしそんな肉球でも、湿度の低いお部屋に長時間いると乾燥してしまうのです。
肉球には意外にも多くの役割を持っているため、乾燥しているカサカサな状態ですと、日常生活に支障をきたしてしまう可能性があります。
肉球は治りづらい箇所でもあるため、猫ちゃんの肉球が乾燥していないか、細かくチェックしてあげるようにしましょう。

またこのときお部屋の乾燥も気にしてほしいのですが、それ以外にも肉球の火傷などの可能性もあるため注意深く観察しましょう。


猫ちゃんにとってよい加湿器とは?

お部屋の乾燥は猫ちゃんにとってもよくないということがわかりましたね。
しかしいざ加湿器を買うとなると、さまざまなタイプの加湿器があり、どれを選べばよいのかわからない!という悩みもでてきそうです。

それでは加湿器を選ぶポイントについて解説いたします。

◆稼働音の有無

最近の加湿器は比較的、稼働音があまりしないものが多く作られています。

しかし音に敏感な猫ちゃんの場合は、わずかな稼働音でもストレスを感じてしまう可能性があります。
そのため、できるだけ稼働音が静かな加湿器を選んであげるようにしましょう。

また、加湿器は内部のファンにゴミや汚れが溜まったりすると稼働音がうるさくなる傾向があります。
うるさくなったなと感じ始めたら、いつも以上に丁寧にお手入れをするようにしましょう。

また、加湿器の下に集めのタオルや防振シートを引くのもよいでしょう。

◆スチーム式加湿器は取り扱いに注意

加湿器といえば、吹き出し口から水蒸気が出ている種類を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

加湿能力が高いスチーム式ですが、猫がいるおうちでは取り扱いに気をつけてください。
加湿器から出ているスチームに猫ちゃんが興味を持って、いたずらしてしまう可能性が高いからです。

スチームが出ている吹き出し口は熱くなっていることが多いため、猫ちゃんがいたずらするとやけどしてしまうことがあります。
万が一、加湿器ごと倒してしまったら、中の熱湯が出てしまい大変です。


加湿器の種類

超音波式加湿器

ここでは簡単に加湿器の種類について解説いたします。

◆超音波式

こちらの加湿器は、超音波の振動を利用して、水を細やかな水滴に変えます。

基本的に稼働音が静かなものが多いため、稼働音が猫ちゃんのストレスになることが少なく、猫ちゃんとの生活に向いているでしょう。
また、この超音波式はデザインも豊富なのできっとお気に入りの加湿器が見つかることでしょう。手に入れやすい価格のものが多いですよ。

◆気化式

こちらのタイプは、水をたっぷり含んだフィルターに風を当てることで、空気を潤します。
スチーム式とは違い、内部にヒーターを持たないため、猫ちゃんが火傷をすることがなく安全性が非常に高いです。

◆ハイブリット式

ハイブリット式の加湿器は、水が染み込んだフィルターに温かい風を当て、蒸気を発生させて加湿します。
気化式とスチーム式の加湿器が組み合わさった加湿器と考えるとわかりやすいかもしれません。

加湿のスピードに優れているだけでなく、加湿できる範囲も広いです。
そのため猫ちゃんのいるお部屋に置いてあげると、乾燥が気になった際にすぐに加湿してあげることができるのでおすすめです。

◆スチーム式

先ほども簡単に紹介しましたが、スチーム式の加湿器は、熱の力を利用して水を水蒸気に変えて加湿します。
実はこちらのスチーム式加湿器がもっとも加湿力が高いです。
フィルターがないため、お手入れも簡単ですが、吹き出し口が熱くなるためやけどしてしまう可能性があります。


空気清浄機は必要?

猫ちゃんに限らず、ペットを飼っているとトイレの匂いや、獣っぽい匂い、抜け毛が気になりますよね。自分は気にならなくとも、周りの人からの視線が気になってしまう飼い主さんもいらっしゃると思います。そんなときに役に立つのが空気清浄機です。

しかし加湿器も空気清浄機も置くとなるとかなりスペースを取られますし、購入する際に費用もかかります。そんなときにおすすめなのが、空気清浄機能付きの加湿器です。そんなものあるの?!と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

空気清浄機能対の加湿器であれば、猫ちゃんの匂いや抜け毛の対策と一緒にお部屋の加湿もできます。スペースの削減とともに、コスト削減もできます。また猫ちゃんがいたずらする可能性があるものも、減らせますしいいところどりですね。


加湿器にアロマオイルは使用してもよい?

アロマテラピー

近年は、おうち時間が増えたことにより、おしゃれな加湿器も多く登場しています。
代表的なものとしては、アロマオイルを入れて、香りも一緒に楽しむことができる加湿器です。猫ちゃんがいる場合、アロマオイルを使用する加湿器を選んでも問題ないのでしょうか。

◆猫ちゃんにとってアロマオイルは危険

猫ちゃんのいる環境でアロマオイルを使用するのは、非常に危険ですので絶対にやめてください。ひどい場合、死に至る可能性があるほど猫ちゃんにとって危険な成分です。

では、どういった危険性があるのか詳しく解説していきます。

①体内で分解できない
ご存じの通り、猫ちゃんは肉食動物です。そのため植物を消化する機能をほとんど持ち合わせていません。消化できないアロマオイルが体内にとどまり続けると、中毒症状を起こしてしまいます。

②香りを嗅ぐだけでも危険
舐めなければ大丈夫?と感じるかもしれませんが、猫ちゃんは人間に比べて皮膚が薄く、香りを嗅ぐだけでも体内にアロマを吸収してしまいます。そのため、加湿器でアロマをお部屋全体にいきわたらせてしまうと、猫ちゃんは中毒症状を引き起こしてしまう可能性が高いです。

アロマは加湿器だけでなく、柔軟剤や手洗い石けんにも配合されていることが多いので、気を付けていきたいですね。

◆症状

猫ちゃんがアロマを嗅いでしまうと、どういった症状があるのでしょうか。
症状としては、涙が止まらなくなってしまったり、皮膚の腫脹、嘔吐、低体温などさまざまな症状が見られます。

アロマの匂いを嗅ぐだけでこのような症状を引き起こしてしまうのです。そのため猫ちゃんを飼っている方は本当に気をつけましょう。

◆どのアロマが危険?

アロマオイルといっても非常に多くの種類があり、そのうちどれが猫ちゃんにとって危険なのか気になりますよね。

答えとしては、すべて「危険」です。
猫ちゃんにとって危険がないアロマオイルはないと思ったほうがよいでしょう。

しかし特に毒性が強いアロマオイルとして、下記のものがあげられます。

・オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系
・ミントやローズマリーなどのハーブ系
・クローブやオレガノなどのスパイス系

アロマオイルによる中毒症状が見られたら、ご自宅で対処できる方法はありません。愛する猫ちゃんのために少しでも早く病院に連れて行ってあげましょう。

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まとめ

加湿する

今回は猫ちゃんに加湿器が必要なのかを解説しましたがいかがでしたでしょうか?

乾燥しているお部屋に長時間いることは、私たちにとっても猫ちゃんもあまりよくありません。私たち人間と猫ちゃんが快適に感じる湿度はほとんど同じであることから、冬場などの乾燥が気になる季節は加湿器を設置して、お部屋の湿度を保ってあげましょう。

また、加湿器を使用する際にはアロマオイルなどの猫ちゃんにとって有害となる物は使わずに、お水だけを入れて稼働させるようにしましょう。

あなたのライフスタイルに合った加湿器をうまく使用して、快適なお部屋で猫ちゃんとの楽しい日々を過ごしましょう。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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