1.クロアシネコってどんな猫?
2.クロアシネコの特徴について
3.クロアシネコは絶滅危惧種
4.見た目の可愛さとは違って勇敢な一面もある
4-1.かなり野生的
4-2.普段は用心深めで穴に隠れる
5.とってもかわいいクロアシネコに会いたい!
5-1.日本ではクロアシネコに会える?
5-2.ペットとして飼える?
クロアシネコってどんな猫?
世界最小サイズなんて、きっと可愛らしいはずですよね。早速、その姿を動画で見てみましょう。
こちらはクロアシネコが暮らしているアメリカ・サンディエゴにある動物園の映像です。
この動物園では昨年4月、クロアシネコの赤ちゃんが誕生しました。
オスとメスのきょうだいのかわいい赤ちゃんクロアシネコが、初めてのお肉に挑戦しています。
このような映像を見てみると、クロアシネコは一見普通の猫と同じような印象を受けます。
ぱっちりとした目に、かわいらしい顔立ち、全身に広がっているかっこいいトラ模様。
とても愛らしいクロアシネコは、かわいいと評判になるのもわかりますよね。
クロアシネコはどういった猫なのでしょうか?
クロアシネコの特徴について
体の大きさは35~50センチほど、そして体重がメスは1.3キロ程度、オスは少し重めで1.9キロとずいぶん小さいことが分かります。
成猫になってこのサイズですから、子猫の頃はさぞかし小さいと予測がつきますよね。
なんと、子猫時代には人間の手の中にスッと入るほど小さく、その姿を見た人は「カワイイ」と注目してしまうこと間違いないでしょう。
クロアシネコは絶滅危惧種
クロアシネコは南アフリカ共和国やナミビア、ボツワナなどに生きている野生の猫です。基本「おひとりさま」で単独行動を好みます。
繁殖時期の頃でも、オスとメスが一緒に過ごす時間が5~10時間と短いです。
クロアシネコが生息している地域は砂漠地帯なので、獲物としてターゲットになる動物がそもそも少ないです。
だから集団で一緒に過ごしていても、食べるものが少なくなってしまうのです。それに加え結構大食いなのも一緒にいられない理由のひとつ。
小さい体のわりにエネルギー消費量がかなり多いのが特徴的で、なんと体重の6分の1にあたる食事量が必要なので、食べるために獲物を探す時間も多いです。
そういった理由もあり、現在はその数が次第に少なくなってきていて、絶滅危惧種に指定されています。
アメリカでは動物園などで60匹ほどのクロアシネコが人間の手で飼育されています。絶滅危惧種であることから、園内での繁殖活動に力を入れているとのことです。
見た目の可愛さとは違って勇敢な一面もある
世界最小サイズの猫なので可愛らしいという印象が強いですが、深く知っていくと意外性もあって驚きの連続です。
◆かなり野生的
体が小さいとはいえ、野生の猫なのでハンター力は抜群です。ペットとして飼われているイエネコとは、性格的にも異なる部分があります。
普段はネズミ、小鳥、昆虫などといった小さな動物をターゲットにして、自分のエサとしているそう。これらの動物はクロアシネコよりも体が小さいのですが、場合によっては自分より大きな獲物をも捕まえることもあり、ハンターとしての勢いはすごいものがあるようです。
◆普段は用心深めで穴に隠れる
基本的にクロアシネコは自然の中の「穴」などに潜んでいて、かなり用心深い性格のようです。野生の中で生きていくヤマネコですから、用心深くなるのも仕方がないのでしょうね。
また、アリが住んでいた塚の跡にも隠れることもあります。
穴や塚は敵から身を守るには最適な場所ですが、暑さから身を守るという理由もあります。
クロアシネコが住むアフリカは暑い地域ですから、穴の中といった涼しい場所に隠れていれば過ごしやすいですし、体力を温存できていざという時に敵に対応できます。
実は、現地の人は「アリ塚のトラ」なんて呼ぶ時もあるようです。
普段は可愛らしい様子の外見ですが、追い詰められたりすると相手がどんなに大きくても飛びかかってしまうという強い一面もあります。キリンの頸動脈を狙い、襲いかかるという話も現地の方々の間では語り継がれているほどです。
キュートな外見とは違って獰猛な面もあるようですが、とにもかくにも世界最小サイズのクロアシネコの姿を画像や動画で見ると、やっぱり可愛らしいですよね。
とってもかわいいクロアシネコに会いたい!
◆日本ではクロアシネコに会える?
猫好きな人ならば、世界最小と言われているクロアシネコを一目見てみたい!と思う方も多いでしょう。
しかし、現在クロアシネコは日本で飼育されている場所がありません。
冒頭に出てきた映像が撮影されたアメリカの動物園など、海外まで足を運ばないといけません。
クロアシネコの繁殖に力を入れているアメリカでは、数か所の動物園で公開されているようですので、機会があればぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
◆ペットとして飼える?
前述したように、クロアシネコは絶滅危惧種に指定されており、ペットとしての飼育はすることができません。
体も小さくかわいらしい顔つきのクロアシネコは一見普通のイエネコと変わらないように見えますが、もともと野生の動物です。運動量も多く、そして食べる量も普通の猫よりも多いです。もしも絶滅危惧種でなかったとしても一般家庭で飼育することは難しいでしょう。
残念ながら日本国内ではクロアシネコに会うことはできませんが、インターネットが発達した現代では公開されている写真や動画を見ることができます。
度々アメリカの動物園からはクロアシネコの赤ちゃん誕生の嬉しいニュースが映像付きで公開されていることがありますので、そういったものでクロアシネコの姿を見るのがいいかもしれませんね。
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