その美しさは「王室御用達」
そこにいるだけでどこか高貴で優雅な佇まいを感じさせるシャム猫。その起源はタイ王国。
かつてシャム猫はタイの王族や貴族など高貴な身分の人間のみに飼うことを許された、とても貴重な存在でした。まさに「生きる宝石」として扱われていた猫、それがシャム猫です。
きっとかつては豪華な王宮や貴族のお屋敷の美しくゴージャスなお部屋で優雅に暮らしていたことでしょう。その青く澄んだ瞳とスラリとした美しいフォルムはじっと座っているだけでまるで神聖な彫像のよう。
ちなみにシャム(siam)猫を「シャム」と呼ぶのは日本だけ。海外では「サイアム」「サイアミーズ」と呼ばれているそうです。海外で「シャム」と言っても「?」と思われてしまうかもしれません。気を付けましょう。
そんな「猫界のセレブ」とも呼べるシャム猫様はいったいどんな性格なのでしょうか!?気になりますね!
さっそくシャム猫の性格について探っていきましょう。
スレンダーなクールビューティ
シャム猫の大きな特徴のひとつは「スレンダーな身体」。そして熱帯に属しているタイ出身のシャム猫の被毛は短くてとてもつややか。どこかシャープなスポーツカーのような美しさを持っています。
その見た目どおりシャム猫はとても活発。軽やかな身のこなしで高いところに上るのが大好き!もちろん狭いところもなんのその、いかにも猫らしい素早い身のこなしであなたを驚かせてくれるでしょう。捕まえるのはちょっと大変かもしれませんね。
そしてシャープな見た目どおり、その性格は賢く感受性も豊か。なんでも自分で判断して行動してしまうその冷静な賢さ故に、ある日突然家を出て行ってしまった…!?なんてことも。おうちが気に入らなかったのでしょうか?
そんな見た目通りのクールな性格とは裏腹に、じつはシャム猫にはこんな一面もあります!
鳴き声が大きくてびっくり
「シャム猫を飼い始めたけど鳴き声が大きくて驚いた!」という飼い主さんは意外と多いようです。
いったいその華奢な身体のどこからそんな声が出るの!?と思うような「野太い声」を出すことも。
ご飯の催促や、○○して!という要望、かまってアピールなど、本人(本猫?)は普通と思っていても、他の猫と比べるとどれもかなり強烈なようです。
その上シャム猫はかなり自己顕示欲が強い性格。「私を見て!」という願望も人(猫?)一倍!
大きな鳴き声でかなりの自己主張をしてくるそうで、アピールしてくれるのは嬉しいけどマンションやアパート暮らしの飼い主さんはちょっとヒヤヒヤしてしまうかもしれません。
飼い主さんにはベッタリの性格
とっても賢いシャム猫は、警戒心も強く見慣れぬ人には近づきません。ですが飼い主さんとなると話は別。愛情深い一面もあり、とにかくベッタリ甘えん坊。そんなギャップのある性格がたまらなくて「シャム猫じゃなきゃイヤ!」となってしまう飼い主さんも多いようです。
ただ独占欲の強い性格のせいか「他の者が飼い主さんに近づくのは許さない!」と思ってしまうシャム猫ちゃんもいるようで、多頭飼いにすると他の猫とトラブルになってしまう場合があるようです。
また、人間の子供や赤ちゃんにですら「飼い主さんを取られるのはイヤ!」と攻撃してしまうケースもあるようで、シャム猫の本来持っている性格からすると多頭飼いや子供のいる家庭にはあまり向いていないかもしれません。
クールと甘えん坊のギャップがたまらない!?
いかがでしたか?高貴でクールビューティな見た目とは裏腹に、その性格は甘えん坊で独占欲が強いなんてなんだか意外ですね!他の人には全然なつかないのに、自分だけにはスリスリ、ゴロゴロ…なんて、この特別感は一度味わうとクセになってしまうのかもしれません…!
最近では鳴き声の小さいシャム猫やちょっと丸め(?)のシャム猫も現れているようですが、とてもハッキリした自己主張をしてくる性格や運動量の多さ、そして鳴き声の大きなことから、シャム猫を飼うときは飼う場所や環境をよく考えてからにしたほうが、シャム猫ちゃんにも飼い主さんにもよさそうです。
でもきっと、王族や貴族のお屋敷に飼われていたときは、鳴き声や運動量なんて誰も気にしていなかったのかもしれませんね…うらやましい!
ライター/ほっかいどうみん
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