トルコ産・ターキッシュバンの特徴
ターキッシュバンは、トルコを原産地とする猫種です。
広く知られるきっかけとなったのは1955年、二人のイギリス人がトルコに取材旅行していた際のできごと。
旅先で譲り受けた二匹の猫を連れて、トルコの南東部にある塩分が濃いトルコ最大の湖「ヴァン湖」に訪れたとき、この二匹が泳いでいるようすに驚きました。二人はこのターキッシュバンをイギリスに連れ帰り、変わった種類として広く紹介したのがきっかけとなっています。
さて、ターキッシュバンはこのヴァン湖周辺に古代から存在しており、「ターキッシュアンゴラ」や「バンキャット」とともに希少種とされています。ターキッシュバンは他の二種と異なり、より市民的な種類として国民より古くから親しまれていました。
特徴としては、「バンパターン」と呼ばれる、頭としっぽ以外はすべて真っ白といった毛色のパターンを持っています。
また、冒頭で触れた通り、水の中で遊ぶことを特に好むため、ターキッシュ・スイミングキャット=「トルコの泳ぐネコ」とも呼ばれています。なお、ターキッシュバンはその後二人の手によって繁殖され、1982年に野生の種類と認められることとなります。
ターキッシュバンはどんな性格?
水を一切怖がらないターキッシュバンは、どういう性格・性質を持っているのでしょうか。
比較的穏やかで大人しく、愛情深い性格を持ち合わせています。
また、すごく冷静です。とても賢く処世術に長けていると言われており、飼い主はもちろんのこと、犬など他の動物に対しても、リーダーシップを発揮し、自分より強いと思った相手には懐くという、賢く従順な一面を持っています。
仲間を作るのが好きで、自立心・共存心の両方を兼ね備えた、バランスの取れた性格です。
そして、非常に頭が良く、しつけが楽とされています。しかし、狭い場所を苦手とするようで、閉じ込められると不安定になるため、居場所の自由さを確保してあげましょう。
また、その反面、活発で走り回ることが大好き。そして、野生の感覚が強く残っているせいか、抱っこされることや、長時間の触れあいに関しては苦手意識を持っているようです。
そのため、長く一緒に遊びたいときは、おもちゃを使ってコミュニケーションを図るのが良いとされています。おもちゃで遊ぶのが大好きなので、とてもよく反応してくれます。
ターキッシュバンを飼う上で注意する点
ターキッシュバンは、特に成長しきってしまうまでの子供時代は非常に遊びが好きで、ネズミ捕りなどのハンティングはもちろん、高い所に飛び乗ったり、飛んでいる虫を追ったりします。がっしりとした、やや大きめの体格をしているため、大きく安定したキャットタワーを用意して、足場になる場所は整理しておくなど危険防止に心掛けましょう。
水に対して抵抗のない個体が多いため、特に子猫は危険です。流れている水にじゃれつくことがしばしばあるため、水洗トイレやお風呂、洗濯機のふたを開け放さず、必ず扉をきちんと閉めておくようにしましょう。水槽に魚を飼っているお家では、何らかの対策を施さないと、飛び込む危険性があります。
ターキッシュバンは水泳猫といわれるだけあって、毛は防水性に富んでいます。これは皮脂が被毛をコーティングしていることによります。過剰な皮脂は皮膚病の原因となるため、定期的にシャンプーをしましょう。
平均寿命は14~16歳と一般的な種類とほとんど変わりません。健康状態や安全管理をしっかり行ってあげて、一年でも多く一緒に過ごしましょう。
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