耳が大きい猫4選!大きな理由や飼育の際の注意点などが知りたい!

2024.05.05

耳が大きい猫4選!大きな理由や飼育の際の注意点などが知りたい!

小顔で有名な猫ですが、大きな耳がついている猫を見ると「海外の血が入った珍しい猫なのかな?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。 もともと耳が大きい猫種も存在していますが、耳が大きい猫の場合はそのほかにどのような特徴があるのかも気になるところですよね。 耳が大きい猫にはどんな品種が存在するのか、かかりやすい病気や飼育の際に気をつけるべきことなどを併せてご紹介させていただきます。

耳が大きい猫っているの?

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「猫耳」といった言葉が定着しているほど、猫の耳は大きく特徴的ではありますが、ウサギやキツネなどと同じように耳の大きな動物はとてもキュートで可愛らしいですよね。

身近な動物となる猫も顔の大きさに比べて、耳の比率が大きいと言えますが、猫種の中には普通の猫たちよりも大きな耳を持った品種が存在することをご存じでしょうか。

なぜ猫は顔の大きさに比べて大きな耳を持っているのか、その理由から見ていきましょう。

◆耳が大きい理由

私たち人間は身体に対して小さな耳を持っているため、猫はどうしてあんなに大きな耳を持っているのかと疑問に思ったことはありませんか。

さまざまな音を拾って頻繁に左右へと動く耳を見ていると、たくさんの役割が備わっていることは一目瞭然です。

一節では大きい耳を持つ猫は、洋猫(海外原産の猫種)の血が入っているとも言われており、昨今では純粋な和猫(日本猫)は少なくなってきているため、どの猫ちゃんを見ても「大きな耳をしているな」と感じたとしても不思議ではありません。

猫の耳が大きな理由として、以下のような役割があると考えられています。

◎聴力が優れている
◎視力を補っている

猫の聴力はとても優れていると言われており、人間の4倍以上とも言われています。

人間の可聴域が20~20,000Hz前後なのに対し、猫は20~75,000Hz前後となるため、広範囲の音が猫には聞こえていることが分かりますよね。

身体能力が優れていて狩猟本能も持ち合わせている猫ではありますが、スナイパーとしての欠点が挙げられるとしたら、視力が優れていないという点です。

動体視力は優れているものの、静止視力は低いため、獲物を狙っていたとしても獲物が物音を立てずにまったく動かなければ、猫の狩りは失敗に終わってしまうことでしょう。

猫の獲物となる虫や小動物の発する音(羽の音、鳴き声など)は高音の場合が多く、高い音を聞き分けることが得意な猫はどんな小さな音も聞き逃しません。

獲物を狩るときに役立つだけでなく、外敵の存在にもいち早く気付けるため、単独行動を好む猫にとってはなくてはならない機能とも言えるでしょう。

また、猫の耳介(三角形の部分)にはたくさんの耳介筋があり、この筋肉によって耳介を270度ほど回転させられ、集音器のような役割を担っています。

狩りで集中していたとしても、周囲の状況を把握するために耳は進化してきたとも言われていますので、猫が備え持っているさまざまな機能がいかに優れていて有能であるかがうかがえます。


耳が大きい猫種4選

どの猫ちゃんも人間に比べれば圧倒的に大きな耳を持ち合わせていますが、そんな猫の中でもより耳が大きいといった特徴を持つ猫種も存在しています。

耳が大きい猫種と言われている猫ちゃんたちは、以下のような純血種となります。

◆アビシニアン

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気品漂う「アビシニアン」は、日本でもとても人気の高い猫種ですよね。

筋肉質で引き締まった身体つきをしているため野生味を感じさせますが、手足が長く華奢な容姿をしていることからも「バレエキャット」と形容されているようです。

逆三角形といったクサビ形をした顔が魅力的ではありますが、そのてっぺんには三角の大きな耳がついています。

スタイルの良さや小さな顔を持つ猫種だからこそ、アビシニアンの大きな耳はより一層目立っているのかもしれません。

◆メインクーン

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大きな猫種としても知られている「メインクーン」も、耳が大きい猫種として有名です。

がっしりとした骨格をしていて筋肉質な身体をまとう長毛は、より一層身体を大きく見せてくれますが、大きな見た目とは裏腹に性格はとても穏やかで「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」と呼ばれることがあります。

頭の高い位置にある大きな耳は幅広で、耳の中にはタフトと呼ばれる房毛が豊富にあり、耳の先端にはリンクスティップスといった飾り毛がついています。

このような風貌からもメインクーンはオオヤマネコのようでもあり、そのような猫を飼育できるとあって日本でも根強い人気を誇っています。

◆シンガプーラ

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公認されている猫種の中でも、世界最小と言われている血統種の猫が「シンガプーラ」です。

アビシニアンにもよく似たシンガプーラですが、小さな身体を持ちながらも筋肉質で、見た目よりもがっちりとした印象の強い猫種と言われています。

成猫になっても体重は2~3kgほどとなるため、いつまでも子猫のような愛らしさを持つ可愛らしい猫種と言えますよね。

シンガプーラは顔も小さい猫種となりますが、大きな瞳と大きな耳がとても特徴的で、シルクのような被毛も相まってゴージャス感漂う猫種となっています。

◆オリエンタルショートヘア

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猫種の中でも圧倒的な大きい耳を持っているのが、「オリエンタルショートヘア」です。

日本では見かけない、いかにもといった外国の血を引いた猫種となり、一度見れば忘れられないほどキュートなインパクトのある純血種となっています。

戦後にシャム猫を増やす目的で誕生した猫種となりますが、ほっそりとして長い身体は筋肉質で引き締まっており、四肢だけでなく首や尻尾も長い個体が多いようです。

洗練された見た目からは想像できないほど甘えん坊で人懐っこく、人間とも一緒に暮らしやすい猫種と言えるでしょう。


耳が大きい猫がかかりやすい病気は?

耳が大きい猫は特別感があってとても可愛らしいですが、大きな耳を持っているからこそ、かかりやすい病気があるのかも気になるところです。

折れ耳のスコティッシュフォールドや房毛の多い長毛種の猫などは、耳道内が蒸れやすくなるため「外耳炎」を患いやすいと言われていますが、耳が大きい猫の場合は耳介も大きく広がっているため、さまざまな病気に気を付けなくてはいけません。

耳が大きい猫がもっとも気を付けるべき耳の病気は「耳疥癬(みみかいせん)」といった耳にダニが寄生する病気です。

完全室内飼いの猫ちゃんであれば自然発生することはありませんが、外へ自由に行き来できたり、別の猫と触れ合う機会があったりすると、感染力が強いため注意が必要となります。

耳が大きい分ダニの繁殖率も上がりますし、さまざまな症状が出てしまい苦しめてしまうことでしょう。

耳疥癬だけでなく常在するマラセチア(真菌)による外耳炎、中耳炎や内耳炎を発症するケースもあるため、愛猫の耳が大きい場合には、これらの病気のリスクがあることを覚えておいてください。

また、耳が大きいと異物も入りやすくなるため、日頃から耳のケアを怠らないようにしましょう。


耳が大きい猫を飼う際の注意点

猫の耳は敏感に音を拾うだけでなく、内耳にある三半規管の働きによりバランス感覚や平衡感覚を補っているため、耳のケアだけでなく日常的にストレスを与えないような暮らしを心掛けておくことも大切です。

耳の外側や内側をキレイに保つことが重要となり、猫のセルフグルーミングだけでは限界があるため、繊細な部分のケアをする際には市販の猫用ケア用品を使ったり、ぬるま湯で湿らせたコットンで優しく拭き取ったりなど、常に清潔を保てるように意識してケアをしてあげてください。

ほかにも、日常的にダニやマラセチアの予防をしておきたい場合には、予防薬もあるのでかかりつけの動物病院に相談してみるのもおすすめです。

このようなケアや予防法だけでなく、部屋の中を清潔にしておくことも大事なため、日頃から掃除をして愛猫の健康を守ってあげてください。

また、耳の大きい猫は大きな音にも敏感に反応してしまうため、一緒に生活をする中でも大きな音(ドアを閉めるときや寝ているときにいきなり話しかけるなど)を立てないように工夫をし、ストレスを軽減するような暮らしを心掛けておきましょう。


まとめ

どの猫ちゃんも身体の大きさに対して大きな耳を持っていますが、猫種によっては生まれつきにして大きい耳を持って生まれてくる子も存在しています。

とくに洋猫の場合、大きな耳が特徴といった品種も存在するため、日本で見かける和猫で耳が大きい子の場合は、洋猫の血が入っていると考えても不思議ではありませんよね。

日本猫は全体的に丸みを帯びていて可愛らしい雰囲気を持っており、洋猫は洗練された美しさを持っているようにも感じますが、結論猫はどんな容姿をしていても愛おしく、圧倒的なビジュアルの持ち主であることに違いありません。

見た目のインパクトだけでなく猫の耳はたくさんの役割を担っているため、そのことをしっかりと考慮した上で適切なケアを行うようにし、ストレスを与えないような生活環境を整えることも大切です。

愛猫がもしも耳の大きい猫だった場合には、それらの特性を考慮しながら、耳の病気などにも注意して楽しい共同生活を謳歌していきましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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