1.猫が甘噛みする意味は?
1-1.甘噛みする理由①好奇心
1-2.甘噛みする理由②愛情表現
1-3.甘噛みする理由③狩猟本能
1-4.甘噛みする理由④発情期
1-5.甘噛みする理由⑤歯茎がかゆい
1-6.甘噛みする理由⑥甘えている
1-7.吸い付き行動
2.猫の甘噛みへの対処法は?治すことはできる?
3.猫の甘噛みをしつける方法!
3-1.噛まれた指を少し奥に入れる
3-2.噛まれた瞬間に大きな声を上げる
3-3.噛んでもいいおもちゃを与える
3-4.ストレスをなくす
3-5.しつけ用品を使用する
4.まとめ
【掲載:2020.11.30 更新:2022.10.17】
猫が甘噛みする意味は?
◆甘噛みする理由①好奇心
子猫のうちは見るもの触るもの全てが新鮮で、とにかく口に入れて確認したいと噛んでしまいます。人間の赤ちゃんと一緒ですね。口に入れてその感触や味を確かめているのです。
ただ、子猫のうちは何をどれほどの強さで噛めばよいのかわかっていない状態です。撫でてくれる飼い主さんの手も、好奇心からついつい噛んでしまうのですが、甘噛みの強さが上手くコントロールできていないのです。
◆甘噛みする理由②愛情表現
猫は愛情表現から甘噛みしあう、という習性があります。痛いと思えるほど噛んでしまうのは、上でも述べたように力のコントロールができていないから。兄弟、親子間の猫同士で甘噛みしあう間に、やがて適切な力加減を覚えていきます。
◆甘噛みする理由③狩猟本能
猫は狩猟動物なので、猫を撫でようとひらひら動く飼い主さんの手や、サッサッと動く足を獲物と勘違いして噛み付いてしまいます。本能からつい甘噛みしてしまうのです。
◆甘噛みする理由④発情期
発情期を迎えたオス猫でも甘噛みがみられることがあります。交尾の際に、オス猫はメス猫の首を噛んで動きを止めます。これを「ネックグリップ」と呼びます。
去勢手術が済んだオス猫でも、興奮した際に噛みついてしまうことがあるようです。
◆甘噛みする理由⑤歯茎がかゆい
子猫は生後3~6ヶ月頃に乳歯が抜け、永久歯へと生え変わります。歯が生え変わる時の子猫は歯茎がとてもむずがゆく、それを解消するために色んなものを噛んでしまう場合があります。
◆甘噛みする理由⑥甘えている
甘噛みしながらゴロゴロと喉を鳴らし、うっとりとした表情でリラックスしている猫。これは猫があなたに甘えているという意味です。
大好きな飼い主さんとのふれあいを楽しんでいる様子です。
◆吸い付き行動
甘噛みとは少し違うかもしれませんが、離乳が早かった子猫や哺乳瓶で育った猫は毛布や自分の体、他の猫の体などに吸い付くことがあります。
成猫になるにつれて治ってくることがほとんどですが、早期に母猫と離されて育った子などは稀に大人になっても習慣が抜けないようです。
前足をふみふみしながら吸い付くことが多いです。
猫の甘噛みへの対処法は?治すことはできる?
猫にしつけを行う場合、猫がしてほしくない行為をしたらすぐに「ダメ」と教えなければなりません。甘噛みを始めたらすぐに「ダメ」と教えなければならないのです。甘噛みが始まる前でも、終わってからでも意味はありません。
また、甘噛みをした猫を叩くなどの体罰を加えても、全く意味はありません。猫との信頼関係が崩れてしまい、猫が懐かなくなってしまいます。
甘噛みをしつけでなおそうとするのであれば、猫が噛んできた時、すぐになんらかのアクションを起こし、猫に少し嫌な気持ちになってもらうことが必要です。
親子や兄弟間で甘噛みをしあうとき、子猫が力を入れて噛みすぎた場合、噛まれた側は怒って噛み返したり、噛みついて入る子猫を振り払ったり、唸り声をあげたり、と怒りの意味を込めた行動をとります。こうして子猫は「噛まれたら嫌がられる」ということを理解し、甘嚙みの適度な強さを覚えていきます。
本来なら兄弟や親子間で適度な甘噛みをしつけられるはずの子猫に、飼い主さんが代わりにしつけてあげるのです。
猫の甘噛みをしつける方法!
◆噛まれた指を少し奥に入れる
撫でられているうちについ甘噛みを始めた猫。痛いようであればそっと噛まれた指を少しだけ猫の口の奥に入れて、猫がすこしだけ苦しい思いをするようにします。「強く噛んだら苦しくなる」と覚えさせてしつけます。噛まれたときにびっくりして手を引き抜いてしまうと、猫が指をおもちゃだと認識してしまうほか、猫の歯で怪我をしてしまうことがあるので注意しましょう。
◆噛まれた瞬間に大きな声を上げる
上記と同様に、甘嚙みが痛すぎた場合はすぐに大声で「痛い!」と叫びましょう。猫はびっくりして口を離すはずです。
この方法は「サプライズ」と呼ばれるもので、声だけでなく、手をパンッと大きな音で叩く、笛を吹くなど、猫を驚かして、やってほしくない行為をやめさせるというしつけの方法です。繰り返し行う必要がありますが、他のしつけの場面でも使える方法ですが、忘れてはいけないことは決して体罰をしてはいけないということです。
◆噛んでもいいおもちゃを与える
歯がかゆくて噛んでいる場合には、噛んでもいいようなおもちゃを与えるのが効果的です。この時、与えるおもちゃがあまりにも小さいと誤飲してしまう危険性もありますので、飲み込めないような大きさで簡単にバラバラになってしまわないおもちゃを選びましょう。
飼い主さんの手足を噛んでもいいものだと認識してしまうと、治すのも一苦労です。遊ぶときには必ずおもちゃを使って遊ぶように心がけてください。
◆ストレスをなくす
普段はあまり噛まない猫が強く甘噛みをしてくる場合は、猫になんらかのストレスがかかっている可能性もあります。猫の環境が大きく変化していないか?体調が悪くないか?遊び足りて入るか?よく猫を観察してみましょう。日頃からしっかり時間をとって、猫とスキンシップをとることを心がけたいですね。
◆しつけ用品を使用する
猫の甘噛みや爪とぎをやめさせるしつけ用品が市販されています。それらを効果的に使用することで猫にも飼い主さんにも負担なくしつけが行えるかもしれません。
こちらは手足への噛みぐせ防止ローションです。天然香料で優しい香りがし、猫が噛むとわさびエキスが辛くて、猫は噛まなくなる、という優れもの。
まとめ
猫は決して悪気があって噛んではいません。甘噛みが強すぎたり酷くなったりするには、必ずなんらかの意味があります。子猫であればしつけてあげればいいし、成猫であれば猫になんらかの不満やストレスがたまっているのかもしれません。
エスカレートしてしまう前に猫からのメッセージの意味を汲み取ってうまく対策し、楽しい猫ライフをお送りください。
– おすすめ記事 –
・【幸せ】一体どうしてその位置に!?猫が添い寝してくる5つの理由! |
・過剰な鳴き声を直したい!困った猫の鳴き癖の理由と対処法・しつけ方 |
・猫の噛み癖の理由と直し方、噛まれた時の対応について |
・猫が腕に抱きつくかわいい理由は?噛むほど夢中になる時の対処法! |
猫の「噛む」「ひっかく」で死亡例!猫から人に感染する恐怖のパスツレラ症