猫の出産時期はいつ?
出産(しゅっさん)とは、子宮内の胎子を外界に産み出すことで、分娩(ぶんべん)とも呼ばれます。猫が分娩に要する時間は4~42時間で、猫によってかなりの幅があります。
猫は、春と秋の年2回、出産時期がきます。
ではなぜ、猫の出産時期がこの年2回の春と秋なのか、理由をみてみましょう。
猫の発情期はいつ?
オス猫とメス猫が恋をする、発情期が年に2回あります。
早い猫では生後5ヶ月頃から、生後7ヶ月~9ヶ月頃までに最初の発情がきます。短毛種のほうが早く発情すると言われ、長毛猫は、生後10ヶ月~12ヶ月前後に最初の発情がくることが多いようです。
まずメス猫ですが、繁殖期は2月~4月上旬、6月~8月の間にピークがきます。発情はそれぞれ1ヶ月前くらいから始まっています。そして、メス猫の発情期に呼応して、オス猫の発情期がきます。
この時期に発情する理由としては、「猫の発情が日照時間に関係がある」という説が有力です。メス猫は1日のうちで12~14時間、500ルックスの光にあたると、発情しやすいといわれています。
猫の発情期の行動は?
メス猫が発情すると、人の体や家具などに身体をすりつけてくるようになり、いつもよりも甘えるようになってきます。そして食欲がなくなり、独特の大きな鳴き声を出すようになります。トイレ以外で粗相をするようになり、回数も増えてきます。室内で飼われていると、外に出たがるようになります。
3~4週間ほどの間隔で、1週間から約10日間鳴いたりウロウロしたりする、という風に発情を繰り返し、次第に発情の状態がエスカレートして声が大きくなったり痩せたり、外に出たがったりしていくことが増え、行動も大きくなります。
オスは、メスの発情に合わせて発情します。メスを探して、大きな声で鳴いたり、スプレーというおしっこをかける行為をするようになったりします。
猫の出産時期は、春と秋!
無事に猫の恋が実ると、赤ちゃんができるということになります。
猫の妊娠期間は約63~66日前後、だいたい2ヶ月くらいです。
このことから考えると、猫の出産時期というのは、ピークが一年で3~4月頃と8~9月頃となり、季節では、春頃と秋頃ということになります。
もちろん個体差により、時期のズレはありますので、5月ごろや、11月ごろにまで出産時期はある可能性があります。
猫が出産したら準備することは?
猫が出産したら、時期に合わせて親子猫の環境を過ごしやすくしてあげてください。
春の後、暑い夏の時期に生まれた場合は、エアコンで室温管理をしましょう。27度から28度設定にしておくと良いでしょう。猫に直接エアコンの風が当たらないように注意してください。自然の風が通るような場所を作ってあげるとより過ごしやすくなるでしょう。
秋の後、寒い時期に生まれれば、今度は暖房が必要です。親子猫のいる場所を、毛布や箱などで囲い、様子を見て湯たんぽなども使ってあげると良いでしょう。暖房器具の設置場所が猫のいる場所に近すぎないように、気をつけましょう。
猫の出産は犬よりも安産!?
猫の出産は、安産とされる犬よりもさらに安産です。また繁殖能力も高いので、妊娠しやすいと言われています。
猫は、出産後、約1~3ヶ月前後で次の発情が来るので、また妊娠可能になります。時期が合えば、1年に3回以上出産することも可能になります。
飼っているメス猫が妊娠の可能な猫の場合、そして出産を何度も望むわけではない場合は、オス猫との接触に気をつけましょう。
一緒に暮らす子猫を探している場合は、春と秋頃に探してみると、色々な猫を見つけられるでしょう。
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