【掲載:2019.09.13 更新:2023.03.29】
猫は寝言をいうのか
結論からいうと、猫も寝言を言います。
猫の寝言とは、人間と同じ、寝ている時に声を発することです。
ニャ、ニャと小さく何かを言うようであったり、ニャーとはっきり鳴いたり、それぞれどんな夢をみているかによって、寝言も変わります。
猫の寝言には単に夢を見ている場合以外にも、注意が必要な寝言もあるので、あわせてご紹介いたします。
猫が寝言を言う理由
◆人間と同じ「レム睡眠」のとき
猫の睡眠は、「レム睡眠」と言う浅い眠りと、「ノンレム睡眠」と言う深い眠りを繰り返しています。
このレムとは、Rapid Eye Movement(REM)の略で、高速眼球運動と言い、寝ている間に眼球が高速で上下左右に動く状態のことです。
このレム睡眠の間に、夢を見ていると言われています。ノンレム睡眠の時は、深い眠りで筋肉も脳も休んでいる状態で、夢は見ないと言われています。
猫は一日に14時間以上も寝て過ごしていると言われますが、その中でも深い眠りのノンレム睡眠は、3時間ほどです。
浅い眠りのレム睡眠の状態が長く、その間は少しの物音でもすぐに起き、夢を見ることもあると言われます。
そして、夢を見ている時に、寝言を言うことがあるということです。
猫はうとうとと浅い眠りを多く取りながら、夢の中で、獲物やおもちゃを追いかけたり、仲間と遊んだり、怒ったり、母猫に甘えたりと、色々な状況で寝言を言ってしまうのだと想像できます。
◆記憶や情報の整理をしている
睡眠中には、カラダは眠っていても脳は活発に動き、1日の情報を整理していることがあります。
脳が情報を整理する際に、夢を構成し、寝言など現実での動きがでる場合があります。
猫の寝言の種類・鳴き声
◆甘えているときの「にゃー」「にゃお」
猫が「ニャー」「ニャオ」と寝言をいう時は、飼い主さんに甘えていたり、楽しい、幸せな出来事が夢の中で起きています。
嬉しい気持ちを表しているので、とてもかわいいらしい寝言といえます。
◆リラックスをしている「ん-」「ふーん」
「ンー」「フーン」などの寝言をいう時には、猫がリラックスしている夢を見ているでしょう。
夢の中で、飼い主さんの元や、お気に入りの寝床で安心して眠っている状態です。
◆威嚇をしている「しゃー」
「シャー」と威嚇をするように発する寝言は、起きている時と同じで威嚇を表します。
夢の中で危険な状態なのかもしれません。極端に激しく「シャーシャー!」いう場合は、様子を見て、優しく起こしてあげると良いでしょう。
◆獲物を見つけた時の「くっく」「けっ」「かかか」
猫が「クック」「ケッ」「カカカ」などと発するときには、獲物を見つけて狩りをしている夢を見ています。
鳥やネズミなどを狩りしているので、起こさずに見守ってあげましょう。
こんな猫の寝言には要注意!
◆いびきをかいている
いびきは喉の気道が狭くなることで、空気の通りが悪くなり、喉の粘膜が振動することで、音がでます。寝ていることで力が抜け、舌の位置が喉の方にさがって、気道がせまくなることでもいびきをかきます。
よく聞かれるような、鼻腔から発する、スピー、ピーといった高い音のいびきは、気にすることはないでしょう。
しかし、下記症状や行動がある場合は、動物病院で獣医師に診てもらうと安心です。
◆痙攣をしている
寝言に加え、体が痙攣をしている場合には、てんかんなどの病気の恐れや可能性があります。
発作を見かけたら、原因を探るためにも、なるべく早く動物病院を受診することをおすすめします。
◆吐きたそうにしている
毛玉がうまく吐き出せないと、吐き気を催し、睡眠時に吐きたそうな寝言を言っている場合があります。
毛玉病になる恐れもありますので、日々のブラッシングやお手入れを行うようにしましょう。
まとめ
猫の寝言の意味を知ると、猫ちゃんの睡眠を眺めていたくなる飼い主さんもいるかと思います。
愛猫の睡眠を観察すると可愛い一面を発見できるだけでなく、いち早く病気にサインに気が付くこともできます。