いそうでいない、逆靴下猫
Twitterで話題の猫漫画「おじさまと猫」はご存知ですか?
ふくまるという猫とおじさまの心温まる4コマ漫画なんですが、実は「ふくまる」のように足先だけが黒い猫って存在しないんです。
元々猫好きだった作者の桜井海さんの「こんな猫がいたらいいな。」という想いから生まれた子であり、残念ながら架空の猫なんです。存在したら間違いなく可愛いんですけどね…。
シャム猫やヒマラヤンのように色がついた猫はいますが、体や顔などが白いのに足先だけ黒っていう子はいません。そこには猫の遺伝子的な理由があるんです。
靴下猫の靴下がみんな「白い」ワケ
猫の模様は上からペンキをかけたように、上から段々と足の方に色や柄が入っていきます。頭と尻尾から色が段々と染まっていき、足元で模様の色素が止まった場合に「靴下猫」と呼ばれる猫が誕生します。靴下猫と言っても足先だけ白い子や付け根まで白い子がいるなど猫によってさまざまおり、基本的に足先が白い靴下を履いているように見える猫たちが「靴下猫」と呼ばれています。
昔は生存のために適したヤマネコと同じサバトラ柄がほとんどでした。それは、外敵から身を守る為であったと言われています。ですが、ペットとして可愛がられるようになると外敵から身を守る必要がなくなり、徐々に白い色の入った猫達も子孫を残すことが可能になったことから、靴下猫のような白色の猫も増えるようになっていきました。
ちょこっと豆知識「ポー」って知ってる?
「ポー」って知ってます?靴下猫の可愛さをより引き立たせてくれる猫ちゃんの体のパーツの呼び名なんですが…猫などのかぎ爪のある生き物の足先のことを言うんです。下の画像の猫たちで言うと前足は大体点線あたりの部分になります。
この「ポー」は英語で「paw」と読み足先を意味します。人で言う「手足」と同じ役割ですね。この「ポー」は可愛いだけではなく猫にとってなくてはならない存在となっています。主な役割として、「体を支える・物を掴む・物をすくう」といったことが挙げられ、名前は可愛くても頼もしい存在なんです。
猫は足先一つとっても毛色や機能(役割)など本当に奥が深いのがわかりますね。是非あなたも愛猫だけではなく、さまざまな猫の毛色を観察してみてはいかがでしょうか。新しい発見が見つかるかもしれませんよ☺
今回登場してくれた、「ふくまる」はTwitterで話題の猫マンガ「おじさまと猫」に登場する猫です。このふくまるのお話が気になる方は是非、「おじさまと猫」をご覧くださいね♪