大人になっても極小!?世界最小猫
スキフトイボブテイルについて大きな特徴が「世界最少の猫」ということです。
◆成猫になっても子猫っぽい小ささ
生まれたときに小さいのはどの猫も一緒ですが、スキフトイボブテイルは成猫になっても「子猫?!」と勘違いするほどの小さな体です。
平均するとメスは1.7キロ程度、オスは2キロ程度と成猫にしては極小です。
一般的な小型猫が子猫時代を過ぎたときには4キロ前後程度です。その半分程度のスキフトイボブテイルは相当小さいのだと実感させられます。
ただ、個体差があるので、ときには3キロくらいと大きめに育つこともあるでしょう。食事や生活環境によっては、スキフトイボブテイルの平均的な体重を超えることもあります。「世界最少猫の魅力」をキープするために、育て方には注意が必要です。
◆シンガプーラよりも小さい猫
小さい猫と聞くと「シンガプーラ」を頭に思い浮かぶ人もいるかもしれません。
シンガプーラは、名前の通りシンガポール生まれの小さい猫です。成猫のサイズで、2.5~3キロほどと小さいです。
一般的な猫よりはかなり小さいですが、スキフトイボブテイルはさらに小さい猫です。
◆クロアシネコも小さいけれど…?
世界最小のヤマネコとして「クロアシネコ」という猫がいます。成猫になったときの体重は2キロ未満と小さいです。
クロアシネコは、ヒョウ柄の外見でとてもワイルド、今まで野生でのみ暮らしていた「ヤマネコ」です。クロアシネコ達が暮らしていた生態系が崩れてきたのが原因で、今や絶滅寸前の危機に直面しています。
現在は、海外の動物園で保護と繁殖がされていますが、世界でも数十匹くらいしか生存していない希少な野生猫です。当然、家庭で育てることはできません。
一方のスキフトイボブテイルは「イエネコ」。家庭でペットとして育てられる猫のなかでの世界最少猫なのです。
◆小さい猫の魅力ってどんなところ?
体重が3キロに満たないような猫を小型猫と言いますが、スキフトイボブテイルはそれよりも小さいです。小さい猫の魅力は、見ているだけでも癒されるその外見でしょう。
それに、「ミャーミャー」と小さい声で鳴き、守ってあげたくなりますね。体が小さいので特別大きなスペースも必要ありません。
小さい猫が好きという人には、たまらない魅力を持っている世界最小猫のスキフトイボブテイルです。
スキフトイボブテイルの特徴
スキフトイボブテイルという猫種は世界でも珍しいですが、見た目に大きな特徴があります。
◆シャム猫に似ている
スキフトイボブテイルのそもそもの起源は、シャム猫です。そのため、外見は「シャム猫では?」と見間違うくらいのソックリ感があります。
スキフトイボブテイルは丸い頭で大きなブルーの目、短い胴体、短いしっぽが特徴的です。体が小さい割に、胸板が厚い感じ、肩幅も広めで、丸く安定感がある体型ですよ。
また、スキフトイボブテイルは体の小ささに比例して、しっぽも数センチ程度と短めです。スキフトイボブテイルの短いしっぽは「ポンポンテイル」という可愛らしいネーミングまでありますよ。
スキフトイボブテイルの耳やしっぽ、顔の真ん中、足元には黒っぽい濃い目の色のポイントとなる色が入っています。全体的に白い色がベースの被毛は、ちょっと硬めで毛質です。
◆海外での呼ばれ方は「トイボブ」
猫種としての名前は「スキフトイボブテイル」が正式なものですが、海外では「トイボブ」と呼ばれています。日本でもトイボブとして呼ばれることもあるので、「スキフトイボブテイル=トイボブ」として覚えておきましょう。
スキフトイボブテイルの性格
スキフトイボブテイルはどんな性格をしているのでしょうか。
◆人懐こい「人好き」な猫
一般的に猫は見知らぬ人には壁を作ることが多いですよね。警戒心が強い傾向にあって、見知らぬ相手には様子を見ながらゆっくり接していくパターンがほとんどでしょう。なかなか仲良くなれないケースもありますよね。
でも、スキフトイボブテイルは警戒心があまり見られません。おっとりしている性格で、人懐こく「人好き」です。愛嬌たっぷりの性格ですよ。
また、来客に攻撃したり、プイッと逃げたりする様子もあまり見られないでしょう。スキフトイボブテイルはフレンドリーなので、多くの人と触れあってくれる素敵な猫です。家族だけでなく、誰からも愛される存在になりそうですね。
スキフトイボブテイルは、一般的な猫の性格にはあまり当てはまらず、「猫」というよりも犬っぽい性格なのが特徴です。個性のある風変りな性格なのかもしれませんね。
◆飼い主さん大好き!甘えん坊アピールが強い猫
スキフトイボブテイルは、愛情を注いでくれる飼い主さんのことが大好きです。近くに座れば「撫でて~」「抱っこして~」と体をすり寄せて愛情表現をしてくれることが多いです。
猫は「ツンデレ」と言いますが、スキフトイボブテイルは「ツン」がほとんどなく「デレデレ」が多い猫。猫と常にスキンシップをしていたいという人には、ぴったりの猫種かもしれませんね。甘えてくる姿も小さく可愛らしいので、いつも癒されること間違いなしです。
◆おっとり系だけれどアクティブな面もある
スキフトイボブテイルは体が小さくフレンドリーで、基本的におっとりしています。
でも、小さい体で動きやすいことから、家のなかを軽快に動くアクティブさも持っています。遊ぶのが大好きなので、時間を作って一緒に遊んであげましょう。
スキフトイボブテイルにはどんな歴史があるの?
スキフトイボブテイルは、歴史的にもまだ浅い猫です。
◆ロシアの道端から始まった猫!?
スキフトイボブテイルの歴史は、1980年代にロシアから始まります。
道を歩いていた一人のブリーダーが、2匹のシャム猫が捨てられているのを偶然見つけます。家に連れ帰った2匹のシャム猫は、「体が小さいメス」と「短いしっぽのオス」でした。
この2匹を交配させてたくさんの子猫が生まれましたが、1988年に生まれた子猫の小ささが多くの人々に注目されることになりました。
そして、小さい猫として改良していこうと本格的な繁殖が進められ、こうしてスキフトイボブテイルが誕生していきました。
◆国際的にも「世界最少猫」として認定されている
歴史は比較的新しいものの、全体的な頭数がかなり少なかったので世界的に認定されていないまま時が過ぎてきました。
世界最小猫として猫種登録されたのは、実はごく最近のこと。スキフトイボブテイルは2011年にWCFに猫種認定されたばかりのため、まだ知名度が低いのかもしれませんね。とにかく小さい見た目の可愛さから、今後ますます注目されていく人気猫となっていきそうです。
スキフトイボブテイルは高いの?気になる価格について
世界最小の猫、そして見た目の可愛さからスキフトイボブテイルを是非とも家族に迎えたいと思った人も多いでしょう。特に、小型の猫が好きな人にはたまらない魅力がある猫ですよね。
スキフトイボブテイルが初めて日本にやってきたのは2012年とまだ浅いです。そんな珍しいスキフトイボブテイルの価格は、なんと数百万円にもなります。なかには、500万円にもなる個体もいるなどかなり高額な猫ちゃんなのです。
スキフトイボブテイルが高いのは、世界的にも頭数が少ない理由があります。歴史も新しいですし、メスの体が小さいとうのも理由の背景にあります。
スキフトイボブテイルは、オスよりもメスの方がさらに小さいです。成猫になっても1.7キロ程度ほどと小さいので、一度に産める子猫の数も少なく、結果的に繁殖数も少なくなるのです。
また、スキフトイボブテイルの繁殖には同じ猫種同士でなければならないとされています。「スキフトイボブテイル×スキフトイボブテイル」が基本なので、やはり頭数はあまり一気に増えなく、希少なままなのです。
スキフトイボブテイルを飼うならどんなことに注意する?飼い方のポイントについて
小さく可愛らしいスキフトイボブテイルを飼うときに注意したポイントについていくつか紹介していきます。
1. 留守番は苦手かも…一人ぼっちには気をつけて
世界最小ということもあって「極小」の見た目が人気の猫ちゃん。小さすぎるので、ずっとそばにいたくなる可愛らしさを持っていますよね。ペットにしたら「孤独になんかさせない」と思うでしょうが、仕事や用事で外出することもあります。
スキフトイボブテイルは、飼い主さんが好きなので姿が見えなくなると寂しがります。それがストレスになることも多いので、日常的に留守番をさせるのは控えた方がいいでしょう。
お留守番をさせた後には、スキンシップをしたり、遊んだりとコミュニケーションを取るようにするとストレスが溜まりにくくなります。
2. スキフトイボブテイルの活動範囲は整理整頓を心がける
小さい体で元気いっぱいに家のなかを動きます。キャットタワーを用意してあげると、楽しそうに遊んでいる姿を見ることができます。
ただ、小さい体のため活動範囲がかなり広いです。姿が見えないと思ったら、いろんなところを冒険していることもあります。
スキフトイボブテイルの動くところは危ないものを置かない、整理整頓をするなど、十分に配慮してくださいね。
3. 食事管理で肥満を防ごう
スキフトイボブテイルを育てるときには、食事の偏りに気をつけましょう。栄養バランスが偏ると、肥満になってしまうことがあります。
肥満はさまざまな病気の原因になるだけでなく、「世界最小で可愛らしい」というスキフトイボブテイルの魅力を半減させてしまうことにも繋がります。食事管理が悪く、猫の偏食をそのままにすると一般的な猫と同じくらいの体重にまで増えてしまうことがあるので気をつけましょう。
4. 抜け毛のケアは定期的にする
スキフトイボブテイルは短毛種なので、抜け毛は多い方ではありません。長毛の猫ちゃんと比べると、抜け毛対策に悩むことはあまりなく「楽ちん」かもしれませんね。
ブラッシングをするときには、コミュニケーションの一環として、1週間に1回くらいでも十分です。
ただ、抜け毛が増える時期には、被毛の様子を見ながらブラッシングをしてくださいね。抜け毛をそのままにすると被毛が不健康になるだけでなく、皮膚病を発症することも考えられます。
愛猫の被毛の健康のために、適切なケアをすることが大事です。短毛種用のブラシを準備し、丁寧にブラッシングしてあげてくださいね。
まとめ
世界最小のスキフトイボブテイルは、成長しても子猫サイズの小さい猫です。「とにかく小さい猫が好き」という猫好きの人におすすめの猫です。
ただ、希少な猫なので価格はビックリするくらい高いです。「希少&高価」ということで、「可愛いから飼いたい」という気持ちだけで購入するのも難しいかもしれません。それに予約も増えているので飼うまでに時間もかかることが予想されます。
だからこそ出会えたときの喜びは大きいものになるのかもしれませんね。
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