1.キャットニップって?またたびとの違いは?
1-1.キャットニップとは?
1-2.キャットニップの名前の由来
1-3.キャットニップとまたたびのちがいは?
2.キャットニップの効能・反応は?
2-1.キャットニップの効能
2-2.猫がキャットニップを好きな理由は?
2-3.キャットニップを与えた反応
3.キャットニップの与え方、注意点は?
3-1.キャットニップの与え方
3-2.キャットニップを与える時の注意点
4.注目のリラックスハーブ「バレリアン」
4-1.バレリアンとは?
4-2.バレリアンとキャットニップ・またたびのちがいは?
4-3.猫にバレリアンを与える効果
【掲載:2020.07.15 更新:2022.11.15】
キャットニップって?またたびとの違いは?
そもそもキャットニップがどういうものなのかよく分からないという方の為に、まずはキャットニップについてご紹介します。
◆キャットニップとは?
キャットニップは、日本名で「イヌハッカ」と呼ばれるハーブの一種です。
日本では猫が好きな植物といえば「またたび」と皆さんご存知のように、欧米ではキャットニップが一般的です。日本では「西洋またたび」と呼ばれることもあります。
◆キャットニップの名前の由来
キャットニップの呼び名は、「キャットニップ=猫が噛む」という言葉が由来となっていて、西洋では猫が自ら好んで噛むハーブなんだそうですよ。
ちなみに、日本名の「イヌハッカ」という名前を聞いて、「えっ?猫が好きなのにイヌなんだ…」と思った方はいませんか?
実はこのイヌハッカの「イヌ」は、「犬が好き」という意味ではないんです。「役に立たないもの=否ぬ=犬用」という事で名付けられたとか。役に立たないものが犬用なんてなんだか失礼な気もしますが…。
◆キャットニップとまたたびのちがいは?
猫ちゃんのストレス発散のアイテムとしてよく使用されるキャットニップとまたたびですが、どのようなちがいがあるのでしょうか。
またたびは、キャットニップよりも効果が強いと言われています。またたびには中枢神経に作用する物質が沢山含まれているので、専門の研究員が行った実験でも猫はキャットニップよりもまたたびに強く反応したようです。
また、猫ちゃんの大好きなまたたびですが、あんなに酔っ払ったような状態で愛猫に害はないのか心配になる事はありませんか?
またたびは大量に摂取したり長時間摂取し続けると、呼吸困難や心肺停止などを起こしてしまう危険性があるため、与え方には気をつけなければなりません。例えば、猫の手が届くような場所に置いておくと、飼い主さんが量を管理できずにいつの間にか大量に摂取してしまうなんて事も!
緊急事態を避けるためにも保管場所には充分注意してあげて下さい。
その点キャットニップはまたたびよりも効力が弱いので、害になるという実例がなく緊急事態になった事例もないようです。
キャットニップの効能・反応は?
キャットニップの効能はまたたびよりも若干弱いようですが、その分害が少なく安全性が高いと言われています。
◆キャットニップの効能
キャットニップが猫にもたらす主な効能は、
・興奮
・ストレスの緩和
・活発になる
などが挙げられます。
またたび同様中枢神経に作用するので、与えると酔っ払ったようなリラックス状態の猫ちゃんを見ることが出来ます。匂いが強く猫の大好きな匂いなので、爪とぎなどに香りをつけてしつけ等に使われることもあります。
また、キャットニップには解熱作用や蚊除けの効果もあるようなので、そういった用途で使われることもあるそうです。キャットニップあなどれませんね!
◆猫がキャットニップを好きな理由は?
キャットニップの中にはネペタラクトンという成分が入っており、このネペタラクトンを猫が花や口から体内に吸い込むと、体の中で代謝されネペタル酸になります。
要するに、ネペタラクトンを体内に取り込むと、ホルモンが分泌され、そのホルモンが脳に働きかけて猫ちゃんをハイな気分やハッピーな状態にするという訳です。
◆キャットニップを与えた反応
猫ちゃんによって反応に差はありますが、キャットニップを与えるとハイな状態になり、おもちゃに飛びかかったり興奮状態になる猫ちゃんもいるようです。
興奮状態で愛猫にもたらす害などがないか心配になってしまいますが、キャットニップの副作用は報告されておらず、正しい与え方をすれば害になるようなこともなく安心して与えて大丈夫です。
例えばあまり遊ばない玩具にキャットニップの匂いをつけると喜んで遊んでくれるようになったり、高齢や肥満の猫ちゃんなどが動くのを億劫そうにしている際に使用すると、活発になって運動不足の解消などにも繋がります。
猫のおやつにも、嗜好性を高める目的でキャットニップが配合されているものもあります。
キャットニップの与え方、注意点は?
キャットニップにはキャットニップそのものの状態やスプレータイプ、粉末状のものなどがあります。
◆キャットニップの与え方
キャットニップの与え方としては、しつけ用なら爪とぎ等にスプレーをしたり、玩具なら中に詰めたりする方法もあります。瓶の中にキャットニップと猫の玩具を入れて暫く置いておくと、全体に匂いがつくのでオススメです。
玩具や爪とぎに匂いをつけるのではなく直接与える際は、粉末状のものなら1回に与える量は耳かき1杯程度です。
使用の目安は一週間に1~2回にしておきましょう。四六時中キャットニップの香りを嗅いでいると、反応が薄くなってしまうようです。
◆キャットニップを与える時の注意点
一部の猫ちゃんは、キャットニップの匂いで攻撃的になってしまう事があります。多頭飼いのご家庭では、キャットニップの影響で興奮状態や攻撃的になった猫ちゃんが、他の猫ちゃんを攻撃してしまうなんてことも考えられますので、充分注意してあげて下さい。
また、個体差はありますが、キャットニップにより強く反応する猫ちゃんもいますので、キャットニップを与えて遊ぶ際には飼い主さん側も怪我などに気をつけて、紐付きの玩具などで遊んであげるようにしましょう。
注目のリラックスハーブ「バレリアン」
キャットニップとまたたびに並び、最近注目されているのが「バレリアン」です。
◆バレリアンとは?
バレリアンはヨーロッパ原産のハーブで、ラテン語では「健康になる」や「強くなる」などの意味を持っています。
ハーブティーなどにして飲むと、快眠やリラックス効果があるとされていて、不安な気持ちをやわらげたり、気持ちを落ち着かせてくれるなんて効能もあるそうです。
◆バレリアンとキャットニップ・またたびのちがいは?
バレリアンは、またたびやキャットニップよりも更に効果がうすく、安全と言われているようです。効力もその分の弱いので猫の反応もマイルドな感じです。害がないというのは安心ですが、効力が弱ためか反応については個体差があるようです。
◆猫にバレリアンを与える効果
猫はバレリアンの根の部分が放つ強い香りがお好みのようで、根に含まれる「アクチニジン」という物質が猫の性的衝動を刺激するようです。
ドイツではまたたびの代わりにバレリアンを与える程一般的な植物で、またたびやキャットニップよりも安全ということから日本でも猫の玩具などに使われています。
愛猫に与えるものは玩具に限らず口に含むもの、体内に入るものは害がないのか気をつけてあげたいところですよね。その点ではバレリアンは猫ちゃんにも安全というのが嬉しいです。
バレリアンは自宅で育てることも可能で、甘いバニラの様な香りを放ち初夏には白やピンクの可愛いお花を咲かせます。ただし、自宅に猫ちゃんがいるご家庭では根っこを掘り返されないように注意が必要です。
まとめ
今回は安全性が高くまたたびと似たような効果のある「キャットニップ」についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
またたびが危険で絶対に与えてはいけないという訳ではないので、適度に与える分には問題ないと思います。しかし、万一のことを考えると、愛猫に与えるものは安全性が高く害が少ない方が飼い主側も安心です。
キャットニップの使用方法は様々ありますが、ストレスが溜まっている時にリラックスさせてあげたり、水をあまり飲まない時には水に混ぜてあげたり、運動不足の解消や気分転換などにもなりますので上手に使い分けてみてください。
人間のお酒とは成分は全く異なりますが、お酒の弱い人間にも大量にお酒を飲ませてはいけないように、猫にとってのキャットニップやまたたびやバレリアンにも適量があります。与える際には適量を守り、愛猫のリラックス状態に飼い主さんも癒されちゃいましょう!
– おすすめ記事 –
・猫の寝方でわかる!リラックス度・気持ち・体調・猫の性格を解説 |
・猫にハーブは使っても平気?安全なものと危険なものを見極めたい! |
・【㈱スマック】またたびの使い方アンケート結果発表!【またたび純末】 |
・またたびを使って水分補給!またたび純末を使って猫の夏バテを乗り越えよう |