- 1.雑種猫とは?
- 2.雑種猫の種類(柄)は?
- 3.雑種猫の性格は?
- 4.猫の模様(柄)によっても性格がわかる?
- 5.雑種猫は魅力がいっぱい!
- 6.雑種猫の種類のまとめ
2-1.雑種猫の種類①キジトラ猫
2-2.雑種猫の種類②サバトラ猫
2-3.雑種猫の種類③茶トラ猫
2-4.雑種猫の種類④黒猫
2-5.雑種猫の種類⑤白猫
2-6.雑種猫の種類⑥灰色猫
2-7.雑種猫の種類⑦三毛猫
2-8.雑種猫の種類⑧サビ猫
2-9.個性豊かな模様をもつ雑種猫
3-1.人懐っこい雑種猫の場合
3-2.警戒心の強い雑種猫の場合
4-1.キジトラ猫の性格
4-2.サバトラ猫の性格
4-3.茶トラ猫の性格
4-4.黒猫の性格
4-5.白猫の性格
4-6.灰色猫の性格
4-7.三毛猫の性格
4-8.サビ猫の性格
5-1.健康で長生きしやすい
5-2.飼いやすい
5-3.好みの猫に出会える
雑種猫とは?
雑種とは、異なる種類の猫同士を交配させて産まれた猫のことです。
◆雑種猫の定義
2種類以上の猫同士を交配させますので、組み合わせとしては純血種と雑種、雑種と雑種、純血種と純血種といった種類があります。
どれも雑種と呼ばれますが、異なる純血種同士の組み合わせで意図的に作られた猫の場合、「混血種」「ハイブリッド」「ハーフ猫」と呼ぶこともあるようです。
その他の呼び方では「交配種」「交雑種」「異種交配種」「ミックス」などがあります。
最近では、雑種猫という言い方ではなく、ミックスという呼び方をすることも多くなってきています。
◆雑種猫は日本で一番多い種類!
日本では900万頭を超える猫が飼われていて、そのうち一番多い種類が雑種であるとされており、全体の約8割近くを占めています。
この理由に関しては、日本の土地にいる猫が、日本に以前からいたものと中国から来たものとの雑種であることが関係しています。野良猫を保護したり譲り受けたりするなどして猫を飼い始めることが多いため、雑種の割合が多くなっていると言えるでしょう。
また、雑種猫というと、別の猫種同士で交配することで生まれた子猫はすべて雑種となります。飼い主さんが異なる種類を飼っていて産まれた子猫も雑種になりますし、異なる種類の野良猫や外猫と交配して産まれた子猫も雑種になります。
純血種同士でも異なる種類で交配させれば、生まれる子猫は雑種となるため、雑種の猫が多くなると考えられます。
雑種猫の種類(柄)は?
雑種猫の柄の種類には、大きく分けて次の種類があります。
・キジトラ猫
・サバトラ猫
・茶トラ猫
・黒猫
・白猫
・グレー猫
・三毛猫
・サビ猫
◆雑種猫の種類①キジトラ猫
鳥のキジと同じ色で、トラのような縞模様があるため、キジトラと呼ばれます。
キジトラの柄は、日本の雑種猫の原型とされています。猫の祖先であるリビアヤマネコの柄がキジトラと同じような柄です。
◆雑種猫の種類②サバトラ猫
魚のサバのような青みがかったグレーの色で、トラのような縞模様の柄です。
◆雑種猫の種類③茶トラ猫
茶色のトラのような縞模様で、日本で多く見られる猫の柄です。メスよりもオスのほうがこの柄が多いとされています。
◆雑種猫の種類④黒猫
黒一色で体全体が覆われています。お腹の一部など、よく見ると白い部分が少しある場合もありますが、ほぼ全身が黒であれば、黒猫とされます。
黒猫は縁起が悪い、見つけると良くないことがある、などと言われたこともありますが、幸運を運ぶ、良いことがある印、といった捉え方もされるようになってきています。
◆雑種猫の種類⑤白猫
白一色で全身が覆われている猫です。金目銀目=オッドアイと言われる、左右の目の色が違う猫は白猫が多いです。
◆雑種猫の種類⑥灰色猫
灰色(グレー)の一色で全身が覆われている猫です。純血種ではロシアンブルーやシャルトリュー、コラットなどが代表的ですが、雑種猫にもこの毛色の種類の猫がいます。
◆雑種猫の種類⑦三毛猫
黒、白、オレンジ(茶)の三色の毛色が混ざっている猫です。この柄はほとんどがメスで、オスが生まれる場合は突然変異によるもので、それでもめったにいないとされています。
◆雑種猫の種類⑧サビ猫
黒と茶(オレンジ)の二色が混ざり合って全身が覆われています。別名、べっこうとも呼ばれる毛色です。
こちらも三毛と同じで、ほとんどがメス猫です。サビといっても模様の出方は様々で、個性豊かなために人気が出て来ている猫です。
◆個性豊かな模様をもつ雑種猫
雑種猫は、以上の8種類の基本的な柄に分けられ、さらに、白い部分があるかどうかや、色の濃い薄い、どのように模様が出るかなどで細かく分類されることもあります。
また、黒と白が混ざったブチ柄の猫もいます。黒の部分が薄い黒(グレー)のものもいます。
白地に黒い模様が出て、顔に漢字で八の字のように両方の目と耳の周りが黒くなっているものを「ハチワレ」と呼び、ひとつの種類のように扱われることもあります。
このハチワレは、トラ柄の猫にも現れます。白い部分とそれぞれのトラ柄の組み合わせになりますので、キジ白やサバ白と呼ばれることもあります。
さらに、最近では外国の猫との交配によって、長毛の雑種も増えて来ています。
雑種猫の性格は?
雑種猫の性格は、住んでいる環境と親猫の性格などから大きく影響されます。
様々な猫の種類の性格を受け継ぐため、雑種猫の性格ついては、個体差が大きいと考えられます。
一般的には、多くの雑種の猫は、人懐っこいとも、警戒心が強いとも言われます。
◆人懐っこい雑種猫の場合
雑種猫が人懐っこい場合には、古くから人間と関わって来て、家猫として暮らして来たキジトラなどの性格を受け継いでいると考えられます。
◆警戒心の強い雑種猫の場合
雑種の猫は、家猫とヤマネコとの交配もいます。野生で生きてきたヤマネコの性格が現れているのかも知れません。
猫の模様(柄)によっても性格がわかる?
雑種猫の種類(柄)によって、大まかな性格が予想できると言われています。ただし、猫の性格は生まれ育った環境などによっても大きく左右されるため、それぞれの個体によっても性格は異なります。
◆キジトラ猫の性格
キジトラ猫は、どちらかと言えば人懐っこい性格で、友好的です。日本にいる猫のうちで一番多いと考えられる種類ですので、人に接触する可能性も多いと考えられ、そのため人懐っこい性格を持つものが多いと考えられます。
一方で、野生の名残から警戒心がとても強い猫がいることもあります。どちらの性格の猫もいる、という種類と言えるのではないでしょうか。
◆サバトラ猫の性格
サバトラ猫は、キジトラ猫ほどの強い警戒心を持つものは少なく、人には友好的で大人しい性格をしています。
◆茶トラ猫の性格
この柄の雑種猫はオスが多いせいか、やんちゃな性格をしていると言えます。人にはよく懐くので、一緒に暮らしやすいと言われています。
◆黒猫の性格
黒猫は賢くて、最初は警戒しますが、いったん心を許すととても甘えん坊になるくらい人に懐きます。
黒い猫は縁起が悪いとか見かけると良くないことが起こると言われることもありますが、幸運の象徴であると言われることもあります。日本でもどちらの言い伝えも聞かれますが、最近では黒猫の魅力が浸透して、愛されるようになっています。
◆白猫の性格
白猫は、気は強いのですが、大人しい猫が多いと言われます。また、自然界では白い毛色が目立つため、敵から襲われないよう気を張っている必要があり、警戒心の強い性格である傾向にあります。
白は神聖な色とされ、昔から人間に大切にされてきたためか、人間には友好的です。
◆灰色猫の性格
灰色猫は穏やかで協調性のある性格をしている猫が多いと言われます。
◆三毛猫の性格
三毛猫のほとんどがメス猫です。そのため、全体的にオスよりは臆病で大人しく、警戒心も強いと言えます。
なかなか心を開いてくれないこともありますが、いったん懐くととても甘えるので、猫らしい性格だと言えるでしょう。
◆サビ猫の性格
サビ猫も三毛猫と同じく、メス猫が多い種類になります。そのため、比較的クールで猫らしい性格の猫だと言えるでしょう。
また、賢くオス猫とちがってあまり無茶な行動はしない傾向にあります。
雑種猫は魅力がいっぱい!
雑種猫の魅力は次の3つが挙げられます。
・健康で長生きしやすい
・飼いやすい
・好みの猫に出会える
◆健康で長生きしやすい
雑種猫は、純血種の猫のような先天的な疾患があることが少なく、産まれた時の感染症などが無ければ、一生を通して病気にかかりにくいと言えます。
そのため長生きもしやすくなり、完全室内飼いにしていれば、平均寿命の15年以上生きることも珍しくないと言えるでしょう。
平均寿命を超えるのは、純血種よりも雑種のほうが多いという調査結果もあります。
雑種の猫は、健康管理をしっかりして、ワクチンを定期的に受けていれば、長く一緒に過ごすことが出来ます。
◆飼いやすい
雑種猫は病気に強いものが多いため、病院に連れて行くことも多くなく、医療費がそれほどかからないため、飼いやすいと言えます。手がかかるようなお世話が必要ではないことも、飼いやすい理由の一つです。
純血種の長毛であればブラッシングをしたり、特殊な猫であれば体を拭いたり、目やにがたまりやすい顔つきの猫は顔のケアをしたりと、種類によっては飼い主さんがこまめにお世話をする必要があります。
雑種の猫の多くは短毛であり、特別な世話は必要ない場合がほとんどです。
◆好みの猫に出会える
雑種猫は基本的に、ペットショップでは売られていませんし、ブリーダーもいません。
雑種の猫を飼いたいと思ったら、以下のような方法で迎えることになります。
・保護団体から引き取る(保護猫を飼う)
・愛護センターや保健所などから引き取る
・知り合いから譲ってもらう
・譲渡会で見つける
それだけ、たくさんの出会いの場があるということです。
雑種猫は多彩な種類がいて、性格も様々、そして数も多いので、その中から好みの猫を見つけることが出来るとも言えます。
雑種猫の種類のまとめ
純血種でも交配することで作り出されたものもいますので、雑種とは、大きな範囲のひとつの猫の種類だと言って良いでしょう。
実際に、日本の土着の猫は、ほぼ雑種ですが、日本猫という種類として人気が出て来ています。さらに、雑種猫には純血種のような決まりがなく、様々な大きさ、被毛の種類、目の色、体つき、耳の形、尻尾の形、顔つきなどがあります。
つまり色々な種類の猫の要素が混じる可能性があって、それが猫の個性になるということです。
雑種の猫には、純血種とはまた違った魅力があります。そして、純血種でも、雑種でも、命を持った猫の種類であることに変わりはありません。
雑種の猫と暮らすことになったら、その猫ならではの個性を見つけて、家族の一員として、一生大切にしてあげてくださいね。
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