抱っこ嫌いの猫を抱っこ好きにする3つの方法!

2020.02.10

抱っこ嫌いの猫を抱っこ好きにする3つの方法!

皆さんは猫を抱っこするのは好きですか?わたしも家で猫を飼っているのですが、とても可愛くてついつい頻繁に抱っこをしてしまいます。でも、おとなしく抱っこをされている子もいれば、中には抱っこが嫌いな子も。 そんな気分屋でミステリアスな猫の抱っこについて、抱っこされたがる時の気持ちや正しい抱っこの方法などをご紹介します。

愛猫は抱っこ好き?嫌い?

抱っこされる猫

皆さんが飼われている猫は抱っこをされるのが好きですか?

実はうちの猫は抱っこをされることがあまり好きではなく、どちらかと抱っこをすれば不機嫌な顔をすることがほとんどなんです。そして、「抱っこをさせてあげてるのよ!」という顔をされてしまこともしばしば。悲しい。

でも、中には抱っこが好きで、抱っこをしてほしい!と飼い主に訴える猫もいます。


猫が抱っこをされたがる理由は?

抱っこ好きの猫

抱っこ好きな猫は、どんな理由で飼い主さんに抱っこをされたがるのでしょうか。

・飼い主さんに甘えたいから
・匂いを付けて安心したいから
・寒いから

◆飼い主さんに甘えたいから

猫が抱っこをしてほしい!と訴えかけるときの一番の要素はやはり、「甘えたいから」ということだと思います。

初めて猫を飼ってみてわかったことなのですが、猫って意外と甘えてくるんですよね。トイレやお風呂まで付いて来たり、飼い主さんが部屋を移動するたびに猫も一緒に移動してきたり、くっついて一緒に寝てみたり。
猫=ツンツンしているというイメージだったので驚きましたが、猫は思いのほか甘えん坊な子が多いです。

その中でも抱っこをして!と言ってくる猫はとにかく甘えん坊。
寝る時には抱っこをして、寝かしつけてほしい!と訴える猫や、とにかく飼い主さんにくっついていたい!なんて猫も。可愛いですよね。

イエネコは野生とは違い、自分でご飯を取りに行く必要もなければ、寝床なども快適な居住空間によって守られています。その安心安全な環境から自立する必要がないために、成猫になってもまだまだ子猫気分で甘えてくるのではないでしょうか。

◆匂いをつけて安心したいから

猫にはマーキングという本能があります。色々なところに頭や体をスリスリとこすりつけて自分の匂いをつける行為です。
猫は日常生活が変わる事をあまり好みません。毎日のパトロールで自分の縄張りをチェックして匂いをつけ、「ここは自分の場所!」と縄張りの主張をしています。

抱っこもそのマーキングの一環で、抱っこをされることにより、飼い主さんに自分の匂いをつけ、この人は自分の物!と主張しているんです。

よく、お風呂から上がった後や、外出先から帰宅したあとなどにスリスリしたり抱っこをせがまれるという経験はありますよね。これも、自分の匂いがなくなった飼い主さんに、また自分の匂いをつけることでマーキングしているんです。

また、飼い主の匂いが自分につくことで、精神的に落ち着くとも考えられています。安心したいという理由もあるでしょう。

◆寒いから

猫はとても寒がりです。猫は温かい国の生き物なので、日本では夏以外の季節は猫によって寒いのでは?とも言われています。

そのため、冬など気温が低いときには抱っこをしてもらうことで、飼い主さんの体温から暖をとりたいと思う猫もいるようです。

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猫が抱っこを嫌いな理由は?

不機嫌そうな猫

では、反対に猫が抱っこを嫌いな理由について見ていきましょう。

・体勢が安定していないからつらい
・抱っこに対してトラウマがあるから
・嫌いな匂いがするから
・体調が悪い

◆体勢が安定していないからつらい

まず、猫は体勢が安定しないことを嫌います。

肉球にはとても敏感なセンサーとしての役割があるので、立っているときも飛び降りる時にも、肉球一つで安定感を保つことができます。
しかし、不安定な抱っこをされることによって肉球が宙に浮き、安定感を保つというセンサーとしての役割を果たせなくなります。

安定感がなくなると、猫は「落ちてしまうんじゃないか?」と怖くなってしまい、本能的に抱っこを嫌がる猫もいます。

◆抱っこに対してトラウマがあるから

以前は抱っこが平気だったのに、最近は抱っこが嫌いになったという猫の中には、抱っこで嫌な思いをした可能性があります。

例えば、抱っこをされたときに嫌いなシャワーをされたことや、爪を切られたこと、病院に連れて行かれたことなどを覚えていて、抱っこをされると「また嫌なことをされるのではないか」と思い、抱っこを嫌がるようになるということです。

◆抱っこされる気分でないから

飼い主が猫を抱っこしたいのに、猫は抱っこをしてもらう気分ではなかったときに、飼い主が無理やり抱っこをすることで、猫はとても嫌な思いをします。

猫は自分のペースを守りたい生き物です。また、元から抱っこを嫌がる猫もいるので、無理矢理抱っこをすることでますます抱っこが嫌いになってしまうようなこともあります。

猫は一度嫌な思いをすると、そのときのことをずっと覚えていると言われています。そのため、抱っこ=嫌なことと覚えてしまうこともあるようです。

◆体調が悪い

抱っこをする際に、いつもの嫌がり方とは違うと感じたときは、体調が悪かったり、どこか痛いところがあるという場合もあります。

猫の体調を確認するには、まず嫌がらない程度に毎日スキンシップをとり、全身を触ることが大切です。
また、いつもと違ったり、不安に思うことがあればすぐに病院に連れて行ってあげてください。

◆嫌いな匂いがするから

猫は視覚があまりよくありませんが、嗅覚には優れています。そのため、猫には嫌な香りが多々あり、中でも「柑橘系の香り」を最も苦手としています。

実は柑橘系の皮に含まれるリモネンという物質は猫にとって有毒とされていて、猫はこのリモネンを身体の中で分解する事ができません。猫は肉食動物なので、口にする必要がなかった植物性の油を身体の中で分解する能力が、進化の過程でなくなったと言われています。

万が一、柑橘系のものが万が一猫の体内に入ってしまった場合、嘔吐や体の震え、皮膚がかぶれるなどの症状が出てしまう可能性もあります。

このように本能的に柑橘系の香りを苦手としているので、飼い主が柑橘系の香りをさせていたら近づくことすら拒否をします。

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猫を抱っこ好きにするには?

撫でられて嬉しそうな猫

抱っこが嫌いな猫の理由をいくつか見てきましたが、実は猫が抱っこを好きになってくれるかもしれない方法もいくつか存在します。

・猫にとって気持ちのいいことをして抱っこへの抵抗を少なくする
・猫の苦手な匂いを避ける
・子猫のころから慣らす

◆猫によって気持ちのいいことをして抱っこへの抵抗を少なくする

猫がくつろいでいるときや、安心してのんびりしているときはチャンスです。
なでたり、マッサージをしてあげたり、ブラシをかけてリラックスさせてあげましょう。スキンシップを十分に取り、それから静かに抱き上げることがポイントです。

このときも嫌がる場合には諦めて次の機会を待ちましょう。

◆猫の苦手な匂いを避ける

猫を抱っこする際には、苦手な柑橘系の香水やハンドクリームなどを避けるようにしましょう。

柑橘系の皮に含まれるリモネンは、日常品の多くにも使われています。特にアロマオイルには気をつけましょう。精油と言われているアロマオイルは植物の成分が何倍にも凝縮されているため、人体でも少量を薄めて使用されています。
人間より体の小さい猫にとってはさらにリスクが高まってしまいますので、猫がいる部屋でのアロマオイルの使用は避ける事がいいでしょう。

また、香水や洗剤にも含まれているものもあるので、猫の前では使用を控えてあげてくださいね。

◆子猫のころから慣らす

子猫のころからであれば、抱っこ好きにさせることは成猫に比べて簡単になります。
正しい体勢の抱っこをしながら、しっかりと愛情を与え、抱っこは怖くないということを覚えさせる習慣をつけておくといいでしょう。


安定感のある抱っこの方法を実践してみよう!

猫が抱っこを嫌いな理由として、体勢が安定していないことを紹介しましたが、しっかりとした安定感のある正しい抱っこの仕方があります。

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1.最初は座ったままで抱っこする
人間が抱っこをしたまま立ち上がると、猫にとっては高さを感じ恐怖を感じてしまう場合があるので、まずは座ったまま抱っこを慣らすほうがいいでしょう。

猫を抱っこするときには、最初は立ち上がらずに、椅子や床に座ったまま行います。

2.抱き上げ、猫のお尻を支える
両脇に手を入れゆっくりと持ち上げ、片手で猫のお尻を支えます。

3.おなかを密着させるようにする
もう片方の手で前足の下付近を囲むようにして支えます。このときに猫の体を包み込むようにして、おなかを自分の体に密着させると猫は安心してくれます。

おなかは生き物の弱点であり無防備にさらすことは好まないので、自分の体側にしっかりとくっつけることが望ましいです。

猫が嫌がった場合には、すぐさま降ろしてあげてくださいね。すぐに体が抜けられるように力を入れず、ゆったりとした抱っこをしてあげることがポイントです。


まとめ

猫の抱っこについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

猫の多くは抱っこが好きではないのかもしれませんが、愛情表現のひとつだと思ってくれるように猫と信頼関係をしっかりと築き、抱っこを好きになってもらえるように根気よく対応をしていくといいでしょう。

また、くれぐれも無理矢理に抱っこをしないことと、抱っこをする際には安定感のある抱っこの仕方をしてあげてくださいね。



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