ミネソタ州の郊外に広がる雄大な農地で、農業を営んでいるニック・ロジャーさん。自然豊かなその地では、様々な野生動物たちの姿を目にすることができ、彼らが家の中に入ってくることも珍しくはありませんでした。
そんな動物たちの中でニックさんが特に可愛がられていたのは、一匹の猫です。
オレンジ色の毛を持つ猫ちゃんはその地に住む野生の猫で、時々気が向いたかのようにニックさんの家を訪れていたのでした。
「その猫は農家たちの間では人気者。よく現れるのが夕食時で、僕らは彼女にご飯をあげるんだ。とっても賢い猫だよ。」
農家たちから「プリンセス」と呼ばれていたその猫は、ある日またニックさん宅にやってきました。
しかし、今回ニックさんを驚かせたのは、彼女がお友達を連れてきたこと。
その驚きの友達とは、一匹のオポッサムでした。
そのオポッサムは、プリンセスと共にニックさんの家の玄関先をうろつくと、外に出してあったご飯をモグモグと食べ始めます。
プリンセスはどうやら既にもうお腹がいっぱいのよう。でもオポッサムがあまりにも美味しそうに食べているので、プリンセスももう一口食べたくなりました。
それを悟ったオポッサム。2匹は驚くことに喧嘩もせず、お互いを尊重し合うかのようにご飯をシェアし出したのです。
彼らが一緒に居るところは別の場所でも発見されていました。農地の側にオポッサムの家族が住んでいるそうで、そのオポッサムとプリンセスはよく友達のように一緒に遊んでいるというのです。
「彼らはお互いをついて回ったりしてるよ。たぶん、小さい頃から一緒に育ってきたんじゃないかな。」
ニックさんは最初にこの2匹を見た時は驚きを隠せなかったそう。しかしすぐに、彼らが仲良く共存しているんだとわかったそうです。
「彼らはまるで友達のように鼻を寄せ合い挨拶をすると、お互いを追いかけ回して遊ぶんだ。2匹が一度も警戒の体制を取ったことは無いね。彼らを見てると面白いよ。」
オポッサムは、よく凶暴な動物として人間たちから毛嫌いされている野生動物。更には狂犬病ウィルスを持っているとも言われています。
しかし実際は、オポッサムは狂犬病ウィスルスに対して耐性が強いのです。
「オポッサムはよく攻撃的だと勘違いされているけど、本当はとっても好奇心旺盛な動物なんだ。それにダニや虫などを食べてくれる。だからオポッサムを見ても追い払わなくていい。もっとオポッサムのことを皆に知ってほしいなと思うよ。」
このプリンセスと仲が良いオポッサムを見ていても、その優しさが伝わってきます。この彼がオポッサムに対しての悪い評判を打ち消してくれるといいな、とニックさんは願っているそうです。
<参考サイト>
thedodo.com
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