【ペット保険】猫ちゃんがペット保険に入ったほうがいい理由

2018.08.19

【ペット保険】猫ちゃんがペット保険に入ったほうがいい理由

日本のペット保険加入率は7.7%と、かなり低いのが現状です。なかでも猫ちゃんは、ワンちゃんに比べるとペット保険加入率が下がるようです。猫ちゃんの医療費も高額になる場合が多く、将来に備えて入っていたほうが何かと安心です。今回は、猫ちゃんとペット保険についてまとめました。

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猫ちゃんのペット保険加入率はワンちゃんに比べて低い傾向があります

ペット保険,猫

ペット保険業界の動向(PEDGE:アイペット損害保険株式会社調べ)というレポートによると、日本のペット保険加入率は7.7%程度とまだ「多い」とはいえない数字です。

また、ちょっと古いデータになりますが、インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチサービス「ディムスドライブ」の「ペットに関するアンケート2009」によりますと、このアンケートではワンちゃんのペット保険加入率が10.9%なのに、猫ちゃんは3.4%とかなり低い数字です。

その理由としては、

・保険料が高い
・ペットがほとんど病院を利用しない

などが挙げられています。


猫ちゃんもワンちゃんと同じく高額の医療費が必要となる場合があります

ペット保険,猫

一般社団法人 ペットフード教会が2017年12月に発表した「平成29年(2017年)全国犬猫飼育実態調査 結果」によりますと、猫ちゃんの推計飼育頭数は952万6000頭。ワンちゃんの推計飼育頭数892万頭を上回っています。

にもかかわらず、アニコム損害保険株式会社が保険契約者に対して行った「ペットにかける年間支出調査(2017年)」のアンケート回答数は、犬の1523件に比して猫は346件
飼育頭数がワンちゃんよりも多いのに、アンケートに回答したペット保険契約者数が少ないことから考えると、やはり、猫ちゃんのペット保険加入率はワンちゃんよりも低いと考えられるのではないでしょうか。

しかし、医療費に関しては、ワンちゃんも猫ちゃんも同じようにかかりますし、高額になる場合も多々あります。

アイペット損害保険株式会社の「ご存じですか?ペット保険の常識」によりますと、「うちの子ライト 手術請求件数ランキング」の猫1位の「腫瘍」は、参考診療費として24万3800円、骨折に至っては30万8700円もかかる事例があるそうです(診療費などの一般的な平均・水準を示すものではありません)。


ペット保険に入っていれば治療費にドキドキすることはなくなります

猫の医療には、人間のような健康保険はありません。動物病院で診察を受けているとき、今日はいくらかかるかとドキドキすることもありますよね。

ペット保険に入っていれば、動物病院などをペットが受診したときに、その治療費や手術代、入院費用などの一部、保険によっては全部を保険会社に負担してもらうことができます。


初めて子猫ちゃんを飼う場合はもちろん、成猫も加入を考えたほうがいい理由

ペット保険,猫

では、どんな場合にペット保険への加入を考えるべきなのでしょう。

まず、初めて子猫ちゃんを飼う場合は、ペット保険に加入したほうがいいと考えます。
初めて子猫ちゃんを飼う場合、落下やドアに挟まれるなどで猫ちゃんが骨折したり、ストーブの火などでヤケドをしたりと、外傷を負う場合が意外と多いのです。

また、猫ちゃんは5歳以上になると、猫下部尿路疾患(膀胱炎、尿石症など)、慢性腎不全などの泌尿器系の疾患が多くなります。
アニコム損害保険株式会社の「アニコム家庭どうぶつ白書2017」P47[3-3-5 年齢ごとの猫の死亡原因(上位6疾患)」によりますと、加入猫のうち、5歳の猫のうち、泌尿器疾患で亡くなった子は38.1%を占めます。

泌尿器系疾患は治療期間が長くなりがちで、医療費もかさみます。あとで慌てないためにも、猫ちゃんこそペット保険に入るべきといえるでしょう。


ペット保険の加入可能年齢にも要注意! 3歳くらいまでには入っておきたい

「必要となったときに入ればいい」と思っていると、加入できない年齢になってしまう場合もあるので、注意しましょう。

以下に、主要5商品の加入可能年齢と更新可能年齢(加入者がペット保険を継続できる年齢)をまとめました。

商品名 加入可能年齢 更新可能年齢 提供会社
どうぶつ健保ふぁみりぃ 0歳~7歳11カ月まで 終身 アニコム損害保険株式会社
ペット保険うちの子 0 歳〜12歳 11か月 終身 アイペット損害保険株式会社
げんきナンバーわん 0歳~7歳11カ月まで 終身 ペット&ファミリー少額短期保険株式会社
SBIいきいき少短のペット保険 生後2カ月~11歳11カ月まで(2018年7月17日より) 終身 SBIいきいき少額短期保険株式会社
PS保険 0歳~8歳11カ月まで 終身 ペットメディカルサポート株式会社

※2018年7月25日調べ

また、猫ちゃんが病気になってからペット保険に入っても、既往症や先天性疾患は補償の対象にならないことがほとんどですので、発症前に加入するのがお勧めです。
「転ばぬ先の杖」という保険の性格を考えると、やはり、3歳くらいまでにはペット保険に入っていたほうがよいのではないでしょうか。

猫ちゃんの健康を守れるのはペットオーナー様だけです。ペット保険の加入をぜひ検討してみてください。

また、ペット保険に入る際のチェック事項などについては、筆者が以前書いた「ペット保険の加入を真剣に考えましょう<前編>」を参考にしていただければ幸いです。

●あわせて読みたい
ペット保険の加入を真剣に考えましょう<前編>

最近は様々なペット保険が販売されています。ペット保険に入れば診療費が安くなるかも、とペット保険に加入する前に、どんなペット保険が自分に向いているかを確認しておきましょう。 「ペット保険加入」を考える 前編・後編全2回の記事で紹介します。

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石原美紀子

石原美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。


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