【掲載:2018.08.27 更新:2022.11.24】
猫とうさぎは一緒に飼える?
猫とうさぎは一緒に飼えるのかという疑問に対しては、「飼い方によっては同居ができる」という答えになります。
◆飼い猫とうさぎの関係
猫とうさぎが同居することになるには、うさぎを元々好きで飼っていて、猫を保護したという状況や、猫を飼っていてうさぎもかわいいので飼いたくなったなど、様々な理由が考えられますね。
実際、ツイッターやインスタグラムで見られる動画や画像では、猫とうさぎが仲良く過ごしている様子が見られます。
猫とうさぎは、捕食者と獲物の関係ではありますが、それは自然界でお互いに野生で生きている場合の話です。飼い猫として暮らしている猫とうさぎとが、お互いに傷つけ合わないような環境にして同居させることは可能です。
まずは猫に十分な餌を与えて、よく遊んであげて、うさぎはおもちゃや獲物ではないということをわからせることが大切です。
◆個体によって相性がある
動物同士が同居する時、たとえ猫同士だったとしても相性というものはあります。猫とうさぎにも、相性の良し悪しはあるでしょう。
もちろん、お互いに相性がよければ問題ありません。しかし相性が悪かったからといって、同居ができないということにはならないと言えます。
◆場合によっては別の空間で暮らすことも必要
同居と言っても、必ずしも同じ空間で猫とうさぎを飼うということではありません。猫は猫の暮らす空間、うさぎはうさぎの暮らす空間を作り、一緒に過ごす場所も作るという方法です。
猫とうさぎ、もし相性が悪く、同じ空間においておけないようであれば、究極は別々の部屋や空間で飼うということが出来るようにしましょう。たとえ猫とうさぎが仲良くなくても、どちらとも幸せに暮らせれば良いのです。
猫とうさぎのそれぞれの生活を充実したものにして、それぞれが快適に暮らせるようにすることが大切です。
猫とうさぎの対面方法は?
まずお互い出会うところから慎重に、同居を始めるべきでしょう。対面方法は、ケージに入れて対面させるという方法があります。
◆うさぎをケージに入れて、猫と対面させる
うさぎを単独で飼う時にも、ケージで飼うことが多いため、うさぎをケージに入れて猫を自由にした状態で対面させます。うさぎが驚いたり怖がったりしないためにも、ケージにうさぎを入れたままで対面させる方が良いでしょう。
猫をケージに入れてずっと飼う、ということは考えられないため、この対面方法が一番自然だと言えます。
また、うさぎは生まれてからケージで育ってきた場合が多く、突然広い場所に出さないほうが良いという点でも、ケージにうさぎを入れておく方が安全です。
対面させた後、何日か過ごし、お互いに問題がなさそうであれば、うさぎをケージの外に出して様子を見るというようにしましょう。
まず予測できないような事態が起こって、どちらかが飛びかかったりしても、どちらも怪我をしないように安全な状態で対面させてください。
◆猫をケージに入れて、うさぎと対面させる
猫が子猫で小さい場合や、うさぎが先にいて、猫が家に来て間もない場合など、猫の方をケージに入れるという方法もあります。
うさぎの方が環境に慣れているということと、猫がまだ慣れずに興奮したり怖がったりする可能性がある時には、猫をケージに入れた方が良いでしょう。今後、同居していくとしても、ひっかく爪や噛み付く牙のないうさぎのほうを優先するようにすると、猫とうさぎの同居がうまくいく場合が多いと言えます。
子猫が小さい場合には、うさぎと無理に対面させる必要はありません。うさぎが小さい場合も同様です。
◆どちらも同じ空間に放して対面させるのは注意
どちらも自由にできる状態で対面させるのは、お互いどのような行動をするかわからないため、やめておいた方が良いでしょう。
猫が子猫で襲う心配がない時には、そのまま対面させても危険がないかも知れません。
ただし、もし猫の方が老猫やおとなしい性格の猫であっても、うさぎと対面した時には本能が出て、飛びついたり引っ掻いたりしてしまうかも知れません。
飼い主さんがじっと見張っていられたとしても、素早い動きに対応できるかどうかわかりませんので、最初はケージ越しで対面させましょう。
猫とうさぎを一緒に飼う時の注意点
◆一緒に過ごさせる時には見守る
猫とうさぎがお互い傷つける心配がなさそうだと判断した後でも、同じ部屋や空間で過ごさせる時には、必ず飼い主さんが見守りましょう。それぞれ、一緒に過す中で、どんな時に機嫌が悪くなったり、驚いたりするかわかりません。
何か起こった時に、飼い主さんが猫をうさぎから離せるようにしておきましょう。
例えば、犬と猫が同居している場合は、高く登って逃げられる場所を作っておけば、猫が逃げられます。しかし、同じ室内で暮らすうさぎと猫の場合では、弱い立場であるうさぎが猫の来ないところに逃げるのが難しいと言えます。
そのため、飼い主さんが、いざという時にうさぎを助けることができるようにしておきましょう。もちろん、うさぎが猫に突進して猫が困っている時にも、助けてあげてくださいね。
◆うさぎを遊ばせた後はケージにいれる
うさぎをケージから出す時間は、1日のうちの数時間です。この間に、猫と触れ合う機会があるということです。
普段うさぎが暮らす場所は、基本的にケージです。また、まだうさぎが生まれて間もない子うさぎの場合には、無理にケージから出さずに過ごさせた方が良い場合もあります。
うさぎに余計なストレスを感じさせないためにも、時間を決めて、うさぎをケージから出しましょう。そして、うさぎに散歩や遊びをさせたあとには、ケージにいれて休ませましょう。
もちろん、うさぎが出たがらない場合には、ケージから無理に出すことのないようにしましょう。
◆猫とうさぎどちらも大切にする
問題なく同居できたら、飼い主さんは、猫だけやうさぎだけを可愛がったりしないで、それぞれに大切にしてあげましょう。
お互いの性格にもよりますが、特に猫は、他のペットが大切にされていると、嫉妬することがあります。
ただし、うさぎも大切に扱ってあげないと、猫がうさぎを軽く見て、獲物やおもちゃのように扱う可能性もあります。
猫とうさぎでは、餌も違いますし、お手入れもちがいますが、撫でたり声をかけたりするのは同じです。飼い主さんにとってどちらも大切だという行動を取りましょう。
◆猫とうさぎが離れて過ごせる時間をつくる
猫は普段、家の中を自由に行き来して過ごしていることが多いでしょう。一方、うさぎは、ケージから出して過ごす時間が必要ですが、この時に必ず猫がいる空間だと、ストレスに感じる場合もあります。
猫とうさぎが仲良くできていれば良いと思われるかも知れませんが、猫とうさぎの気持ちははっきりわかりませんね。どちらかが追いかけあったりしていると、遊んでいるのか、嫌がらせをしているのか、わかりにくい場合もあります。
うさぎがケージから出て過ごす時には、猫にちょっかいを出されないように、猫と離れて過ごせるようにしてあげると良いでしょう。
◆離れて過ごせる場所をそれぞれに確保する
一つ屋根の下の同居ではありますが、必ずしも同じ部屋で飼う必要はありません。現実的には、猫とうさぎが接触しなくても生きていけるように、うさぎの部屋(ケージ)、猫だけの部屋、といった場所を作っておくことが理想です。
お互いの相性が悪かった時や、仲が良かったのになぜか喧嘩するようになった時、またどちらかが病気や怪我をした時などに、猫とうさぎを隔離できるような環境で飼えるようにしましょう。
うさぎのケージがある部屋には猫を入れないようにしておく、猫が過ごす場所とうさぎがケージから出て過ごす場所を分けるなど、お互いに触れ合わない時間と場所を作ると良いでしょう。
◆適度に触れ合わせる
同居している猫とうさぎですが、全く触れ合わないと、逆に猫がうさぎを獲物と判断して、うさぎがケージから出た時に興味をもって襲ってしまう可能性もあります。
お互いに、同居しているやつがいるな、ということをわからせて、猫とうさぎの存在を認識させておく方が良いでしょう。過ごしているうちに、お互いに受け入れるようになり、それほど興味を示さずに過すようになったりします。
猫とうさぎはそれぞれに、自分で落ち着きどころを見つけてくれる可能性もあるということです。
猫とうさぎは一緒に飼えるかどうかのまとめ
猫とうさぎは、それぞれの性質を理解して、飼い主さんが気を配ることで、ちゃんと同居することができます。
うまくいくコツは、「猫とうさぎを無理に仲良くさせようとしない」ということではないでしょうか。
うさぎは基本的にケージで飼い、猫は自由にさせても良いですが、うさぎの領域を侵さないようにする、ということを徹底しましょう。そして、猫とうさぎどちらにも、愛情を注いであげてください。
猫とうさぎがお互いに気にしあって、仲良くなるようであればやさしく見守り、相性が悪そうであれば、それぞれがストレスなく生きていけるようにしてあげましょう。
– おすすめ記事 –
・猫と他の動物って一緒に飼っていいの? |
・これって猫の本能?猫はなぜ他の動物と仲良しになれるのか? |
・【猫の多頭飼い】喧嘩やストレスを防ぐために準備!相性の良い・悪い組み合わせは? |
・憧れの多頭飼い。二匹目を迎え入れた時、何が起こる? |