人懐っこい猫の特徴は?
一言で「人懐っこい猫」と言っても、どんな特徴が挙げられると思いますか。この人懐っこい特徴を知っておくことによって、猫との距離がぐっと縮まるはずです!
以下のような特徴が見られるのなら、人懐っこい猫だと思って良いでしょう。
◆甘えん坊の人懐っこい猫
人懐っこいという意味は、人に慣れ親しみを持って懐いてくれるということなので、飼い主さんの後を追ったり、傍に常に居たりするような甘えん坊な子は、人懐っこい猫と言えるでしょう。
人に対しての警戒心も薄いはずですので、甘えん坊な猫ほど人に懐きやすいです。
◆寂しがりやの人懐っこい猫
甘えん坊=さびしがりやの猫も非常に多いです。四六時中飼い主さんと一緒に居たいけど、一緒に居れない時間があればあるほど寂しい気持ちは積もってしまいます。
そのため、飼い主さんが家に居るときは寂しかった分、沢山甘えてしまうのでしょう。
飼い主さんがトイレに行ったり、お風呂に入ったりしているときもじっと待っていてくれる猫は、人懐っこく寂しがりやの猫と言えます。
◆社交的な人懐っこい猫
付き合い上手な性格の猫は、社交性が高く、お客さんが訪ねてきてもフレンドリーに接することが可能です。ある意味好奇心旺盛な性格でもあるので、怖がることよりも興味が勝っているのかもしれません。
宅配便の方や、業者の方が家にやってきても物おじしなく近づいて行くようでしたら、人懐っこい猫であると言えますよね。
◆賢い人懐っこい猫
頭が良い猫は飼い主さんのしつけにも順応に対応し、問題を起こすことも少なく人の言うことをよく聞いてくれるので、人懐っこい猫に成長してくれることが多いです。
人の言葉を理解して行動してくれることが多いので、自然と人懐っこい猫となっていきます。
◆おとなしい人懐っこい猫
うるさく凶暴で攻撃性がある猫よりも、静かでおとなしく穏やかな性格の猫の方が、人懐っこい猫になりやすいです。
このような性格の猫は、自分の時間を大切にする傾向もあるので、穏やかだからといって、やたらとかまったりするのは止めておきましょう。せっかく人懐っこい猫であっても、しつこくされすぎてしまうと今度は隠れてしまったり、人を拒むようになったりしてしまいます。
猫との絶妙な距離を保ち、信頼し合える関係性を築いていきましょう。
人懐っこい猫の種類7選!
メス猫よりもオス猫の方が、性格が穏やかで甘えん坊な個体が多いと言われていますが、血統種によっては元々人懐っこいとされている猫も多く居るようです。
どんな種類の猫が、人懐っこい猫と言われているのでしょうか。
◆ラグドール
アメリカ生まれの長毛種であるラグドールは、ぬいぐるみを意味する名前の通り、抱かれるのを好む種類の人懐っこい猫です。
激しい遊びや他の猫などへの関心は薄く、人間に対して関心を強く持っていることから、常に人の傍にさりげなく居てくれるような猫なのです。
社交性も高く何をされても抵抗をしないので、初対面の人に抱っこをされても怒ることなく喉を鳴らして喜んでくれるような、人懐っこい猫と言えるでしょう。
◆ペルシャ
長毛種の中でもおっとりとした性格のペルシャ。まさしく上品という表現が相応しく、人との距離の取り方がとても上手な種類の猫です。
信頼している飼い主さんには愛情深く接してくれるので、特別感を感じることの出来る人懐っこい猫と言えるでしょう。
猫と優雅にゆっくりした時間を一緒に過ごしたいという方に、お勧めです。
◆バーマン
大きな身体に似合わず様々な生き物と上手に接することの出来る、甘えん坊な性格の人懐っこい猫です。
性格も非常に辛抱強く、人間の子供との付き合い方もお手の物。とても信頼している飼い主さんには常に付きまとってしまうほど、愛情深いところが特徴的です。
犬のように気持ちをストレートに表現してくれる猫を飼いたいのでしたら、バーマンはお勧めの種類の猫と言えるでしょう。
◆エキゾチックショートヘア
ブサカワ猫の代表格であるエキゾチックショートヘアは、ペルシャの血統も入っているため、とても穏やかな性格の猫です。
長毛種のおっとりとした性格と、短毛種の好奇心旺盛で活発な生活を併せ持った、注目度の高い人懐っこい猫と言えます。
長毛種のような性格をした短毛種が飼いたいという方に、ピッタリな性格の持ち主なのです。
◆アビシニアン
凛々しく美しい毛並のアビシニアンは、短毛種でありながらイメージとは異なり、非常に甘えん坊な性格です。
高貴で華奢なスタイルの通り、好奇心が強く活発な面もあるので、元気な人懐っこい猫を飼いたいと思っている方にお勧めの種類の猫なのです。
犬のように呼べば駆けつけてくれて、おもちゃなども運んでくれる子も多いことから、ペットというよりも家族感が強く感じられる猫と言えるでしょう。
甘えん坊でありながら依存心がそこまで強くないという性格も、魅力の一つです。
◆バーミーズ
こちらも短毛種の猫ですが、遊ぶことは大好きでありながら極端な活発さはなく、飼い主さんと一緒に居ることを何よりも好む人懐っこい猫です。人のことを常に観察しているので、とても賢い猫でもあります。
また、大きな声で鳴かず、静かな鳴き声から「慈悲深い猫」とも呼ばれています。
穏やかな性格で静かな声で鳴くことからも、場所を選ばず飼育出来るので、集合住宅でも安心して一緒に暮らすことが出来ます。
◆メインクーン
ヤマネコのように大きな身体を持つ立派な猫ですが、明るくお茶目で愛情深い性格の持ち主です。人のことが大好きで、来客にも嫌がることがなく愛想よく接してくれる人懐っこい猫と言えるでしょう。
その身体の大きさに似合わないような高い声で鳴くところや、いつまで経っても子猫のような愛らしいしぐさを見せてくれるのもメインクーンならではです。
人懐っこい猫に育てるには?
様々な人懐っこい猫の種類は沢山ありますが、個体によって性格に差が出てしまうのは仕方がないことです。
少しでも人懐っこい猫に育てたい場合は、どんな工夫をしていけば良いのでしょうか。
◆接する時間を増やす
人懐っこい猫に育てるには、飼い始めの小さい時期から積極的に接する時間を増やしてあげることです。
年齢で言えば生後6ヶ月までに人と触れ合う時間が多いと、人懐っこい猫になりやすいと言われています。
ただし、個体差があるのも事実なので、あまりかまいすぎてしまうと、反対に嫌われてしまうことも。怖がったり嫌がったりするような素振りを見せる子には、猫に合わせるようにして接する時間を調節してくださいね。
重要なのは人の都合でかまうのではなく、猫の都合に合わせて接する時間を増やすということです。
◆おやつは手から与える
猫は信頼が深まるほど、人との距離が縮まっていきます。信頼していない人が手におやつを乗せて近づいてきても、決して口にすることはありません。
少しずつ距離を縮めるためにも、なるべく信頼してもらえる努力として、おやつは根気よく手から与えるようにしていきましょう。
そして食べてくれたのなら、優しく撫でてあげてください。美味しいおやつを貰える上に優しく撫でてくてることが繰り返されることを知れば、自然と距離は縮まり懐いてくれることでしょう。
◆エスキモーキスを心掛ける
エスキモーキスとは鼻と鼻のキスのことを言い、猫同士の挨拶の行動と言われています。相手のニオイを嗅ぎ取り、瞬時に情報収集をしているのです。
ある意味この行動は親密度の表れでもあり、人に対してする場合には何かを要求していることも。しっかりと猫の要求を汲み取って応えてあげることにより、親密度は上がり、何かある毎にエスキモーキスをしてくれるようになります。
しかし、親密度を上げたいからといって、無理矢理鼻に鼻を近づけるのはやめましょう。猫は何かを強要されることを極端に嫌います。
猫と同じ目線の高さの場所に顔を近づけ、猫からエスキモーキスをしてきてくれるのを待ちましょう。
◆毛繕いをしてあげる
自分でグルーミングが出来ない子猫の時期は、母猫が子猫のグルーミングをしてあげます。この名残で成猫になってからも、アログルーミング(猫同士のグルーミング)をする個体も少なくないです。
グルーミングは親和行動の表れ。直接猫に対して舌を使って舐めるというよりも、毛の下の皮膚に口元をくっつけてマッサージするように撫でてあげましょう。もちろん舐めるフリでOKです。
これで猫がグルグルと喉を鳴らしてくれるのなら、親和関係が築けている証拠です。
まとめ
猫は自由奔放で、あまり人に懐かないイメージを抱かれている方も多くいらっしゃると思いますが、個体差が大きいようにも感じました。
猫の血統の種類によっては、元から人懐っこい猫も居るので、コミュニケーションを取りながら猫と暮らしたいと思っている方にはお勧めの猫も多くいるようです。
また純血統の人懐っこい猫でなくても、子猫のうちから接する時間を増やしたり、距離を縮める工夫をしたりすることによって、人懐っこい性格へと育てることも可能です。
しかし本来猫は自由な生き物なので、猫の気持ちを考えながら接することが大切だと言えるでしょう。
どんな子でも真意に接すれば、いずれ心を開いてくれるはずです。根気よく猫と向き合い、コミュニケーションを築ける関係を目指していきましょう。
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