ラグドールは飼いやすい?気になる性格と飼育のポイント

2019.07.27

ラグドールは飼いやすい?気になる性格と飼育のポイント

なかなか人に懐かず自由気ままなイメージがある猫ですが、実はとても人懐っこく甘えんぼうな性格の猫がいます♪「ラグドール」という種類の猫はふわふわとした毛並みやきれいな瞳が特徴的。そしてとても人懐っこく、飼い主以外の人が抱っこしても落ち着いた状態を保つ穏やかな性格の持ち主なのでまだ一度も猫を飼ったことがない、という初心者の方にもおすすめの猫種です。 この記事では、「ラグドール」という種類の猫と一緒に暮らすために、性格や体の特徴、飼育する上で大切なポイントをお伝えします。新しい家族の一員に「ラグドール」をお迎えしてみてはいかがでしょうか。

ラグドールとは

ラグドール

「ラグドール」という言葉には日本語で「ぬいぐるみ」という意味があります。
その言葉通り見た目も抱き心地もぬいぐるみのようにモフモフ、ふわふわしていて本当に癒されます。

猫は抱っこを嫌がったり触られることを嫌がったりするクールなイメージですが、このラグドールという品種の猫は、抱っこが大好きで社交的なので人にべったりと甘えてきてくれるのです。

とにかく人のそばにいることが大好きなので、膝の上に乗ったままずっと動いてくれないという甘えんぼうぶりを見せることもあります。

◆ラグドールの起源

ラグドールは他の猫たちに比べるとかなり歴史が浅く、1960年代にアメリカ・カリフォルニア州の女性ブリーダーの元で生まれました。

「ジョセフィーヌ」という名前の白い猫を基に「ペルシャ」や「バーマン」、「バーミーズ」など複数の品種とかけ合わせてラグドールという品種が生み出されました。

正式に猫種として公認されていますが、様々な種類の猫の血を受け継いだ複雑な混血種ということで、今でもラグドールの生態について研究が行われています。

◆ラグドールは大きくて丈夫!

ラグドールは猫の中でも大型猫に分類される猫で、平均体重はオスの子で6.5~9kg程度、メスの子で4.5~7kg程度とされています。ふわふわの毛や青い瞳が上品でエレガントなイメージですが、実はとても筋肉質でがっしりとした重量感のある猫なのです。

通常、猫は1歳になると成猫といわれますが、ラグドールの場合、ゆっくりゆっくりと成長し、成猫になるまでなんと3~4年もかかります。

また、他の純血種の猫に比べてラグドールは体が丈夫で病気になりにくいともいわれています。

◆とっても穏やかで人懐っこい性格

ラグドールの性格は穏やかで、「猫を飼うのが初めて」という方でも比較的飼育しやすいといわれています。

落ち着いていて人懐っこく、常に人のそばにいたがるので、大きな声で鳴くこともほとんどなく、激しく動く遊びにはあまり興味を持たないようです。

とてもおおらかな性格なので、小さな子どもにちょっかいをかけられても怒ったりしません。
狩りへの関心も低いので、爪を立てたり引っかいたりすることも少なく、家具を傷つけたりすることもほとんどありません。

また、そんな性格から他のペットとも上手くやっていけるので、多頭飼いや室内飼いにはぴったりの猫種といわれています。

「ラグドール」という名前には触り心地だけでなく、抱っこするとだら~んと筋肉を緩めて、ぬいぐるみのようにおとなしくしている、という穏やかな性格から名付けたという説もあります。


ラグドールの種類

2匹のラグドール

ラグドールは全身真っ白の毛色で生まれてくるのですが、生まれて2年ほど経つと白の毛色に別のカラーが出てきます。

色が出るのに時間がかかり、子猫の段階では判断できないのでブリーダーさんでもどんな毛色になるか予想がつかないそうです!飼い主さんはどんな毛色になっていくか変化を楽しめそうですね♪

色は、下記の通りたくさんのカラーバリエーションがあります。

・シール(こげ茶色)
・ブルー(グレーやシルバー)
・レッド(淡い赤茶)
・クリーム(黄味がかったベージュ)
・ライラック(ごく薄いグレー)

このカラーバリエーションに加えて、模様の種類もさまざまです。

基本的には3種類に分類されています。

・カラーポイント
ベースは白や薄い色で、顔の中心や手足の末端、しっぽなどに濃い色が付く特徴があります。この濃い色が出る部分は体温が低いところであるといわれています。

・ミテッド
カラーポイントに加えて、足や顎、胸が白くお腹に模様が入っています。足の先が白くなっているので靴下を履いているような柄が特徴的です。

・バイカラー
耳と顔の色が濃く、顔の「逆Vの字(ハチワレ模様)」が特徴です。2つの色がはっきりと分かれています。


ラグドールを飼育する上で大事なポイント

ラグドール

毛色の種類や変化も楽しめて、人懐っこく飼いやすいといわれる「ラグドール」。実際に飼う時に大事なポイントを見ていきましょう。

◆ふわふわの毛を維持してあげたい!毛のケアは?

ラグドールの被毛は長いシルクのような毛です。コシがなく子供の毛のように柔らかいので、体のラインを流れるように生えています。

ラグドールの毛はダブルコートと呼ばれる構造になっていて、直射日光から皮膚を守る「オーバーコート」と体温を調節する役割を持つ「アンダーコート」の2種類の毛から成り立っています。

換毛期には、体温調節をしてくれるアンダーコートが抜け落ちていきます。そのため、外側のオーバーコートを手でかきあげながら、内側のアンダーコートを重点的にブラッシングしてあげましょう。

◆ブラッシングもなかなか大変…抜け毛は多いの?

ラグドールの中でもそれぞれの猫によりますが、一般的には長毛種の抜け毛は多いとされています。

日ごろのブラッシングは欠かせませんが、ラグドールの毛は他に比べて毛玉になりにくく絡まりにくいという特徴があります。

日頃のケアといっても、週3~4回ほどのブラッシングしてあげれば十分です。一般的に3月と11月とされる換毛期には毎日、ブラッシングしてあげてください。

また、ブラッシングをしていても、猫は自分で毛繕いをして毛玉を飲み込んでしまう可能性があるので、換毛期の間は食物繊維など便の通りがよくなりそうな食事を心がけましょう。毛玉がお腹に溜まってしまうと病気になってしまうこともあります。

換毛期の期間は大体2週間~1か月ほどあるので、その間はこまめなブラッシングとお掃除を頑張りましょう!

●おすすめ商品
ファーミネーター

ステンレススチール刃が、ネコちゃんの短いトップコートの下にあるアンダーコートと抜け毛を安全に取り除きます。
抜け毛が減る!お掃除が楽になる!何よりネコちゃんが快適に過ごせます。

購入

◆ラグドールと暮らすためのお掃除のコツ

ラグドールは毛が抜けやすく、特に換毛期は普段以上に毛がたくさん抜けます。こまめにブラッシングをしていると、その分お掃除も大変になります。家の中のあらゆるところに毛が落ちていたり、カーペットに付いた毛がなかなか取れなかったり…。

キャットタワーや高いところはハンディ掃除機やはたきなどで掃除をしましょう。
ラグドールは自分が高いところにいることはあまりありませんが、抜けた毛が舞って棚の上などに溜まっていくので、時々チェックしてみてください。

カーペットやクッション、ソファなどの布製品に付いた毛は掃除機では吸い取りにくいので、ゴム製の軍手を使うと便利です。布の表面をゴム軍手で撫でると、毛が浮き出てきます。ゴム軍手で毛をつまみきれない時はまとめて掃除機で吸い取ればOKです。

また、意外なところでエアコンや空気清浄機のフィルターにも抜けた毛が溜まっています。猫を飼っていない家庭に比べると、フィルターの汚れが溜まるスピードが速いのでこまめにチェックして、なるべく頻繁に掃除をしましょう。

特に換毛期はホコリだけでなく毛が混じってくるので、こまめにチェックしてみてください。

◆どんな食事を摂ればいい?

元々大型の品種の猫で体が大きくなりやすいので、食事のメニューや量には気を付けましょう。

ただし、子猫のうちに栄養が偏ってしまうと美しい毛並みや健康な体を保つことができないので、高タンパクで高カロリーな食事で栄養をたっぷり摂らせてあげてください。

ラグドールの美しい被毛や皮膚は、人間同様タンパク質から作られているので、美しさを保つためには十分にタンパク質を摂ることが大切です。

絹のような柔らかい毛を維持するためには、適切な量の脂肪酸も必要です。成猫になり体が大きくなったら運動量がぐっと減るので、摂取カロリーには気を付けてあげる必要があります。

また、年齢とともに消化機能の低下なども考えられるので、きちんとその時の状態に合った食事を摂ることが大切です。

どんな食事にすればいいかわからないという方は専門家やペットショップの方に聞いてみるといいですよ。

●おすすめ商品
ロイヤルカナン フィーライン ブリード ニュートリション ラグドール 成猫用

ラグドールのために特別に設計された栄養バランスとキブル(粒)です。<総合栄養食>

購入

◆どんな運動をさせればいいの?キャットタワーは必要?

大人しいラグドールでも子猫のうちは他の品種の猫と同じように元気いっぱいに遊びます。

しかし、大きくなってくるとあまり動かなくなり、肥満になりやすい傾向にあるため、キャットタワーを置いて運動させてあげることが大切です。

他の品種の猫に比べるとジャンプ力があまりなく体も大きいため、キャットタワーを買うなら低めで安定感のあるものを選びましょう。

●おすすめ商品
ヴィラフォートキャットポール ミドルタイプ

ツメとぎができる麻柱付猫専用ポール。シックなカラーとデザインがスタイリッシュな空間を演出!場所を選ばないコンパクトサイズ。

購入

◆運動させる以外にも十分なスキンシップを

肥満を防ぐために適度な運動は必要ですが、運動以外にもたくさん抱っこしたり撫でたりとスキンシップをとってあげましょう。

ラグドールはその名の通り、人に抱っこされるとぬいぐるみのようにだらっと脱力して体重を預けてきます。それほど人とのスキンシップが好きで人懐っこい性格ということです。

体が大きく重くてなかなかスペースをとることもありますが、ふわふわの手触りに癒されながらたくさん触れ合ってあげましょう。

◆社交的だけどデリケートな性格

ラグドールは猫の中でも珍しく、とても社交的で人に従順です。あまり人見知りをしないので、飼い主に限らず他人や子どもでも体を預けるくらい甘えてくれます。

ただし、そんなラグドールでもデリケートな一面があります。ラグドールに限りませんが、新しい環境に慣れることに少々時間がかかるので、引っ越しなどは猫のストレスになってしまうことがあります。

でもそんな時こそ、ラグドールなら抱っこをして落ち着かせてあげましょう。飼い主に撫でられたり抱っこされたりすることで、その場が自分の落ち着ける場所であるということを徐々に認識していきます。

また、家の中でよくいる場所にベッドを置いてあげるなど、ラグドールの落ち着くような模様替えをしながらペースを合わせてあげましょう。

ラグドールは元々落ち着きがあっておっとりした性格なので、焦らず、ゆっくりゆっくり落ち着かせてあげましょう。

また、構ってもらえなかったりすると寂しさからストレスを感じてしまうウサギのようなかわいい一面も…♡
忙しい時でも撫でたり抱っこしたり触れ合ったりすることを忘れずにしてあげてください。


さいごに

いかがでしたか?

知れば知るほど甘えん坊でかわいいラグドール。体が大きくて抱っこが大変だったり、抜け毛が多くてブラッシングに時間がかかったりと少し大変と感じることもありますが、自分の姿を見てすり寄ってくるその姿は、それ以上に愛くるしくて癒しを与えてくれます♪

子どもや他のペットとも穏やかに過ごせるラグドールは初めて猫を飼うという方には本当にオススメです!

ぜひ人懐っこいラグドールに癒される毎日を送ってみてはいかがでしょうか。



– おすすめ記事 –

・ラグドールの値段は?体重、ごはんは?特徴まとめ
・夏に気をつけたいラグドールの飼い方
・飼いやすいって本当?ラグドールの子猫を迎えるために準備したいこと
・【ラグドール大辞典】ラグドールを飼う前に読みたい記事23選


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


記事に関するお問い合わせはこちら