どっちを飼いたい?今人気のスコティッシュフォールドとマンチカンの違いを徹底解説!

2019.11.29

どっちを飼いたい?今人気のスコティッシュフォールドとマンチカンの違いを徹底解説!

スコティッシュフォールドとマンチカンは、見た目の可愛らしさ以外にも魅力がたくさんあって大人気!今回は、スコティッシュフォールドとマンチカンの“違い”が分かるように、徹底解説していきます。

【目次】

スコティッシュフォールドについて知ろう!

スコティッシュフォールド

まずは、スコティッシュフォールドの代表的な特徴をいくつか紹介していきます。

◆特徴その1:垂れた耳が印象的

スコティッシュフォールドの第一印象について、多くの人が「短く垂れた耳」が頭に浮かぶかもしれません。名前に入っている「フォールド」が“折れる”を表すことから、「スコティッシュフォールド=垂れ耳」というイメージが定着しています。

しかし、実際には垂れ耳になるのはスコティッシュフォールド全体のわずか30%程度と少数派。

垂れ方もさまざまで、顔につくようにペタッと垂れる「トリプルフォールド」、結構折れる感じで耳が垂れている「ダブルフォールド」、耳のなかが見える程度に先端だけが緩く垂れる「シングルフォールド」などいくつかの折れ耳パターンがあります。

垂れ耳のスコティッシュフォールドは、頭の上の耳がまるで帽子のようにも見えます。スコティッシュフォールドの大きなチャームポイントとして大注目されているのですね。

垂れ具合が「ペタッ」としているほどに、通気性があまりありません。蒸れて耳のなかが汚れるのはもちろん、炎症を起こして痒みをともなうこともあります。小まめなお手入れをしてあげましょう。

また、全体の30%の垂れ耳のコでも、誕生の瞬間から耳が垂れているとは限らず、生後数週間経過してから折れて垂れ下がってくるようです。

◆特徴その2:丸い顔と大きな瞳がチャーミング

スコティッシュフォールドの顔の輪郭は、かなり丸いです。垂れ耳のケースなら、さらにその“丸さ”が強調されるでしょう。瞳も大きく丸く、「可愛いな~」といつまで見ていても飽きないほどです。

また、体全体も丸みを帯びており、外見は優しい印象を受けるかと思います。誰からも好かれるようなふんわりした見た目が、スコティッシュフォールドの人気の理由のひとつかもしれませんね。

◆特徴その3:おっとり系の甘えん坊

見た目の柔らかい印象に合わせて、スコティッシュフォールドはおっとりした性格。基本的には、穏やかにリラックスして過ごすのが好きなようです。

好奇心は持ち合わせているので「遊ぼうよ!」と誘うと乗ってくれますが、運動量は少なめ。狭いスペースや共同住宅でも飼いやすい猫ちゃんでしょう。

また、コミュニケーション上級者で、人懐こく甘えん坊な面もあります。
「飼い主さんのことが好き」と距離感を近く保っていたいのか、ちょっとした留守番でも苦手とするスコティッシュフォールドも多いようです。

◆特徴4:短毛と長毛がいる

一般的なスコティッシュフォールドは、短毛ですが、なかには毛が長めの個体もいます。

猫種としては「短毛」が理想とされており、長毛になるコは希少です。珍しいので、あまり見かけることはなく、スコティッシュフォールドと言えば、短毛のイメージが強いのかもしれません。

長毛のスコティッシュフォールドは長い毛によって全体的にボリュームが出て、印象がだいぶ違って見えそうですね。


マンチカンについて知ろう!

マンチカン

次に、マンチカンの特徴について見てみましょう。

◆特徴その1:短い足が印象的

マンチカンと言えば「短い足が可愛い!」と思っている人が多いのではないでしょうか。

本人は一生懸命に動いているはずなのに、どこかコミカルに見えます。後ろから見ると、おしりがプリッと目立ち、その姿は本当に可愛らしいですよね。たくさんの人に笑顔をもたらしてくれる“癒し系”です。

そんな「短足」はマンチカンの大きな特徴と言われていますが、実は全体のわずか2割程度しかいません。残りの8割については、長足および中足です。

「長足」のマンチカンだとしても、極端に長いわけではなく、一般的な猫ちゃんと同じくらいの足の長さのイメージ。また、中足は、長くもなく、短くもない、中間の長さです。

◆特徴その2:思いのほか運動神経がいい

マンチカンは、「短足」というイメージが強く、運動神経はあまりよくないように感じるかもしれません。

短い足のわりに、実は運動神経はそれほど悪くないようです。予想外に素早く走れますし、ジャンプするときも軽やかな様子を見せてくれるでしょう。キャットタワーがあると喜びそうですね。

好奇心旺盛なのでいろんな発見をしたがり、家のなかを元気に散策している姿も可愛らしいものですね。

◆特徴その3:穏やかだけど賑やかなのも好き

マンチカンは人懐こい性格で、人間や外の動物との暮らしには苦手ではないようです。基本的に穏やかなので、先住猫や後輩猫がいても荒々しい態度を見せることはないでしょう。多頭飼いにも向いている猫と言えます。

また、人間と一緒に遊ぶのももちろん大好きです。猫用のおもちゃで誘ってあげると、目を輝かせて近づいてくるでしょう。

スキンシップも苦手ではないので、優しく撫でてあげると喜びます。

陽気に一人遊びしている姿、仲間と一緒に賑やかに過ごす姿、リラックスして寝ている姿、甘えてくる姿…と、マンチカンのいろんな部分を見られるのは飼い主さんの特権かもしれませんね。

◆特徴その4:ちょっと臆病なところも…

人懐こくて陽気でフレンドリーなマンチカン。一見、飼いやすく思えますが、実は臆病な部分も持ち合わせています。

猫を飼うときに「しつけ」は重要ですが、飼い主さんが「しつけよう!!」と熱い気持ちで感情的になると、マンチカンは怯えます。マンチカンをびっくりさせるような大声での叱り方はNGです。

しつけと称して、大きな音や大きな声を出すと、それを「怖い!」と結びつけます。「大きな声=怖い=飼い主さん=嫌い」と、飼い主さんを「自分を怖がらせる人」と位置づけてしまい、今後の関係性が悪くなることもあります。

「しつける」という強い気持ちではなく、「分かりやすく教えていく」というイメージでしつけに向かい合うのが良いでしょう。


両者の違いを分かりやすく比較してみよう!

スコティッシュフォールドとマンチカン

スコティッシュフォールドとマンチカン、どちらもそれぞれ魅力的な特徴がありますよね。知れば知るほど、どちらの魅力にも惹きつけられ、「どっちも飼いたい」「どっちかに絞れない…」と悩みそうです。

そこで、さまざまな観点から両者の違いに迫ってみましょう。

◆比較ポイント1:見た目はどちらが大きい?

成猫になったときのスコティッシュフォールドは3~6キロ程度。体つきは全体的に「がっしり」と筋肉質、「セミコビー」という分類です。オスの方がやや大きめに育つ傾向にあります。

一方、マンチカンの方は2.5~4.5キロほどに育ち、「セミフォーリン」という分類です。スコティッシュフォールドと比べるとやや軽めで、猫全体で見ても小型と言えるでしょう。

ただ、体長で見るとそんなに小型感はないかもしれません。マンチカンは40~50センチほどになり、スコティッシュフォールドは60センチくらいが一般的。

がっしり体型のセミコビーのスコティッシュフォールド、やや細めでも肉付きは悪くないマンチカンという違いがあります。パッと見たときには、若干スコティッシュフォールドが大きめに見えそうですね。

◆比較ポイント2:健康面ではどちらが丈夫?

垂れ耳のスコティッシュフォールドの場合、耳がペタッと塞がれていることから中が汚れやすいです。小まめな耳のお手入れをしないと、耳のなかの病気のリスクがあります。

マンチカンは先天性の疾患があまり見られない猫種ですが、見た目の「短足」が病気を発症するリスクを秘めています。短い足に体重がのしかかり、関節に関する病気になるケースも多いです。

特に気をつけたいのが椎間板ヘルニアと言われています。肥満で腰への負担が大きくならないように気をつけましょう。

「足が短い」ということ自体には、生活に支障をきたさないものの、高い場所から落ちて関節炎になるかもしれません。キャットタワーの高さにも着目し、危なくないように気をつけてあげましょう。

どちらの猫ちゃんも病気のリスクはゼロではないので、「愛猫の健康状態を日々観察する」という飼い主さんの心がけ次第で早期発見・早期治療へと繋がります。

◆比較ポイント3:性格はどちらの方が飼いやすい?

スコティッシュフォールドは、穏やかで優しい印象です。甘えん坊なので、「猫とべったり密着したい」という気持ちがあれば、スコティッシュフォールドはぴったりの猫ちゃんかもしれませんね。スキンシップやコミュニケーションを密に、楽しい時間が過ごせるかと思います。

一方のマンチカンも、人間と過ごすのが大好きです。明るい性格で家族と賑やかに過ごす生活に馴染んでくれることでしょう。他の猫がいても上手くやっていける陽気な性格で、多頭飼いをしたいのであればマンチカンが向いているかもしれませんね。

どちらの猫ちゃんも、基本的にはフレンドリーで楽しい日々を送れそうです。

猫種としての一般的な性格をお伝えしましたが、個体によって性格は異なります。「甘えてきたら甘えさせる」「嫌がるようならちょっかいをかけない」と、愛猫の性格を見極め、距離感を上手く保てるようにしましょう。

◆比較ポイント4:留守番はどちらが得意?

スコティッシュフォールドもマンチカンもどちらも人間とのコミュニケーションが上手です。人懐こいので、来客にも愛想良く振る舞うこともあるようです。

ただ、留守番に関してはマンチカンの方が得意と言えるでしょう。スコティッシュフォールドのなかには、「飼い主さんがいないなんて…!」と極端に留守番を嫌うコもいるようです。

仕事や用事で外出の機会が多ければ、留守番が得意なマンチカンの方が合っているかもしれませんね。

◆比較ポイント5:毛のお手入れはどちらが簡単?

スコティッシュフォールドおよびマンチカンのどちらも「短毛」と「長毛」のコがいます。しかし、長毛のコは珍しいようです。

「毛が長い」個体であれば、ブラッシングのお手入れは頻繁にしなければなりません。猫が自分で毛づくろいをしたとき、長毛のコは毛を飲み込んでしまい、お腹のなかで「毛玉」になることがあります。それを防ぐなら念入りなお手入れが必要です。

また、短毛だからお手入れが楽そう…というのは間違いです。短毛と言っても毛は抜けます。猫が自分で行う「毛づくろい」の際、飲み込んだときのリスクを減らしてあげられるようにしなければなりません。

長毛か短毛にかかわらず、どちらの猫種も毎日のようにブラッシングなどでケアをしてあげた方がいいでしょう。


まとめ

垂れ耳で丸顔がキュートなスコティッシュフォールド、短足なのに元気いっぱいに動くマンチカン。どちらも可愛らしく、人気猫種として名前があがるのも納得です。

ただ、実際には垂れ耳ではないスコティッシュフォールド、短足ではないマンチカンもいることが分かりましたね。むしろ「垂れ耳」「短足」の方が割合的には少ないという事実にびっくりした人も多いかもしれません。

今回紹介したように、どちらも魅力が満載な猫です。「どちらを飼おうか」と迷う方も多いですが、実際にペットショップなどで見てチェックしてみるのもいいかもしれませんね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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