1.キャットニップとは?
1-1.「イヌハッカ」という名称のハーブ
1-2.お家で育てることもできる
2.キャットニップの効果
2-1.なぜ猫はキャットニップが好きなのか
2-2.マタタビとの違い
3.キャットニップを使ったおすすめおもちゃ
3-1.コング キッカルー ピンク
3-2.デンタケア バード
3-3.Catit プレイサーキットN
3-4.ニャンコロビー ボックスタイプ ナチュラル
3-5.コング キャットニップスプレー 30ml
キャットニップとは?
キャットニップと聞くと、その名前の響きから海外の物ということが分かりますが、猫好きの人であれば知っていることもありますが、詳しくは知らないという方も多いことかと思います。
キャットニップは西洋マタタビと呼ばれることがあり、猫が好む植物の一種となります。
マタタビはお酒を飲んだときのような興奮作用が生じ、猫を夢中にさせますよね。
キャットニップもマタタビと同じような効果を持つので、その香りを好む猫はとても多いと言えるでしょう。
お酒で例えるのなら、マタタビが日本酒、キャットニップが洋酒といったところでしょうか。
ですがマタタビほど日本人に馴染みが無いので、キャットニップのことをよく知らない方のために、さらに詳しくご紹介していきたいと思います。
◆「イヌハッカ」という名称のハーブ
キャットニップの正式名称は「イヌハッカ」と呼ばれ、シソ科イヌハッカ属の多年草となり、ハーブの一種であります。
猫が好むのに「イヌ(犬)」という名前が入っているので、何とも不思議な感じがしますよね?
これにはちゃんと理由があり、その植物が有用な植物に似てはいるものの、異なる場合(似非)などに「イヌ」と名前を付けることが多かったそうです。
そして日本ではハーブのことを「ハッカ」と呼びますので、それらを合わせてハッカよりも劣るハーブのことを、イヌハッカと呼ぶようになったと言われています。
英名である「キャットニップ」は、その名の通り、猫が噛む草という意味を持っています。
このようなことからも、日本で有名なマタタビにちなみ、「西洋マタタビ」と呼ばれることもありますよね。
キャットニップが外来種として日本に入ってきたときには、長野県の筑摩郡で発見されたことから、最初のころは「チクマハッカ」とも呼ばれていたそうですよ。
◆お家で育てることもできる
誘因作用のあるキャットニップですが、海外から取り寄せないと育てることの出来ない植物と思われがちですが、実は多肉植物のように、お家で手軽に育てることが出来るのをご存知でしょうか。
多年草なのでとても強く、育てやすいことからもガーデニング初心者の方に好まれる植物でもあるんですよね。
育てる際にはキャットニップの種を蒔くのですが、発芽する温度が15~20度ほどと言われているので、気温が涼しい春や秋に合わせて育て始めるのがおすすめです。
高さが50~100cmほどになり、夏には白や紫の小さくて綺麗な花を咲かせてくれますよ。
頻繁な水やりの必要がない上に、花が咲いた後に切り戻し(咲いた花をカット)をすることによって、また花を咲かせてくれるので、長く楽しめるのも魅力であると言えますよね。
日当たりが良く風通しの良い場所であればどこでも育つ上に、強い香りを放つことから虫(アブラムシなど)除け効果も期待出来るので、他の花とも一緒に植えることの出来る有能な植物です。
キャットニップの効果
猫が魅了されてしまうキャットニップには、どんな効果があるのかも気になってしまうところですよね。
なぜ猫がそこまで興味を示し、好きになってしまうかを考えていきましょう!
◆なぜ猫はキャットニップが好きなのか
キャットニップはハーブの一種となりますが、ミント系の強い香りは、なんとなく猫が嫌いそうなイメージを抱く方が多いことでしょう。
キャットニップは猫だけでなく、人間にも様々な効果をもたらしてくれる植物でもあります。
爽やかな香りを持つので、料理の香り付けやそのまま食したり、ハーブティーとして飲んだりすることが出来る万能なハーブです。
食べ物や飲み物としての効果は、胃腸を整え女性特有の月経を安定させる効果が期待出来ます。
そして解熱や発汗作用があるので、風邪を引いたときにも活躍しそうなハーブと言えますよね。
他にも気分を鎮める鎮静作用があり、神経の緊張をほぐしてくれることからも安眠に効果があると言われているそうです。
猫がキャットニップの効果を、全て実感して好んでいることは無いとは思いますが、気分を鎮めてリラックスしているような姿を見る限り、良い気分になっていることは否めません。
マタタビと似た効果が見られることからも、同じような物と混同されがちなキャットニップですが、この二つの植物にはどんな違いがあるのでしょうか?
◆マタタビとの違い
マタタビは「サルナシ科」の植物、キャットニップは「シソ科」の植物です。
似たような効果を持ってはいますが、元々の植物は全くの別物となります。
そしてどちらかと言えばリラックス効果が望めるキャットニップと違い、マタタビは効果が強く出ることが多いので、気分を落ち着かせるというよりも、「興奮させる」といった言葉の方が、しっくりするような気がしませんか?
明確に解明はされていませんが、マタタビの方が中枢神経系に直接作用しやすい物質が含まれているとも言われているので、猫に効果が出やすいと言えるのかもしれません。
キャットニップには「ネペタラクトン」と呼ばれる物質が含まれており、これが猫を誘発させていると言われています。
それに比べてマタタビは「マタタビラクトン」「アクチニジン」「β-フェニルエチルアルコール」などの物質に反応すると言われているので、マタタビの方が強く効果が表れやすいのは納得の結果とも言えるのではないでしょうか。
ただ、マタタビには滞毒性があり、大量に摂取してしまうと呼吸困難や心停止などを引き起こしてしまう可能性がありますので、使用の際には注意が必要です。
キャットニップを使ったおすすめおもちゃ
マタタビに興味を示す猫ちゃんであれば、キャットニップに反応してくれることが多いです。
この機会に是非キャットニップを試してみたい!と思われているのでしたら、まずはキャットニップを使用したおもちゃを試されてみてはいかがでしょうか?
リラックス状態で遊んでくれる姿を、見ることが出来るかもしれませんよ!
◆コング キッカルー ピンク
猫は遊びのときでも、猫パンチや猫キックをすることがよくあります。
なのでけりぐるみ(抱きながらキック出来るぬいぐるみ的おもちゃ)を好む猫ちゃんは、意外と多いんですよね。
ピンクの可愛らしいカラーなので、女の子にピッタリです!
◆デンタケア バード
シャカシャカ音の鳴るおもちゃは、遊びたい盛りの猫ちゃんに人気が高いですよね。
このおもちゃはメッシュ部分に爪が引っ掛かりやすい上に、歯磨き効果も期待出来るので、一つで様々な使い道を見出してくれるおもちゃと言えるでしょう。
◆Catit プレイサーキットN
パーツの組み合わせによって、色々な形状で遊ぶことの出来るこちらのおもちゃは、中のボールにキャットニップを入れてあげることが可能です。
キャットニップの香りに誘われて、いつまでも遊び続けてしまいそうな、長く愛用出来るおもちゃとなっています。
◆ニャンコロビー ボックスタイプ ナチュラル
興奮すると爪とぎをしたくなる猫ちゃんって、とても多いですよね?
このおもちゃはなんと、爪とぎしながら遊ぶことも出来る画期的なおもちゃです。
付属のアクティブボールにキャットニップを入れれば、特別なおもちゃの出来上がりです!
◆コング キャットニップスプレー 30ml
こちらはおもちゃに振りかけて使用する、キャットニップのスプレーとなります。
なかなか爪とぎをしてくれない猫ちゃんや、すぐにおもちゃに興味をなくしてしまう猫
ちゃん、遊ばなくなったおもちゃを復活させたいときなどにおすすめです!
アルコール不使用で無着色となっているので、シミを気にすることなく安心して使用出来ますよ!
キャットニップを使って手作りおもちゃを作ろう
既製品のおもちゃを購入して愛猫に与える以外にも、自分でおもちゃを手作りすれば、さらに愛着が湧きますよね!
もしお手元に乾燥したキャットニップがあるのなら、この機会に手作りのおもちゃにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
作り方はとっても簡単!
材料も乾燥キャットニップ以外に、余った布(端切れ)と綿があればOK!
まずは端切れの布を用意(5×10cm程度)し、表が内側になるようにして縫い合わせます。
このときにすべて縫い合わせるのではなく、綿を入れるために一辺は縫わずにそのままにしておきましょう。
布の両辺を縫い合わせたものを裏返し、適量の綿で乾燥したキャットニップを包み、そのまま袋状の布の中に押し込みます。
そしてそのまま口の部分をくっつけて、縦に縫い合わせていきます(両端の縫い合わせ部分が中央にくるイメージ)。
そうするとテトラ風の、三角の形をしたおもちゃが出来上がります!
端に紐を付け加えればおもちゃの尻尾となりますし、麻の布で作れば歯磨き効果も期待出来、アイデア次第で無限の可能性が広がっていく手作りおもちゃとなります。
コロンとしていてとても可愛らしいので、是非チャレンジしてみてくださいね!
まとめ
なかなか日本人には馴染みがあるとは言えないキャットニップですが、猫ブームが到来したころもあり、ある程度は認知されるようになってきましたよね。
マタタビと同じような作用を持っているので、マタタビで十分と思われる方も多いことかと思います。
ですがマタタビほど強い効果が無いので、まずは誘引作用のあるおもちゃを試してみたいという方にこそ、キャットニップがおすすめであると言えるでしょう。
中にはこれらの植物の香りに全く反応しない子も居ますので、反応を示さなくても特に問題ありません。
逆にこのような香りのするおもちゃが大好きであっても、長時間の使用や与えすぎにはある程度の注意が必要となってきます。
子宮への作用があるとされているので、妊娠中の猫や授乳中の猫に与えるのは止めておきましょう。
リフレッシュの目的で、たまに使用する分なら問題ありませんので、愛猫の健康状態を見ながら、使用するようにしてあげてくださいね。
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