- 1.抱っこを嫌がるポーズって…?
- 2.ブリティッシュショートヘアの代表的な性格に迫ってみよう
- 3.ブリティッシュショートヘアのルーツとは
- 4.性格の傾向とルーツから見る「抱っこがイヤイヤ」なわけとは?
- 5.抱っこを嫌がるときにはどうしたら…?
- 6.まとめ
2-1.性格その1:頭が良い
2-2.性格その2:落ち着いている穏やか系
2-3.性格その3:優しく愛情深い
2-4.性格その4:忍耐力がある
2-5.性格その5:独立心が高め
2-6.性格その6:ちょっとツンデレなところも
3-1.イギリスで一番古い猫!?
3-2.ネズミのハンターとして有能だった
3-3.世界中へ広まっていく
5-1.スキンシップに慣れさせておく
5-2.無理強いはやめてあげよう
5-3.「褒められる」「愛を向けられる」のは嬉しい
抱っこを嫌がるポーズって…?
体の柔らかな猫は、いろんなポーズができます。「丸まって寝転ぶ」「何かにアゴを乗っけて寝る」というように、日常的に見られる可愛らしいポーズもあります。
ときには、人間のオジサンのようにお尻をつけて、座っていたり、二本足で立ったりなど、思わず二度見しそうになるコミカルなものまで見ることができます。
心身共に心を開いている飼い主さんの前だからこそできるポーズかもしれませんね。
そんななか、抱っこ嫌いと言われているブリティッシュショートヘアがよく見せる「抱っこをイヤイヤ」ポーズも知られています。
だっこが嫌すぎてついに悟りひらいたパティちゃん pic.twitter.com/e1Ymkot1KW
— スパイクとパティ (@spike160714) 2019年2月26日
飼い主さんが抱っこしようと脇に手をかけると、丸い瞳をさらに見開き丸くし、4本足すべてをピーンと張り出し、「抱っこは止めて~…」と体全体で訴えかけているように見えます。
「抱っこをしたい飼い主さん」と「抱っこを止めてほしいブリティッシュショートヘア」との戦いの最中に見られるかもしれないポーズです。
でも、いったいどうして、ブリティッシュショートヘアは抱っこがあまり好きではないのでしょうか。
ブリティッシュショートヘアの性格やルーツを見ると、理由が分かってくるかもしれません。
ブリティッシュショートヘアの代表的な性格に迫ってみよう
人間同様に、猫ちゃん達も一匹一匹が特別な存在です。生まれた後の「育ち」が性格を左右するのはもちろんですが、遺伝子や歴史から猫種ごとの性格の傾向があります。
まずは、ブリティッシュショートヘアの代表的な性格をいくつか挙げていきます。
◆性格その1:頭が良い
ブリティッシュショートヘアは、とても賢い猫ちゃんです。物覚えがよいのでしつけもしやすく、人気猫となっています。
猫を飼ったときに「しつけをどうやったらいいか」と悩む飼い主さんもいるかと思います。
でも、知的なブリティッシュショートヘアなら理解度も早く、しつけの難易度はそれほど高くないと言われています。
指示をしたときに「分かっているよ」とでも言いたげな様子が、とても可愛らしいですよ。
◆性格その2:落ち着いている穏やか系
ブリティッシュショートヘアは、穏やかでおとなしい子が多いようです。知的なため、どこかクールな印象を与えることもあります。
クールと言っても冷たい感じではなく、落ち着いた穏やかな雰囲気です。
また、静かな場所を好む傾向にあります。家族以外の人がたくさんいる、近所の騒音がうるさい、大きな声で話かけられる…というような、賑やかは嫌がるかもしれません。
一人ぼっちで「シーン」としている留守番は結構得意です。
◆性格その3:優しく愛情深い
ブリティッシュショートヘアは、家族となった飼い主さんには、愛情を注いでくれます。
ただ、基本的におとなしいので、「遊んで~」「抱っこして~」「構って~」と自分の欲求を通そうと駄々をこねることも少ないでしょう。
分かりやすい甘えん坊の態度は少ないですが、一緒に遊ぼうとすると応えてくれたりします。飼い主さんが優しい表情で声をかけてあげると、「嬉しい♪」と喜んでくれる一面もあります。
◆性格その4:忍耐力がある
ブリティッシュショートヘアは、かつてはネズミを捕獲するハンター要員として、一般家庭で活躍していました。
そのため、獲物をじっくり探し、ジリジリと追い詰めるような忍耐力があります。
◆性格その5:独立心が高め
ブリティッシュショートヘアは、飼い主さんにベタベタするのは少し苦手なようです。
一緒に暮らせば愛情が深まるのは当然ですが、ブリティッシュショートヘアの場合、「近くにいるだけでいい」というように愛情表現もささやか。
独立心が高く、仲間と群れる感じは苦手なので、ほかのペットと一緒に飼う暮らしは厳しいかもしれません。
忍耐力があるとは言え、干渉されるのは嫌がります。大人数の家族で迎えるのも難しいかもしれませんね。
◆性格その6:ちょっとツンデレなところも
そもそも、猫と言えば「何を考えているのだろう?」「機嫌が悪いのかな?」と思わせるほど、ツンツンしているときがありますよね。
しかし、気分によっては甘えてきたりと、「ツンデレ」なのが魅力とも言われています。
ブリティッシュショートヘアは、まさに「猫」を代表するようなツンデレ度を見せてくれます。
基本的には、ひとりで自由に過ごすのが好きで、飼い主さんとの距離は遠く感じるかもしれません。それでも飼い主さんへの愛は強いので、ときどき甘える様子を見せることも。
ただ、過度なスキンシップはあまり好まないため、“デレ”のときも極端な甘えん坊にはならないかもしれません。
そっと近寄って隣に座ったり、飼い主さんの方を見つめてきたりなど、ブリティッシュショートヘアなりに甘えるところが可愛くてキュンとするかと思います。
良い意味で「二面性」を持っている猫ちゃんと言えるかもしれませんね。
ブリティッシュショートヘアのルーツとは
「ブリショー」という愛称で人気があるブリティッシュショートヘアはたくさんの猫好きさん達に注目されている猫種で、知名度もあります。
そんなブリティッシュショートヘアの歴史はかなり古くまで遡ります。
◆イギリスで一番古い猫!?
実は、ブリティッシュショートヘアは、2000年も昔から人間の近くにいたことが分かっています。イギリス原産の猫種は多数ありますが、そのなかでも最も古い歴史がある自然発生の猫と言われています。
◆ネズミのハンターとして有能だった
今と違って、人間と一緒に暮らしていた猫たちは「可愛がる」という目的のためではなく、「作業をさせよう」という使役猫的な存在でした。
ブリティッシュショートヘアは、ガッチリと筋肉質で動きが機敏なことから、ネズミを捕まえるハンターとして腕をあげていました。忍耐力もあって、たくさんのネズミを捕ることができる有能な動物と考えられていたのです。
ネズミ捕りのシーンではアクティブに動き活躍してくれますし、ふだんはおとなしくて自由に過ごしてくれるため、人間たちにとっても扱いやすい存在だったのかもしれませんね。
◆世界中へ広まっていく
イギリスでは、ネズミハンターとして大活躍していた猫で知名度があります。古い時代には「ネズミを捕獲させるため」という目的で繁殖が進みましたが、愛嬌があってどっしり構えた雰囲気は次第に世界中で大人気になっていきます。
アメリカに持ち込まれた1970年代の頃には、別の猫種と交配させるなど、ちょっとずつ雰囲気も変わりました。
今では、ブリティッシュショートヘアの「深い味わいのある毛色」や「ベルベットのような弾力のある被毛」「丸い愛嬌のある姿」など、多くの人に可愛いと愛される猫ちゃんに。
日本でも人気猫として、多くの人の知る猫種となっています。
性格の傾向とルーツから見る「抱っこがイヤイヤ」なわけとは?
ここまでブリティッシュショートヘアの性格と歴史をお伝えしました。
「抱っこがイヤイヤ」なのは、頭の良さや独立心が関係しているようですね。
ブリティッシュショートヘアは、基本的には「自由が好き」です。頭が良いので、飼い主さんのしつけは覚えてくれます。しかし、主導権を握られるのは心地よく思わないのかもしれませんね。
飼い主さんからのコミュニケーションは喜ぶのですが、体に触れられるようなスキンシップが多いと困ってしまうようです。
飼い主さん的には可愛がるつもりの抱っこでも、猫にとっては「体が拘束されている」「身動きできずにビックリ」「自分を守らなければ」という本能的な防衛反応の気持ちになっているのでしょう。
それが抱っこイヤイヤポーズに繋がっているかもしれません。
穏やかで飼い主さんのことが大好きなので、抱っこに対しても「止めて!」と強く言えないばかりに「猫を飼ったら抱っこしていたい」という人には少し物足りないかもしれませんが、嫌われているわけではないので安心しましょう。
抱っこを嫌がるときにはどうしたら…?
個体差があるので、ブリティッシュショートヘアでも抱っこを嫌がらない子もいるでしょう。子猫の頃は、活発で興味津々なので、スキンシップを嫌がらないこともあります。
成長するとともに、独立心が強くなるので抱っこをはじめ、スキンシップが苦手となる子も多いようです。
抱っこを嫌がるときには、どうすべきでしょうか?
◆スキンシップに慣れさせておく
抱っこを嫌がるからとスキンシップ全般を止めてしまうと、ブラッシングのときに困りますよね。
「ちょっとぴったりくっつく」「体の一部分を優しく撫でてあげる」という程度のスキンシップをしていくといいかもしれません。頭を軽く撫でたり、アゴの下を撫でたりと、愛猫が嫌がらないところを見つけてあげてくださいね。
そのうち、自分から「撫でて~」と寄ってくるかもしれません。少しずつ、体をゆだねてくれる様子もたまらなく可愛らしいかと思います。
◆無理強いはやめてあげよう
「回を重ねれば慣れるのでは?」と無理に抱っこを迫るのはよくありません。知能派でおとなしい猫ちゃんですから、「嫌だ!」と伝えられずに、抱っこイヤイヤポーズで拒否してくるかもしれません。
そんな様子も可愛いですが「そのポーズが見たい」と、わざとやってしまうとブリティッシュショートヘアのストレスが増えるかもしれないので気をつけたいものですね。
ストレスに繋がらないようにスキンシップしたときの反応を見ながら、無理をさせないようにしましょう。
◆「褒められる」「愛を向けられる」のは嬉しい
べったり抱っこは苦手ですが、愛情を向けられるのは好きです。ブリティッシュショートヘアは知能が高いので、飼い主さんが褒めてくれるのを理解してくれます。
ただ、褒めると言ってもそのニュアンスが伝わらないとあまり意味がありません。
褒め言葉を伝えても、飼い主さんの表情が暗かったり、大声で怒鳴るようだと「怒られているのでは?」と違う方向に取り違えてしまうことも。
褒めるときに抱っこするのは効果がありますが、ブリティッシュショートヘアは抱っこが苦手なので、言葉や軽いスキンシップで褒めるしかないでしょう。
ブリティッシュショートヘアに対して褒めるときには、「優しい表情で穏やかに褒めてあげる」「優しく頭を撫でて褒めてあげる」と、愛猫が“ホッ”と思えるような態度で示してあげましょう。
まとめ
穏やかで頭脳派のブリティッシュショートヘア。年齢とともに独立心が強くなり、過度なスキンシップが苦手になってくるようです。
我慢強い性格なので、無理に抱っこをしようとすると「止めて欲しい」と控えめにアピールしてくるかもしれません。ストレスに繋がらないように注意すべき点です。
とは言え、甘えん坊の一面もあります。飼い主さんへの愛情は深く、優しい言葉をかけてあげるだけでも最高に喜びます。軽く撫でてあげるだけでも、その気持ちは伝わるでしょう。
表面上はちょっとした距離感があるかもしれませんが、愛を注ぐことでブリティッシュショートヘアとの絆は長く続きます。
家族の一員として、ブリティッシュショートヘアの気持ちに寄り添ってあげてくださいね。
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