1.猫の歯磨きおやつとは?
2.歯磨きおやつはこんな猫におすすめ
2-1.歯磨きができない猫
2-2.おやつが大好きな猫
3.猫の歯磨きおやつの種類
3-1.猫の歯磨きおやつの種類①キブルタイプ
3-2.猫の歯磨きおやつの種類②ガムタイプ
3-3.猫の歯磨きおやつの種類③ジャーキータイプ
4.猫に歯磨きおやつを与える際の注意点
4-1.給与量を守る
4-2.猫用のものを与える
5.まとめ
猫の歯磨きおやつとは?
猫には歯磨きの習慣がないので、歯磨きはしなくても良いと考えている飼い主さんも多いとは思いますが、実際のところはどうなのか気になりますよね。
猫は歯磨きをしなくても口腔内にトラブルが起きないなんて根拠はなく、サメのように何回も歯が生え変わるなどの謂れもありません。
そして猫が普段口にしているキャットフード(ドライフード)は、歯垢がつきにくいとは言われてはいますが、それでも歯磨きをまったくしなければ、清潔な口内環境を維持することは難しいのではないでしょうか。
とくに嗜好性の高いウェットフードや、おやつをよく食べている猫ちゃんは注意が必要です。
猫は歯磨きをしなくても口の中がアルカリ性となっているので、虫歯にはなりにくいと言われていますが、常に多くの細菌が存在していることは否めませんよね。
ケアを怠ってしまえば歯垢が溜まってしまいますし、そのまま放っておくことによって唾液中のミネラルなどと結合して、歯石に変化していってしまうのです。
このような口腔内のトラブルを放っておけば、口臭の原因になりますし、何よりも歯周病などの病気を患ってしまう可能性が非常に高くなってしまうことでしょう。
ですので飼い主さんが愛猫の健康な歯を守るためにも、愛猫の歯のケアをしてあげることはとても重要となってきますよね。
ですが飼い主さんが愛猫の歯磨きをためらうのには、それなりの理由があるからだと思います。
猫は自分が嫌なことをされると全力で拒絶してきますので、口元を触らせてくれない子って、意外と多いんですよね。
歯磨きをしたくても出来ない、そんなときにおすすめなのが「歯磨きおやつ」です。
その名の通り歯磨きを目的としたおやつですが、美味しく食べられる上に歯垢を剥がしとる役割を担ってくれるので、手軽に口内のケアが出来ます。
歯磨きおやつはドライタイプの商品が多く、適度な硬さを持ち歯に付着した歯垢をこそぎ落とす効果が得られます。
そしておやつが大きめのキブル(粒)の場合、普段はあまり噛まずにフードを飲み込んでしまう猫も、噛む必要性が出てきますので、唾液の分泌が活性化されて口臭の予防にも繋がってくれるのです。
歯磨きおやつはこんな猫におすすめ
愛猫のために歯磨きおやつを、今後使ってみたいと思っている飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、もし猫ちゃんが歯磨きを嫌がらないのであれば、歯磨きをしてあげるに越したことはありません。
歯ブラシ以外にも歯磨きシートなどの、猫用の歯磨き用品も販売されていますので、そのような商品も嫌がらないのであれば、使用してみるのも良いでしょう。
では歯磨きおやつは、どんな猫ちゃんに使用するのが望ましいのでしょうか?
◆歯磨きができない猫
やはり一番はまったく歯磨きをさせてくれない、歯磨きが嫌いな猫ちゃんに歯磨きおやつはおすすめです。
歯磨きをさせるために試行錯誤して、手に傷を負いながらも歯磨きにチャレンジしたことのある飼い主さんも、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
しかし何回もチャレンジしたところで、一度でも嫌な思いをしてしまった猫は、何が何でも拒否をして、飼い主さんに口元を触らせてくれないはずです。
嫌がることをし続けてしまえば、猫ちゃんと飼い主さんとの信頼関係も崩れていってしまうので、そういうときは迷わず歯磨きおやつを使用するようにしてみましょう。
◆おやつが大好きな猫
なかなか歯磨きをさせてくれない猫ちゃん以外にも、おやつが大好きな猫ちゃんにも歯磨きおやつは有効的です。
普通のおやつはただ美味しいだけですが、歯磨きおやつは美味しい上に歯磨き効果まで望めるので、一石二鳥ですよね!
ペットフードやおやつはあげすぎてしまうと肥満に繋がってしまいますし、どうせあげるのなら、何か猫のためになるおやつを与えたいと思いませんか?
もし愛猫が好んで歯磨きおやつを食べてくれるのであれば、普段から食べさせてあげて口腔内のケアを心掛けてあげるようにしましょう。
猫の歯磨きおやつの種類
猫用の歯磨きを猫に与える際には、どんな種類のおやつがあるのかを知っておきたいところですよね。
おやつの形状によって猫の好みも分かれてきますので、愛猫が好むタイプの商品を与えてみてはいかがでしょうか。
◆猫の歯磨きおやつの種類①キブルタイプ
スナック感覚で食べられるキブルタイプの歯磨きおやつは、普段のおやつと変わらない感覚で食べられるので、警戒心の強い猫ちゃんにも与えやすいおやつとなります。
一粒一粒が通常のキャットフードなどよりも大きく硬めなので、噛まないことには飲み込めないことから、歯の汚れや歯垢を一緒に削ぎ落としてくれるのです。
このようなキブルタイプの歯磨きおやつには、色々な味の商品が出ていますので、嗜好性の高い猫にはぴったりのおやつだと言えるのではないでしょうか。
◆猫の歯磨きおやつの種類②ガムタイプ
犬のおやつとして有名なガムですが、噛むことによって歯が強くなり口腔内のケアをしてくれることでも広く知られていますよね。
弾力の強いガムタイプの歯磨きおやつは、よく噛まないと飲み込めませんので、長い棒状の商品やシート状になっている商品が多いです。
飼い主さんが手で持ちながら与えることも出来ますので、猫ちゃんとのスキンシップにも向いているおすすめのおやつとなっています。
いっしょに歯磨きちゅーむ |
プラクト ねこちゃんの歯みがきデンタルガム |
◆猫の歯磨きおやつの種類③ジャーキータイプ
お肉などを日干しにしたジャーキータイプのおやつも、嗜好性の高い猫ちゃんにぴったりのおやつですよね。
このジャーキータイプのおやつにも、歯磨きに特化されたおやつがたくさん商品化されています。
ジャーキータイプの歯磨きおやつは、ただ食品を乾燥させただけでなく、歯磨き効果があるようにスクラブ加工されている商品も多いです。
香り高いフードを好む傾向のある猫ちゃんには、とても向いているおやつと言えるのではないでしょうか。
猫に歯磨きおやつを与える際の注意点
歯磨きが苦手な猫ちゃんに対して、ペット用や猫用の歯磨きおやつを与えるのはとても有効的ではありますが、与える際にいくつか注意しなければいけない点があります。
愛猫がとても喜んで食べているからといって、歯磨きおやつばかりを与えてしまうと、かえって猫ちゃんの体に支障をきたすことになってしまうことも。
どのような点に注意しながら、愛猫に歯磨きおやつを与えればいいのでしょうか?
◆給与量を守る
やはり何よりも、給与量を守ることは大切ですよね。
どんなに歯磨きおやつが口腔内のケアが出来る代物であったとしても、与えすぎてしまえば今度は肥満に繋がってしまいますし、栄養が不足してしまう可能性も高いです。
おやつという時点で、猫が好むように嗜好性高く作られていますので、カロリーが高いことが多いです。
一日のうちの必要摂取カロリーをキャットフードで摂っているのなら、そこに歯磨きおやつをあげてしまうと、カロリーオーバーになってしまいますよね。
歯磨きおやつを毎日与えたいと思っているのなら、一日の食事量を少し減らし、その分を歯磨きおやつで補う工夫も必要となってくるのです。
どれぐらいの期間で、どれぐらいの量を与えたいかなどをしっかりと計算しつつ、愛猫の健康をしっかりと守りながら与えるようにしてくださいね。
◆猫用のものを与える
歯磨きおやつにはペット用の商品もあれば、猫用の商品も販売されています。
「猫=ペット」として認識されている方も多いかと思いますが、ペットという文言が犬を指している場合は、その商品は猫に使用するのはあまりおすすめできません。
犬と猫は違う動物ですし、もちろん歯の形状も異なります。
犬が食べるペット用の歯磨きおやつは、猫にとって硬すぎる恐れがありますので、猫には猫用の商品を選んであげるべきではないでしょうか。
猫用の商品であれば、猫の好きな食べ物などのフレーバーや食材が使用されていますので、すぐに好んで食べてくれるはずです。
そしておやつの形状も猫の歯を意識して作られていますので、より歯垢を落としやすくしてくれることでしょう。
なので歯磨きおやつを購入する際には、必ず「猫用」と記載された商品を選んであげるようにしてくださいね。
まとめ
猫には不要と思われがちな歯磨きですが、猫がかかりやすい疾患として歯周病が挙げられます。
そのような病気を患って愛猫に辛い思いをさせないためにも、やはり飼い主さんにより日々のデンタルケアが必要不可欠であると言えるでしょう。
ですが様々な情報を用いて歯磨きを試みようと思ったところで、口元を触られることを嫌がる子は、絶対に歯磨きをさせてはくれません。
歯磨きをさせてくれないからといって、デンタルケアを諦めるのではなく、歯磨き効果が望めるおやつを是非猫ちゃんに食べさせてあげてください。
猫用の歯磨きおやつは「今更遅い」なんてことはなく、「今からでも始められる」有意義なデンタルケアです。
猫ちゃんにこれからも健康で居続けてもらうためにも、愛猫が気に入るような形状や味のおやつを探してみてはいかがでしょうか。
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