1.家族に迎えるなら最後まで
2.今のライフスタイルで猫を飼える?注意すべきポイント
2-1.猫を飼うにふさわしい環境かどうか
2-2.猫のために時間やお金をかけられるか
3.子猫を選ぶとき、こんなポイントでチェックしよう
3-1.耳や目、口、鼻などの顔のパーツをチェック
3-2.骨格や歩き方などをチェック
3-3.肛門の締まり具合やお尻の皮膚の状態をチェック
3-4.被毛の輝きや毛並みをチェック
3-5.触れ合ってチェック
3-6.楽しそうに遊んでいるかチェック
3-7.触れ合っていないときもチェック
3-8.店舗の清潔さ、スタッフの応対などをチェックしよう
3-9.性格もチェックしよう
家族に迎えるなら最後まで
ペットブームで犬や猫を飼う人が年々増えています。
昔は、犬の飼育数の方が多かったですが、最近は猫飼う人の方が増えています。
猫は、散歩がいらず、室内だけで飼うことができます。
また、犬は飼い主に対する依存度が高く、少し離れると寂しくストレスを抱える子も多いです。
しかし、猫はそれほどの依存度は高くありません。
基本はマイペースですが、時々甘えてくるツンデレ具合が魅力。
子猫を飼うときは、「癒される」という気持ちから、家族に迎える決断をする人も多いようです。
ただ、単なる癒しだけの存在ではありません。
猫は飼い主さんのために生きているわけではないので、自分の感情で何かをアピールすることもあります。
「食べ物が欲しい」「構って欲しい」とニャーニャーと鳴くこともあります。
急にスイッチが入って、部屋中を駆け回ることもあるでしょう。
特に、子猫の頃には、ヤンチャ度も高め。
いろいろとバタバタと世話がかかることも多いです。
猫が体調を崩せば、仕事や友達との約束よりも優先して病院に連れていかなければならないかもしれません。
ペットショップでヒマラヤンのかわいい姿を見ると、一瞬で癒されてメロメロになりますが、「命ある限り守っていく」という強い気持ちを再確認することが大事です。
今のライフスタイルで猫を飼える?注意すべきポイント
猫を迎える理由について、「かわいいから」「癒されたいから」という気持ちになるのは、普通のことですよね。
確かに、生き物を飼うのですから愛情はもちろん大事です。
ただ、迎えたら「一生を背負う」という責任も同時に発生します。
責任感やお世話、お金など、いろんな面で猫中心にしなければならない事態も出てくるかもしれません。
猫を幸せにしてあげられるライフスタイルなのか、飼う前に最終チェックしておきましょう。
◆猫を飼うにふさわしい環境かどうか
ヒマラヤンは成猫になるとおとなしめなので、集合住宅でも飼いやすいと言われている猫ちゃん。
「ペットOK」と謳われていれば、賃貸でも飼うことができるでしょう。
ただ、賃貸の場合、これから引っ越す可能性はあります。
ペットが飼えない住宅に引っ越すからと、愛猫を手放すわけにはいきません。
ペット不可という物件でこっそり飼う話もたまに耳にしますが、バレてご近所トラブルになるのは時間の問題です。
また、引っ越しが多いライフスタイルも猫には快適な住環境とは言えません。
猫は環境の変化に敏感なので、引っ越し回数が多いとストレスから体調を崩すことも。
「持ち家」「賃貸だけどペットOK」など、今の家で長く飼えるのが理想です。
◆猫のために時間やお金をかけられるか
ヒマラヤンは14~16歳ほどが平均寿命です。
子猫のときには健康体でも、これからの長い生活のなか、病気になるかもしれません。
投薬のために通院したり、緊急手術をしたりと、お世話が増えることもあるでしょう。
「仕事だから」と愛猫の受診を後回しにすると、猫はますます不幸になります。
また、病気になれば経済面の心配も出てきます。
仕事がなくなって収入がゼロになったからと誰かに託すというようなわけにもいきません。
一人暮らし世帯や夫婦だけの世帯、子供がいる世帯など、さまざまな家族構成があると思います。
家族で迎えるなら、お互いに協力し合ってお世話できるか話し合っておきましょう。
一人暮らしで飼うなら、自分が仕事や病気でお世話ができないときの預け先を確保しておきましょう。
子猫を選ぶとき、こんなポイントでチェックしよう
ヒマラヤンはこれからどんどん成長していきます。
そのなかで、体に不調を抱えたり、ケガをしたりなどもあるかもしれません。
しかし、子猫として迎えるときには、現時点で健康的な子を選びたいものですよね。
ペットショップでちょっと見ただけでは、健康かどうかの正しいチェックは難しいものです。
ただ、現在、健康状態に特に問題のない子を選ぶには、次のようなポイントを観察してみてくださいね。
◆耳や目、口、鼻などの顔のパーツをチェック
焦点が合わずにボンヤリした目ではなく、輝きがある子は健康的です。
「目の白い部分が真っ赤に充血いている」「目ヤニや涙が大量に出ている」「しきりに目を気にするような仕草がある」などは、目の病気のサインかもしれません。
また、耳の内側に黒っぽい汚れがあれば、耳の病気の疑いがあります。
音が聞こえているか、音への反応具合によって確認してみましょう。
口からの出血、赤みのある歯茎、口臭などは口の異常があるかもしれません。
口内が痛くて、食事ができなくなるケースもあるので、チェックしておきたいポイントです。
また、寝ているときは鼻が乾燥していても問題ありませんが、起きているときには適度に湿った鼻が健康の証拠。
鼻から分泌物が出ていないかも見ておきましょう。
◆骨格や歩き方などをチェック
生後2~3か月の子猫は、成長真っ盛り。
たどたどしいかもしれませんが一生懸命に動き出す時期です。
順調に成長していれば、歩き方に変なところは見られないのが普通でしょう。
歩き方や走り方を観察して、ぎこちない不安定なところがないか確認しておきましょう。
◆肛門の締まり具合やお尻の皮膚の状態をチェック
「お尻の穴をチェックする」と聞くと、意外な感じがするかもしれません。
お尻の穴の周辺が赤くただれているケースは、何度も下痢をしている可能性があります。
キュッと締まって皮膚の炎症がなければ、今のところお腹の調子も悪くなさそうですね。
◆被毛の輝きや毛並みをチェック
ヒマラヤンは美しい被毛が魅力の猫ちゃんです。
特に若いときには皮膚も健康で、毛に輝きが感じられるかと思います。
しかし、「毛がパサパサ乾燥している感じ」「毛並みが整っていない」のは、どこか体調が悪いのかもしれません。
間近で毛のツヤや毛並みをチェックしてみてくださいね。
◆触れ合ってチェック
ペットショップでは、気になる子猫を実際に抱っこさせてもらえます。
小さな体に触れるだけで、嬉しくなりますよね。
ますます「家族に迎えたい」という気持ちが強まるのではないでしょうか。
ヒマラヤンは長毛で毛に覆われているので、骨格が少し分かりにくいかもしれません。
抱き上げたときに、適度に重みがあって安定していれば健康かと思います。
しかし、想像以上に軽かったり、ガリガリと骨が出ている痩せ過ぎは、栄養不足で体調がよくない可能性があります。
また、被毛に触れて毛の弾力もチェック。
油分が足りなくパサついていると、ゴワゴワ感が増すかもしれません。
一般的に子猫の頃は、被毛の質が柔らかでフワフワしているものです。
栄養が足りずに毛質状態が悪いことがあるので、触れたときにも毛質を確認しておきましょう。
◆楽しそうに遊んでいるかチェック
基本的に子猫時代は好奇心旺盛です。
おもちゃや仲間などと、楽しそうに遊んでいるとフレンドリーなタイプと言えるでしょう。
性格的に怖がりなタイプだと、ほとんど動かずに孤独でいるのが好きなのかもしれません。
ただ、ペットショップに行ったとしても、何時間も滞在できるわけではないので、ふだんは遊んでいるかもしれませんよね。
ふだんの様子がどうなのか、お店のスタッフさんに聞いてみるといいでしょう。
◆触れ合っていないときもチェック
ガラス越しに、子猫が単独で過ごしている様子をチェックしてみましょう。
セルフグルーミングはしているでしょうか。
猫は、「体を綺麗にする」「緊張を和らげる」「体温調整する」というような目的で、セルフグルーミングをするのが習性です。
猫は起きている時間の10~30%程度はグルーミングをしていると言われています。
同じところを舐めすぎて皮膚炎になるようなグルーミングのし過ぎは問題ですが、まったくグルーミングする様子がないのは体調が悪いケースがあります。
◆店舗の清潔さ、スタッフの応対などをチェックしよう
ペットショップで子猫を見せてもらうときは、店内にも目を配ってみましょう。
ふだん、子猫がいるガラスケースのなかは綺麗に掃除が行き届いているでしょうか。
スタッフの方が近くにいるのに、ずいぶん前からウンチや尿がそのまま放置されている場合は、飼育状態が悪いかもしれません。
不衛生な状態で過ごしていると、皮膚への影響も出てきます。
◆性格もチェックしよう
先ほど、「触れ合ってチェックする」という部分についてお話しましたが、抱っこしたときに大まかな性格が分かるかもしれません。
ヒマラヤンは、基本的に穏やかで優しい猫ちゃんです。
社交性があって、スムーズな関係を築きやすいという魅力があります。
ただ、「触ろうとしたら激しく抵抗された」「抱っこしたら腕のなかで暴れた」などは、そもそも触られることが嫌いな性格なのか、もしくは病気で触れられたくないのかもしれません。
ヒマラヤンという猫について理解しておく
ヒマラヤンを飼うなら、どんな猫かを理解しておくことが大事です。
ヒマラヤンの最大の魅力は、ふわふわしたボリュームのある毛でしょう。
「撫でたい」「触れたい」という気持ちから、ヒマラヤンを飼うと決断している人もいるかもしれません。
ただ、この被毛は飼い主さんのマメなブラッシングがなければ、キープできません。
長い毛という特徴に加えて、抜け毛が多いダブルコート。
毛がもつれないように毎日のブラッシングは欠かせません。
「仕事が忙しいから」と数日も放置すると、ゴワゴワとした毛になることも。
散歩がいらないという点で、犬よりもお世話が楽と言われている猫ですが、ヒマラヤンのように分厚い被毛を持つならば毎日お手入れする時間も必要です。
お手入れ不足だと、ヒマラヤン自身がグルーミングをしたときに、抜け毛を飲み込むこともあります。
お腹のなかで毛球症にならないように気をつけましょう。
ヒマラヤンは、人懐こくて甘えん坊な子が多いです。
子猫のうちからお手入れを兼ねてスキンシップをしておけば、毛のお手入れをいやがることはないでしょう。
飼い主さんの手に触れ合うことで、「被毛の健康」と「愛情表現」にもなりますね。
また、のんびりした性格のヒマラヤンは、活発に動き回るタイプではありません。
もちろん、子猫のときは好奇心に満ちていますが、マイペースに過ごすのがお好みのようです。
ただ、もともと運動量が少ないので、まったりする時間が長いほど、肥満のリスクが。
キャットタワーや家具の配置により、上下運動ができる環境づくりをしてみてくださいね。
さらに、飼い主さんとの遊びの時間も、日々の生活に取り入れてみましょう。
ゴロゴロしている時間が好きなので、あまり集中力が続かないかもしれません。
ほんの10分程度でもOKです。
おもちゃなどを使って、愛猫と思いっきり楽しい時間を過ごしてくださいね。
まとめ
まるで子供みたいに愛らしいヒマラヤンの子の姿が毎日見られるなんて、幸せいっぱいですよね。
そんな理想を胸に、ヒマラヤンを迎えるかもしれません。
ただ、ヒマラヤンが家族になれば、お金や時間など必要なことが増えます。
「引っ越すことになったら…」「収入が途絶えたら…」「仕事が忙しくなったら…」など、前もって考えておくのがおすすめです。
また、子猫を選ぶときには、健康状態もチェックしてみてくださいね。
全体的にイキイキと輝きがある健康的な子を迎えましょう。
「ヒマラヤンを家族にする」と決めたら、迎えるためにいろいろと準備し、お互い幸せになれるように第一歩を踏み出していってくださいね
– おすすめ記事 –
・子猫のトイレのしつけに重要なポイント!しつけを始める時期は?猫砂は? |
・【獣医師監修】子猫にノミがついていた!どうなる&どうする?おすすめのケア用品も |
・ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤンの違いと特徴は?知ると楽しい見分け方! |
・ヒマラヤンに見られる多発性のう胞腎とは? |