猫に迷子札は必要?つけた場合どんなメリットがあるのか考えてみた

2021.06.20

猫に迷子札は必要?つけた場合どんなメリットがあるのか考えてみた

猫を完全室内飼いにしているご家庭では、迷子札や首輪などをどうするか悩みますよね。 メリットや需要があるのであれば導入を検討している方に向けて、迷子札をつけたとしたらどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

つけたほうがいい?猫の迷子札とは

首輪をした猫

猫用の迷子札とはその名の通り、迷子になったときの用心として、愛猫の名前や飼い主さんの連絡先などの詳細を記してつけておく、名札のようなものを指します。

首輪につけるものが一般的となりますが、犬のように首輪をつける習慣が猫にはまだまだ定着していないので、あまり馴染みのない飼い主さんも多いのではないでしょうか。

猫用迷子札の必要性を「猫は家の中で生活する動物」「うちの子は外に興味がない」「犬のように散歩をしないから必要がない」と、考えている方がほとんどだと思いますが、日常生活では予想外のことが突然起こるものです。

外に興味のない子であっても、玄関の扉や窓が開いていれば、驚いて外に出てしまう子や、外の世界に興味を持って出ていってしまう子も居ることでしょう。

そして、最近では地震や台風といった災害も多いので、災害の際に割れた窓ガラスなどの隙間から外に出てしまうことも否めませんので、常に用心しておくに越したことはありません。

愛猫が外に出た後に、迷子になったり事故に遭ったりしないとも限りませんし、必ず飼い主さんの元に自力で帰れる確証もありませんよね。

普段から迷子札をつけているのであれば、その札を見た方が飼い主さんに連絡を入れてくれるかもしれませんし、警察に届けてくれるかもしれません。

このようなことからも迷子札があれば、飼い主さんの元へ帰れる確率も上がりますので、お守りの意味を込めても普段からつけておくべきなのではないでしょうか。


猫の迷子札の種類

猫用の迷子札は首輪に取りつけるものが一般的となりますが、様々なタイプの迷子札がありますので、猫ちゃんの性格に合わせて選んでみるのもおすすめです。

大きく分けると以下の3種類のようなタイプが販売されていますので、是非参考にしてみてくださいね。

◆首輪に縫い付ける

猫は首輪に拒否反応を示す子も多いので、柔らかい素材の首輪を選ぶ飼い主さんは多いことでしょう。

その首輪にネームタグを縫いつける形で、使用できるタイプの迷子札もたくさん販売されています。

ネットではオーダーメイド注文可能のものが多く、丈夫で高級感漂う真鍮(しんちゅう)や、ステンレスやアルミといった素材が使用されていることが多いようです。

必要な情報だけをネームタグに刻印でき、首輪の好きな箇所に縫いつけられることから、よりシンプルな形を望む飼い主さんにおすすめの迷子札と言えるでしょう。

◆チャームに記入するタイプ

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さぼてん。(おとーしゃん)さん家のモカちゃん-byペットスマイルアプリ

せっかく愛猫に着けるのであれば、見た目もかわいいものが良いという飼い主さんには、チャームに記入するタイプの迷子札はいかがでしょうか。

チャームとは首輪につける飾り物となりますので、迷子札と飾りといった二つの役割を果たしてくれますし、選ぶのも楽しくなりますよね。

チャームに直接記入できるものや、カプセル状の中にメモを残せるものなど、さまざまな商品が販売されているので、理想的な迷子札を探してみるのも良いかもしれません。

ただ、猫ちゃんの中にはチャームが気になって、外そうとしてしまう子も居ますので猫ちゃんの性格を考慮した上で、チャームタイプの迷子札が適切なのかを考えてあげてくださいね。

◆調印したものを取り付ける

せっかくなら元から首輪と一体型になっている、迷子札が欲しいといった場合には首輪に調印された商品を選んでみてはいかがでしょうか。

首輪に調印された商品であれば、縫いつけるタイプやチャームタイプのように、外れてしまう心配もないので安心ですよね。

お値段は多少張りますが、レザーや布製といった軽量の素材で作られている商品がほとんどですので、普段使いにもぴったりです。

また、すべての首輪に言えることですが、首輪を選ぶ際には少しの衝撃で簡単にバックルが外れる、セイフティー仕様の首輪がおすすめです。

猫が外に出てしまったとき、首輪を障害物にひっかけたことが原因となり、身動きが取れなくなることや窒息してしまうこともあるので、いかなるときも愛猫の安全性を考えながら迷子札を選んであげるようにしましょう。


猫の迷子札の作り方

愛猫のために迷子札を手作りしたいといった、飼い主さんももちろんいらっしゃるのではないでしょうか。

手作りだと特別感もあって、それを愛猫が常に身につけていると思うと、喜びもひとしおですよね。

迷子札を手作りする方法として、もっとも簡単な方法をご紹介させていただきます。

◆名札が調印された迷子札首輪の作り方

首輪から自作したい場合には、ベースになる布と取り外し可能なバックル部分を準備して、愛猫の首に負担がかからず、抜けない長さの首輪をまずは作成しましょう。

そして調印したい部分に愛猫の名前や、飼い主さんの電話番号を刺繍として入れてみるのもおすすめです。

元の布がシンプルであれば、アイロンシートなどを用いて油性ペンで必要な情報を書き、首輪にプリントすることによって、簡単に調印された首輪の作成が可能です。

ほかにもレザーなどを利用するのであれば、レザークラフト用の刻印で圧着し、消えない文字を残す方法などがあります。

レザーは水に濡らすことによって柔らかくなるので、上手に圧着できれば、100円ショップなどで売られている、クッキー用のアルファベットや数字のスタンプを使用すれば、安価で高級感のある迷子札首輪が作れますよ。

◆チャームタイプの迷子札の作り方

チャーム型の迷子札を作りたいのなら、こちらも100円ショップのアイテムを使用してみてはいかがでしょうか。

最近はたくさんのアクセサリーパーツや、レジンなどが販売されていますので、それらを利用することによって、オリジナリティの溢れた、世界に一つだけの迷子札を作れますよね。

パソコンで土台となる名札を作成して印刷し、それをアクセサリーパーツにはめてレジンで固めるだけですので、難しい手順も要らないのが嬉しいです。

さらに簡単にチャームタイプの名札を作りたいのであれば、熱を加えることによって小さく固まる、プラバンもおすすめです。

油性マジックで名札を作って切り取り、その後オーブントースターで焼くだけとなりますので、失敗したとしても何度でもチャレンジができますよ!


猫を迷子にしないために

ひなたぼっこ猫

猫の迷子札はお守りの意味合いも込めて大切ではありますが、何よりも重要なのは愛猫を迷子にしないといった、飼い主さんの心掛けとなります。

愛猫と離れ離れにならないためにも、飼い主さんは普段からどんなことに気をつけておくべきなのでしょうか。

◆外に出さない

猫を飼うと決めたからには、やはり常に完全室内飼いを心掛けておかなくてはいけません。

少しの油断や好奇心で猫を外に出してしまった際に、臆病で警戒心の強い性格の子であれば、パニックを起こして全力で逃げ出してしまうからです。

右も左も分からない街の中には危険がいっぱいですし、感染症や事故など、猫の寿命を削る要因がたくさん潜んでいますよね。

愛猫に辛い思いをさせないためにも、猫と一緒に暮らす際には、完全室内飼いを徹底して、外に出さないようにしましょう。

◆脱走対策をしっかりとする

完全室内飼いを心掛けることも大切ですが、猫が部屋の外に出ないような対策をして、脱走する可能性を最小限にしておくことも必要ですよね。

外の世界を知っている子や、外の世界に興味を示す子であれば、外に出るチャンスを常にうかがっている可能性も否めません。

賢い子であれば、飼い主さんの行動からドアや窓の開け方を学ぶ子も居ますので、万が一外に出ようとした際に、簡単に外に出られないような工夫はしておきたいものです。

玄関の前に簡易扉を設置して、玄関からの脱走を防止したり、窓が少ししか開かないようにロックがかかるようなアイテムを使ったりして、普段からできる対策をしておくと安心ですよ。

◆マイクロチップを入れる

最近ではマイクロチップの装着を推奨する、動物病院の獣医師さんなども増えてきているので、外れる心配のある迷子札をつけるか否かで迷っているのであれば、一度検討してみてはいかがでしょうか。

マイクロチップは長さ1cm前後で、直径2mm程度の筒状になっており、その中には15桁の管理電子データが入っています。

このマイクロチップを愛猫に埋め込んでいれば、万が一離れ離れになってしまったときに、専用のリーダーで情報を読み取ることにより、飼い主さんと連絡がとれるといった仕組みです。

マイクロチップは30年程度の耐久性があり、一度装着すれば半永久的に使用できますので、装着を検討している場合には、かかりつけの動物病院に相談してみると良いでしょう。

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まとめ

大切な愛猫とはどんな状況になったとしても、離れ離れになりたくないものですよね。

とくに飼い主である自分の不注意で愛猫を迷子にさせてしまったのであれば、悔やんでも悔やみきれないのではないでしょうか。

もし万が一迷子になったとしても、猫ちゃんが飼い主さんの元に戻ってこられるように、予防策として普段から迷子札の装着をしている飼い主さんも増えつつあります。

記憶に新しい東日本大震災では、環境省調査によると、迷子になって保護されたペットの中で、迷子札(鑑札や狂犬病の注射済票を含む)を装着していた犬は、100%の確率で飼い主さんの元に帰れたのだそうです。

一方猫は迷子札を装着していた子は一匹もおらず、首輪だけつけていた子の中で。飼い主さんが判明した猫ちゃんは居なかったという結果になりました。

このような調査結果からも、いかに迷子札が大切なのか分かりますので、今後に備えてこの機会に、迷子札の装着を改めて考えてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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