1.猫が紙袋好きな理由は?
1-1.本能
1-2.ガサガサという音が出る
1-3.中が暗くて好奇心をくすぐる
2.紙袋を使って猫と遊ぼう
2-1.取っ手部分を切り取る
2-2.底部分に穴をあける
2-3.おもちゃを組み合わせて
3.猫を紙袋で遊ばせるときの注意点
3-1.首や手が引っ掛からないように気を付ける
3-2.装飾が付いている場合は外す
3-3.誤飲しないように気を付ける
4.まとめ
猫が紙袋好きな理由は?
紙袋は日常生活の中でも、購入したり貰ったりする機会がとても多いものですが、その紙袋を放置しておくと、いつの間にか猫の遊び道具になっていたことがありませんか?
警戒心の強い猫が出口を塞がれた紙袋を好むのは、なんとも不思議な感じがしますが、きっと猫なりに好きになってしまう理由が隠されているはずです。
猫はなぜ紙袋を好み、紙袋で遊ぶことに夢中になってしまうのでしょうか。
◆本能
猫が紙袋を好む傾向にあるのには、猫の本能が関係していると考えられます。
猫の先祖と言われているリビアヤマネコは、砂漠で生活し、身を隠すために穴を掘って寝床にしていたことからも、現代の猫たちはその本能を引き継ぎ、狭くて暗い場所に入ることで、安心すると言われています。
紙袋によってサイズが異なりますが、穴のように身を隠せる形状が、自分の安全を確保できた安堵感から気持ちが大きくなり、紙袋の中でテンションが上がってしまうのかもしれません。
このような性質を持ち合わせているからこそ、猫は紙袋だけでなく箱なども好む傾向にあると言えるでしょう。
◆ガサガサという音が出る
紙袋のほとんどは、パルプといった素材を原料とした「クラフト紙」が使われているので、触れたときに「カサカサ」や「ガサガサ」といった音がでますよね。
この音は猫の狩猟本能を刺激し、獲物が動くときの音や捕まえたときの音などに似ているため、その音を聞くだけで気持ちが高ぶってしまうのも無理はありません。
自分の前足で触れたときや、爪で引っ掻いたときに鳴る音が紙袋の中からすれば、袋の外に獲物が居るような錯覚に陥ることもできるので、ひとり遊びにはもってこいのアイテムと言えるのではないでしょうか。
◆中が暗くて好奇心をくすぐる
紙袋はクラフト紙でできていることからも、袋の中は薄暗く、猫にとって居心地の良い場所として好まれる傾向にあるようです。
猫には物陰に身を潜めて狩りをするといった習性があるため、体がすっぽりと入る紙袋は安心感もあり、その狭さや薄暗さに好奇心がくすぐられてしまいます。
身を潜めながら外の状況も確認できますし、隠れていることに気付かれていないといった気持ちになり、勢いよく外に出てはまた紙袋に入り直すなどの、猫ならではの遊びができるマストアイテムとなりやすいようです。
紙袋を使って猫と遊ぼう
紙袋はそのままの状態でも、猫にとっては立派な遊び道具となりますが、さらに猫の好奇心を掻き立てるためにも、ほんのちょっと手を加えて、興味をそそってみるのもおすすめです。
紙袋にどのような工夫をすれば、猫たちは喜んで遊んでくれるのでしょうか?
◆取っ手部分を切り取る
猫と安全に紙袋で遊ぶためにも、取っ手の部分は最初に切り取ってしまうと安心です。
取っ手が付いているままだと、その部分に猫の手足や首、そして胴体が引っ掛かってしまうこともあるので、スムーズに遊び続けることができませんよね。
猫ちゃんがストレスフリーで出入りをするためにも、取っ手は取り外し、思いっきり紙袋を堪能できる仕様にしておくようにしましょう。
◆底部分に穴をあける
大きめのマチや高さのある紙袋の場合には、そのまま猫が出入するだけでも楽しめますが、紙袋の底の部分に小さな穴を空けてみるのもおすすめです。
大きな出入り口から見える世界に好奇心を掻き立てられますが、小さな穴から見える世界はさらに、猫ちゃんの好奇心をくすぐってくるはずです。
その穴から手を出したり、顔の一部を出したりするなど、猫ならではの遊び方をしてくれますので、猫の狩猟本能を考えつつ、紙袋に手を加えてみるようにしてください。
◆おもちゃを組み合わせて
紙袋だけでも十分猫は楽しめますが、その紙袋におもちゃを組み合わせると、さらに猫ちゃんのテンションは上がることでしょう。
おもちゃを追加することによって、猫が紙袋に触れただけではでないガサガサ音も加わるので、猫ちゃんはさらに興奮して遊ぶことに夢中になってくれるはずです。
大きな出入り口や底に開けた穴を駆使し、おもちゃが見えたり隠れたりするような遊び方がおすすめとなります。
紙袋と相性の良いおもちゃは、以下のようなグッズが挙げられます。
・ねこじゃらし
・ボールやネズミのおもちゃ
長い紐で遊ぶ場合には、紐の片方を飼い主さんが持ち、もう片方を紙袋の出入り口付近に垂らして、軽く動かしながら猫ちゃんの狩猟本能を掻き立ててあげてください。
重みの無い紐であっても、紙袋と触れる際にはかすかに音が出ますので、聴覚の優れている猫はその音も聞き逃しません。
紐が見えない分狩猟本能はさらに刺激され、どんどん遊ぶことに夢中になっていくことでしょう。
また、猫の大好きなねこじゃらしは、底に開けた穴の中に出し入れすれば、身を隠しつつ獲物を狙えるといった、猫にとって理想的な狩猟環境が整いますよね。
紙袋の出入り口付近だけでなく、紙袋と床が面した部分にねこじゃらしを入れて、ゆっくり動かすなどのじゃらし方も、大好きな子はとても多いので是非実践してみてください。
ほかにもボールやネズミの形状をしたおもちゃなどは、紙袋に身を隠した猫ちゃんから見えるように投げてみると、狩りの疑似体験のような遊びができるのでおすすめです。
猫を紙袋で遊ばせるときの注意点
猫の狩猟本能を掻き立てる紙袋は、簡単に運動不足解消ができる上に、ストレス発散にも繋がりますので、日常的に取り入れたいアイテムとも言えますよね。
しかし、紙袋で猫と遊ぶ際には、いくつか意識しておくべき注意点が存在します。
愛猫を安全に遊ばせてあげるためには、どんなことに注意しておくべきなのでしょうか。
◆首や手が引っ掛からないように気を付ける
紙袋の取っ手部分は取り外すべきと前述している通り、首や手足といった体の一部が引っ掛かる可能性も否めませんので、危険要素は事前に排除しておくに越したことはありません。
猫ちゃんの中には予期もしないことが起こると、パニックに陥ってしまう子も居ますので、安全に遊ぶためには事故が起こる前に、しっかりとした対策をしておく必要があります。
猫はとくに体を拘束されることを嫌がるので、取っ手に体の一部が引っ掛かったままパニックになって暴れてしまえば、ケガをしてしまうこともあるので、必ず取っ手は取り外してから遊ぶようにしましょう。
◆装飾が付いている場合は外す
紙袋に装飾などが施されている場合は、興奮したままその装飾品もおもちゃと勘違いすることがあるので、誤飲しないように外した後に遊んであげてください。
プレゼント用に貰った紙袋には、リボンやステッカーなどが飾られていることが多いので、それらを誤飲して体外へ排出できなかった際には、最悪の場合手術で取り除かなくてはいけません。
紙袋で楽しく遊んでいただけのはずなのに、愛猫に辛い思いをさせてしまうのは可哀相なので、誤飲してしまう危険性のあるものは事前に外すことを心掛けておきましょう。
◆誤飲しないように気を付ける
誤飲は紙袋に付いた装飾品だけでなく、紙袋そのものにも気を付けておく必要があります。
紙袋の原料のほとんどはクラフト紙なので、遊びに夢中になってしまった猫ちゃんが引っ掻いて破いたり、噛み千切ったりすることがありますよね。
色々な遊びを経験してきた成猫であれば、破けた紙袋を食べてしまうことはありませんが、遊びに夢中になってしまった子猫の場合、そのまま紙袋を食べてしまう危険性もあります。
とくに歯が生え変わる時期の子猫は、グラグラしている乳歯が歯がゆいこともあり、何でも噛もうとするので、噛み千切れる紙袋で遊ぶこと自体が危険行為です。
猫ちゃんの年齢や性格を考慮し、紙袋自体を誤飲しないように気を付けながら、楽しく遊んであげてくださいね。
まとめ
遊ぶことが大好きな猫ちゃんの中には、飼い主さんが想像もしないようなものをおもちゃに見立てて遊ぶことがよくあります。
紙袋も猫にとって遊びの対象になりやすく、夢中になって遊ぶ姿はきっと、飼い主さんを癒してくれることでしょう。
本能の赴くままに、自由に遊んでくれれば問題ないと考える飼い主さんは多いと思いますが、素材が紙でできているからこそ、誤飲などの事故が起きないか警戒しておかなくてはいけません。
どんなに楽しい遊び道具であっても、危険要素がゼロであるとは言い切れませんので、紙袋で遊ぶ際には安全を確保し、愛猫がケガをしないように配慮しながら、おもいっきり遊んであげるようにしましょう。
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