1.猫が飼い主のことを忘れることはある?
1-1.猫の記憶力は三日って本当?
1-2.長く会っていないと忘れてしまうかも…
2.猫は飼い主のことをどれくらいで忘れる?
2-1.猫は記憶力がいい動物
2-2.数日程度では忘れない
2-3.数年経つと忘れる可能性は高い
3.猫が飼い主を忘れることを防ぐには
3-1.定期的に会いに行く
3-2.電話などを使って声を聞かせる
4.久々の再会
4-1.びっくりした反応をするかも?
4-2.飼い主さんの髪型が変わっていても大丈夫?
4-3.もし忘れてしまっていても…
5.もしも猫と離れて暮らすことになったら
6.猫に関することわざは多い
7.まとめ
猫が飼い主のことを忘れることはある?
◆猫の記憶力は三日って本当?
「猫は三年の恩を三日で忘れる」という「ことわざ」があります。
これは「三年人に飼われていても、三日も経てばすぐに忘れてしまう」という意味で、猫が人間への恩をすぐに忘れる「恩知らず」であることの例えとして用いられています。
この対比として「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」ということわざもあります。
犬は、人間への忠誠心が強く、義理堅い動物であるのに対して、猫は人間に対して「そっけない態度」を取る動物である、ということを言い表しているようです。
しかし現実には、大好きな飼い主さんのことをたった三日で忘れるとは、考えにくいです。
どうか安心して下さいね。
◆長く会っていないと忘れてしまうかも…
とは言え、あまりにも長期間会っていない場合は、さすがに忘れられてしまうこともあるかもしれません。
時々は、時間を作って会いに行ったり、電話や映像で声を聞かせたりした方が、忘れられにくいでしょう。
猫は飼い主のことをどれくらいで忘れる?
◆猫は記憶力がいい動物
猫は、意外にも、記憶力と学習能力の高い動物です。
例えば、こんな経験をしたことはありませんか?
・苦手な物(例;大きな音の出る掃除機)を見ると、すぐに逃げ出す。
猫は、自身に関係があること「よいこと」(例:食べ物に関すること)や「いやなこと」(例:身の危険)に関しては、高い記憶力を発揮するようです。
興味のないことはすぐに忘れ、興味のあることは覚えている、というのは、私たち人間とよく似ていますね。
◆数日程度では忘れない
猫がどれくらいの期間で飼い主さんを忘れるのかは、個体差、年齢、それまでの飼い主さんとの関わりの程度などにもよりますので、一概には言えません。
しかし、通常は数日間程度であれば、まず忘れることはないでしょう。
また、飼い主さんの入院や、長期の出張等で、数週間~数カ月程度会えなかった場合も、覚えていることが多いようです。
◆数年経つと忘れる可能性は高い
就職を機に、長年暮らしたご実家を出た後、1年ぶりに帰省をすると、猫がご自身のことを覚えていて嬉しかった、という経験を持つ方は多いようです。
一方、忘れられてショックだったとの経験を持つ方もいらっしゃるようです。
やはり、忘れてしまう場合もあるのですね。
ある企業の調査によると、長年一緒に暮らした猫を知人の方に譲った飼い主さんが、約2年後にスピーカーを通じて声を聞かせたところ、猫は、明らかにその声を覚えているような反応を見せたそうです。長年連れ添った猫と飼い主は、固い絆で結ばれていたのですね。
もちろん、この例が全ての方に当てはまるとは限りませんが、2年程度までは覚えていられる可能性があると言えそうです。
猫が飼い主を忘れることを防ぐには
◆定期的に会いに行く
飼い主さんを忘れることを防ぐためには、やはり、時々会うのが一番です。
もちろん状況によっては難しい場合もあるでしょう。
その場合は、直接会う以外の方法でコミュニケーションの機会を作ってみましょう。
◆電話などを使って声を聞かせる
猫は聴覚が発達しており、飼い主さんの声を判別することができるようです。直接会いに行けない場合は、電話や映像などを利用して、声を聞かせるのもよいと思います。
久々の再会
◆びっくりした反応をするかも?
その猫の性格にもよりますが、久々の再会にびっくりして、緊張や不安を示すこともあるかもしれません。例えば、家具の下などに隠れて出てこなくなったり、自分の体を大きく見せようと毛を逆立てたり、しっぽを膨らませたりなどです。
そのうち、飼い主さんのことが気になり、近寄ってきてにおいを嗅いだりするかもしれません。
しばらく時間が経っても、猫が全く近づいて来ない場合は、もしかすると忘れてしまった可能性もありますが、単にそっけない態度を取っているだけの可能性もあります。
こればかりは、猫に聞いてみなければわからないですね。
◆飼い主さんの髪型が変わっていても大丈夫?
しばらく会わない間に、飼い主さんの容姿(髪型や体型)が変化していることもあるかもしれません。しかし、これに関してはあまり心配はいらないでしょう。
猫は、五感の中でも、特に聴覚と嗅覚が優れている動物です。
一方、視覚はそれほどでもなく、視力は人間の「10分の1」程度と考えられています
(ただし、暗い所で対象物の動きをとらえるのは得意のようです)。
したがって、飼い主さんの「声」や「におい」が変わっていなければ、もし容姿に多少の変化があったとしても、きっと認識してくれることでしょう。
◆もし忘れてしまっていても…
猫が、飼い主さんのことを忘れてしまったような反応を見せたら、とても残念でショックだと思います。
とはいえ、猫には何の罪もありませんから、再会した後も、十分に可愛がってあげて下さい。
猫は言葉を話すことができないので、本当に忘れてしまったのかどうかを確認する方法はありません。
もし忘れていたとしても、お世話を続けて、飼い主さんの「声」や「におい」に接するうちに、もしかしたら思い出してくれるかもしれませんね。
もしも猫と離れて暮らすことになったら
猫は、どちらかというと変化を嫌う、「いつもと同じ」が好きな動物です。ですから、飼い主さんや環境が変わることは、少なからずストレスになってしまいます。
できれば、大好きな飼い主さんと、いつものおうちで、ずっと一緒に暮らせるのが理想的です。
新たに猫を迎え入れる際には、生涯一緒に暮らせるかな?ということを、仕事や生活環境の変化の可能性も含めて、しっかり考えることが大切です。
そうは言っても、入院や出張など様々なやむを得ないご事情から、猫と離れて暮らすことになる場合もあると思います。その際は、それまで使っていた、猫自身の「におい」が付いたグッズ(例:ベッドやおもちゃなど)を、できるだけそのまま使えるようにしてあげましょう。
そして、お世話をする上での注意点を、ご家族や預け先など、信頼のおける相手にしっかり引き継ぐことが大切です。
猫も、急に飼い主さんと離れるのは不安だと思います。そんなときに「いつもと同じ」ものがあれば、少しでも安心できるのではないでしょうか。
猫に関することわざは多い
「ことわざ」とは、古くから言い伝えられてきた、鋭い風刺や教訓、知識などを含んだ言葉のことです。その中には、この記事で紹介した「猫は三年の恩を三日で忘れる」のように、必ずしも事実と合致しないものや、少しオーバーな表現をしているものもあるでしょう。
しかし、私たちは「ことわざ」を通じて、昔の人が猫についてどのような考えを持ち、どのように関わっていたかを知る「ヒント」を得ることができると思います。
例えば、「猫は三年の恩を三日で忘れる」という「ことわざ」からは、昔の人が、猫は犬に比べて「そっけない動物」と感じていたのだろうな、それは現代の猫にも通じるところがあるな…と推測することができます。
この他にも、猫に関する「ことわざ」には様々なものがあり、私たちの大好きな猫の特徴をよく言い表したものが多いです。他にもどのような「ことわざ」があるか、調べてみても面白いかもしれませんね。
まとめ
飼い主さんの入院、長期出張、ご実家を出るなど、様々なご事情から、大切な愛猫と離れて暮らす場合もあると思います。
猫は、記憶力の高い動物ですので、そう簡単に飼い主さんを忘れることはありません。
「猫は三年の恩を三日で忘れる」という「ことわざ」は、猫のそっけない性格を言い表した例えです。猫に関する「ことわざ」は様々なものがあり、それらは猫の特徴をよく言い表している反面、必ずしも事実ではないものもあります。実際には、三日で飼い主さんを忘れることはありませんので、どうか安心して下さいね。
どのくらいの期間、飼い主さんを覚えていられるのかは、一概には言えませんが、ある調査結果によると、2年程度は覚えている可能性がありそうです。
とはいえ、長い時間、会わないままでいると忘れる可能性もあります。時々は電話や映像などでコミュニケーションを取るようにした方が、忘れられにくいでしょう。
猫と久々に再会するとき、「声」や「におい」で飼い主さんを思い出してくれるかもしれません。万一、忘れられていたとしても、愛情を持ってお世話をすることが大切です。
この記事が、猫はどれくらいで飼い主さんを忘れるの?という疑問をお持ちの方や、猫と離れて暮らしていて、ご自身のことを忘れてしまわないか心配、という方の参考になれば嬉しいです。
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