- 1.キジトラってどんな猫?
- 2.キジトラとサバトラとの違いは?
- 3.キジトラの性格は?
- 4.キジトラの飼い方は?
- 5.キジトラまとめ
1-1.猫の模様の種類はいっぱい!
1-2.キジトラの模様の特徴は?
1-3.昔はキジトラ猫しかいなかった!?
2-1.サバトラは「グレーの毛色」
2-2.サバトラにも様々な呼び方がある
3-1.キジトラの性格①ツンツンタイプ
3-2.キジトラの性格②ツンデレタイプ
3-3.キジトラの性格③デレデレタイプ
3-4.キジトラはやんちゃな性格の子が多い
4-1.最初は適度な距離を保ってあげる
4-2.多頭飼いの時には慎重に
4-3.運動不足でストレスにならないように注意
キジトラってどんな猫?
◆猫の模様の種類はいっぱい!
猫には猫種としての名称だけでなく、「キジトラ」や「サバトラ」「ハチワレ」のように模様の呼び名があります。こちらはかなり細かく分けられており、キジトラに白い色が混ざっていると「キジシロ」なんて呼んだりもします。
そんな猫の模様の一種である「キジトラ」ですが、「具体的にはどんな模様なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、キジトラがどんな模様の猫なのか、その特徴と、キジトラの祖先についてお話させて頂きます。
◆キジトラの模様の特徴は?
キジトラは、とっても分かりやすい例えがそのまま呼び名になっており、鳥のキジ(メス)とネコ科の動物の虎が混ざったような模様をしています。
英名では「ブラウンタビー(brown tabby)」と呼ばれます。タビーとは、縞模様の事なので、茶色に縞模様がある猫という意味です。
ベースのカラーは茶色で、そこに黒い毛色で縞模様が入っており、額にMの字があるのも特徴です。
顔や胴体、そしてしっぽの先まで茶色のベースに黒い縞模様が入っているキジトラですが、口元だけ白いのも特徴です。
色素の薄い白猫は肉球がピンク色をしていたりしますが、キジトラはメラニン色素が多いので、肉球は茶色か黒が多く、目はゴールド系の色が多いようです。
◆昔はキジトラ猫しかいなかった!?
猫種によっても様々な模様があり、時にその模様でさえも私達を癒してくれる猫ですが、大昔はキジトラ柄しかいなかった事はご存知ですか?
私たちの周りでペットとして飼われている猫は、正式にはイエネコと呼びますが、イエネコの祖先は「リビアヤマネコ」である可能性が高いと言われています。
リビアヤマネコはキジトラと同じ様な柄と模様をしていますので、イエネコであるキジトラの祖先はリビアヤマネコであると考えられています。これらを踏まえて考えると、大昔はキジトラしかいなかったという説も納得できますね。
また、大昔にもキジトラではない模様の猫が突然変異で産まれることもあったようですが、リビアヤマネコが生息していた砂漠やサバンナでは、キジトラの模様が一番の敵に見つかりにくい模様だった事から、キジトラだけ生き延びることができたとも考えられています。
キジトラとサバトラとの違いは?
猫を柄や模様で呼ぶ名称は他にも沢山ありますが、キジトラと似た名称で「サバトラ」なんて呼ばれる猫もいます。
◆サバトラは「グレーの毛色」
キジトラとサバトラは、同じように「トラ」とつく事からも、虎のような模様をしている特徴に違いはありません。
キジトラとサバトラの一番の違いは、ベースとなる毛色になります。
サバトラの特徴は、魚の鯖のようなグレーの毛色に縞模様をしていることです。個体によって毛色の濃淡はありますが、基本的にグレー地の毛色の猫をサバトラと呼びます。
サバトラはキジトラと海外の猫種が自然に交配した事で産まれた模様と言われており、柄はキジトラと非常に似ています。
名前も見た目も間違えやすいですが、キジトラは全体的に焦げ茶色、サバトラはグレーと覚えると見分けやすいかもしれませんね。
◆サバトラにも様々な呼び方がある
一見サバトラのように見えても、グレーに白の縞模様の場合には「サバシロ」と呼び、トラ柄よりも白が多い場合には「白サバ」なんて呼び方をすることもあるようです。
少々ややこしいですが、サバトラはグレーの毛色にキジトラと同じ様な黒の縞模様と覚えるといいでしょう。
キジトラの性格は?
猫は個体によって性格も様々ですが、キジトラの性格も大きく分けて3パターンの特徴があります。
キジトラは元々の野生の血が強く残っているとされており、体力があって運動や遊びが大好きな事は全てのキジトラに共通しているようです。
それぞれ違った可愛さのある3パターンの性格を見てみましょう。
◆キジトラの性格①ツンツンタイプ
野生の血が最も強く残っている性格のタイプで、キジトラの中には警戒心が強くあまり人に懐かない子がいます。
このタイプのキジトラは触られる事や抱っこ嫌いが特徴で、野良猫ではなく飼い猫であってもツンツンな子がいるんです。
ワイルドで「俺に触ったら火傷するぜ!」とでも言わんばかりに威嚇をする子もいますが、そんなツンな所も猫好きさんにはたまりませんよね!
警戒心が強いタイプのキジトラにはあまりしつこくすると逆に嫌われてしまう事もありますので、構いすぎず向こうから寄ってきてくれるのを待ってみましょう。
◆キジトラの性格②ツンデレタイプ
普段は野良猫のように警戒心が強くても、特定の人限定でデレデレになるツンデレタイプな性格の子もいます。
キジトラは警戒心が強い反面、心を許した飼い主さんにだけ甘えん坊な一面を見せる子も少なくないようです。
猫の性格として代表的なツンデレタイプですが、他の家族や来客には威嚇するようなキジトラが自分にだけスリンスリンの甘えん坊だったら、心を鷲掴みにされる事間違いなしです。
最初は警戒していても一度心を許せばデレの一面を見せて「この人だけは安心!」なんて思って貰えるかもしれませんので、ツンデレタイプと仲良くするには向こうからかまって欲しいと寄ってきた時だけ構ってあげるようにしましょう。
◆キジトラの性格③デレデレタイプ
野生の血が強く残り、警戒心の強い子が多いと言われるキジトラですが、中にはデレッデレな甘えん坊も。
どちらかというと甘えん坊のキジトラはメスよりオスの方が多いようですが、子猫のうちから室内で飼われ来客も多い家なら、人見知りすることもなく抱っこもナデナデもウェルカムな性格の子もいるんですよ!
このタイプはストーカーのように飼い主さんの後をついてまわり、膝の上に乗って寝たりゴロンとお腹を見せて甘えた仕草を見せてくれるのも特徴です。
◆キジトラはやんちゃな性格の子が多い
このように、同じキジトラでも性格は様々です。
祖先であるリビアヤマネコと遺伝子の構造が近いこともあり、野性的な性格をしていると言われるキジトラですが、個体によって性格の違いはあっても、野生の名残からかやんちゃで元気いっぱいの子が多いようです。
逆を言えば、白は野生では目立ち過ぎてしまって敵にも狙われやすいので、白い色味の入った猫は、人に飼われるようになってから増えていったと言われており、白い色味が多い程「非野性的」な性格をしているようです。
キジトラの飼い方は?
◆最初は適度な距離を保ってあげる
キジトラは、警戒心が強い子やシャイな子が多い傾向にあるようです。
成猫からお家に迎え入れる際には、飼い主さんの方からしつこくベタベタせずに、猫の方から心を許して寄ってくるまで気長に待ってみましょう。
◆多頭飼いの時には慎重に
兄弟や親子の場合以外、多頭飼いをする時は対面時に注意するようにして下さい。
キジトラは野生の名残から警戒心が強く、単独行動を好みますので、他の猫に対しても人間と同様に警戒してしまう場合があります。時には攻撃的になる事も…。
神経質な一面もあり、他の猫達がいる環境では落ち着いて食事も出来ないという場合もありますので、ストレスを溜めさせない為にも、多頭飼いする際には慎重に対面させてあげて下さいね。
◆運動不足でストレスにならないように注意
現代では、病気や怪我の予防の面から、キジトラに限らず猫は完全室内飼いをすることが好ましいです。
しかし、キジトラは野生の血が強いため運動量も多く、室内の限られたスペースでは運動不足でストレスが溜まってしまう可能性があります。ストレスを感じると大きな声で鳴く子も少なくないようです。
キジトラを自宅で飼う場合には、ハンター精神をくすぐるような玩具や遊び、そしてキャットタワーを用意してあげるといいでしょう。
メスは「おてんば」、オスは「やんちゃ」、そんなワイルドな一面を持つキジトラがワイルドに遊べるような空間を作ってあげて下さいね!
キジトラまとめ
今回は日本で1番多いキジトラの特徴や性格、サバトラとの違いについてお話させて頂きました。
キジトラは健康で病気にかかりにくく長生きすると言われているので、長く寄り添えるパートナーになってくれそうです。
また、キジトラは、ヤマネコっぽさが残るワイルドな見た目もとっても魅力的ですし、遊びが大好きな性格でもあるため、沢山玩具で遊んであげたいという方ピッタリの猫です。
性格は生まれ持って決まっているもありますが、育て方や環境によっても左右されるので、野性的なキジトラは獲物を捕まえるようなタイプのじゃらしで沢山遊んであげると喜びます。きちんとお世話をして、たっぷりの愛情を注いであげましょう。
– おすすめ記事 –
・模様で性格も変わる?「キジトラ」と「サバトラ」の違いとは? |
・【面白ねこ雑学】遺伝子で決まる!?猫の模様と性格のフシギな関係 |
・ハチワレ猫の性格・特徴は?縁起がいいと言われる理由を大公開! |
・靴下猫の靴下がみんな「白い」ワケ。Twitterで話題の「ふくまる」から見る猫の毛色の不思議 |