1.アビシニアンの特徴
1-1.アビシニアンの大きさ
1-1.アビシニアンの被毛
1-1.アビシニアンの毛色
2.アビシニアンの性格
2-1.人懐こく遊び好き
2-2.とても賢い猫
2-3.性格で注意するポイント
3.アビシニアンの歴史
4.アビシニアンの飼い方
4-1.高い運動能力に対応した部屋作り
4-2.毛のお手入れ
4-3.太らせないよう注意
4-4.集合住宅でも飼いやすい
4-5.アビシニアンは多頭飼いに向いている?
5.まとめ
アビシニアンの特徴
逆三角形の小さい頭と、長い四肢、筋肉質でスレンダーの体系のアビシニアンは「フォーリンタイプ」に分類されます。
◆アビシニアンの大きさ
個体差はありますが、平均体重は3~4㎏前後でオスが3.5~4.5kg、メスで2.5kg~3.5kgと一般的な猫ちゃんよりも少し軽めなサイズとなっています
◆アビシニアンの被毛
アビシニアンの最大の特徴として、動くたびにカラーが変わって見える「ティッキング」という模様が挙げられます。
これは1本の毛に濃い色と薄い色がグラデーションで入っている状態です。
光や体の動きに合わせて毛色が変わって見えるため、優雅で高貴な印象を与えます。
毛は短いですが、ダブルコートなため抜け毛は多いです。
アビシニアンに見た目がそっくりでロングヘアのソマリという種類は、繁殖の過程で誕生した長毛のアビシニアンがもとになっているといわれています。
◆アビシニアンの毛色
アビシニアンの毛色は4種類認められています。
眼の色はゴールド・グリーン・ヘーゼルのいずれかになります。
・ルディ
代表的な毛色で、アビシニアンといえばこの色をイメージする方が多いでしょう。
オレンジ色のベースに黒いグラデーションが入っています。
目尻のアイラインは「クレオパトラライン」と呼ばれ、アーモンド形の目をさらに引き立てます。
・レッド
ルディより明るいオレンジの被毛です。
レッドは他の色より珍しいため、なかなか出会うことが難しいかもしれません。
・フォーン
ピンクがかかったベージュで全体的に淡い色合いです。
4色の中では一番やさしい色合いとなりますので、一部で人気が高いカラーです。
・ブルー
ブルーの下地にグレーのティッキングが入っています。
近年人気が高まっているカラーです。
アビシニアンの性格
「クレオパトラ・キャット」「バレリーナキャット」と評されるように、アビシニアンはスタイリッシュでエレガントな風貌をしています。
またその高貴な顔立ちは古代エジプトで「ファラオの聖猫」とされていたのでは、という説があるほどです。
◆人懐こく遊び好き
性格も見た目通りクール・ビューティーかと思いますが、実は人懐っこく甘えん坊で遊び大好きです。
好奇心旺盛な性格で飼い主に従順で、犬のような性格だという人もいます。
◆とても賢い猫
また、もう一つの特徴としてとても賢いことが挙げられます。
猫は基本きまぐれで、自由気ままに過ごす子が多いイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、アビシニアンは名前を呼ぶと反応したり、犬のように「お手」ができたり、投げたボールを取ってきたりと芸達者な一面があります。
甘えん坊の裏返しで寂しがり屋な一面があり、環境の変化やストレスで突然きかん坊な子になってしまった、という例もあります。
アビシニアンに寂しさを感じさせないように、一緒に遊ぶ時間をしっかりと設ける必要があります。
◆性格で注意するポイント
アビシニアンは好奇心旺盛な反面、警戒心に欠けるところもあります。
誤飲させないよう細かいものは片づける、入ってほしくない場所、部屋には入れないように工夫をするなどして事故が起きないよう防ぎましょう。
またアビシニアンはとても賢い猫種ですので、ドアの開け方など飼い主の行為を見て学習してしまうこともあります。
本当に危険な場所には近づけないよう対策をしっかりとしてあげてください。
アビシニアンの歴史
アビシニアンの起源には様々な諸説があり、現在も確証にはいたっておりません。
記録として残っている最古の本には「アビシニア戦争に参加していたイギリスの兵隊が、アビシニア高原(現在のエチオピアにある高原)から持ち帰った猫である」と紹介されているとのこと。
エピオチアの古い国名は「アビシニア」となっており、アビシニアンの由来になっているとの説があります。
このことからアビシニアンの起源はエチオピアとする説が根強いのですが、遺伝子の検査によってインド大陸のベンガル湾周辺にいた猫がアビシニアンの祖先ではないかという可能性が指摘されています。
ただ古代エジプトの壁画や彫刻にアビシニアンにそっくりの猫が登場しており、その高貴な顔立ちから「ファラオの聖猫」として持てはやされていたのではないか、という説もあります。
日本に初めて渡ってきたのは1960年頃とされていて、日本の猫ブリーダーとして活躍した方が第一号とされています。
いずれにしてもその歴史は古く「人間に飼いならされた最古の猫」という説もあるほどで、その優雅な容姿がさらに起源がはっきりしない、というミステリアスさに拍車をかけているようです。
アビシニアンの飼い方
アビシニアンは人懐っこい性格でスキンシップをとりやすい猫種です。
スキンシップをたくさんとりたい方や、一緒にいる時間を作れる方に特におすすめです。
◆高い運動能力に対応した部屋作り
アビシニアンは運動能力が高く、活発で遊び好きです。子猫のうちからびっくりするようなスピードで走りまわりますので、室内のレイアウトに気を遣ってあげましょう。
高いところにも登っていきますので、落とされて困るようなものや崩れるようなものを置かないなどの配慮が必要です。
キャットタワーなどを設置してあげると安全に上り下りができるのでおすすめです。
タンスや棚などの家具を登れるように配置してあげるのもいいですね。
レイアウトでもう一つ気を付けなければならないのが、脱走です。前述したように、好奇心旺盛な性格のため脱走するおそれがあります。
性格も脱走しやすい理由の一つですが、スリムな体系なのでちょっとした隙間から外に出てしまうことも理由に挙げられます。ドアや窓が少し開いているとそこから外にでてしまうこともあるので要注意です。
窓やドアの開け閉めについては家族内で徹底し、行ってほしくない場所にはゲートを設置するなど工夫をしましょう。
◆毛のお手入れ
短毛種なため頻繁なお手入れは必要ありません。1日に1回コミュニケーションも兼ねてブラッシングをしてあげましょう。
換毛期には抜け毛の量が増える場合があります。しっかり毛が取れるブラシなどでお手入れをしてください。
◆太らせないよう注意
活発に動き回る反面、食欲も旺盛なアビシニアン。
ついごはんやおやつをあげすぎて肥満にならないよう、しっかり管理を行いましょう。
肥満は病気にもつながります。
フードのパッケージに記載されている給餌量を守って適切な体重を保ちましょう。
◆集合住宅でも飼いやすい
アビシニアンは「鈴を転がすような声」と言われるほど鳴き声が小さく、またあまり鳴く事もありません。(個体差があります)。体系も小柄な部類に入りますのでマンションなどの集合住宅でも飼いやすく「最高のマンションキャット」と評されるほどです。
その賢さからしつけもしやすく、初めて猫ちゃんを飼う方にも飼いやすい部類に入ります。
ただし甘えん坊の性格から留守番は少し苦手です。
普段からいつも一緒にいるのではなく、姿を見せない時間や離れる時間を作るなど、意図的に行い慣れさせましょう。
◆アビシニアンは多頭飼いに向いている?
飼い主に対しては従順なアビシニアンですが、神経質で嫉妬深い部分もあり、あまり多頭飼いに向いている猫種ではないようです。
どうしても多頭飼いをするのであれば、アビシニアンが普段通りの生活を送れるスペースを確保する、きちんとスキンシップをとる、他の猫に対して攻撃をした時にアビシニアンだけを叱らない(ストレスによる狂暴化の原因になってしまいます)
もちろん、すべてのアビシニアンに当てはまることではありません。性格によっては多頭飼いでも上手くいくでしょう。
社交的でフレンドリーな猫種は相性が良く仲良くしてくれることが多いようです。
またアビシニアンが既に成猫で、一緒に住む猫ちゃんが子猫の場合も比較的に仲良くできることが多いようです。
猫種ごとの性格の傾向はありますが、個々の猫によって個体差はあります。
多頭飼いを決断する前に検討の時間を十分にとることが大事です。
まとめ
見た目の美しさと性格のギャップがたまらないアビシニアン。小柄でしつけもしやすく、初めて猫ちゃんを飼う方にとって飼いやすい猫種でもあり、スキンシップがたっぷりとできる人気の高い猫ちゃんです。
初心者には少し飼うことが難しい…といわれることも多いですが、しつけのポイントを押さえて愛情をもって育てれば、かわいい猫ちゃんになること間違いなしです。
ぜひ一度、触れ合う機会を作ってみてくださいね!
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