1.ターキッシュアンゴラってどんな猫?
2.ターキッシュアンゴラの特徴は?
3.ターキッシュアンゴラはどこで会える?
4.ターキッシュアンゴラの性格・飼い方は?
4-1.猫らしく自由奔放!
4-2.賢く好奇心旺盛!
4-3.自分が一番!
4-4.遊び好きで活発!
4-5.心臓病や聴覚障害に注意
5.まとめ
ターキッシュアンゴラってどんな猫?
ターキッシュアンゴラはトルコの山岳地帯で自然に発生したと言われる土着の猫です。
名前の「ターキッシュ」はトルコ、「アンゴラ」は今のトルコの首都アンカラの昔の呼び方です。
トルコを含む中央アジアには、大昔マヌルネコという野生種の猫がいましたが、ターキッシュアンゴラはそのマヌルネコを祖先に持つと言われています。
1600年代にフランス人が母国に連れ帰り、繁殖を始めたことでヨーロッパの上流階級を中心に広がり、フランス王妃のマリー・アントワネットの愛した猫もターキッシュアンゴラだと知られています。
白い長毛の優美な姿で愛されていたターキッシュアンゴラですが、その後1900年代頃から人気を集め始めたペルシャの繁殖プログラムに使われ、品種として一時姿を消すことになってしまいました。
しかし、ターキッシュアンゴラを国宝としていた原産国トルコは種の保存を目指し、首都アンカラの動物園と協力することを決めます。こうして1950年頃に青や金色、オッドアイを持つスリムな純白の猫の繁殖が始まり、国外への持ち出しを固く禁じました。
ようやく海外への輸出が許可された1962年には、アンカラの動物園でターキッシュアンゴラを見た際に大変気に入り、その後オスメスの個体を母国へ持ち帰ったことで、アメリカでも繁殖が始まりました。
1972年には、アメリカの猫種登録団体CFAで種として認められ、今はほとんどの団体で公認されています。
現在でもトルコ国内では「生きる国宝」と言われ、とても大切に扱われています。
ターキッシュアンゴラの特徴は?
さきほどの記録からも推察できるように、ターキッシュアンゴラの毛色は白い個体が多い傾向にあります。昔はターキッシュアンゴラの毛色はホワイトに限るとされていたようですが、現在はブラックやシルバー、キャリコなど、非常に多くの色がターキッシュアンゴラであると正式に認められています。ただし、ラベンダー、チョコレート、ポイントは許容されていないカラーとなります。
細く繊細で美しく光る長い被毛はターキッシュアンゴラの特徴の一つで、手触りは大変滑らかで柔らかく絹のような触り心地です。また、アンダーコート(下毛)はなく、シングルコートなので、ブラッシングの際にもつれることがあまりなく、長毛種についてまわる被毛のお手入れが比較的楽であるとも言えます。
目の形は大きなアーモンド形で少しつり目、目の色はサファイアブルー、ブルー、アンバー、グリーンなど、毛色同様に様々なカラーの目が公的に認められています。ブルーとアンバーのオッドアイの場合もあります。
頭部はくさび形で、大きくとがった耳をしています。手足が長くエレガントな見た目ですが、しなやかな筋肉がついていて体型はフォーリンタイプです。
名前が似ているターキッシュバンは、トルコ東部にあるバン湖周辺で自然発生した猫で、ターキッシュアンゴラとは異なる猫となります。
ターキッシュバンはバンパターンと呼ばれる頭頂部としっぽのみに色がついている白い猫で、水を恐れず「泳ぐ猫」として有名です。
ターキッシュアンゴラはどこで会える?
ターキッシュアンゴラをペットとして飼いたい!と思ったとき、日本ではなかなか出会うことが難しいでしょう。
しかし、稀にペットショップやブリーダーからお迎えができる場合があるようです。
価格はその時によりますので、気になる場合は問い合わせをするとよいでしょう。
お迎えしたいと思ったら、飼える環境を整えながら根気よく情報収集をすることがおすすめです。
ターキッシュアンゴラの性格・飼い方は?
◆猫らしく自由奔放!
ターキッシュアンゴラの性質は陽気で奔放、神経質なところもあり、自由気ままで束縛されることを嫌います。しかしその反面、賢く、飼い主だけに深い愛情を注ぐ、猫らしい性格も魅力的な特徴の一つです。
好奇心も旺盛で人見知りもしないので飼育し易いのですが、甘えん坊というわけではなく、むしろ自由を好むため、いつでも好きなだけ抱っこができるなど、そういったコミュニケーションの取り方は難しいでしょう。
◆賢く好奇心旺盛!
大変頭の良い個体が多いので、トイレの場所の躾けなどで苦労することはほとんどありませんが、その賢さゆえに好物が置いてある場所などもすぐに覚えてしまい、手先も器用なので引き戸や棚の引き出しくらいなら開けてしまいますから、気を付けましょう。賢い上に自由奔放で好奇心旺盛な性格をしているので、自分で戸を開けて外に出てしまう子もいます。網戸などは簡単に手で開けてしまいますから、脱走対策は充分に行なわなければなりません。
◆自分が一番!
デリケートな面もあり、自分に向けられている愛情がどの程度のものなのかを察知する能力に長けているとも言われます。自分の気に入った相手が自分を一番に思っていないと感じた場合や、多頭飼いで自分が一番に扱われていないと判断した場合などは、ストレスに感じて体調を崩してしまうこともありますので、多頭飼育は避けた方が無難と言えます。
◆遊び好きで活発!
長毛のため実際の体格よりも立派に見えますが、触ってみると実は細身で筋肉質の体をしていますので、遊びは大好きです。
特に、高いところに駆け上がったり、そこから飛び降りたりする上下運動を好む子が多いので、環境を整えてあげないと、吊戸棚や神棚の上、背の高い家具の上などに上ってしまいます。これらは事故のもとですから、しっかりしたキャットタワーを置くなど、準備が必要です。
キャットタワーは上下運動もできるし、高い所から周りを眺めることもできるし、一人でゆっくりすることもできるので、好む子も多いようです。
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◆心臓病や聴覚障害に注意
ターキッシュアンゴラは肥大性心筋症の好発品種です。3歳を過ぎたころから普段の健康診断にレントゲン検査や心臓エコー検査を取り入れて心臓のチェックをしてあげましょう。
また、白色に青い目を持っている猫は聴覚障害が出てしまう可能性が高いです。愛猫が軟調であるかの判断は難しいですが、もし耳が聞こえづらくなっていても完全室内外をしている場合はそこまで生活に影響はありません。
まとめ
細身で筋肉質のしなやかな身体で、細く柔らかい絹のような毛とふさふさの尻尾を持ち、大変優美でエレガントな歴史ある猫、ターキッシュアンゴラ。
賢く、自由で気まま、気に入った相手には惜しみない愛情を注ぐという大変猫らしいとても魅力的な猫であると言えるでしょう。
ぜひターキッシュアンゴラを家族の一員として迎えてみてはいかがでしょうか。
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