トイガーの歴史は?
トイガーはもともと「ベンガル」という種類の虎に似た模様を持つ猫のブリーダーさんが、顔が虎に似た模様(虎が持っている、顔の周りをなぞるように出来ている模様のこと)を持つ子猫を発見した事が始まりです。そこから、さらに虎に似た猫を生み出せないかと、品種改良を重ねてできたのが、トイガーです。
トイガーの名前の由来は、トイ(toy=おもちゃ、愛玩する)+タイガー(tiger=虎)から来ています。英語の表記では、Toygerとなります。
ブリーダーさんたちは、虎に似た猫となるように改良をすすめていますが、より本物の虎に近づくためには、さらに10数年ほどの年数がかかるだろうと言われています。
トイガーの特徴は?
トイガーと呼ばれるには、厳しい基準があります。
◆虎に似た模様
まず、体が虎に似た縞模様があるのはもちろんなのですが、頭部にも、虎に似た白のハイライトと模様があることが理想とされているのが特徴です。また、目の周りにも虎のように黒い縁取りが入っていることが良いとされます。
さらに、尻尾、頭部、首にも、虎と同じく、輪のように縞模様が入っていることが条件です。虎のように、耳が小さめで、目はつり上がり気味で小さめなのが特徴で、色は青以外で、とされています。
◆被毛の色
被毛の色は、地色がパンプキン色をしていて、縞模様も濃ければ濃いほど良く、垂直方向に進むストライプで体の中心に向かって緩やかにカーブを描いているもの(ただし脇腹から腹部の模様は斑点があっても良い)とされています。
とはいえ、地色には、パンプキン以外にも、オレンジ、ゴールド、タンなどのトイガーもいるのが事実です。
また、より虎に似せるために、手足の内側やお腹に白い色が入るように、品種改良が続けられているということです。
◆がっしりとした体格
体格は、骨格ががっしりとしており胴が長く、手足も長めなのが特徴です。体のタイプでいうと、セミフォーリンタイプになります。
動きは虎に似ているようなところがあります。歩行時に、肩から前足が出るような、ゆったりとした動きです。体重は5kg~10kgと、平均的な猫と同じ大きさと言えます。
1980年代から生まれて改良されてきた猫ですが、まだまだ発展している猫の種類だと言えます。
トイガーはどんな性格の猫?
トイガーは、家庭用に品種改良されてきた猫なので、人懐こく、他の動物とも仲良くなりやすい性格だと言われています。見た目は虎に似ていてワイルドですが、穏やかな性格を持つと言われます。
また、ベンガルから品種改良された猫なので、基本的にベンガルと似ていますが、鳴き声はベンガルほど大きくないということで、こちらも飼いやすいと言われる理由の一つです。
行動は活発で、よく遊び、好奇心旺盛、それでいて賢いので、しつけもしやすい、という理想的な性格のようです。
大まかにはこのような性格なのですが、品種改良を重ねているので、今までの繁殖に使われた猫の種類の性格が出るため、個体差が激しいとも言われています。
トイガーの迎え方、値段は?
トイガーはまだまだ珍しい猫種のため、ブリーダーさんから直接手に入れるのが一般的です。
2006年には、猫登録団体の一つ、TICAで、正式に猫の種類としてトイガーが認められました。しかし、まだまだ個体数も少なく、値段も50~60万円から、模様によっては100万円を超えるものなど、高価な猫と言えます。
トイガーまとめ
トイガーは活発な猫なので、運動するのに十分な場所を用意してあげ、キャットタワーやおもちゃは丈夫なものを用意しましょう。
短毛ですが、毛は太めで抜け毛が気になりますので、虎のような素敵な見た目を保つためにも、毎日のブラッシングはかかさず行ってあげましょう。
希少で手に入りにくいトイガーですが、小さな虎と暮らすのは刺激的かもしれませんね。
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