1.猫を撫でる意味、効果は?
1-1.撫でる=愛猫とのコミュニケーション!
1-2.猫を撫でると「幸せホルモン」が分泌?
2.猫を撫でるタイミングを知ろう〜大丈夫な時と嫌がる時〜
2-1.撫でても大丈夫な時
2-2.撫でられると嫌がる時
3.猫の撫で方のコツ5つ!〜撫でられると喜ぶ場所〜
3-1.撫でる時は背中から
3-2.猫が喜ぶポイントを選んで撫でる
3-3.毛に沿った撫で方をする
3-4.指の腹で撫でる
3-5.部位別に撫で方を変える
猫を撫でる意味、効果は?
猫を撫でる意味・・・飼い主さんにとってはただ一つ。可愛いから。毎日愛猫を撫でている私たち飼い主ですが、撫でるという行為には大きな意味と効果があるのです。
猫をはじめとしたペットを飼育することで、私たち人間は毎日の生活に生きる喜びと意味を感じている、という統計結果が出ています。特に猫を飼育している人は、「生活に喜びを与えるもの」という質問の問いに、1番目に猫、2番目に家族を選んでいます。
また、猫との暮らしは世代を問わず、「心が豊かになった」「情緒が安定した」「疎外感を感じなくなった」「夫婦、家族間でのコミュニケーションが豊かになった」など、肯定的な感想を抱いています。
猫や犬などのペットと一緒に暮らすことは私たちに大きなプラスの影響を与えているのです。
◆撫でる=愛猫とのコミュニケーション!
猫を撫でる、それは「猫とのコミュニケーションを取る」ということ。愛猫を撫でることで、「私はあなたを愛しているよ」という意思表示になります。
人間の手は猫にとってはお母さんの舌と同じ感覚だそう。私たちが撫でることで、猫はお母さんに毛づくろいしてもらっている様に感じるのです。愛猫を撫でた時、ピンと尻尾を上に上げ、お尻を少し上げませんか?それは子猫の時にお母さんにお尻を綺麗にしてもらっていた名残なのです。そんな時に優しく上手に撫れられれば猫も喜ぶこと間違いなしです。
また、日常的に猫の全身をくまなく撫でているとしこりやお腹の張り、抜け毛や傷の有無にもすぐに気がつくことができます。撫でるという行為は猫の健康管理という点でも重要なのです。
◆猫を撫でると「幸せホルモン」が分泌?
私たちが幸せだと感じるときには、脳内から「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも言われており、出産時に陣痛を促したり、母乳の分泌を促す作用もあります。この心に安らぎを与えてくれる「オキシトシン」は、猫などのペットを撫でると分泌されることが解っています。
オキシトシンは相手への信頼感や絆を深める作用があり、私たちが猫の体をやさしく撫でるときや、アイコンタクトをとった時に分泌されます。同時に猫の体内でもオキシトシン分泌量が高まることが証明されています。飼い主さんが猫を優しく撫でている時はお互いにホルモンの分泌が増えて、飼い主さんにも猫にも幸せな時間が流れているのです。
また、猫を撫でる時、オキシトシン以外にも分泌される幸せホルモンがあります。それは「セロトニン」と「フェニルエチルアミン」。セロトニンは人間の精神面に大きな影響与え、心身の安定や心の安らぎなどの作用があります。フェニルエチルアミンは恋愛中に大量に放出される「恋愛物質」と呼ばれていて、気持ちが上向きになります。愛猫を撫でれば撫でるだけ、大好きになってしまうのはそんな効果のせいかもしれませんね。
セロトニン、オキシトシン、フェニルエチルアミンが体に放出されると、他人に優しくなれたり、イライラや怒りを感じにくくなるなど効果は抜群です。
猫を毎日15分程度撫でるだけでこれらのホルモンは分泌されるのですから、上手な撫で方で毎日欠かさず愛猫と触れ合いましょう!
猫を撫でるタイミングを知ろう〜大丈夫な時と嫌がる時〜
猫好きさんなら外で出会った猫や他所の家の猫を撫でてみたい誘惑に駆られてしまいますね。けれどいきなり近寄って大きな声で呼び掛けても、猫は恐怖を感じて嫌われてしまうだけです。
まずは少し離れた位置から優しく声をかけてみましょう。猫の方から近寄ってこなければ猫は構われたくないということ。諦めましょう。
また、猫を撫でるにはタイミングがあります。猫の気持ちを無視して撫で続けていれば「やめろ」とばかりにガブリ、ガリッと攻撃されるかもしれません。
◆撫でても大丈夫な時
猫の機嫌が良い時やリラックスしている時を見計らって撫でましょう。撫でても大丈夫なタイミングはこんな時。上手な撫で方で触られれば猫はとても喜ぶはずです。
・リラックスしている
・猫の方から頭や体をこすりつけてきたり、膝の上に乗ってくる時
・機嫌が良い時
猫の気持ちは猫の尻尾でわかります。
・ピンと立てる→甘えたい、何かを要求している
・ゆっくり大きく振る→機嫌がいい、リラックスしている
こんな尻尾の時は撫でても大丈夫です。けれど、機嫌が良いからとしつこく撫でていると猫の気持ちも変わってきます。やめるタイミングも大切です。
◆撫でられると嫌がる時
では猫に嫌がられるタイミングとはどんな時でしょう?
・遊んでいる時
・毛づくろい中
・寝ている時
・機嫌の悪い時
猫が機嫌の悪い時の尻尾はこんな風に動いています。
・ブワッと膨らませる→攻撃態勢、強気、驚き
・足の間に巻き込む→恐怖、弱気
こんな尻尾をしている時はそっとしておきましょう。下手に構ったり無理やり撫でようとすれば逃げられたり、攻撃されたり、嫌われたり、で、いいことはありませんよ。
猫の撫で方のコツ5つ!〜撫でられると喜ぶ場所〜
1.撫でる時は背中から
猫を撫でる時、あなたはどこから手を差し出していますか?いきなり頭を撫でようとしていませんか?
これは猫にとってとても怖いこと。信頼関係が保てていても逃げてしまうかも。なぜなら「捕まってしまう!」と思うからです。
そしてこちらの姿勢も重要です。猫は自分より高い位置にいる動物は、優位な立場にいるという認識を持っています。そのため上から撫でようとするのでなく、同じ高さからそっと撫でてあげる方が猫は安心します。
2.猫が喜ぶポイントを選んで撫でる
撫でると喜ぶポイントはいくつかあります。
・耳の付け根
・顔(鼻すじ、頬、口元から耳にかけて)
・背中
・尻尾の付け根
・肩から前脚付け根
(・脇の下からお腹)
猫によって個別差がありますが、この辺りを上手な撫で方で触られれば、ほとんどの猫は喜ぶでしょう。
撫でられて喜ぶポイントは猫が自分でグルーミングしにくい部位の様です。どんどん気持ちよくなってくるとゴロンとお腹を見せてくるはず。そんな時は脇の下からお腹を撫でます。
ただし、少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐに手を離しましょう。
3.毛に沿った撫で方をする
撫でていて気持ちがいいから、ついつい逆毛の方向に撫でてしまいたくなりますが、これはNG。ほとんどの猫は、毛を逆なでされるのが嫌いです。
猫の毛は皮膚を守るために重要な役割を果たしています。
・皮脂腺からの分泌物により、皮膚や毛の乾燥を防ぐ
・水に濡れにくく、細菌感染から皮膚を守る
・紫外線によるダメージを皮膚が受けないようにする
・夏毛と冬毛に生え変わることにより体温調節をする
全身を保護している毛が逆さになってしまうことは、猫にはとても不快で不安なことです。
もちろんそんな撫で方を好むはいるでしょう。しかしまずは毛並みに沿って優しく撫でてあげた方が喜びます。
4.指の腹で撫でる
撫でる時は手のひらの他に、指の腹を使って滑らかに撫でましょう。力を入れすぎず、まるで他の猫がグルーミングしている様なイメージが猫の喜ぶ撫で方です。
5.部位別に撫で方を変える
・あごの下から首周り→顎の下はくすぐる様に、首回りは軽くかカリカリと掻く様に
・耳の付け根→マッサージをするような感覚でほんの少し強めに。
・顔→額、鼻筋は人差し指で毛に沿って優しく撫でます。口元から耳のラインは少し引っ張り気味に両方を一度に引っ張り上げる様に撫でます
・背中→毛並みに沿って、数本の指または手のひらで滑らかに撫でます。
・尻尾の付け根→二、三本の指で軽くトントンと叩きます。猫がふいっとお尻をあげたり、尻尾をピンッと立たせて喜ぶ猫もいます
・肩から前脚付け根→両肩を両手の指で優しくマッサージします。猫も肩こりがあるそうです。
・脇の下からお腹→猫がお腹を見せてくれた時、腋の下は優しく撫でます。お腹は「の」の字にマッサージ。猫が嫌がる様であればすぐにやめましょう。
まとめ
猫にとって大好きな飼い主さんに撫でられることはとても嬉しいこと。そんな時私たちが猫の喜ぶ撫で方ができたなら猫はもっと幸せな気持ちになってくれることでしょう。そして喜ぶ猫を触ることは私たちの喜びと幸せにもなっているのです。
気をつけたいことは猫の気持ちに沿って撫でること。猫が嫌がることはしないことが基本ですね。
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