キンカローの歴史って?
◆アメリカ原産の猫
キンカローは1990年代ころが始まりの新しい猫種です。アメリカ在住のテリー・ハリスさんが交配を試みたのがキンカローの始まりになります。
テリー・ハリスさんは、短い足が特徴の「マンチカン」と耳が後ろにカールしている巻き耳が特徴的な「アメリカンカール」をかけあわせ、キンカローを誕生させました。
キンカローが誕生してまだ20年程度と歴史はかなり浅いですよね。そのため、さまざまなデータが不足していて、歴史の長い猫のように明確にされていないことも多いです。
平均寿命のデータも乏しく、一般的なキンカローがどのくらい生きるのかも平均的な数値がはっきりとは言えません。今の時点では、キンカローはだいたい10~13歳程度が平均的な寿命とも言われていますが、個体差によっては長生きできる猫も多いでしょう。
◆キンカローの名前の由来
歴史の浅いキンカローは、日本では珍しい猫種とも言えます。「キンカロー」という名前もとても特徴がありますよね。名前についてもあまり聞き慣れないため、間違って覚えたり、聞き間違いをすることもあるかもしれません。
実は、キンカローは日本では別名の「マンチカール」とで呼ばれることが多いです。マンチカン&アメリカンカールを略して、マンチカールと呼ばれているんですね。この名前は日本で呼ばれることが多く、海外では一般的に「キンカロー」として知られています。
縮れているという意味を持つ「kinky」、短い足という意味の「lowlegs」という二つの言葉がミックスされてできたのが「キンカロー」です。
キンカローにはどんな特徴がある?
キンカローは見た目の特徴が結構あります。
◆まるでマンチカン?短い足が特徴的!
マンチカンから改良された猫だけあって、マンチカンの最大の魅力点「短足」が引き継がれています。マンチカン好きな人にとっては、キンカローの「短い足」も同じように気になることでしょう。パッと見ただけでも「短い足」が目につきます。
短い足とはいえ、運動も好きでよく動く猫です。運動神経がよく、短い足を小刻みに動かしてスピード感たっぷりに走ることもできます。短い足で細やかに動いている姿は見ているだけでも可愛らしく、人々を笑顔にさせてくれる魅力があります。
◆耳が後ろ向きにカールされている猫
アメリカンカールという猫の特徴の巻き耳もしっかりと受け継いでいます。生まれたばかりのころには耳のカールはありませんが、だいたい2週間後あたりから後ろ向きにカールされた巻き耳の特徴が出始めます。
◆キンカローの被毛は?
キンカローは短毛から少し長めの被毛をしています。被毛の色は、クリームやホワイト、オレンジ、ブラック、グレー、タビーなどさまざまです。
短めの被毛ですが、シルクタッチの触り心地が魅力です。いつまでも撫でていたいという飼い主さんも多いかもしれませんね。
◆しっぽが長い
キンカローは足も短いですが、体長も短いのが特徴です。体全体の長さよりもしっぽの方が長い子も実は多いんです。
◆キンカローの大きさは?
多くのキンカローは、3~5キロ程度と小ぶりな猫が多いです。育てる環境や食事管理にもよりますが、見た目が小さく可愛らしいのが特徴になります。
ただ、小さい体ながらも筋肉がしっかりとついていて、安定感がある猫です。
キンカローの性格とは?
小さい身体で短い足、とても可愛らしい印象のキンカローの気になる性格を見ていきましょう。
◆明るく社交的
キンカローの性格を一言でいうなら「社交的」。とても明るく元気のパワーが感じられる猫です。
家族と仲良くできるのはもちろん、来客があっても人見知りをすることが少ないです。「誰なの?」「お客さんなの?」と好奇心を持って、自分から近づいていって仲良くなろうとするなど社交的です。
小さな子どもとも仲良くできるので、お子さんのいる家庭でも飼いやすい猫です。また、ほかの動物に対しても同様のことが言えます。見知らぬ動物を見てもあまり警戒心を見せることがないため、他の猫との多頭飼いも難なくこなせる順応性があります。
キンカローは家族や動物が多い賑やかな家庭での暮らしも可能な猫なのです。
◆頭が良い
キンカローは頭が良い猫です。飼い主さんが根気よく芸を教えれば覚えてくれるなど、犬のような面を見せることもあります。
「ボールを取って来て」と覚えさせると、投げたボールを持ってきてくれることもあるとか…!芸を覚えさせるために一緒に遊ぶことも多くなると、コミュニケーションもできて絆が深まりそうですね。
◆遊びが大好き
キンカローは「構って欲しい」という気持ちを持っているようです。飼い主さんと接することが大好きなので、たくさん遊んであげましょう。
さきほど話したボール遊びは、コミュニケーションの一環にもなりますし、運動不足も解消できます。
また、スキンシップで触れ合うことも好きな「甘えん坊」さんです。飼い主さんから構ってもらえないと寂しがることが多いです。留守の多い家庭では、寂しい思いをさせてしまうこともあります。
キンカローを飼育するときには、あまり孤独にさせないように配慮してあげたいものです。
キンカローを購入するなら価格は?
◆キンカローの子猫の値段
キンカローを購入する方法としては、ペットショップやブリーダーからが一般的でしょう。売る店舗の販売状況や個体にもよりますが、一般的には10~30万円程度で購入できるようです。
受け継ぐ血統によっては高値となるキンカローもいます。きちんとした血統書を持っている生まれの場合など、なかには50万円程度と猫としてはかなり高額な個体もあると言われています。
大切な家族として迎える猫なので、ペットショップやブリーダーからの購入でも実際に目で見て確かめてから購入することをおすすめします。
◆キンカローの子猫と出会うには…
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キンカローがかかりやすい病気ってある?
新しい猫種のキンカローなので、いろいろなデータが不足しています。かかりやすい病気についても「これ」という明確なものはありません。
ただ、愛猫の健康維持のために、次のような疾患には気をつけてあげてください。
◆皮膚疾患
キンカローは分泌物が顎の下部分に溜まることがあると言われています。そこから細菌に感染して吹き出物ができることもあります。
そのため、皮膚疾患にならないように皮膚を清潔に保つことが大事です。
食事の際の汚れが皮膚に入りこまないように、タオルなどで取り除いてあげる工夫をしましょう。身体の汚れも定期的にシャンプーするなど、皮膚を清潔に保つようにします。
◆ケガ
キンカローは、小さな体の短足の猫です。運動が大好きなので、家の中でも走ったり、キャットタワーを昇り降りするなどパワフルに過ごします。飼い主さんとの遊びも好きなので、たくさん動き回ると思います。
そのときに気をつけたいのがケガです。小さな体のため、たくさんのものが障害物となります。キャットタワーもキンカローの体のサイズに合っているか、しっかり確認してあげてくださいね。
また、キンカローが動くスペースでキンカローのケガの原因になりそうなものは取り除いてあげましょう。目線の低いキンカローの気持ちになって「危ないものはないか?」と、飼い主さんがケガを未然に防ぐようにしたいものです。
キンカローを育てるときの注意すべきポイントは?
魅力たっぷりのキンカローですが、飼育する際にはどんなポイントに気をつければよいのでしょうか。
◆ポイント1:運動不足に気をつけよう
キンカローの大きな特徴は短い足です。短めの足のため、足腰には大きな負担がかかることは避けられないことでしょう。
できるだけ体重の負担をかけないためには、肥満に気をつけなければなりません。肥満となり体重が増加すると、それだけ負担が大きくなります。
関節痛や腰痛も起こりやすくなるでしょう。運動不足は肥満へも結びつきます。キンカローは遊ぶことや動くことが大好きなので、たくさん遊ばせてスリムな体型をキープできるように飼い主さんが気をつけてあげたいものです。
キンカローは運動神経がよく、活発です。家族として迎え入れる場合には、キンカローが動きやすいスペースを考えてあげましょう。
◆ポイント2:肥満に気をつける
短い足で小さい体が魅力のキンカロー。短くて小さな足で体を支えています。そのため、適正体重を超えてしまうと、キンカローの小さい体にはかなりの負担となってしまうんです。
肥満にさせないためには食事管理も大切です。キンカローは芸を覚えるなどの魅力もありますが、おやつを与え過ぎるとすぐに体重増加にむすびつきます。食事やおやつは低カロリーということに注意して、カロリー過多にならないような配慮が必要です。
育ちざかりの幼少期には、高いカロリーの栄養満点のフードを選ぶようにしましょう。若いときには、キンカローの運動量が多いのでカロリーが高くても運動で消費できます。
高齢となったときには、運動量も減るのでカロリー控えめでありながら、高齢猫に必要なバランスの良いフードを与えてあげるようにしましょう。
◆ポイント3:ブラッシングで抜け毛対策をする
キンカローは短毛~少し長め程度なので、ブラッシングはこまめにしなくてもOKです。ただ、抜け毛対策でブラッシングは定期的にしてあげましょう。
猫は自分で毛づくろいをするのが好きな清潔な動物です。抜け毛がそのままになった状態の自分の身体を舐めると、消化器官内で毛のボールになる「毛球症」のリスクが高まります。毛球症がひどく悪化すると、腸を塞いでウンチが出なくなるなど大変辛い状況となってしまいます。飼い主さんがブラッシングをさぼらないように気をつけましょう。
短い毛のキンカローなら、シャンプーは月1回程度でも大丈夫です。皮膚を清潔にして、皮膚疾患を防ぐようにしましょう。
また、ブラッシングをすることは、飼い主さんからキンカローへの愛情表現にもなります。甘えん坊のキンカローにとって、飼い主さんとのスキンシップの時間は嬉しいものになります。子猫の頃からブラッシングなどで体を触ることに慣れさせておくと、身体のお手入れがしやすくなります。
◆ポイント4:スキンシップを大切にしよう
キンカローは甘えん坊です。飼い主さんと触れあうことが大好きです。構ってもらえる時間が少ないと、ストレスを溜めることもあります。
コミュニケーションを取りながら、たくさんスキンシップをするようにしましょう。スキンシップの時間を考えて、愛猫とたくさん遊んであげてくださいね。
まとめ
頭がよくて社交的な明るいキンカローは小さくて可愛らしく、見ているだけでも癒される存在です。甘えん坊で飼い主さんのことが大好きなので、愛猫とたくさん遊びたいと思っている人には相性が良い猫です。
魅力的な猫ちゃんのキンカローと家族になったら、長く幸せに暮らせるように愛情をたっぷり注いであげてくださいね。
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