シャム猫を購入するときに知っておきたい価格相場
シャム猫は優雅な見た目から価格も高そうに思ってしまいますよね。シャム猫はかつて、裕福な家庭ではお馴染みの猫でもありました。特にバブル期の頃はブームにもなっていて、シャム猫は40万円もの価格がしていたそうです。ペットとして購入すると考えると、価格としてはかなり高額ですよね。バブル期は、景気がよかったので、高い価格となってもシャム猫を家族にしたい」という人がかなり多かったのです。
景気が良い時期でもそれぞれの家庭の事情からシャム猫が欲しくても、価格がネックとなって諦めていた人もいたことでしょう。「シャム猫=高級猫」という認識が強かった時代の名残からか、今でもなんとなく価格は高いイメージを抱いている人が多いかもしれません。
では、実際に現在のシャム猫の価格がどのくらいかみてみましょう。
◆個体差によって違うシャム猫の価格
シャム猫の価格は、平均的に見ると10~30万くらいの価格帯す。価格に幅があるのは、個体差の状態によって価格が変わってくるからです。
同じシャム猫でも価格が高めとなるのは、生まれて間もないような「子猫」です。育てやすいという理由もあり、月齢の低い猫を購入したいと考える飼い主さんが多いものです。
また、性別でいうと出産ができないオスの方が価格は若干安い傾向にあるようです。
◆ペットショップからシャム猫を迎え入れる場合の価格は?
入手先によっても価格が異なります。ペットショップでシャム猫を購入するなら、だいたい15~25万円前後の価格と考えておくといいでしょう。
ただ、血統の良いシャム猫だと30万円くらいの価格がつけられていることもあります。
一般的に、猫の価格は生まれて間もないほど高めです。そのため、数か月経過して成猫に近づくにつれて、価格が下がっていくことになります。同じペットショップに通い続けていると、飼い主さんが見つからない猫の価格表示が少しずつ下がっているのを見たことがあるのではないでしょうか。価格相場と比べて低めなのは、大きく成長したなどの影響があるのです。
ペットショップからシャム猫を迎え入れるときのメリットは、ガラスケースから猫の様子を見ることができる点ですよね。
自分の都合の良い時間帯にペットショップに出向き、好きなだけ見ることができます。何度も足を運べば、愛情が沸いてきて「飼いたい」という気持ちがさらに強くなるものですよね。
でも、ペットショップでもいつでもどんな種類の猫が見られるわけではありません。シャム猫が欲しくても訪れたペットショップにいないこともあります。今では、いろいろな猫の人気が高まっているので、シャム猫を見かけないことも多いですね。
そこでブリーダーさんからシャム猫を迎え入れるケースもあります。
◆ブリーダーさんからシャム猫を迎え入れる場合の価格は?
シャム猫を専門的に扱っているブリーダーさんは、専門的な知識のある優良な業者である可能性が高いです。ブリーダーさんからの購入でも、だいたい10~20万円の間の価格と考えていいでしょう。こちらも優秀な血統の場合、平均的な価格よりも高めに設定されることになります。
ブリーダーさんからの購入のメリットは、親猫を確認できることです。生まれて間もない猫を飼うときには「どんな姿に成長するんだろう」という期待と不安が入り混じります。成長には個体差があるので、想像がつかないものですよね。
そこで実際に親猫の姿を確認できるとイメージがしやすく「家族にしたい」という気持ちが沸きます。実際の親猫を見るのが難しい場合でも、写真を見せてもらうなどしたいものですね。
シャム猫の気になる飼育代。エサ代はどのくらいかかるもの?
生きているシャム猫を育てるためには、エサを食べさせることが必要です。エサから必要な栄養を摂取することは、健康で長生きのためには重要なこと。
愛猫には幸せに暮らして欲しいので、シャム猫にどんなエサを食べさせたらいいか、どのくらいの費用がかかるかも気になるところですよね。
◆どんなエサを食べさせるべき?
基本的には市販されているキャットフードを食べさせるといいでしょう。ただ、その内容は商品ごとに違うので、どんな栄養分が入っているかといった内容をしっかり確認することも大切です。
消化をサポートしてくれるタイプ、しなやかな体をつくる高たんぱくのタイプ、食べやすい小粒のタイプなど、猫の健康を考えているキャットフードが多いです。良質の材料が使われていると価格も高めになります。
シャム猫の健康維持のため、メーカーごとの違いを理解しながら慎重に選んであげてくださいね。
●おすすめ商品
しなやかで筋肉質な体型維持を考えたシャムのための食事です。
◆食事量はキャットフードのパッケージで確認
どのくらいの分量を食べさせるのがいいかについては、シャム猫の個体差によって異なります。一般的には年齢や体重によって、1日の目安量が商品の裏側などに記載されています。
パッケージに記載されている分量は目安なので、太りやすい体質の猫、痩せすぎている猫など状況に応じて与える量を調節していきましょう。
◆シャム猫のエサ代はどのくらいかかるもの?
市販のキャットフードをエサにする場合ですが、メーカーごとに価格設定が違うので、同じ量を買っても年間のエサ代は変わってきます。それに、体重によっても1日に必要なエサの量が違うため、愛猫に合わせて適切な食事の量を与えていくことが必要になります。
ここで体重3~5キロくらいの成猫を例にとって考えてみましょう。給与量はメーカーごとの設定がありますが、平均的に見ると1日に50~70グラムくらいが給与量の目安となるかと思います。
そこで、平均値である60グラムで考えてみましょう。
1袋のキャットフードの内容量が2キロの場合、約33日分と考えることができます。1袋3000円の価格なら1日あたり90円くらいとなります。よって、年間33000円くらいのエサ代が予想されます。
また、1日あたり約120円のキャットフードを選べば、年間のエサ代は44000円くらいとなるでしょう。
でも前述しましたが、キャットフードの価格帯にはメーカーごとにかなりの幅があります。高級なキャットフードだとそれ以上の価格ですし、1日あたりの価格が30円くらいと安くなれば、年間のエサ代は11000円程度となるでしょう。
エサはどれを食べさせても同じわけではなく、使用されている原材料により栄養バランスが異なります。シャム猫の健康のためには、価格だけでなく栄養分などにも注目して、選ぶことをおすすめします。
◆その他の飼育費用はどのくらいかかる?
エサ代については選ぶキャットフードによって価格は異なるものの、だいたい年間数万円かかることが分かりました。でも、猫を飼うときには、それ以外にもさまざまな準備品が必要です。
飼いはじめる前に購入するものには、サークル、ケージ、トイレ、猫砂、食器、給水器、猫草、ブラシ、爪とぎ、爪切り、シャンプー、おもちゃなどの身の周りのグッズがあります。それに動物病院に行くときなど外出時に使うキャリーバッグも用意しなければなりません。
また、混合ワクチン接種や健康診断など、病院代も毎年のようにかかります。
外出をする猫だと病気のリスクも高まり、完全室内飼いの猫よりも病院代が必要になる可能性が大きいです。シニアになれば、病院に行く回数が増える傾向にあるので、それなりに飼育費用がかかることを理解してから猫を迎えることが必要でしょう。突然の病気のために、ペット保険に加入することもできますよね。
大切な家族なので、長い間育てることを前提に飼育代について考えることが大事です。
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シャム猫ってどんな猫?
シャム猫の歴史と特徴についてお話します。
◆シャム猫の歴史
シャム猫の歴史は、1300年代、タイの古い時代にまでさかのぼります。現在はタイと呼ばれている国は、遠い昔は「シャム王朝」と言われていました。その頃の王室や貴族という高い地位の人々、富裕層の人々、寺院などの間だけで飼うことが認められていたのが「シャム猫」だったのです。かなり高級な猫として大切に扱われていたのですね。
◆シャム猫の大きさ
シャム猫は2.5~4キロくらいの大きさです。メスの方が比較的小さいですが、なかには2キロくらいの軽い猫もいるようです。一般的な猫たちと比較すると、かなりスリムな猫と言えるでしょう。
◆外見的特徴
シャム猫は華奢な体で上品な雰囲気があります。軽めの体重ですが、適度に筋肉もついていてバランスの良い体つきをしていますよ。
ほっそりしたV字型の頭に、三角形の耳が特徴的です。シャム猫の高貴な雰囲気は、アーモンド型のサファイアブルーの美しい瞳からも感じられます。本当に綺麗ですね。
そしてシルクのようになめらかな被毛が密生していて、キラリと輝くようなツヤがあります。
高貴な雰囲気のシャム猫の性格は?
クールな見た目のシャム猫は「ワガママなのでは?」「近寄りがたいのでは?」と思われることも多いですが、実際のところどうなのでしょう。
◆アクティブで運動量もある
シャム猫は、とても元気です。見た目から、おしとやかなイメージを持ってしまいますが、家のなかでも活発に動き回ります。
好奇心も旺盛で、いたずら好き。いたずらをすることで飼い主さんの気持ちを自分に向かせようとすることもありますよ。元気で活発なので、一般的な猫と比較しても、運動量が多い方でしょう。
そのため、シャム猫と暮らすなら運動ができるスペースをしっかり確保してあげてくださいね。運動できる環境があれば、シャム猫もストレスを溜めずに毎日を元気に過ごせると思います。上下運動も好きなので、キャットタワーも用意してあげると喜びますよ。
飼い主さんと遊ぶのも大好きです。おもちゃなどを用意して、ときには一緒に遊んであげてくださいね。
天井の高さや愛猫の成長にあわせて組み替え自由なキャットタワー。おしゃれなチャトラ柄。
ジョイントしてネジでとめるだけで、簡単組み立て。高さ調節は228~273cmまで調節可能。フレームタイプなので奥行きが少なくスペースを取りません。
◆甘えん坊な一面も
シャム猫は、気を許した飼い主さんに対しては結構甘えん坊です。ただ、飼いはじめのころは周囲を警戒することもあります。
飼い主さんに慣れた頃には、甘えん坊の性格を発揮しだします。
優雅でクールな外見ですが、甘えん坊な一面があるなんて可愛らしいですよね。そのギャップにキュンとなる飼い主さんも多いことでしょう。
◆ちょっとワガママ?
明るく元気、甘えん坊という性格のなかにも、ときには「ワガママ」という面もみられます。飼い主さんが遊んでくれない、エサに満足していない、食事をもっと食べたい…など、何らかの理由で少し怒ってすねてしまうこともあります。
でも、基本的には飼い主さんのことが大好きで愛情深い性格です。シャム猫がちょっとワガママを見せたとしても、感情的にならずないことも大事です。しつけをするときもメリハリをつけて行い、愛情を持って対応してあげるといいでしょう。
まとめ
美しい上品な外見と甘えん坊で可愛らしい性格のシャム猫は、今でも人気があります。シャム猫の価格相場は、人気ブームのころよりはだいぶ落ち着いている傾向にあります。ペットショップかブリーダー、子猫か成猫か…と、シャム猫の状況によっても価格は異なるので、購入前にはリサーチしながら考えていきましょう。
また、シャム猫を育てるためにエサ代や飼育代についても、選ぶものによって年間費用が変わってきます。単に価格だけで選ばずに内容をしっかりと比較しながら検討してくださいね。
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