- 1.猫が膝の上に乗る理由は?
- 2.猫が膝の上に乗らない理由は?
- 3.猫に膝の上に乗ってもらう工夫は?
- 4.ちなみに膝の上にいる猫をおろす方法は…?
- 5.膝の上に乗る猫まとめ
1-1.暖かいから膝の上に乗る
1-2.所有権を主張して膝の上に乗る
1-3.構って欲しい、甘えたくて膝の上に乗る
1-4.注目して欲しくて膝の上に乗る
1-5.信頼感から膝の上に乗る<
3-1.寒い季節をうまく利用する
3-2.毛布やベッドを膝の上に置く
3-3.構い過ぎない
4-1.姿勢を変える
4-2.猫のお気に入りのおもちゃを投げる
4-3.おやつやご飯で気をひく
4-4.膝の上に毛布を敷いておく
4-5.服の中に猫を入れる
4-6.普通におろす
猫が膝の上に乗る理由は?
◆暖かいから膝の上に乗る
猫の先祖は北アフリカのリビア砂漠出身といわれていて、そのせいか寒さが苦手です。そして特に短毛種の猫は気温の変化に敏感です。
猫が飼い主さんの膝の上に乗るのは、人間の体温を利用して温まろうとしているからです。人間の体温は猫より少し低めですが、心地よく寝るためにはちょうど良いのかもしれません。
よく思い出してみると、夏の真っ盛りに猫が膝の上で寝ることはないように思います。冷房の効いている部屋にいる時、猫が膝の上で寝ることがありますが、膝が汗ばんできて、猫も暑くて不快なのかすぐにおりてしまいます。
猫に膝の上に乗ってもらうことを期待するのは涼しくなってからの方が良さそうですね。
◆所有権を主張して膝の上に乗る
猫は縄張り意識が高い動物です。住んでいる家の中はすべて縄張りになり、そこに置いてあるものも全て猫のものになります。それは飼い主さんも例外ではなく、猫は飼い主さんを自分の所有物として見ています。
飼い主さんが外出先から帰ってきた時やお風呂上がりの時など、猫がスリスリして飼い主さんに匂いをつけることがありますね。この行動は自分の知らない匂いを放っている飼い主さん(=自分のもの)に、もう一度しっかり匂いをつけて「これは自分のもの!」と主張しているのです。
膝の上に乗る猫も同じ。飼い主さんを自分のものと考えて、膝の上に乗ることで所有権を主張しています。
所有欲の強い猫は、他の猫を押しのけてでも飼い主さんの膝や体に乗り、そのまま擦り付けるように体をくねらせ、一生懸命自分の臭いをつけようとします。飼い主さんの膝の上ですら、猫にとっては縄張りの一部であるのです。
◆構って欲しい、甘えたくて膝の上に乗る
「お腹が空いた」「退屈」「遊んで欲しい」…猫の欲求は様々です。何かをして欲しい時、猫は飼い主さんの膝の上に乗ることがあります。
そんな時の猫は膝の上に乗るとすぐに寝ようとしません。飼い主さんの方をじっと見たり、ニャーっと泣いたり、しきりに何かを訴えようとしているはず。
お腹が空いているようであればご飯をあげたり、少しのおやつを与えたりしましょう。おもちゃで遊んだり、じっくりと撫でてあげたり、猫が満足するまで構って甘えさせてあげましょう。
◆注目して欲しくて膝の上に乗る
新聞を読んでいたら、新聞紙の真ん中に寝る。パソコンで作業していたらキーボードの上に寝る。テレビを見ていたらテレビの真ん前に座る。どれも猫飼いさんが経験することだと思います。
これは「そんなものを見ていないで、私を見なさいよ!」という猫の気持の現れですが、猫が膝の上に乗るのもこんな気持ちの時かもしれません。
飼い主さんいとって「自分が一番」でいたい猫。他の事に集中している飼い主さんを放っておくことができないのです。作業の手を止めて「あなたが一番よ」とばかりに可愛がってあげてください。
けれど自由奔放な猫は、飼い主さんがちゃんと自分を見た、と納得できればふいっと別の場所に行ってしまうことでしょう。
◆信頼感から膝の上に乗る
本来狩猟動物であった猫は、常に周囲に気を配り獲物がいつ現れるか、外敵がいつ襲いかかってくるか緊張感でいっぱいの日々を送っていました。その名残りからか、猫は自分が安心できる場所でしか寝ることはありません。
飼い主さんの膝の上で猫が寝るということは、猫が飼い主さんのことを本当に信頼している証拠。飼い主さんのそばにいれば安心、と思っているのです。
自分の膝の上で安心しきっている猫を見ていると嬉しくて抱きしめたくなってしまいます。本当に抱きしめたら嫌がられて逃げられてしまうんですけどね。
猫が膝の上に乗らない理由は?
猫は狩猟動物で単独行動を好みます。そのため、生後数週間の期間に人と接する機会がないと、なかなか人になつきにくくなると言われています。
加えて猫の性格も様々で、人間が大好きな猫がいれば、触られることも抱っこも嫌い、という猫もいます。そのような猫が人の膝に乗ることは難しいことかもしれません。
また、家族の中で、猫が膝に乗る人と乗らない人がいるのであれば、乗らない人は何か猫の嫌がる行動を知らないうちにしているのかもしれません。
猫が嫌がる行為とは次のようなことが挙げられます。
・早足で近づく、走るなど大きな動作をする
・いつまでも体を触られる
・猫が構って欲しくない時にしつこく触る
・飼い主さんの匂いが苦手
・おしりをきちんと持って体を支えてあげないなど、抱き方が下手
・ご飯を食べているときに触る
・グルーミングをしているときに触る
・眠っている時に無理やり起こして構う
あまり当てはまらないなあ、と思っても、猫の個性は千差万別。知らないうちに猫にストレスを与えているのかもしれません。
まずは猫に嫌われる行為を意識して行わないように注意しましょう。
猫に膝の上に乗ってもらう工夫は?
猫が膝の上に乗らないのは、膝の上が心地よいスペースだと知らないから、とも考えられます。つまり猫に膝の上は心地良いスペースなのだと知って貰うことが一番の方法です。
◆寒い季節をうまく利用する
猫は気温に敏感です。暑い夏は少しでも涼しい場所を探し、少しでも体温を下げるようにお腹を床につけ、体力を温存するためにじっとしています。当然、膝の上にはあまり乗ってきません。
猫が膝の上に乗る確率が高いのはやはり冬。暖かさと居心地の良さから猫は人の膝の上に乗ります。
部屋全体が空調で暖かく調整されている最近の住宅事情では、なかなか部屋全体が寒くなることがないのでしょうが、あえて室温を低くして、人の温かさと毛布の柔らかさで猫を膝の上に誘ってみましょう。
◆毛布やベッドを膝の上に置く
寝心地の良いベッドや普段猫が寝ているお気に入りの毛布などを膝の上に置いてみて、徐々に慣れさせるのもいいかもしれません。
最初は自分から乗ってこないかもしれませんので、抱き上げて優しく膝にのせてみましょう。
◆構い過ぎない
猫がうまく膝の上に乗ってくれたらいつまでも撫でたり話しかけたくなりますが、ここはぐっと我慢を。猫が膝に乗っていても、猫が居心地良さげにしているのならあえて何も構わずに石のようにじっとしていましょう。触って欲しければ、猫の方から何らかのアピールがあるはず。
「膝の上は暖かくて安心できるところ」と理解してくれたなら、猫が自分から膝の上に乗ってくれるのも間近です。
ちなみに膝の上にいる猫をおろす方法は…?
せっかく猫の方から膝の上に乗ってきてくれたのに、こちらから降ろしても嫌われないだろうか?眠っている猫をおこしてしまうのはかわいそう。そんなふうに考えてしまって、なかなか膝の上の猫を下におろすことを戸惑ってしまいます。
膝の上で気持ちよさそうに寝る猫を上手におろす方法には、どんなものがあるでしょうか?
◆姿勢を変える
放っておくと何時間でも膝の上に陣取る猫。足も痺れてきますね。
膝を崩し、足を組むなどして、まずは飼い主さんの楽な体勢をとってみましょう。そうすると猫の方もなんだか寝心地がさっきまでと違うなーと、自分からおりてくれるかもしれません。
◆猫のお気に入りのおもちゃを投げる
頻繁に膝の上に乗ってくる猫ならば、猫のお気に入りのおもちゃなどを常にポケットに忍ばせておきましょう。
猫に膝から降りてもらいたいときは、おもちゃを猫の興味を引きつけるように動かしたり投げたりして、猫がそちらに気を引かれている間に猫を下ろします。うまくいけば猫がおもちゃを追いかけて自分でおりてくれます。
◆おやつやご飯で気をひく
猫は自分お名前や「ご飯」「おやつ」「遊ぼう」など、簡単で自分に関係する言葉は覚えています。猫が膝の上で起きているのなら、「ご飯だよ」と声掛けをして見て反応を見ます。
ただし、「おやつ」や「ご飯」のキーワードで猫をおろしたら、猫の期待を裏切らないためにもすぐに少量のおやつやご飯をあげないといけないので、一日に何度も使える方法ではありませんね。
◆膝の上に毛布を敷いておく
猫が膝の上で寝ることを想定して、飼い主さんが椅子などに座るときに、あらかじめ膝の上にひざ掛けや毛布を掛けておきます。猫が予想通り膝の上に乗ってきて寝てしまっても、飼い主さんが動きたいときは毛布ごとそっと下ろすことができます。
◆服の中に猫を入れる
どうしても離れてくれないのであれば、猫が膝に乗ってきたらすっぽりと上着の中に入れてみましょう。
前がファスナーやボタンで開き、裾が紐でぎゅっと絞れるタイプの服でしたらスリングのような状態で猫を抱えて移動できることができます。猫をカンガルーの子供のようにすっぽりと収納できる服も販売されていますね。
◆普通におろす
猫は本来「他の動物を束縛する」ということをしません。気ままな行動をとると同時に他者の行動にもあまり関心がありません。ですから飼い主さんが猫を膝からおろしたとしても、猫にとっては特に気にならないはず。
ストレスに感じたり、飼い主さんのことを嫌いになったりしません。もっと乗っていたければおろしても何度でも乗ってきます。
また、猫にとって「ごめんね、ちょっとおりてね」と声をかけられ抱き上げられることは「構ってもらえた」と感じることで、「邪険にされた」などとは思いません。普通に声をかけて膝からおろしても大丈夫です。
膝の上に乗る猫まとめ
我が家には3匹の猫がいますが、そのうち膝の上に乗ってくれるのは2匹。1匹はいくら乗せようようとしても嫌がっておりてしまいます。けれど膝から降りた後は、そっと私の体の一部に触れた状態で寝ています。その子にとってはその状態が一番居心地よく、安心できる状況なのでしょう。
猫にとって安らげる場所は様々。どんなに頑張っても膝の上に乗らない猫ちゃんも、あなたのことが大好きで信頼しているはずです。
どうぞ素敵な猫ライフをお送りください。
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