- 1.猫のお尻ポンポンって何?
- 2.猫がお尻ポンポン好きな理由とは?
- 3.猫のお尻ポンポンがもたらす効果とは?
- 4.猫が喜ぶお尻ポンポンとは!どんな点に注意すべき?
- 5.お尻ポンポンがキライな猫もいるの?
- 4.まとめ
2-1.ポンポンされると気持ちがいいから
2-2.飼い主さんへの愛情表現
2-3.安心するから
4-1.力を入れ過ぎないで
4-2.お尻ポンポンを好むのは個体差がある
4-3.必要以上にやるのはNG
4-4.体調が悪いときには控える
4-5.催促されたときにやってあげる
3-1.信頼できる相手にお尻ポンポンをして欲しい猫
3-2.「もう止めて」というサインを見る
3-3.しっぽには注意しよう
猫のお尻ポンポンって何?
お尻ポンポンを求められるシチュエーションは、「猫の体を撫でているときにお尻を突き出してくる」「しっぽ周辺を触っていたら腰だけを上に持ち上げる体勢をしてくる」など、いくつかあります。
いきなり体勢を変えてくる猫に「嫌なのだろうか」と瞬間的に不安を感じますよね。何より「お尻」なので、なんだか気になって仕方がありません。
実は、この行動ですが嫌われているのではないのです。猫が「お尻をポンポンして!」と甘えているアピールなのだとか…!
こんなときには、優しくお尻をポンポンすれば「嬉しい」「ありがとう」と喜びの表情を見せてくれるのです。
でも、このお尻ポンポンをねだるときの猫の気持ち、気になりますよね。それに、どのくらいお尻ポンポンすればいいのかも知っておきたいところです。
猫がお尻ポンポン好きな理由とは?
猫と一緒に暮らすなら、お尻ポンポンを催促するときの心理について知っておきたいですよね。
いったいどんな意味があるのでしょう…?
◆ポンポンされると気持ちがいいから
猫の体にはいくつか「触られると嬉しい」という部分があります。そのひとつがお尻やしっぽの付け根周辺です。
猫のお尻やしっぽの周辺には「仙骨」という骨があります。実は、その骨のなかにはたくさんの神経が集まっています。神経が密集しているため、かなり敏感に反応する部分なのです。それに「ツボ」もあり、猫の体に良い影響をもたらす位置なのだとも言えます。
また、これらの神経のなかには生殖器へ通ずるものもあります。そのため、その神経を刺激されると無条件に気持ちが良くなるのかもしれません。猫の方もそれを知っているのか、お尻をポンポンして欲しいとねだるときがあるようです。
個体差があるのですが、この「気持ち良い」という心理は避妊手術をしていないメス猫に多いようです。
お尻ポンポンをねだるときのポーズは、お尻を上にキュッと上に突き出すスタイルです。このスタイルは、猫の恋愛シーズンに見られる交尾のときと同じ。メス猫は、オス猫を受け入れるときにお尻をキュッと上に突き出し繁殖行動に挑みます。そのときには、お尻近辺も刺激されます。
それに似た感覚で気持ちが良いことを知っているメス猫が、お尻ポンポンを求めることが多いようです。
◆飼い主さんへの愛情表現
基本的に猫は敵に自分の背後を見せることはありません。背中を見せるということは、敵からいつ攻撃されてもおかしくないこと。
そのため、敵意を感じた相手には自分のお尻を見せることはしません。また、信頼できていない相手にも自分のお尻を見せることはないでしょう。
つまり、飼い猫がお尻を見せる行動は「この人なら安心だな」という100%の信頼行動、そして愛情表現であるとも考えられます。お尻をポンポンしてほしいときに「心地がいい」という気持ち以外に、安心しているという心理からお尻を見せているのだと考えると、飼い主としては嬉しいことですよね。
「撫でて欲しいのか」「お尻をポンポンして欲しいのか」状況的に判断して、愛猫が喜ぶパターンで反応してあげてくださいね。
◆安心するから
愛情表現と似ている意味ですが、飼い主さんが後ろにいることでかなり安心している心理があります。
飼い猫がリラックスしているときに、飼い主さんが背後から撫でてあげると、そのままスヤスヤと眠ってしまうこともあるかもしれません。お尻をポンポンしても嫌がらないようなら、心地良く思っている証拠。愛猫と飼い主さんとの深い絆が感じられる瞬間かもしれませんね。
猫のお尻ポンポンがもたらす効果とは?
猫のお尻としっぽの付け根周辺には、坐骨神経痛や神経錯乱に効果がある「百会(ひゃくえ)」、便秘や下痢に効果がある「尾根(びね)」、腰痛や腎臓への効果がある「命門(めいもん)」など、いくつかのツボが集まっています。
ツボと聞くと指でグッと力強く押すイメージですが、猫のお尻周辺は神経が集まっている部分なので、人間のツボ刺激感覚で押すのはNGです。力を入れずとも、お尻ポンポンで軽く刺激を与えるだけでも健康効果が期待できるでしょう。
猫が喜ぶお尻ポンポンとは!どんな点に注意すべき?
お尻ポンポンには「飼い主さんへの愛情」「気持ち良さ」など、プラスのイメージがあるようですね。愛猫の喜ぶ姿が見られるなら、毎日のようにたくさんの時間をかけてお尻ポンポンしたくなるかもしれません。
でも、何度も言いますが猫のお尻はデリケートなお尻部分なのでいくつかの注意が必要です。
◆力を入れ過ぎないで
猫が気持ち良いと感じるポイントをポンポンと叩くことができれば喜びますが、気持ち良くなければ嫌がります。しっぽを真っ直ぐに立てれば、猫の喜んでいるサインです。それを目安に力の加減をするようにしましょう。力をいれすぎると「痛い」「嫌だ」と不機嫌になることもあります。
手のひら全体でポンポンするよりも、指先を使って優しく撫でる感覚で刺激をするのがいいようです。優しくポンポンするくらいでOKなので、くれぐれも「バンバン」と音を出して叩くことは止めましょう。
◆お尻ポンポンを好むのは個体差がある
お尻ポンポンは繁殖行動のときの気持ち良さがあるので、避妊手術をしていない恋愛モードのメス猫が喜びやすいと言われています。
でも、個体差があるので必ずしもメス猫だけが喜ぶとは限りません。なかには、お尻ポンポン好きなオス猫もいるでしょう。
また、メス猫でも「お尻ポンポンは嫌い」なんていうケースもあるので、猫のリアクションを観察しながら行ってあげてくださいね。
◆必要以上にやるのはNG
お尻ポンポンはスキンシップにもなるので、猫が求めるならずっとやってあげたくなります。
でも、そもそもお尻を触られるのさえ嫌がる猫もいますし、「いつもは好きだけど今日はそんな気分ではない」なんていう態度を見せることもあるでしょう。
だいたいの場合、お尻ポンポンを嫌がっているときには、途中でどこかに行ってしまうなどの分かりやすいサインが見られます。なかには、噛みつこうとしたり、激しく抵抗することもあるでしょう。
「お尻ポンポンしたいから」という飼い主の一方的な気分でしつこくお尻を触ると、せっかく築いた信頼関係が失われてしまうので猫の様子を見ながらほどほどにしておきましょう。
◆体調が悪いときには控える
神経が密集しているお尻のあたりはデリケートな部分です。お尻をポンポンするだけでも、やり過ぎたり、力が強かったりするだけで、猫の体への影響もあるかもしれません。
そのため、猫の体調が優れないときには、あまり行わないようにするといいでしょう。
◆催促されたときにやってあげる
猫がお尻ポンポンを求めるのは、こちらにお尻を向けてきたときにしましょう。
リラックスしているとき、飼い主さんへの愛情が深いとき、心地よい気分になりたいとき…と、その心理はさまざまですが、「撫でて欲しい」という気持ちが高まるとお尻を突き出してくる猫が多いです。
お尻を上にあげたときには触って欲しい合図ですので、是非ポンポンしてあげましょう。ポンポンと軽くたたくのもいいですし、優しく撫でてあげるだけでもOKです。
気持ちが良くなるとウットリした表情で、さらに身をまかせてくるはずです。猫が喜ぶ姿は、飼い主さんにとっても嬉しいですよね。何度か、ポンポンしているうちに「どのくらいの叩き方がいいか」も自然に分かってくると思います。猫の反応を見ながらリラックスさせてくださいね。
お尻ポンポンがキライな猫もいるの?
猫がお尻ポンポンを喜ぶ心理が分かれば、「猫を喜ばせるためにお尻ポンポンをすればいい」とイコールで考える人もいるかもしれませんね。
ただ、「猫=お尻ポンポンが喜ぶ」と結びつけるのは、まだ早いです。実は、すべての猫が「お尻ポンポン好き」というわけではないのです。
◆信頼できる相手にお尻ポンポンをして欲しい猫
先ほども少し触れましたが、猫は誰にでも自分の背後を見せるわけではありません。猫は飼い主さん以外の初めて見る人にはお尻ポンポンをねだることはあまりないでしょう。
自分の背後をゆだねられるほど信頼しきっていない相手には、お尻を見せないので、初めて会った猫に「猫が喜びそうだから」と考えて、いきなりお尻をポンポンしようとすると嫌われてしまいます。
神経が集中している敏感な場所なので、十分に気をつけなければなりません。仲良くなろうと思ってやった行動が、猫との溝を深めるものになると大変です。
猫がお尻を突き出してきて催促したら、優しくやってあげるといいですね。
◆「もう止めて」というサインを見る
お尻ポンポンが好きな猫も、その日の気分によっては「NG」のこともあります。また、自分から「お尻ポンポンして」と催促したかと思えば「もう止めて!」と感情的になることもあるでしょう。
特に、飼い主さんの叩き方が強かったり、しつこかったりすると嫌がるケースもあります。それに、ほんのちょっとで満足してしまうなど、気まぐれな態度を見せることもあります。
飼い主さんから逃げたり、反抗的な態度で「やめて欲しい」と伝えてくる猫ならいいですが、嫌なのに我慢している猫もいます。そのサインを見逃して、お尻ポンポンをやり過ぎた結果、体調を崩してしまうと大変です。
猫の反応を見ながら、適度なスキンシップをしてくださいね。
◆しっぽには注意しよう
お尻としっぽの付け根だけでなく、しっぽもかなり繊細な部分です。しっぽは、尾椎や筋肉などで構成されていて、猫が暮らしていくうえでかなり重要で、
・歩いたり走ったりと動くときのバランスを保つ
・マーキングで利用する
・体を温めるときに使う
などの役割があります。
ピョンと立ったり、ユラユラと動いたりするので、可愛らしいチャームポイントにも見えますが、猫にとっては触れて欲しくない場所です。
強引に触ることでしっぽに損傷を与えてしまうと障害が残るほどデリケートな箇所。お尻ポンポンは喜ぶかもしれませんが、しっぽを強引にひっぱったり、触らないように十分に気をつけてくださいね。お尻も愛情を持って優しく触れてください。
まとめ
お尻ポンポンを喜ぶ猫は多いです。猫が自分で刺激できない部分なので、信頼できる飼い主さんに求めることもあります。お尻をきゅっと突き出して求める様子が見られたら、愛情表現のひとつでもあります。
ただし、失敗すれば、猫のストレスを倍増させるだけになります。これからどんどん絆を深められるチャンスにもなるので、やり過ぎるのは禁物です。
どんな風にポンポンされれば嬉しいのか、また嫌がっていないかなどをチェックしながら、優しい気持ちでスキンシップしてみてくださいね。
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