猫の爪切りで出血してしまった時の対処法!深爪しないためのコツは?止血剤の使い方は?

2017.12.08

猫の爪切りで出血してしまった時の対処法!深爪しないためのコツは?止血剤の使い方は?

ご家庭の猫ちゃんの爪切りはどうしていますか?野良猫の場合は他の猫とのケンカや木登りの時に長い爪が役立ちます。しかし、室内飼いの猫の伸びた爪をそのまま放置すると、爪が折れてしまったり、肉球に刺さってしまうことも。そこで今回は、猫の爪の構造や爪切り時に深爪して出血しない為のコツ、出血してしまった時の止血剤を使った止血の方法などをご紹介します。

猫の爪切りの必要性は?

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鎌のような形をしている猫の爪は、伸びている時はとっても鋭くて引っかかれると痛いですし、皮膚の表面をスパッと傷つけてしまう切れ味を持っています。

この鋭い爪にひっかかれると、人間も怪我をしてしまう危険性がありますし、家具や壁などへのいたずら防止にも爪切りは必要になってきます。
また、カーペットなどに引っかかって猫自身が怪我をしてしまうことや、巻き爪になって肉球に突き刺さってしまう危険性もあります。

もちろん爪切りは成猫だけでなく、子猫も必要となる場合があります。子猫は自分で爪を出したり引っ込めたりする事ができないので、兄弟と遊ぶ際に目などを傷つけないように、必要に応じて爪切りをしてあげましょう。

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なぜ出血するの?猫の爪の仕組み

猫の爪切りですが、爪の仕組みをよく知らずに勘に頼って行ってしまうと、深爪して出血してしまう可能性もあります。深爪って人間でも痛いもの。これは猫ちゃんも同じです。
良かれと思って爪切りをして、愛猫を深爪させて血が出てしまったら、飼い主さんも焦ってしまいますよね。

猫の爪の仕組みを把握しておけば、そんなトラブルも防ぐ事ができますのでご安心を!

◆猫の爪の仕組み

猫の爪の構造

猫の爪というのは、外側と内側の二層構造になっていて、外側の爪は幾層にもなっています。
ちなみに爪切りと爪とぎは別物で、猫がよくする爪とぎは、外側の爪の古くなった層をはがし、常に新しい爪を出しておく為のものです。

爪切りで切るのは、このうち外側の尖った先の部分だけとなります。

◆爪の内側「クイック」に要注意

爪切りで注意したいのは爪の内側の「クイック」と呼ばれる部分。猫の爪をよく見てみれば分かるかと思いますが、爪の根本のピンク色の部分ですね。
このクイックには神経や血管が通っているので、誤って切ってしまうと人間でいう深爪状態になり、出血もしますしとっても痛い思いをします。爪切りをする際にはこの部分を傷つけないようにしてあげましょう。

すんなり爪切りをさせてくれる猫ちゃんもいますが、爪切りが苦手で暴れる猫ちゃんもいます。この時爪切りで深爪をして痛い思いを味わった猫ちゃんは、更に爪切りが嫌いになってしまう可能性もありますので、慎重に行いましょう。


猫の爪から出血した時の対処法は?

猫の爪の仕組みが分かっていてどんなに気をつけていたとしても、爪切りが苦手な猫ちゃんが暴れて、うっかりクイックを傷つけてしまうこともあるかもしれません。

猫の性格などによっても様々で、筆者の実家のアビシニアンはいつも涼しい顔で爪を切ってもらっていますが、筆者宅のギャーピーさんは爪切りが嫌いなので、我慢の限界が来て突然暴れ出す事があります。
そんな時に、わざとじゃなくても愛猫から血が出てしまったら「どうしよう!」と焦ってしまいますよね。

まずは焦らずに、飼い主さんが出来る応急措置で様子をみましょう。

◆まずは圧迫して止血する

自宅で出来る応急処置としてはまずは「患部の圧迫」です。

深爪して血が出た箇所を2~3分清潔なガーゼや脱脂綿で押さえて圧迫し、止血します。少し深爪した程度ならこれで大抵の場合止血できます。

◆ペット用の止血剤を使用する

圧迫してもなかなか血が止まらないという際には、市販のペット用止血剤を利用する方法もあります。

止血剤とは、その名の通り出血を止めるための医薬品です。あまり馴染みがない方もおられるかもしれませんが、ペット用の止血剤はペットショップやネット通販などでも購入可能です。爪切りに不馴れだったり、ご自宅の猫ちゃんが爪切り嫌いの場合は、あらかじめ止血剤を購入して常備しておくと安心です。

止血剤を使う時は、ガーゼなどに取って出血している患部に押し当てるように湿布します。

また、手元に止血剤がない場合、コーンスターチなどでの代用も可能です。コーンスターチのデンプンが血液中の水分を吸収し、血が固まりやすくなるようです。食品なので猫が多少舐めてしまっても安心ですので、止血剤がない時の応急処置に役立ちますよ。

◆動物病院に連れて行く

止血剤を使って様子を見ても血が止まらない場合は、出血部分を圧迫した状態で動物病院に連れていって下さい。

軽い出血ですぐに血が止まれば問題ありませんが、止血剤を使っても止まらなかったり、血は止まったものの爪に明らかな異常が見られる場合も、動物病院で獣医師に診てもらった方が良いでしょう。


猫の爪切りに失敗しないコツ6つ!

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猫の深爪や出血した際の対処法についてお話させて頂きましたが、安全に猫ちゃんの爪切りをしてあげられるのが1番ですよね。
猫の爪切りに失敗しないためにはどうしたらいいのでしょうか?

爪切りのコツをご紹介したいと思います。

①猫が暴れないようにする

出血してしまう部分が分かっていたとしても、爪切りの際に猫ちゃんが暴れてしまうとウッカリ神経を傷つけてしまう可能性があります。

猫は手足を触られることがあまり好きではありません。まずは手足を触られることになれさせたりする事から始め、強く押さえつけないようにして下さい。
足の先を押して爪を出す際にもギュッと力を入れず優しく、子猫なら子猫のうちから爪切りに慣れさせると大人になっても抵抗しないようになります。

それでも暴れるようなら、洗濯ネットなどを利用して猫ちゃんの気を沈めるという方法もありますよ。

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②リラックス状態で行う

猫が元気に遊んでいる時や興奮時よりも、リラックスしている状態やウトウトしている時などを狙うのも良いでしょう。

その際、一気に全部切ってしまおう!と意気込み過ぎると怒らせてしまう事もあるので、嫌がったらストップして数回に分けて切るようにして下さい。しつこくし過ぎて爪切りが嫌いになってしまわない為にも、1回に2本でも切れたら合格と思うようにし、お利口だったねと褒めてあげましょう。

③切るのは2ミリ程度

猫の爪が伸びてしまってまた切るのが面倒だと神経ギリギリを狙ってしまうと、猫が痛みを感じたり誤って深爪してしまう事があります。

爪を切る時は、先端の尖った部分とピンク色のクイックの間位で2ミリ程度にしておきましょう。

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④1人でダメなら2人で共同作業

1人で切ろうとしても猫が暴れてしまったり、なかなかじっとしてくれずに切りにくいという時は、2人で協力すると爪切りがスムーズになります。

1人が猫を抱っこしてもう1人が爪を切れば狙いを定めやすいですし、サッと終わらせることが出来るので猫のストレスにもなりにくくなります。爪を切りたいのに暴れてしまうという猫ちゃんにはオススメですよ。

⑤頑張ったら御褒美を!

爪切りが苦手も頑張って爪切りをさせてくれたら、その御褒美をあげるのもいいと思います。

「コレ嫌だけど終わると美味しいのくれるから我慢我慢だニャ」と思って切らせてくれるかもしれません。人間も同様、ご褒美があると思えば頑張れたりするものですしね。

⑥それでも難しい時はトリマーさんや獣医師さんに頼る

爪切りを嫌がらない子はいいのですが、1度痛い思いを味わった猫ちゃんは尚更爪切りが難しくなってしまいます。
そんな時に無理矢理押さえつけたりするともっと嫌いになってしまいますし、飼い主さんが怪我をしてしまうなんて事もあるかもしれません。

どうしても猫ちゃんが暴れて爪切りをさせてくれないという時には、トリミングサロンや動物病院などでプロの方に爪切りをお願いしましょう。

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まとめ

今回は、猫の爪切りで深爪しない為のコツや出血時の対処法についてのお話でしたが、いかがでしたでしょうか?

「猫に爪切りは必要ない」という意見もありますが、室内飼いの猫ちゃんに対しての爪切りは獣医師さんも推奨しています。猫の爪切りは猫ちゃん自身の安全と、飼い主さんや家族の安全にも繋がり、家具などへのイタズラの防止にもなります。

筆者宅の猫も爪切りは嫌いのようですが、爪切り中一通りカミカミとした後に「まあいいわ、お切りなさい」と切らせてくれる事もあれば、「もう我慢出来ないわ!」と逃げてしまう事も。
そんな時は「片手切れたね!上手に出来ました!」と褒めてしつこくせず、翌日また残りをトライしたりしています。

爪切りが大変な猫ちゃんもいるかと思いますが、面倒だからと怠ると思わぬトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。無理強いをすると猫ちゃんも飼い主さんもストレスになってしまうので、爪切りのコツなどを参考に猫の爪切りと上手に向き合って行きましょう。



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harerun

harerun

2児と1匹の母です。ライター歴は浅いですが、自由気ままな子供と猫が暴れ回る中で楽しく執筆させて頂いてます。愛猫のギャーピーちゃんは今年9歳になる女の子ですが、お風呂にまで付いて来る甘えん坊。仕事をしていても常に膝の上で勝手に寝ている愛猫を撫でるのが日課です。

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