- 1.猫のひげの名前を覚えよう!
- 2.実はとっても重要!猫のひげの役割とは?
- 3.猫のひげを切るとどうなるの?
- 4.猫のひげが抜ける理由とは?
- 5.猫のひげはお守りになるってほんと?
- 6.猫のひげの保管の方法は?
- 7.まとめ
2-1.ひげの役割①空気の流れを読む
2-2.ひげの役割②獲物を察知する
2-3.ひげの役割③目を守る
2-4.ひげの役割④通れる場所か判断する
2-5.ひげの役割⑤気分を表す
4-1.猫のひげは生え変わる
4-2.病気やストレスでひげが抜ける場合も
5-1.幸運の縁起物「招き猫」の由来は?
5-2.海外でも猫は幸運のシンボルに
5-3.猫のひげは金運を招く!?
6-1.財布や袋に入れて持ち歩く
6-2.ケースに入れて保管する
猫のひげの名前を覚えよう!
猫の口元の「ω」部分に生えている目立つひげを始め、猫の顔には5種類のひげが生えています。
【上毛】
上毛は目の上のひげで、片方に約6本生えています。
【口角毛】
口角毛は猫の口角の直線上にある頬のひげ。約2本生えています。
【上唇毛】
上唇毛は口の上の一番立派なひげ。片方に約16本生えています。毛穴は水平に4段並んでいて、上2段と下2段は別々に動かすことができます。上唇毛は左右合わせると猫の体の幅よりも長く幅を持ちます。
【頬骨毛】
頬骨毛は口角から耳にかけて、口角毛の斜め上に生えています。頬骨の上に約2本生えています。
【頭下毛】
頭下毛は顎の下の短いひげ。猫によって長さが違ったりしますが、数本生えています。
実はとっても重要!猫のひげの役割とは?
見た目にもとてもかわいらしい猫のひげですが、実は猫にとって重要な役割を果たしています。
◆ひげの役割①空気の流れを読む
猫のひげは、通常の体毛よりも2倍太く、3倍も深く体内に埋め込まれています。ひげの根元には外界の変化を敏感に感知するセンサーが豊富に存在し、特にひげの根元にある「環状洞」と呼ばれる部分は血液で満たされており、微小なひげの振動も増幅して近くに分布している知覚神経へ信号を伝える役割を持ちます。
猫が障害物に近づくと空気の流れが乱れ、その変化をひげのセンサーが感じとるので、猫は暗闇の中でもぶつからないように歩けます。また、大きくジャンプする前も、風速と風向きをひげで感じ取っています。猫の平衡感覚はひげによって保たれているといっても過言ではありません。
◆ひげの役割②獲物を察知する
臭いを運んでくる風や音、空気に伝わる音波の「耳ではとらえられない微妙な振動」をひげで捉え、獲物のいる方向を確認できます。
また猫の目は近くのものが見えないので、上唇毛は食べ物を感じる役割も担います。ひげで獲物に触れ、その振動で獲物の生死を判断することもあります。
◆ひげの役割③目を守る
猫のひげは反射弓により、まぶたとつながっています。このため顔の近くに刺激を感じると、すぐに目を閉じて大切な目を保護する役割を担っています。同時に細かいゴミを吸着し、目に入るのを防ぐ役割もあります。
◆ひげの役割④通れる場所か判断する
猫のひげは顔の周りを丸く円になるように生えていて、ひげが隙間に当たるかどうかで通れる場所を判断するためにも利用されます。
狭い所を通る時にはひげをいっぱいに広げ、まず顔を入れてひげがあたらないか確かめます。ひげが通るようなら体も通ることができると判断するのです。
◆ひげの役割⑤気分を表す
猫のひげ(主に上唇毛)の動きは猫の気持ちを如実に表しています。猫のひげと気持ちの関係をまとめてみました。
・前に向いている
→興味がある、興奮している、警戒
・横いっぱいに広がっている
→周囲の様子を確認中
・下に垂れている
→リラックスしている、退屈、眠い
・上を向いている
→満足している、機嫌が良い、嬉しい
・後ろに引かれている
→食事などで汚れないようにしている
・頰にぴったりつけて、さらに後ろに引かれている
→恐怖、外敵から大事なひげを守ろうとしている
猫のひげを切るとどうなるの?
お母さんの子宮の中にいる子猫は、他の体毛よりもひげを生やすことを優先します。そのため生まれたての子猫は目も耳も働かない状況の中で、ひげの感覚のみで自分の周囲にあるものを感知します。
これほど大事な役割である猫のひげを切ってしまうとどうなるのでしょう?
ねこのひげを切った場合、これまで猫がひげを使って行ってきたことができなくなります。つまり以下のようなことが起こり得ます。
・暗い環境で動きにくくなる
・風向きを感じることができなくなり、大きなジャンプができず、狩りもできなくなる
・顔の近くのものが何であるのか判断しにくくなる
・狭すぎるところに入ってしまい、出てこられなくなる
・本来なら避けられるアクシデントが起こる
・神経質な猫はうつ状態になり、じっとうずくまって動かなくなる
このように、猫にとってひげは非常に重要で、例えば食事の際、ひげが汚れる深い器を嫌う猫は珍しくありません。食事の後、しきりにひげを手入れしている猫の姿を見かけますがが、これはひげについた汚れをとって感覚を鋭敏にしているのです。
猫にとってひげは生死に関わるほどの大事な役割を担っています。自然に抜けるのは良いのですが、くれぐれも無理矢理抜いたり、ハサミで切り取る、などということはしないでくださいね。
猫のひげが抜ける理由とは?
部屋の中をふと見た時、猫の抜けたひげが落ちていることがあります。あんなに立派なひげが抜けてしまって、もう生えてこないのでは?と心配になる方もいるかもしれません。
猫のひげが抜ける理由には、以下のようなものがあります。
◆猫のひげは生え変わる
ひげは、新しいものが生えてきてから古いものが抜けます。飼い主さんが「なんだかひげがわさわさと立派になったなー」と感じたら、そろそろ抜け時のようです。生え変わりの際、一気に抜ける、ということはなく、残っているひげや新しく生えてきた短いひげで、いつもと変わりなく過ごすことができます。
特に体調に変化がなく、たまに抜けるひげは自然な生え変わりですから、心配することはありません。
◆病気やストレスでひげが抜ける場合も
本来はほとんど心配のいらないひげの生え変わりですが、中には心配な理由が隠れている場合もあります。
★猫のストレス
人間がストレスで脱毛症になるのと同じように、猫もストレスによって脱毛症になることがあり、ひげもたくさん抜けることがあります。
猫はストレスに弱い動物です。環境の変化に敏感で、引越しや部屋の模様替え、赤ちゃんが生まれたり、新しい猫が加わることなどで大きなストレスを感じてしまいます。
★猫のニキビダニ症
猫のニキビダニ症によってひげが抜けることがあります。
ニキビダニ症は、猫の体に常在している体長2~3mmの細長いネコニキビダニが原因で発症します。頭や顔面の周囲、首の部分に皮膚炎を発症し、まれに背中やお腹、足などにも皮膚炎が見られることがあります。
ニキビダニ症を発症した部分には脱毛とフケが見られ、赤くただれたり、かさぶたができたり、という症状が見られます。また、痒みも伴いますがその程度は様々で、ひどく痒がる猫もいれば、そうでない猫もいます。
ニキビダニ症の発症の背後には、免疫力を低下させる原因があるので、猫の体調管理に注意が必要です。
★猫エイズ
猫エイズの正式な病名は「猫免疫不全ウイルス感染症」です。人間のエイズに症状が似ているため猫エイズと呼ばれています。 免疫力が低下することにより皮膚炎等を発症し、ひげが抜けることがあります。
対処法として室内飼いを徹底し、新たなウィルスとの接触を避けます。特効薬がないため、治療法は主に対症療法になります。
猫のひげはお守りになるってほんと?
招き猫を代表に、猫は昔から縁起物の一つとして扱われ、そのひげがお守りになるという話があります。どうして猫は縁起物として有名なのでしょうか。
◆幸運の縁起物「招き猫」の由来は?
猫の縁起にまつわるお話は、江戸時代に始まります。江戸初期に、彦根藩第2代藩主の井伊直孝が鷹狩を行って帰る際に、小さく貧しい寺の前を通りかかりました。その際に猫が手招きをしたので、何事かと寺の敷地に入った途端、あたりは雷まじりの大雨に。
難を逃れた直孝は、「猫の招きに応じて、寺に入ったので濡れずに済んだ。縁起が良い」と喜び、寺を立派に改築し、この寺を菩提寺としました。
この話が由来となって、寺に福を招き入れた縁起の良い猫として招き猫が誕生したのです。
◆海外でも猫は幸運のシンボルに
猫が幸運をもたらすという伝説は海外にも多く残っています。
イギリスやスコットランドでは「突然黒猫が家の玄関にやってきたら幸運と福の神がやってくる」と伝えられています。
黒猫は海の事故を防ぐとも考えられ、昔からヨークシャーの海岸沿いに住んでいた漁師を夫に持つ妻たちは「家に黒猫を飼っていれば、嵐になっても夫や仲間の漁師たちは必ず無事に家に戻ってくる」と信じていたそうです。
また、イギリスのミッドランズでは「花嫁にウエディングのギフトとして黒猫をプレゼントすると、その女性に幸せが訪れる」と信じられています。
イギリスだけでなく、南フランスでも、「黒猫を飼って愛情を持って育てるとその一家にはたくさんのラッキーが訪れる」と伝えられています。
日本では黒猫は厄よけの象徴、招き猫や三毛猫は金運を招くとされています。世界中で幸福を招く猫のひげですから、お守りのように持っていると何かしら幸運なことが起こるかもしれません。
◆猫のひげは金運を招く!?
巷でよく言われているのは「ねこのひげは金運お守りになる」ということ。自然に抜け落ちた猫のひげにはご利益があり、抜けたひげを持ち歩くと厄よけや、金運お守りになるといわれています。
ここで注意したいのはお守りになるひげは「自然と抜け落ちたもの」ということ。猫から無理やり抜いて拝借したり、ハサミで切ったりはしてはいけません。
上でも述べた通り、ひげは猫にとって大切なセンサーです。たくさん抜けることで猫の健康に害が生じます。ひげの根元には神経が通っているので、無理矢理抜くことは猫に苦痛を与えます。お守りにするひげは、必ず自然に抜け落ちたものにしてください。偶然に見つけたひげの方がお守りとしてのありがたさが増しますよ。
猫のひげの保管の方法は?
お守りとして持ち歩きたい猫のひげ。どのように保管しておけば良いのでしょうか?
◆財布や袋に入れて持ち歩く
お守りとしてどのように扱うかは特にルールはないようですが、効果を期待するのであれば、いつも肌身離さず持ち歩けるようにしたいですね。金運お守りとするならば、財布に入れておくと良いそうです。
実際に金運お守りとして、飼っている猫のひげを財布に入れている友人によると、仕事での収入が増え、無駄遣いが減ったとのこと。また、ジプロックのようなチャック式袋に溜め込んでいる友人もいます。お守りとしての効果はまだわからないとのこと…。
お守り袋に入れて持ち歩けば、いつも飼い猫と一緒にいる気持ちになれて、それだけで幸せな気持ちになれますね。すでにお守りとしての効果あり、です。
◆ケースに入れて保管する
猫のひげを保管できるケースが発売されています。こちらは持ち歩くよりも、大切に保管しておきたい方向けですね。
飾っていつも見つめていたいなら、可愛い空き瓶に集めておくこともおすすめです。
うちは猫部長のヒゲ、落ちてるのを拾ったらアンティークの瓶に入れてます。本当は横にして保管した方がいいのかも… pic.twitter.com/czBPKudyM6
— ぐーるど (@guruguru_gould) 2014年9月11日
こんな可愛いグッズも!!
中でも気に入ったのが、このこねこはねこのこさんの 猫のヒゲ立て 発想が凄い!飾れて保管できる上に可愛い!!とっても気に入りましたさっそくおヒゲをIN#アニマルクリエイターズカーニバル pic.twitter.com/6axWFzb5Ig
— ネコ (@melo_frag) 2015年4月5日
まとめ
猫のひげはもともと素晴らしい役割を持った優れもの。そのひげをお守りとして持ち歩けばなんらかのご利益があっても不思議ではありませんね。そしてそれが自分の愛猫のひげであるなら尚更です。金運お守りとしてもよし、厄除けお守りとしてもよし。いつも愛猫が見守ってくれていると思えば心強いですね!
どうぞ素敵な猫ライフをお送りください。
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