猫の気持ちはこんな行動からわかる!喜ぶ・怒る・悲しい時のしぐさ

2019.10.11

猫の気持ちはこんな行動からわかる!喜ぶ・怒る・悲しい時のしぐさ

「猫ってとてもかわいいんだけど、何考えてるかわからない!」そんな悩みを抱えたビギナー飼い主さんは意外と多いのではないでしょうか?猫はどちらかと言えばクールで無表情、あまり感情や気持ちを表に出さないように見えますよね。しかし、猫だって感情があります。怒るときもあれば喜ぶときもありますし、悲しい気持ちや楽しい気持ちも実は行動で表しているんです。 そこで、今回は猫の感情や気持ちがわかるようになる行動やポイントをご紹介します。

【目次】

猫と人間は脳の構造が似ている?

猫と人間の脳の構造はとても似ていて、驚くことに90%くらいは同じ形態だといわれています。こう書くと猫が人間並みに賢いのではないか、と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

◆猫の脳化指数はそれほど高くない

例えば、動物の知性を表す「脳化指数」という基準で言えば、猫のランキングは以下のようになります。

・人:7.4~7.8
・イルカ:5.3
・シロガオマキザル:4.8
・チンパンジー:2.2~2.5
・クジラ:1.8
・象:1.3
・犬:1.2
・リス:1.1
・猫:1.0
・牛:0.5
・鶏:0.25

うーん、猫ちゃんあまり頭がよくないのかな?脳化指数だけを見ると、リスよりも低い…と思っちゃいますね。

しかし、脳化指数は、あくまで体重と脳の重さなどから計算する基準の一つですので、これがすべて正しいとも言えません。

◆猫の行動から分かる賢さ

猫好きな方の中には、「うちの猫は教えてもいないのにドアノブを回して扉を開ける、人間の言葉がある程度わかる、だからとてもかしこい!」と主張される方も多いでしょう。私もその一人です。

私が飼っていた先代の猫も玄関の引き戸を自分で器用に開けていましたし、名前を理解して「ん?」という顔でこちらを振り向いていました。そのうえ、名前で振り向いた後に、続けて「呼んでみただけ」というと「なんだよ全く…」とうんざりした様子で顔をそむけていました。

これは言葉を理解しているとしか思えません。(私見ですが)脳化指数が低くたって猫は賢いんです!

◆猫の感情は意外と豊か!

ここで注目したいのは、「猫の大脳皮質は、人間と同じように発達している」という点です。

大脳皮質とは、感情や気持ちなど、心をつかさどるといわれている部分。つまり、猫は人間のように感情がとても豊かだと考えられるのです。

猫と長く暮らしていると「なんかこの猫人間っぽいなぁ」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。クールなあの表情の下で、喜ぶ・悲しむ・怒る・寂しいなど人間のように様々な感情が渦巻いているとしたら、なんだかとてもおもしろいですよね。

ここからは、そんな猫の気持ちや感情について紹介していきたいと思います。


猫が喜んでいる、甘える時の行動・しぐさ

猫,気持ち,怒る,喜ぶ,悲しい,感情

やっぱり飼い猫が喜ぶと嬉しいものですね。そんな猫たちの喜ぶ姿、楽しい時のしぐさはどのようなものでしょう。

◆喜ぶしぐさ①のどをゴロゴロ鳴らす

のどをゴロゴロ鳴らすのは、猫の代表的な喜ぶ時の表現。撫でられて嬉しい時などによくこの音を出します。猫を飼っている人ならば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

もしビギナー飼い主さんの中で聞いたことがないという人がいれば、あご、耳の裏など猫が撫でられると喜ぶ場所を撫でてあげてみてください。気持ちよくなってゴロゴロ言うはずです。飼い猫の喜ぶ姿はうれしいものですよね。

◆喜ぶしぐさ②しっぽをピンと立てる

飼っている猫がピンとしっぽを立てて姿勢よく歩いている時を見たことありませんか?そんな時は機嫌がいいサインです。
気まぐれな猫とスキンシップをとるのは、こんなしっぽをピンと立てている時がいいかもしれません。先ほどのあごや耳の裏など猫が喜ぶところを撫でてみてあげてください。

まあ、機嫌がいいと思ってもこちらから構おうとすると怒ってしまうなんてこともありますが…そこがまた猫の魅力ですね。

◆喜ぶしぐさ③前足でふみふみする

これは見慣れないととても不思議な光景です。飼い主のおなかや太ももなど、軟らかい部分を前足で一心不乱にふみふみします。実はこれも猫の喜ぶ気持ちを表す行動の一つです。

この行動は、赤ちゃんの頃にお母さんのお乳を飲んでいたころの名残で、子猫帰りとでもいうべき行動です。お母さんのおっぱいを前足で押すと母乳が出るため、そのころを思い出してとっても甘えたい気分の時にする行動だと言われています。

もしお宅の猫ちゃんがこんな行動をしてきたら、飼い主さんをお母さんのように感じてとても信頼されていると思っていいでしょう。

ちなみに我が家の猫は、古い毛布を口にくわえてずーっとふみふみしています…声をかけても知らんぷりでふみふみ、ふみふみ…私のおなかでやってくれるとかわいいのですが…。

◆喜ぶしぐさ④体をこすりつけてくる

飼い主の足などに、頭やあごをごしごしこすりつける行動。これは、猫が機嫌のいい時に行うしぐさです。

猫のほっぺとあごにはホルモンを分泌する腺があり、猫同士のにおいによるコミュニケーションに使われます。
猫にとってはお互いの匂いを共有するのは大切なことで、心を許した仲間に対してしかしない行動です。匂いを付けることで自分の物と主張しているのですね。

ちなみに、外出から帰ってくると猫はよくこの行動をしますが、「ご主人から違うにおいがする」と感じて自分の匂いに戻そうとしているのです。何ともいじらしくてかわいいですね。

◆喜ぶしぐさ⑤ゴロンと横になりおなかを見せる

なんだか甘えてくるので撫でてあげてると、ゴロンと横になりおなかを見せることがあります。自分の弱点であるおなかをこんな風にさらすのは、飼い主さんを信頼している証拠です。猫が喜ぶポイントをたくさん撫でて愛情を深めましょう。

ちなみに、おなかを見せているからと言っておなかを撫でてほしいわけではありません。おなかは大事な内臓がたくさん詰まっているとても弱い場所です。

基本的に猫はおなかを触られるのは嫌がりますので気を付けましょう。

●あわせて読みたい
猫がお腹を見せる本当の理由5つ!お腹を撫でる時はここに注意!

普段はクールに振る舞う猫が、コロリとお腹を見せることがあります。可愛いからついつい撫でると、今度はいきなりカプリと噛み付かれて痛い思いをしてしまうことも…。猫がお腹を見せる行動には、どのような意味が込められているのでしょうか?

記事はコチラボタン


猫が怒るときの行動、しぐさ

猫,気持ち,怒る,喜ぶ,悲しい,感情

思わぬところで猫は怒るときがあります。そんな猫たちの怒るときのサインに気付けるといいですね。

◆怒るしぐさ①しっぽをブンブン大きく振る

意外と気づかないかもしれませんが、猫がくつろいでいるとき・触られたくない気分の時に撫でたりすると、床にたたきつけるくらいしっぽを強く振ります。
寝転がったままめんどくさそうにしっぽだけ主張してるなんてこと、うちの猫にもよくあります。

猫が静かに怒るこのサインを見つけたときは、そっとしといてあげましょう。

◆怒るしぐさ②毛が逆立つ・しっぽが膨らむ

これはわかりやすいですね。他の猫とけんかしているとき、飼い主に怒られて怖い思いをしたときに、自分を大きく見せようと毛が逆立ちます。こうなった時は大分怒っています。

◆怒るしぐさ③「シャー!」と声を出して威嚇する

この行動は、もう怒るなんてもんじゃありません。感情むき出し、ぶち切れ状態です…。

こんなときにさらにちょっかい出そうなんて人はまずいないと思いますが、やめましょう。
普段はおとなしい猫だって、ここまで感情が高ぶって怒ると攻撃してきます。かわいい猫ですが、怒るとこわいです。

猫が怒っているときは、目を合わせずそっとしておいてあげましょう。そのうちに怒りも収まります。

◆怒るしぐさ④耳がそって、後ろに倒れている

気づく人はすぐ気づくと思いますが、これも怒るときの表情の一つです。イカ耳とも呼ばれます。

うちの猫はこちらがちょっかいを出しすぎるとすぐこの顔をします。そんなときはちょっかいかけるのをすぐやめます。噛まれますから…。

●あわせて読みたい
猫のイカ耳が表す気持ち5選!猫の耳やしっぽから分かる感情とは?

猫は犬のように自分の気持ちを爆発的に表現することはありません。私たち飼い主はいつも静かでクールな猫に「何を考えているの?」「今、どんな気持ちなの?」と問いかけたくなることがしばしばあります。そんな猫の気持ちを知る方法があります。それは耳。猫の耳はとてもおしゃべりです。「イカ耳」は特に猫の気持ちがわかりやすいサインなのですよ。

記事はコチラボタン


猫が悲しい時の行動、しぐさ

猫,気持ち,怒る,喜ぶ,悲しい,感情

人間のように感情むき出しで涙を流して悲しむときはありませんが、猫だって悲しい時もあります。猫の悲しい時のしぐさはわかりづらいのですが、こっそり悲しいサインを出していますよ。

◆悲しいしぐさ①しっぽがだらりと垂れ下がる

しっぽは猫の感情をよく表しています。楽しい時にピンと立っていたしっぽは、悲しい時はだらんと垂れ下がっています。しっぽがだらんとしてしょぼしょぼ歩いている姿は、見るからに悲しそう。

◆悲しいしぐさ②しょんぼりと背中を丸めて下を向く

人間も悲しい時こんな様子になりますよね。猫も同じで、悲しいことがあった時、しょんぼりと下を向いてる時があります。

何か怒った後でも、こんな様子を見たら許してしまいそうです。

◆悲しいしぐさ③「ニャーニャー」と小さな悲しい声で鳴く

「悲しい声で鳴くって、そのまんまじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、事実そうなのです。誰でも聞いたらすぐにわかるような悲しい声で鳴きます。

例えば、構ってほしいのに飼い主さんが反応してくれないとき、お腹が空いているのにご飯がないときなど、なにか欲求がある時にこんな声を出すことがあります。

我が家の猫が一番悲しい声を出していたのは、生まれた子猫を里子に出した時です。家中を悲しい声で「ニャー…ニャー…」と子猫を探しながら歩き回る姿は、見ていて涙が出そうでした。


まとめ

猫の気持ちをいくつか紹介しながら見てきましたが、いかがでしたか?

猫も人間のように様々な感情を抱きながら生活しています。注意してみていると、猫の気持ちがよくわかって、より猫と仲良くなれるかもしれません。

とはいっても、長年一緒に暮らしていくと自然と気持ちが通じ合うようになるものです。
「猫の気持ちがわからない」というビギナー飼い主さんも、愛情もって猫と接していけば必ず猫の気持ちがわかるようになりますよ!



– おすすめ記事 –

・猫が喜ぶ撫で方5つのコツ!上手に撫でる方法教えます!
・犬化した猫が急増中?「犬っぽい猫」が生まれる理由とは?
・猫の記憶力は良いの?実は忘れること、覚えていることがあるのは知ってる?
・猫が甘える時の可愛い仕草8つ!噛むのも甘えの一つ?


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PetSmileにゃん部

PetSmileにゃん部

にゃんこ大好きPetSmileにゃん部です。猫ちゃんにまつわるエピソードやお役立ち情報を発信します♪


記事に関するお問い合わせはこちら