猫が腕や足に抱きついて噛む理由は?

猫はなぜ腕や足に抱きつき噛むのでしょうか?
それには以下の理由が考えられます。
◆遊んでいる
腕や足そのものを遊ぶ対象としている場合もある他、猫じゃらしで遊ぶ時の障害物として腕や足の影からじゃれついたりします。
この場合には、噛みついたり爪を立てたり、なかなか離さなかったりすることもあります。
また、子猫は成長してくると、きょうだい同士でとっくみあって遊びながら、猫社会の付き合いなどを覚えていきます。人間に飼われて、きょうだいがいない子猫は、飼い主さんの手がきょうだい代わりで、遊び相手代わりになることもあるといえます。
普段から飼い主さんが自分の手で猫と遊んでいると、よく猫が抱きついたり、噛みついたり引っ掻いたりすることが増える傾向にあるので注意が必要です。
◆ストレス
急に猫が噛むようになったとしたら、ストレスを感じている可能性があります。猫は本来の対象に攻撃できない時、身近にある他の物に対象を変えて攻撃をする「転嫁行動」を取ることがあります。
飼い主さんとのコミュニケーション不足や環境の変化など、原因を探して取り除いてあげましょう。
◆興味を引くため
甘えたい、不安といった意味から、もっと強く猫が自分のことを飼い主さんに気にして欲しいといった気持ちから噛んだり抱きつくという理由です。
ニャーニャー鳴くことでも猫は気を引こうとしますが、それでも飼い主さんが気にしてくれない場合には、抱きついたり、足に噛みついたり、爪を立てたりすることで強引に気を引こうとするのですね。
◆生え変わりで歯が痒い
子猫の頃だけになりますが、歯が生え変わってきて痒みがあったり違和感があったりするために、飼い主さんの腕を噛むという場合もあります。
子猫が乳歯から永久歯に生え変わる時に、噛むようになることが多いのです。小さい子猫の歯は案外鋭いので、腕を噛まれると傷だらけになってしまいます。
この時には、猫用のおもちゃやタオルなど、噛んでもよいものを与えるようにして、腕を噛まれないように気を付けましょう。
子猫が「歯が痒い」という理由だけで噛みつくのであれば、生え変わった頃には噛まないようになっています。
猫が腕を噛む、抱きつくのはやめさせた方がいい?

噛む、引っ掻くといった行為が抱きつく行動にプラスされてきた場合には、やめさせるようにすることをオススメします。特に子猫のうちから、腕や足などで遊ばないように気を付けておくと、成猫になってからしつけをするよりも覚えやすいといえます。
また、あまりに猫が腕や足に執着が強い場合には、「分離不安症」といって、飼い主さんと離れることをとても不安に思っている可能性があります。
猫好きにとっては、猫が抱きつくということは好かれていることと考えられますから、基本的には嬉しいことですよね。猫が甘えたり、不安がったりして飼い主さんに抱きつくと考えられる時は、できるだけそのまま抱きつかせてあげるとよいでしょう。猫とのふれあいができることが、猫と暮らしている楽しさや幸せでもあります。
猫が腕を離さない、噛む時の対処法は?

猫とのスキンシップやコミュニケーションの意味であれば、猫が腕に抱きつくのはとてもよいことです。ただ、抱きつくだけならよいのですが、なかなか離さなかったり、噛みついたりすることがあると困ってしまいますね。
猫が離さない、噛みつくといった時の対処法としては以下があげられます。
◆猫が落ち着くまでそのままでいてあげる
飼い主さんに時間があるようであれば、そのまま猫に抱きつかせていてあげましょう。
多くの場合、猫が抱きつくということは、飼い主さんがくつろいでいたり、眠っていたりするなど、あまり動かないでいる時ですね。その時は猫が甘えてきていると考えられますので、猫と過ごすような時間と考えて割り切るという対処の仕方です。
猫が寂しかった場合や眠い場合、抱きついていてもある程度の時間が経つと手を離しても追いかけてこなくなることがあります。
抱きつくことは受け入れて、しばらくはそのままで猫の欲求を満たしてあげましょう。
◆猫をそっと離して、その場からも移動する
猫が抱きつくだけでなく、なかなか離れなくて困る場合、猫を離して同じ場所にいないようにするという方法があります。部屋を移動する、座っていた椅子を変えるといった行動です。
猫がニャーニャーと鳴いて要求して、それに合わせていうことを聞いていると、猫は「鳴けばいうことを聞いてくれる」と学習してしまいます。
時間はかかりますが、何度も繰り返して、抱きつくのをやめるように時間をかけて行動しましょう。
その際には、徹底して抱きつくのをやめさせる覚悟が必要です。場合によって抱きつくのを許している場合では、猫が抱きつくのをやめさせることは難しいでしょう。
◆噛む時はすぐ腕を離す
猫が噛むような場合、そのまま猫の好きにさせているのはよくありません。
猫が噛んだらすぐに離すようにしましょう。「噛むことはよくない」と猫にわかってもらうために、繰り返して猫を離すようにしてください。
◆手や腕ではじゃれさせない
子猫の頃からじゃれて遊ばせる場合にも、まず飼い主さんの手で遊ぶことをやめて、噛んでもよいおもちゃや猫じゃらしなどで遊ぶようにしましょう。
腕や足などで猫と遊ぶようになると、猫は飼い主さんの手を警戒したり、歩いている時に飛びついてきたりするようになってしまう可能性があります。
飼い主さんの手は、撫でられたり抱かれたりする時のもので、噛む対象ではないと理解させる必要があります。
猫が腕に抱きついて噛む理由のまとめ
いかがでしたでしょうか。
抱きつくことはもちろん、実は噛むことも猫が飼い主さんを信頼しているからこその行動です。
噛み癖にはちょっと注意をしなければなりませんが、抱きつくことは大いに喜ぶようにして、猫との生活を楽しんでくださいね。
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