1.三毛猫はどんな猫?
1-1.三毛猫は3つの毛色を持つ猫のこと
1-2.三毛猫は白・茶・黒だけじゃない!
1-3.海外では三毛猫は珍しい
2.三毛猫のオスはとても珍しい
2-1.三毛猫はほとんどがメス猫
2-2.三毛猫のオスが生まれる仕組み
2-3.三毛猫のオスが抱える問題
3.三毛猫のオスの値段
3-1.三毛猫のオスが販売されることはある?
3-2.三毛猫のオスはかなり高額
3-3.三毛猫のメスの値段は?
4.縁起のいい動物として愛される三毛猫のオス
4-1.三毛猫のオスは幸運を招く存在!?
4-2.南極観測隊の幸運のシンボルとなった三毛猫
5.まとめ
【記事公開:2020年12月24日 更新:2024年06月27日】
三毛猫はどんな猫?
◆三毛猫は3つの毛色を持つ猫のこと
実は、三毛猫という猫種は存在しません。3つの毛色を持った猫が、三毛猫と呼ばれています。
三毛猫といえば、白・茶・黒の毛色を持つ猫のイメージが有名ですよね。日本でよく見る三毛猫も、この3つの毛色であることが多いです。
◆三毛猫は白・茶・黒だけじゃない!
白・茶・黒の毛色のイメージが強い三毛猫ですが、それ以外の色を持った三毛猫もいます。
例えば、白・こげ茶・うす茶色の「キジ三毛」という三毛猫もいれば、白・茶・黒に縞模様が入った三毛猫のことを「縞三毛」、白・黒・茶の中で白の割合が多い三毛猫のことを「トビ三毛」と言います。
他には、全体的に色素が薄い毛色の三毛猫もいます。パステルカラーのようなやさしい毛色で、濃い色の毛色を持った三毛猫とは違った魅力もあります。
◆海外では三毛猫は珍しい
三毛猫は日本が原産と言われていて、日本では三毛猫の存在は珍しくありません。ですが、海外で三毛猫は比較的珍しい存在のようです。
そのため、海外では三毛猫を高い値段で取引することもあるようです。
ちなみに、三毛猫は海外で「キャリコ」や「トーティ・アンド・ホワイト」と呼ばれています。
三毛猫のオスはとても珍しい
◆三毛猫はほとんどがメス猫
三毛猫は基本的にメスとなります。三毛猫を飼った経験がある方も、ほとんどの方がメスであったのではないでしょうか。
三毛猫のオスは大変珍しく、その割合は3万分の1匹といわれています。
通常、遺伝子的に三毛猫はメスしか生まれません。オスが生まれることはないのです。これは一体どういうことなのでしょうか。
◆三毛猫のオスが生まれる仕組み
猫の模様は遺伝子によって決まっています。遺伝子は細胞の中にある染色体の上に乗っていますが、これはメスとオスで異なるのです。
異なる部分は、メスでは「XX」オスでは「XY」と表され、両親からそれぞれ一つずつもらった染色体の組み合わせによって決まります。
「X」染色体には色が決まる「O」または「o」遺伝子がどちらか一つありますが、「XY」の染色体であるオスはこれを一つしか持てません。
よって、「Oo」という組み合わせの時に発現する毛色、三毛は存在し得ないのです。
つまりオスの三毛猫が生まれるのは、この遺伝子に何らかの異常が起きた時のみ、ということになるのです。
◆三毛猫のオスが抱える問題
先述した通り、三毛猫のオスは染色体異常によって生まれてきます。
そのため、生殖機能を持っていないことがほとんどのようです。
染色体異常によって病気等に直結するとは言えませんが、健康面にも特別気を配る必要があるでしょう。
三毛猫のオスの値段
それだけ希少な三毛猫のオスの値段は、一体いくらになるのでしょうか。
◆三毛猫のオスが販売されることはある?
猫をお迎えするときは、ペットショップやブリーダー、里親制度による保護団体からの譲渡、知人からや近所の野良猫を迎え入れるなど様々な方法があります。
しかしこのような所で三毛猫のオスを探しても、出会うことは難しいと言えるでしょう。
数年前、ペットショップで三毛猫のオスが販売されていたことがあるようですが、それ以外は見たことがありません。
ブリーダーの元で三毛猫のオスが生まれていても、販売店まで来ることはなかなかないのかもしれません。
◆三毛猫のオスはかなり高額
以前、三毛猫のオスが販売されていた時は、その価格が3,000万円だったようです。
実際にこの価格でお迎えされたのかはわかりませんが、それほど三毛猫のオスが希少な存在といえるでしょう。
ペットショップで販売されている猫たちは、基本的に純血種となっています。
場合によっては、両親や親戚にキャットショーで表彰されたチャンピオン猫がいる場合もあります。
ただでさえ、通常10万円以上する純血種の猫ですが、そこに「オスの三毛猫」というプレミアが付けばそれだけ高額になるのも妥当なのではないでしょうか。
◆三毛猫のメスの値段は?
一方で、メスの三毛猫はどれくらいの値段なのでしょうか。
猫種や血統などにもよりますが、メスの三毛猫は通常の猫と同じくらいの値段の「10~30万円程度」となる場合が多いようです。
近年はインターネットで様々な保護団体や保健所にいる、飼い主を待っている保護猫たちも見ることができます。
三毛猫にこだわって猫を探している人も、見つけやすくなったのではないでしょうか。
保護猫をお迎えする場合も、病院代などの費用が掛かってくることがほとんどです。決して、無料で譲渡してもらえるとは思わないようにしましょう。
縁起のいい動物として愛される三毛猫のオス
◆三毛猫のオスは幸運を招く存在!?
三毛猫のオスは生まれる割合が低い故に、とても貴重な存在で、昔から「三毛猫のオスは縁起がいい」と言われています。福を呼ぶ猫として、招き猫のモデルにもなっていることも多いです。
また、船に乗せると遭難しない、大漁になると言われていて、船乗りたちの航海時の安全の守り神として愛されていたようです。
◆南極観測隊の幸運のシンボルとなった三毛猫
縁起の良い存在として大きな仕事をした三毛猫のオスがいます。
1956年に南極観測隊とともに南極へ向かった有名な犬のタロとジロ。そのタロとジロたちとともに南極に向かった「タケシ」という名のオスの三毛猫がいます。
三毛猫のタケシも航海の安全を願って、縁起が良い存在として南極へ渡ったとされています。
当時から既に三毛猫のオスは幸運の存在として愛されていたようです。
まとめ
今回は、三毛猫のオスの値段についてご紹介させていただきました。
日本ではよくみかける三毛猫のほとんどがメスで、オスの数がかなり少ないようです。
三毛猫のオスは遺伝子の関係上、メスに比べると圧倒的に少なく、高い値段で取引されるほど希少価値があります。
そんな珍しい三毛猫のオスに会えたら、とてもラッキーですね。
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