最愛の飼い主との別れ
長い間一緒だった飼い主が亡くなり、16歳の老猫「フニー」は住む家が無くなってしまいました。
最初はその飼い主の娘さんがフニーを引き取ったのですが、残念なことに彼女も、そしてその娘もが猫アレルギーを発症してしまったのです。
フニーと一緒に暮らすことが困難になった娘家族は、悲しい思いをしながらも仕方なくフニーを動物保護施設Alley Cat Rescueへと連れていき、彼に別れを告げたのでした。
フニーがぬいぐるみを抱き続ける切ない理由
さて、フニーには実は昔からずっと一緒に過ごしてきた、大事な大事な相棒がいました。
その相棒とは、グレーと白色の猫のぬいぐるみ。フニーはそのぬいぐるみをいつも肌身離さず、まるで自分の体の一部かのように常に側に置いていたのです。
時にはそのぬいぐるむとじゃれ合い、時には抱き合い、そして寝る時はいつも一緒。そんな2匹はお互い離れることなく一緒にその保護施設へとやって来たのでした。
「こんなにぬいぐるみに愛着を持っている猫ちゃんを見るのは初めてだわ。」そう語るのは、施設で働くブリアナさん。
家とは全く環境の違う施設での暮らしの中、フニーを支え続けたのがこのぬいぐるみの存在だっただろうと彼女は言います。
「フニーはこのぬいぐるみを肌身離さずいつも側に置いています。飼い主と別れた後の悲しい時期も、共に乗り越えてきたのでしょう。フニーにとってとても大切な存在のものなんです。」
フニーとぬいぐるみはかなり長い間一緒に生活をしてきた為、ぬいぐるみにはまた家の匂いが残っているのでしょう。その匂いや存在自体がフニーの「精神薬」として彼の毎日を支えていたのでした。
人懐っこく愛らしいフニー
施設のスタッフは、フニーとこのぬいぐるみが施設での生活にできるだけ慣れるようにサポートをすると同時に、フニーの新しい貰い手を探しています。
とっても甘えん坊で人懐っこいフニー。寂しい時はニャーと甘い声で鳴き、人間が側に来ると静かに横で時間を共有し楽しむそう。体も至って健康で、最高のコンパニオンアニマルになるだろうとのことです。
ただ一つ気になるのは、彼の16歳という年齢。猫の標準寿命は12~16年位なので、彼はかなりの高齢となります。その年齢がネックとなりなかなか貰い手が見つからないのでは、とスタッフ達は心配しているようです。
「フニーはとっても愛着のある猫ちゃん。新しい飼い主はきっと彼と素晴らしい数年を送る事ができるでしょう。」
フニーを引き取る条件として、ぬいぐるみも一緒に引き取ることを挙げているブリアナさん。2匹を別れさすなんて悲しい事はできません。
フニーとぬいぐるみの残りの生涯を共に過ごしてくれる貰い手が見つかるといいですね。
<参考サイト>
thedodo
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