寒い季節によく見られる「猫団子」
秋口から春先までによく目にすることが出来る季節の風物詩「猫団子」。
猫団子は、一匹または何匹かの猫が丸まって寄り添い、団子の様に寝ている様子のことを指します。
1日の半分以上の時間眠っている猫なので、もちろん猫団子はタイミングが合えば1年中見ることは可能ですが、寒い季節の方が丸まって眠る姿を目にする機会が増えることでしょう。
猫は陽の光が降り注ぐ場所や、寝心地の良い暖かい場所を好みます。その場所で1匹の猫がウトウトと眠りにつき、「あの場所イイな」と思った2匹目の猫がそっと寄り添い、「あったかそうだな」と思って仲間入りする3匹目…という風に混同していき猫団子は出来上がります。
そのぬくもりから寝返りをそれぞれがうつことによって、更に複雑な猫団子に。
そして、猫の毛の色や柄によって、猫団子の味も想像出来てしまうというのです。
茶トラはきなこ団子やみたらし団子、サビはごま団子、黒猫は海苔団子、ブチ猫や毛色に白地が混ざれば磯部団子やあんこ団子、白玉団子などなど…。
もちろん定義はありませんから、猫団子を見てそのインスピレーションで味を考えてみるのも楽しいですよね。
癒しの猫団子画像6選!
SNSなどでは、その見事な団子具合の猫たちの画像が、日々アップされ続けています。
その一部をご紹介させていただきますね。
三つ巴状態の猫たちが、あたたかそうに寄り添って眠る姿はやはり癒されますよね。猫団子の味は、シンプルな白玉団子に少しごまを散らしたといった感じでしょうか。
一番下の子は大丈夫?と心配になってしまうほど、見事な猫団子っぷりです。
2匹寄り添えば、寒さなんてへっちゃら!
数が増えれば増えるほど、猫団子の迫力が伝わってきますよね!
邪魔者の襲来により猫団子解散のお知らせ。 pic.twitter.com/ZaZolABsD9
— よーこ (@10yo_ko27) 2018年10月23日
更にこれから規模が拡大するはずだった猫団子。猫団子には猫同士の相性も関係しているようです。
猫、増量中🐱🐱🐱🐱🐱🐱
おっきな猫団子ができました🐈#猫 #猫団子 #猫カフェ #旅館 #まいきゃっと #湯河原 pic.twitter.com/jJMEqkiyy0
— まいきゃっと湯河原 (@mycatyugawara) 2018年10月15日
これはもうこの場から離れることは出来ませんね…。
猫が猫団子になる理由とは?
では、なぜ猫は猫団子になる必要があるのでしょうか?そこにはどんな理由が隠されていると思いますか?
猫が団子状になって眠る理由を、いくつか挙げていきたいと思います。
◆猫団子になる理由①単純に寒いから
猫団子が秋口から春先によく見られるということから、やはり寒いという理由が第一に挙げられます。
猫はあたたかい毛皮を身にまとってはいますが、基本的には寒がりな生き物です。寒いと感じれば丸まって体温を温存し、暑いと感じれば身体を伸ばしたりお腹を見せて仰向けに眠ったりして、体温の調節をしっかりとしているのです。
複数の猫が固まって団子状になった際に混同している様子は、温度調整のためなのですね。
◆猫団子になる理由②同居猫が好きすぎて
親子の猫や兄弟同士の猫であったり、同居猫同士の仲が良かったりする場合には、相手のことが好きすぎて一時も離れたくないと思ってピッタリとくっついて眠ることがあります。
そもそも複数匹による猫団子は、仲が良くないと成立しないものなのです。人間だって嫌いな人とは近づきたくないと思ってしまうのと一緒です。
仲が良いからこそ眠っているときも傍を離れたくない、と思ってしまうところが可愛いですよね。
◆猫団子になる理由③警戒やストレスから
猫は警戒心の強い生き物であり、気を許さない限りお腹を見せてくれることはありません。脊椎動物である猫の身体の構造は、お腹を守るように出来ていないのです。
猫にとってお腹は最大の弱点であり、外敵に攻撃されないためにもお腹を必死で守ります。
そのために警戒していたり、ストレスを感じたりしているときはお腹を隠すようにして眠るのです。
猫が丸くなって眠る理由は、とても理に適っていると言えるでしょう。
◆猫団子になる理由④体調が悪いとき
猫団子になっている理由として、あまりよろしくない理由とも言えますが、体調が悪いときにも猫が団子状になっていることはあります。
猫には元々野生で生きてきた生き物なので、体調が悪くなれば敵から身を隠して体力を温存し、回復を待つ傾向にあります。同じ場所から動かず、体勢を全く変えない様子であれば、体調不良を疑ってみてください。
ただ眠っているだけなのか、本当に体調が悪くて同じ姿勢で眠っているのか、普段の猫の生活を見ていれば分かるかと思いますので、呼吸が乱れていないか、食欲がちゃんとあるのかなどを確認しましょう。
もし本当に体調不良だった場合には、病院に連れていってあげてくださいね。
◆猫団子になる理由⑤不安から
子猫同士が固まって猫団子状態になっているときは、母猫が居ない不安から団子状態になっていることもあります。
母親がどこかへ行ってしまい子猫たちのいる場所から離れてしまうと、一瞬で子猫たちは不安を感じてしまうのです。
母猫の匂いが残る場所で、兄弟たちと身体をくっつけて少しでも不安に打ち勝つように、固まって眠っているのでしょう。
猫団子の作り方は?
こんなにも見ているだけで癒され、可愛い猫団子は出来ることなら毎日でも拝みたくなってしまいますよね。
しかし、人間の手を加えて作り方を試行錯誤したとしても、そう簡単に猫団子は作れるものではありません。安心して気持ちよく猫が眠っているところに、別の猫を連れてきて無理やり眠らせようとしても、猫にとってはただの迷惑です。
猫団子を意図的に作るとしたら、どんな作り方をするべきなのでしょうか。
人間が手を加えた猫団子の作り方をご紹介していきたいと思います。
◆陽の当たる場所を確保する
猫はあたたかい場所や涼しい場所を見つける名人(名猫)です。そのため、一日の中で陽が当たる場所を熟知し、その場所を猫のために確保しておきましょう。
自然のあたたかさに包まれると、猫はよく団子状態になって眠ります。その場所が気に入れば、常に晴れた日はその場所で眠るようになるので、根気よく待ってみてはいかがでしょうか。
また、冬などの寒い季節は、ペット用のヒーターやこたつを用意してあげるのもおすすめです。
◆猫用ベッドを用意する
猫は狭い場所を好む傾向があり、その中で身体を小さくして眠ることによって安心を感じる生き物です。
そこに猫自身の匂いがついた毛布やおもちゃなどを置いておくようになって、安心出来る場所として把握し、自然と眠るようになります。
最近では、猫の身体の構造に合わせて作られた、丸い形の爪とぎなども多く販売されています。身体がすっぽりハマる形状の物も猫は大好きなので、小さめの段ボールなどもお勧めです。
◆柔らかい質感の毛布を用意する
猫の寝床の作り方として、柔らかくもふもふの質感の毛布やクッションなどが大好きな猫の性質を利用するのも一つの手です。
子猫は母猫のおっぱいを飲むとき、前足をグーパーと開き、おっぱいの周りをモミモミしながら飲みます。
この行動は一見、ただ気持ち良いからモミモミしているように思ってしまいがちですが、しっかりと意味があり、母猫のおっぱいを押すことによって乳腺を刺激し、お乳を出やすくしているのです。
その手の感覚というのは、大人になっても覚えているもので、母親のおっぱいの質感に似た柔らかくもふもふとした毛布を触った瞬間、無意識的にモミモミとしてしまうのです。
そのため、この子猫戻りが出来るもふもふの質感の毛布などを利用して寝床を作ってみると、安心して眠ってくれるようになり、猫団子となってくれる可能性が大きいです。
猫が猫団子になる時の注意点
猫団子の作り方の注意点として心掛けておきたいのが、室内の温度です。
もし猫が団子状態になっているのなら、少し肌寒く感じている可能性があります。冬だけでなく、夏場にエアコンを強めに運転していると、その冷気が寒くて団子状になって眠ることもよくあります。
癒しの猫団子でありますが、猫にとって温度が寒すぎるのではないかと室温を見極めつつ、観察してあげて下さいね。
まとめ
猫が丸まって眠っている姿を見るだけで、癒しを感じると思われる方々も多くいらっしゃると思います。猫を複数飼いしている方なら、猫が丸まり団子状になって眠っている姿を見るだけで、心の中がほっこりとあたたまる感覚を覚えることではないでしょうか。
季節の風物詩でもある猫団子は、猫の性質を見抜いて一緒に暮らしてさえいれば、自然と目にする機会も多くあると思います。
なぜ猫が丸くなって眠るのかその理由を知り、少し人間が手を加えた猫団子の作り方を工夫することによって、猫は自然と丸くなって眠ってくれるはずです。
猫の性質をしっかりと熟知し、安心させて眠れる環境を作りつつ、猫団子を見る機会を意図的に増やして、自分自身も更に癒されてみてはいかがでしょうか。
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