魅力がいっぱい!おとなしい性格の猫の特徴は?
おとなしい性格の猫には、様々な魅力があります。おとなしい性格の猫は、どのような特徴があると言えるでしょうか。
◆触りやすい
動きの早い猫ですから、おとなしいということは、触りやすいと言えるでしょう。撫でても、じっとして撫でさせてくれる可能性が高いのではないでしょうか。
猫との暮らしで、猫を触ることができるというのはとても大きな魅力です。
◆観察しやすい
猫好きであれば、猫を眺めていても楽しいものですが、おとなしい性格であれば、観察がしやすいと考えられます。
猫の動きをよく見たいという人には、おとなしい、おっとりした性格の猫は最適かも知れません。
◆しつけや手入れがしやすい
おとなしい性格ということは、しつけや手入れもしやすい可能性があります。爪を切ったり、ブラッシングしたりする時にも、暴れないおとなしい性格であれば、飼い主さんも手入れがしやすいですね。
トイレや爪とぎなどのしつけも、暴れまわったり走り回ったりするような性格の猫よりも、うまく誘導することができそうです。
おとなしい種類の猫を選べば、猫を初めて飼う人も、飼いやすいのではないでしょうか。
◆飼いやすい
おとなしい性格の猫であれば、子供や他のペットがいても、一緒に暮らしやすいと考えられます。攻撃したり、逃げ回ったりしなければ、部屋が荒れることも防げますし、子供と一緒にいさせても安心できますね。
◆おとなしい性格の猫は大型?
その他におとなしい猫に多い特徴としては、次のようなものがあります。
・長毛である
・グレー系の被毛である
必ずということではありませんが、体が大きい猫はおとなしい傾向があり、短毛よりも長毛のほうがおとなしい傾向があります。
おとなしい性格の種類の猫としてあげられるラグドールも、大型で長毛の猫です。
また、大型ではありませんが、ペルシャもおとなしい性格の猫の種類だと言われています。
さらに、毛色と性格は明確なものではありませんが、何らかの影響を及ぼしている可能性があると言われており、グレー系の種類の猫はおとなしい性格のものが多くなっています。
おとなしい性格の猫の種類8選!
◆おとなしい性格の猫①ペルシャ
ペルシャは純血の種類の猫としては古い歴史のある猫です。原産国はイギリスということで、猫種として確立したのは西ヨーロッパということになっています。
ペルシャは長毛でふわっとした被毛に覆われており、体型は中型のコビータイプで、足は短めです。
優雅で落ち着いた雅な立ち居振る舞いとおとなしい性格から、上品という形容がふさわしい猫と言えるでしょう。
遊ぶのは好きですが、暴れまわることは少なく、大きな声で鳴くこともあまりなく静かな猫です。
ペルシャは他の猫種を作る基礎となっていて、近親交配による遺伝的な問題などの弊害を避けるために、異種交配の相手としても選ばれてきた種類です。
◆おとなしい性格の猫②ラグドール
ラグドールはロング&サブスタンシャルタイプで、ミディアムロングの被毛を持つ猫です。
ラグドールの被毛には特徴的な模様の入り方があり、耳や鼻先、手足にポイントと呼ばれる模様のものや、手足が靴下を履いたようになるミテッドというタイプのものなどがいます。
体重は成猫のオスで6 kg〜9kg、メスでも4.5kg〜7kgほどになる大型の種類です。しっぽも長くてふさふさとしていて、体長と同じくらいの長さがあります。
大型のため、成猫になるには2年以上かかるとされており、子猫時代が長いと言われます。
ラグドールとは、ぬいぐるみを意味しており、人間に抱かれても人形のようにおとなしくしていることからきています。
大きな体を持つラグドールですが、動き回るよりも、飼い主のそばで落ち着いて過ごすことを好むおとなしい性格です。
◆おとなしい性格の猫③スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドは世界でも人気の高い猫の種類です。
スコティッシュフォールドは体格がしっかりしていて、長毛と短毛の2種類がいます。
体型は中型のセミコビータイプで、丸い顔をしており、耳が折れているものと折れていないものがいます。
スコティッシュフォールドは近親交配がなされてきたために、遺伝性の疾患を持っている場合があります。
よく見られるのは遺伝性骨軟骨異形成症で、手足の軟骨部分などに瘤ができて、痛みを伴い、うまく歩けなくなることもあります。
性格としておとなしいと言われるスコティッシュフォールドですが、手足や関節に問題があるためにあまり動きたがらないといった猫もいる可能性があります。
◆おとなしい性格の猫④ヒマラヤン
ヒマラヤンは、自然発生種のペルシャとサイアミーズを交配させて作られた種類の猫です。そのため、ペルシャの長毛と、サイアミーズのポイント模様を持つという猫が生まれました。
当初はペルシャの種類のひとつという位置付けでしたが、キャットショーでも賞を多くとり、品種について確立されてきたことで、愛好家や繁殖家が増えています。
ペルシャが入っていることもあり、見た目もペルシャに似ていますし、性格もおとなしい猫です。
子猫のうちは遊びますが、成猫になるとおちついて過ごすことが増え、飼い主のそばにいることを好みます。
◆おとなしい性格の猫⑤ロシアンブルー
ロシアンブルーは短毛で美しいグレーの被毛を持つ猫です。ロシアンブルーの口角が上がったような表情は、常に微笑んでいるように見えるためロシアンスマイルとも呼ばれます。
被毛は短毛のダブルコートで、グレーの毛並みはブルーと表現され、その美しさで愛されています。
動きは活発で、性格は神経質なところもありますが、ほとんど鳴かないためにおとなしい性格として見られており、ボイスレスキャットと呼ばれます。
◆おとなしい性格の猫⑥エキゾチックショートヘア
エキゾチックショートヘアは、1950年代から繁殖が始まった、まだ歴史が新しい種類の猫です。
当初は、アメリカンショートヘアの毛色を持ったペルシャを作り出すという目的のためでした。
さらにバーミーズとも交配させることにより、丸くて可愛らしい見た目に短毛という猫が生まれ、品種として確立されることになりました。
作り出す過程で毛色の種類が豊富に生まれたため、エキゾチックショートヘアという名前がつけられたそうです。
ペルシャの性格を受け継いでいるため、基本的にはおとなしいですが、アメリカンショートヘアの元気の良さも持っています。
◆おとなしい性格の猫⑦メインクーン
メインクーンは、アメリカのメーン州のシンボルとなっている猫です。北欧から入って来た猫が北アメリカの土着の猫と交配することでできた種類の猫とされています。
メインクーンは大きな体で、ふさふさの長毛を持ち、胸には飾り気があって骨格ががっしりとしています。
尻尾もふさふさの毛が生えて、とても長く、ギネスブックに登録されるほどです。
メインクーンの性格は、おとなしいながらも明るく活発で、飼い主さんのいうことをよく聞くため犬のようだと表現されます。
◆おとなしい性格の猫⑧サイベリアン
サイベリアンはロシアが原産の猫とされていて、古くから土着の猫としていた種類であると考えられています。
しかし、1800年代のロシアは他国との国交が制限されていたため、猫の種類としてアメリカで登録されるのは1990年代に入ってからです。
サイベリアンは、ロシアのゴルバチョフ大統領やメドベージェフ首相が愛した猫でもあります。
体格はロング&サブスタンシャルで、長毛で筋肉質な大型の猫です。
サイベリアンの性格は、温和でよく飼い主さんの言うことを聞き分け、おとなしいと言われています。
しかし、鼠を捕るハンターとしての性格も持ち合わせており、水に入ることも怖がらないということです。
おとなしい性格の猫の飼い方、注意点は?
とても飼いやすいおとなしい性格の猫ですが、おとなしいからこそ注意しなければならない点もあります。
◆触りすぎない
おとなしいからといって、ずっと触り続けていると、猫にもストレスがたまります。
猫がおとなしい性格でも、おもちゃや人形のように扱われることは嫌がりますので、過剰に触ることのないように気をつけてください。
◆心地よい空間を作る
性格がおとなしいといっても、全く遊んだり走ったりしないということではありません。
キャットタワーを置いたり、ねこじゃらしなどで遊んであげたりするなど、猫らしく運動をさせてあげましょう。ずっとキャットケージに入れておくといったことも無いようにしてください。
◆お手入れをきちんとする
おとなしい性格を持つ猫は、長毛や大柄の猫も多いので、被毛の手入れをしっかりとしてあげてください。
爪切りやブラッシングなども定期的に行ってあげましょう。おとなしいからといって、荒っぽく扱うことのないように、丁寧にお手入れしてあげてください。
◆健康診断をする
おとなしい性格の猫は、もし怪我をしたり、病気で具合が悪かったりしても、じっとしていて飼い主さんが気づかないことがあります。
スコティッシュフォールドやペルシャは、遺伝性の疾患が現れることも多いのですが、おとなしいために、飼い主さんに異常を訴えないことがあります。
静かにしていて具合が悪いこともあるので、動物病院で健康診断を受けたり、ブラッシングの時に触って痛がるところがないかなどをチェックしたりしてください。
性格がおとなしい猫のまとめ
猫を飼う時に、おとなしい性格の猫と暮らしたいという人もいることでしょう。初めて猫を飼う人や、子供がいる家庭などでも、おとなしい猫は飼いやすいと言えます。
さらに、おとなしい性格を持つとされる種類の猫を知っておくと、理想の性格を持つ猫と出会いやすいと言えるでしょう。
ただ、おとなしい性格の猫といっても、運動は必要ですし、猫らしく遊んであげることも大切です。
健康面に気をつけたり、適切な量の餌をあげたり、心地よい空間を作ってあげたりするなど、猫が心地よく過ごすためにしてあげることは変わりません。
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