- 1.グレインフリーとは?
- 2.グレインフリーのフードを猫に与えるメリットは?
- 3.グレインフリーのキャットフードおすすめ5選
- 4.グレインフリーのフードを猫に与える時の注意点は?
- 5.グレインフリーのフードを猫に与える時の注意点は?
- 6.猫のグレインフードまとめ
1-1.グレインフリーに該当する穀物の種類
1-2.グレインフリーのキャットフードが生まれた理由
1-3.グルテンフリーとのちがい
2-1.グレインフリーは猫の身体の仕組みに合っている
2-2.グレインフリーは嗜好性が高い上に栄養価も高い
2-3.グレインフリーは食物アレルギーのある猫にも安心
3-1.ハロー 猫
3-2.モンプチ バッグ ナチュラル グレインフリー
3-3.ニュートロ ワイルドレシピ キャット
3-4.ピュリナワン キャット グレインフリー
3-5.ZIWI ピーク エアドライ キャットフード
4-1.ニュートロ キャット デイリーディッシュ
4-2.チャオ パウチ グレインフリー
4-3.チャオ 焼かつおディナー グレインフリー
4-4.ナチュラハ グレインフリー Premium
グレインフリーとは?
グレイン(Grain)とは穀物を指し、穀物を使用していない状態のことを「グレインフリー」と呼びます。
◆グレインフリーに該当する穀物の種類
一般的な分類として、種子が食べられるもの全てを穀物と分けることが出来るのですが、キャットフードなどに表記されているグレインは狭義の穀物を指していることが多いです。
狭義の穀物とは主に、イネ科植物の小麦、大麦、トウモロコシ、米、アワ、キビなどを指していますが、広義となると穀物の種類の幅が広がっていきます。その他の穀物は雑穀と呼ばれ、豆類は菽穀、蕎麦などは擬穀と日本では分かりやすく呼ぶことが多いですよね。
このように穀物フリーを謳っているキャットフードには、イネ科の植物以外の穀物を含む製品もあるので、「グレインフリー=絶対にこの穀物」という決まりはなく、多少のバラつきはあるようです。
◆グレインフリーのキャットフードが生まれた理由
穀物不使用のキャットフードが多く販売され、現代のペット社会において需要が高いように思われていますが、いまいち購入に踏み切れない飼い主さんも多いのではないでしょうか?
グレインフリーという言葉は耳にすることが多いのに、猫にとってどんな需要があるのか明確ではない方も多いことだと思います。グレインフリーのキャットフードが生まれた経緯として、元々肉食である猫は穀物の消化を苦手とする動物であることが挙げられます。時代の流れとともに、穀物の消化を苦手とする猫のためにと、グレインフリーのフードが誕生したと思うのが自然ですよね。
ただし、穀物フリーのキャットフードが増えてきてはいますが、もちろんそのような表記のないキャットフードも多く販売されており、全ての猫が穀物を意識しなくてはいけないというわけではありません。グレインフリーのキャットフードが誕生する前は、自然由来の食材を使用する「ナチュラルフード」が主流でしたので、穀物を使用したフードも沢山販売されていました。もちろん今も穀物入りのキャットフードが販売されているのは、安価に量産出来ることと、穀物の味を好む猫が居るからと考えることが出来ます。
◆グルテンフリーとのちがい
グレインフリーと同様、グルテンフリーという言葉も耳にする機会が増えてきましたよね。グルテン(gluten)とは、麦類を製粉した際に得られる、タンパク質の一種となります。つまりグルテンフリーとは、これらのタンパク質を含んでいない、もしくは麦類を使用していないなどの意味で使われることが多いです。安価なキャットフードにはタンパク質の含有量を多くするために、グルテンを増粘安定剤として使用することも。また、小麦アレルギーを患っている猫は、アレルギー反応を起こす原因物質になるので、アレルギーの疑いのある猫にはグルテンフリーのキャットフードが推奨されているのです。
グレインフリーのフードを猫に与えるメリットは?
穀物フリーのキャットフードが存在している中で、何かメリットがないとなかなか購入に至れない飼い主さんも多いことでしょう。猫にグレインフリーのキャットフードを与えると、どんなメリットがあるのでしょうか?
◆グレインフリーは猫の身体の仕組みに合っている
肉食動物である猫は、消化管(大腸)が身長の4倍ほどしかないので、草食動物と比べると消化器官がかなり貧弱となります。これにより猫は穀物などの消化が苦手で、適切に調理されていない穀物を口にしてしまうと消化不良を起こしてしまうことに。
また、猫は炭水化物(デンプンも含む)を消化するアミラーゼと呼ばれる酵素が少ないこともあり、穀物の消化が苦手と言われているのです。もちろん市販の穀物が含まれるキャットフードは、適切な調理と分量が計算されているので猫が口にしても問題ありません。しかし、消化器官が弱いなどの不安要素がある猫の場合は、消化の負担が少ないグレインフリーのキャットフードの方が、飼い主さんにとっても安心して与えることが出来るのではないでしょうか。
◆グレインフリーは嗜好性が高い上に栄養価も高い
グレインフリーのキャットフードの原材料は、上質な肉や魚を惜しみなく使用していることが多いので、フード自体の香りもよく、猫の食いつきが良いとされています。毎日食べるゴハンですから、猫だって嗜好性の高い物が良いに決まっていますよね!高タンパク質で高脂質な上に、穀物フリーともなれば、猫本来の食事に近い栄養のバランスが望めると言えるのではないでしょうか。また、穀物が多く含まれているキャットフードは、必然的に炭水化物や食物繊維量が多くなってしまうので、穀物フリーのキャットフードと同じ分量で同じ栄養素を確保することが出来ません。
病気や高齢などで食事量がどうしても少なくなってしまうときなどには、グレインフリーのキャットフードであれば少量で栄養素の補給が望めるのです。
◆グレインフリーは食物アレルギーのある猫にも安心
愛猫に食物アレルギーがある場合は、やはり飼い主さんがしっかりと食事の管理をしてあげなくてはいけません。食物アレルギーは、主に食物中に含まれるタンパク質に対して、身体が異物だと拒否反応を起こします。最初から血液検査などで、何のアレルギーを持ち合わせているかが明確な場合は別として、シンプルな原材料で作られている穀物フリーのフードは、突然アレルギー反応を起こしたときに、原因を特定しやすいことがメリットであるとも言えますよね。
グレインフリーのキャットフード(ドライ)おすすめ5選
とりあえずグレインフリーのキャットフードを試してみたくても、沢山の種類があって選べない!と気負ってしまいませんか?
愛猫が気に入ってくれれば良いですが、嗜好性の高い猫はデリケートな子も多く、フードの切り替えは慎重に行わなくてはいけません。悩んだらまずは一日の必要エネルギーが摂取出来る総合栄養食を選び、口コミなどを参考にしてみると良いかもしれません。
そして絶対に国産!と思っている方も多いかもしれませんが、キャットフードに関しては安全基準の厳しい欧州、豪州、米国産などの海外製品もおすすめ。このようなことから選ぶようにすると、自ずと理想のキャットフードに出会えるかもしれませんよ!
◆ハロー 猫
ハローは全製品グレインフリー。肉・魚ミールや副産物などを一切使わず、安全な正肉(または魚)のみにこだわったスーパーナチュラルフードです。
遺伝子組み換え作物フリーの作物を使用し、食物繊維が豊富で腸内環境を自然に整えてくれるので、便にトラブルの多い猫におすすめのキャットフードと言えるでしょう。
また、子猫から成猫、シニア猫とライフステージ別に合わせたフードを選べるので、幅広い年齢の猫におすすめです。
◆モンプチ バッグ ナチュラル グレインフリー
ナチュラル設計かつ、グレインフリー(穀物不使用)の総合栄養食です。新鮮な生のサーモンやお肉が第1主原料となっており、グルメな猫ちゃんも大満足のおいしさです。
無着色、無香料、保存料不使用。
◆ニュートロ ワイルドレシピ キャット
ニュートロのワイルドレシピシリーズは、元々野生で生活していた頃から肉食であった猫の食事を再現して作られているため、ベンガルなどの野性味の強い猫種に好まれています。
高品質で厳選された自然食材を使用しているのはもちろん、近年注目されている必須脂肪酸のバランスにも配慮しているので、猫の大切な皮膚や被毛の健康を保ちます。
また、海外製品に多いフードのニオイも抵抗が少なく、リピートする飼い主さんも多いようですよ!
◆ピュリナワン キャット グレインフリー
気軽にグレインフリーのキャットフードを試してみたい方におすすめなのが、ピュリナワンのグレインフリーシリーズです。
肉が好きな子にはチキン味、魚が好きな子には白身魚味と、嗜好によって選べることも嬉しいですよね。
値段が高い穀物フリーのキャットフードが多い中で、ピュリナワンのキャットフードはお手頃価格で購入出来ます。量販店などでも販売されていうので、思い立ったらすぐに始められるグレインフリーフードです。
◆ZIWI ピーク エアドライ キャットフード
生物学的に適正なフード作りをモットーとしているオリジンのキャットフードは、新鮮な肉や魚を使用している上に、最大で90%の割合で肉を配合しています。
さらにその肉ですが、含有量の3分の2が新鮮肉か生肉を使用しており、香りも味も良いので、嗜好性の高い猫に好まれることでしょう。
また、自然界の食事をフードに再現。肉や魚の種類が豊富な上に、臓器や軟骨まで配合されているので、栄養面も非常に優れていると言えるのではないでしょうか。
グレインフリーのキャットフード(ウェット)おすすめ4選
グレインフリーの商品には、ドライフードだけでなくウェットフードも沢山販売されています。ウェットフードのメリットとしては、水分量が多いためご飯を食べながら水分補給ができる、総合栄養食のタイプなら給餌量を守れば栄養バランスも保てる、食いつきが悪い子や高齢猫でも食べてくれやすい、などが挙げられうまく活用するのをおすすめします。
◆ニュートロ キャット デイリーディッシュ
ニュートロ キャット デイリーディッシュは、高品質な肉や魚などの厳選自然素材を第一原料に使用し、穀物フリー。香料・着色料不使用で、良質なフィッシュオイルに含まれるオメガ3脂肪酸で皮膚・被毛の健康維持にも配慮しています。
小分けにできるパックになっているので、猫の一食分にちょうどいいところもうれしいポイントですね。
◆チャオ パウチ グレインフリー
グレインフリーで、穀物の消化が苦手な猫ちゃんにも安心です。豊富なフレーなだけでなく、年齢に合わせたタイプが選べるなどから多くの猫ちゃんに支持されています。
◆チャオ 焼かつおディナー グレインフリー
穀物原料を使っていないグレインフリータイプのウェットフードです。焼かつおをフレークにし、かつおの旨味を贅沢にたのしめる「かつお節」と、ほたて貝柱と人気素材をトッピングした「かつお節・ほたて貝柱入り」の2フレーバーラインナップです。
◆ナチュラハ グレインフリー Premium
グレインフリーで作ったグルメタイプの猫用ウェットフードです。「まぐろ&カニ入り」「まぐろ&フォアグラ入り」「まぐろ&ツバメの巣入り」など贅沢な具材を使用しています。
おやつの中にもグレインフリーのものは徐々に登場してきています。
アレルギーのある猫ちゃんでも様々なおやつを楽しめるようになってきているのは、とてもうれしいですよね。
◆黒缶パウチ
DHA、EPA、鉄分、タウリン、ビタミンEを含むまぐろとかつおの赤身肉ベースの総合栄養食。穀物が苦手な猫にも適したグレインフリー設計。善玉菌を増やし腸内の健康をサポートするオリゴ糖を配合。ゼリータイプ。<総合栄養食>
グレインフリーのフードを猫に与える時の注意点は?
◆切り替えは慎重に
グレインフリーのキャットフードを購入したら、すぐに今まで食べたフードを破棄して切り替えたい!と思うかもしれませんが、この方法は猫に負担をかけてしまいます。急に原材料の異なるキャットフードに切り替えてしまうと、気持ちよりも身体が警戒して消化不良や下痢になってしまう恐れも。
グレインフリーのキャットフードを与える際は、現在のフードに新しいフードをちょっとずつ混ぜていき、何日もかけて割合を増やしていくようにしましょう。
◆腎臓病の猫ちゃんは要注意
高タンパク質のグレインフリーのフードは、腎臓に負担をかけてしまうことがあります。そのまま食欲不振に陥ったり、様子がおかしかったりしたら、すぐに与えることを止め、与えたキャットフードのパッケージを持って、愛猫と一緒に動物病院に行くようにしましょう。
すでに腎臓病が判明していて療法食を処方されている場合には、飼い主さんの判断で勝手に別のフードに切り替えることは厳禁です。
猫のグレインフリーフードまとめ
よく耳にするようになったグレインフリーとは、穀物フリーのキャットフードとなり、猫の身体に合った優れた食事であると言えます。
食物アレルギーを患っている場合には、毎日口にするキャットフードを探すだけでも一苦労ですよね。麦などのアレルギーの場合は、迷わずグレインフリー、グルテンフリーのキャットフードを選ぶようにしましょう。
ただ、すべての猫がグレインフリーのフードを食べなくてはいけない、という訳ではないので、愛猫の特性を考慮した上での購入をおすすめします。
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